【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
「あぐうっ」
背中に電流を流され、絶叫とともに前へ弾き飛ばされる。握っていた胸当てが、床の上に転がっていった。
「ほら、立つんだよ」
「電撃棒だぜ」
うずくまるボニーの身体へ、ふたり分の棒が同時に伸びる。さらに、先ほど背中に電流を流した男の棒も加わった。
「いやあ、立つ──立ちますから──」
必死に脚へ力を込めようとする。だが、一度倒れてしまうと全身から力が抜け、すぐには立ち上がれない。
それでも、立てなければ、立つまで電撃は止まらない。
そうやって、胸当ても衣服も奪われ、残るが腰の下着一枚になるまで──同じことが繰り返されてきたのだ。
「んぐううっ」
太腿と脇腹に電流を流され、ボニーは弾かれるように前へ倒れた。だが、逃れようとした先にも、電撃棒は執拗に追いすがってくる。
汗で濡れた全身を走る電流が、凄まじい苦悶となって身体を覆い尽くした。
やがて、電撃を流す警棒が離れる。
それでも、膝も脚も震えが止まらず、身体は思うように動かなかった。
堪えきれず、涙がぼろぼろと零れ落ちる。
「立たせな。最後まで、自分で脱がせるんだよ」
離れたテーブルから、ターシャが指示だけを投げる。
両脇から腕を掴まれ、無理矢理に立たされた。
倒れれば、すぐに容赦のない電撃が来る。
それがわかっているからこそ、ボニーは必死に脚を踏ん張った。
すでに胸当ても外され、残っているのは腰の下着だけだった。
脱がされた衣服は、周囲に無造作に散らばっている。
冷えた部屋の風が、露わになった胸に直接触れて羞恥を呼び起こす。
「も、もう……許して……」
反射的に、両腕で胸を抱き締めた。
腰にはまだ下着が残っているが、一度の失禁と滴る汗を吸い込み、薄布は肌に貼り付いて、陰毛すらも透けている。もはや下着としての役目を果たしてはいなかった。
それでも――。
脱がされるのならまだしも、自分の手でそこまですることだけは、ボニーにはどうしてもできなかった。
「ああ、なんか言ったかい?」
ターシャが笑う。
「……こ、これで……許して……と……」
声を絞る。
身体を屈め、膝を曲げて腰元を隠し、両手で胸を覆う。
その動きに合わせるように、視界の端で三本の棒が、また一斉にこちらへ向けて伸びてきた。
「……いやああっ」
反射的に悲鳴がこぼれた。
まだ触れられてもいないのに、全身が粟立つ。
これまで幾度となく繰り返された刺激を、身体が先に思い出してしまうのだ。
「ちょっと待ちな──」
軽い声だった。
顔を上げると、奥のテーブルで酒瓶を傾けながら、ターシャがこちらを見ている。
「まあいいよ……。言いたいことがあるんだろう。聞いてやるさ」
ターシャが指先だけで合図を送る。男たちは、残念そうな顔をしながらも、半裸のボニーを囲んだまま、電撃棒となっている警棒を下ろした。
もはや、視線だけで人を殺す魔女として恐れられている様子はない。
ただ、非力な女をいたぶり、嗜虐の愉悦に浸っているだけだ。
もっとも、ボニーは殺された男たちに魅了こそ掛けたが、断じて殺してはいない。そんな力はない。
だが、ここではどんな言葉も、どんな弁明も無意味だった。
「下着を脱ぎたくない理由を言ってみな……。人殺しのクズ女にも、考えくらいはあるんだろ?」
ターシャは愉快そうに言った。
まるで雑談でもしているかのような、軽い口調だった。
ボニーは胸を押さえたまま、ゆっくりと顔を上げた。
頭の奥が、じんわりと熱を帯びる。
魅了の術を、この女に掛ければ──。
一瞬だけ、その考えが脳裏をよぎった。
距離はある。
だが、このくらいなら十分だ。
ここからでも、魅了は届く。
一瞬、ターシャと視線が交わる。
喉の奥で、馴染んだ感覚がせり上がりかけた。
それを使えば、終わる……かもしれない。
しかし、その先に続いた光景を、身体はもう覚えていた。
魅了を掛けた直後、突然に力を失って崩れ落ちた男たち。
声もなく、動かなくなった肉体──。
同じことが、また起きるのではないか。
そう思った瞬間、ボニーは躊躇した。
ターシャへ魅了を掛けることを、怖れてしまったのだ。
そっと、視線を逸らす。
そして、彼女と目を合わせないまま、口を開いた。
「あ……あなたも……女なら……わかるはずよ……」
声は震え、かすれて裏返っていた。
「なにがだい? さっぱりわからないね」
ターシャが応じる。
「な、なにが……目的なの……? 教えて……。なんのために、こんなことを……」
もし、交渉ができるのなら──。
彼女たちは何者なのか。
ボニーの魅了の力を知っている以上、ただの犯罪者ではないのは明らかだった。
本来、この力を知るのは、パリスやアスカ、そして、彼らが属する皇帝家の諜報組織だけのはずだ。
しかし、そうであれば、わざわざ拷問めいた真似などしなくても、命じれば済む。
いまでも、ボニーの首には隷属の首環が嵌められているのだから。
だが、こうして拷問とも呼べる手間を掛けている。
ならば──敵対勢力ということか?
敵対勢力だとしても、ボニーは抗う心は大きくなかった。
なにもしなくても、皇帝家の組織から処分される立場なのだ。
条件次第では受け入れることはできると思っている。
「目的? そんなもん、あるわけないだろ。仮にあったとしても、お前が知る必要はない。人殺しのクズ女がさ」
ターシャは、せせら笑うだけだった。
言葉が胸に落ちる。
冷たい塊となって、深く沈んでいく。
人殺し──。
クズ女──。
自然と、身体が項垂れた。
そのとき、ターシャが机を指で軽く叩く。
小さな音だったが、思わずびくりとして顔を上げてしまう。
「……まあ、いいさ……。人並みに羞恥があるなら、下着は脱ぐんじゃない。それをはいてる限りは人間でいていい……。人である証拠だからね」
「えっ?」
許してもらえるのか──?
一瞬、そんな思いが胸をよぎった。
だがすぐに、ターシャの表情が変わる。
愉しげな色は消え、代わりに、見下ろすような侮蔑が浮かんでいた。
「……その代わりに、自分で脱いだりしたら、お前は……人ではない。それなりに扱ってやるよ」
そう言ってから、ターシャは男たちへ視線を向けた。
「──お前たち、そのクズ女が自分で下着を脱ぐまで、続けな──」
三人の男たちが、歓声ともつかない声を上げる。
一斉に、ボニーへ警棒が突きつけられた。
腹──。
尻たぶ──。
脚のあいだ──。
「ひぎゃああああ──」
逃げる暇など、なかった。
強烈な電撃が全身を貫き、ボニーは床にひっくり返ってのたうち回る。
身体に残っているのは、小さな下着一枚だけだ。
汗にまみれた裸身へ直接流し込まれる電流は、布越しとは比べものにならない衝撃と苦痛を伴っていた。
完全に力が抜け、仰向けのまま動けなくなる。
それでも、男たちは止めない。
倒れた身体へ、かわるがわる電撃棒の先端が押し当てられる。
背中──。
脇腹──。
尻──。
太腿──。
腕──。
少しでも身をすくめれば、乳房に電撃が走る。
脚がわずかに開けば、股間に近い場所へと先端が押しつけられ、容赦なく電流が流された。
「あぎゃああっ、んぎゃああ、ひぎゃああ──」
うつ伏せになった身体を足で蹴られ、仰向けにひっくり返される。
次の瞬間、股間の真ん中へ、強く電撃棒の先端が押しつけられた。
「ぎゃあおおお」
全身を弓なりに反らし、獣のような叫びが喉から迸る。
同時に、下着の内側から尿が噴き出した。
布を通して溢れ出た尿は、無惨な奔流となって床を濡らし続ける。
そのとき、部屋に――ぱん、と一度だけ、手を叩く乾いた音が響いた。
「何度も、人前で小便をするねえ……。それでも、女のつもりかい? 人前で小便を何度も垂れるような女に、人間を名乗る資格はない。さしずめ――“人便”ってところかねえ」
男たちの電撃が止まり、部屋には、ボニーが放尿を続ける音だけが残った。
そこへ、ターシャの嘲笑が重なる。
そのあいだ、ボニーはなにも考えられなかった。
嗚咽が、ただ勝手に喉から漏れ続ける。
やがて、ようやく尿が止まる。
ぽたん、ぽたんと、下着から落ちる滴が、床にできた大きな水溜まりへと音を立てた。
「小便も終わったみたいだね。ほら、まだ続けな──こいつが自分で下着を脱ぐまで、繰り返せ──」
ターシャの声が、部屋に響いた。
失禁した水溜まりの中にうずくまったままのボニーへ、再び電撃棒の雨が降り注ぐ。
「ぎゃあああ、やめてええ──ひぎゃあああ」
ところ構わず、電撃棒の先端が身体に押し当てられ、電流が流し込まれる。
逃げようとすれば、電撃で身体が弛緩し、その場に崩れ落ちる。
必死に身を庇おうとして丸くなれば、足で蹴られて仰向けにされた。
そこへ、容赦なく電撃が身体のあちこちへと襲いかかる。
ボニーは、とうとう泣きだしていた。
床を転げ回りながら、ただ哀願する。
三度目の失禁をしたのは、二度目からそれほど時間を置かずのことだった。
ただ、先ほど長く放尿したばかりだったため、今回はすぐに終わった。
「この小便垂れが──。まったく、下劣な人便女だよ。いや、女じゃないね、人便そのものさ」
ターシャが大笑いする。
そして、ぱんと手を叩いた。
電撃責めが再開する。
「ひがあああっ」
気が遠のきかけていたところへ、乳房へ同時に電撃が走る。
意識が飛びかねないほどの苦痛に、ボニーの身体は反射的に跳ね上がる。
「立たせるんだ──。ふたり掛かりで立たせな。もうひとりで股ぐらに電撃──。こいつが下着を脱ぐ気になるまで続けな」
ターシャの声が響く。
身体を抱え上げられ、無理矢理に立たされた。
「いやああ、脱ぐうっ──脱ぎます──」
ボニーは泣きながら叫んだ。
股間に押しつけられていた警棒が離れ、左右から支えていた男たちの腕も放される。
「一瞬でも躊躇すれば、同じことを十倍繰り返すよ」
ターシャの脅しに、ボニーの身体が恐怖で強張った。
恥じらっている場合ではない。
慎みも、矜恃も、ここではなんの意味も持たない。
まだ痺れの残る指先で、四肢を震わせながら、ボニーは腰に残っていた下着を股間から引き剥がした。
それを爪先まで落とし、裸身のまま、反射的に下腹と胸を隠して身体を屈める。
「どうやら、人としての慎みはなかったようだね。じゃあ、獣としての調教に入るさ。そこにある丸太に手脚を括りつけな」
ターシャの酷薄な言葉が、部屋に響いた。
部屋の中央には、太い縄で天井から吊るされた一本の丸太があった。
その真下へ、ボニーは男たちに引き立てられて連れて行かれる。
ボニーは床に押さえつけられ、うつ伏せのまま寝かされた。
背中に冷たく硬い感触がのしかかる。ロープで吊ったまま下ろされた太い丸太だった。
ターシャの指示に従い、男たちが丸太の中心へと縄を回していく。
乳房の上下、腹部、太腿に次々と縄が掛けられ、ボニーの身体は丸太へと固定されていった。
股は下から丸太を挟み込むかたちになり、逃げ場はない。
両腕も引き伸ばされ、左右の手首が丸太に括りつけられる。指先が痺れ、力が入らない。
やがて、丸太を吊っている太い縄が、天井の滑車へと引き寄せられ、ゆっくりと引き上げられ始めた。
「ああ……」
歯を噛みしめるが、呻きは抑えきれない。
逆海老の姿勢で吊り上げられた身体に、容赦のない重圧が襲いかかる。
胸、腕、肩、腹部、膝──。どれも、これまで経験したことのない激痛だった。
息を吸うことさえ、困難になる。
丸太とボニーの身体は、人の胸の高さまで引き上げられた。
「人間にはきついが、人便にはちょうどいいだろう。人便がそう自覚するまで続けてやる。丸太責めだ──。回しな──」
命じられ、男たちが三人がかりで丸太を押し始める。
横方向に、ゆっくりと回転が始まった。
「ああっ……」
呻き声が漏れる。
だが、いつまで経っても、回転を止める指示は出ない。
やがて、回転するたびに縄の結び目が軋む音が鳴り、身体がわずかずつ引き上げられていくようになる。
天井の上でも、ぎしぎしと縄が擦れる音が響いた。
「覚悟はいいか。これが、人便用の調教だ」
かなりの回転を重ねてから、ようやくターシャが手を離すよう合図を出した。
その直後だった。
吊られた丸太が、反動で一気に回り始める。
「ひがあああっ」
逆海老のまま、凄まじい速度で振り回され、絶叫が迸る。
しかも、回転は止まらない。むしろ、どんどん速くなっていく。
「いやあああっ」
恐怖に引き裂かれるような悲鳴を上げながら、ボニーは激しく回転をさせられる。
吊り下げられている両膝と上体を支える両腕と肩が抜けてしまいそうな衝撃だ。
「あああっ、うあああっ、ああああっ」
ボニーは叫び続けた。
自分ではどうすることもできない、
ただ、耐えるだけ──。いや、耐えてもいない。回転という暴力を与えられるのみだ。
しばらくして、回転のねじれが戻っても、遠心力のついた丸太は、四回、五回と回転を続ける。
そして、一瞬だけ静止したあと、今度は反対方向に回り始める。
身体は完全に垂れている。
回転によって、眩暈が襲い、頭がぐらぐらする。
「勝手に首を垂らしたね。眼も閉じてもだめだ。できるまで繰り返すからね」
いつの間にか、逆海老の状態のボニーの横に、ターシャが立っていた。
髪の毛を掴んで、強引に首を持ちあげられる。
「そ、そんなの……無理です……。お、お許しを……」
顔を引きあげられたことで、視線が合ったが、もはや魅了を掛けることなど考えられなかった。
掛けようとしても、これだけ頭が朦朧としていては、術を掛けることは不可能だ。
「お前が心の底から、人便に成り下がるまで繰り返すよ──。さあ、もう一度回転させな」
ターシャが男たちに声をかける。
また、ぐるぐると丸太が回されていく。
「ああ、も、もう無理です──。許して──」
ボニーは最後の力を振り絞って叫んだ。
「だったら、首をあげたままでいるんだ。眼も開けてろ……。できるまで繰り返すからね」
ターシャが酷薄に告げる。
そのあいだも、男たちから丸太を回転をさせられ、また逆海老の身体が引きあがっていく。
男たちが手を離す。
ボニーは歯を喰いしばった。
回転が始まる。
眼を開こうとしたが、回転の速度があがるともう無理だった。眼を開けるどころか、意識さえも消えかけていく。
腕も千切れていきそうだ。
首をあげたままでいるなど、できるわけがなかった。
反動による逆回転がやっと終わったときには、四肢の感覚はほとんど失われていた。
「この人便は、命令に従うことすらできないみたいだねえ。もう一度だね」
ターシャが笑いながら、男たちに指示する。
ボニーは悲鳴をあげた。
丸太がゆっくりとあがっていく。
男たちが丸太を回すあいだは、必死にボニーは首を上にあげ続けた。
だが、手を離されて高速で回転が始まると、ボニーには、もう首をあげることはできずに、全身を脱力させてしまった。
同じことを八回続けられた。
最後には、鼻血が出て血があちこちに飛び散った。
終わるたびに、ターシャには顔をさげたと文句を浴びせられた。
しかし、もうボニーにはその力は残ってない。
ただ、五回目からは終わった直後に名を訊ねられるようになった。息と絶え絶えのなか、“ボニー”と答えると“違う”と返される。この繰り返し。
なにが違うのか、ボニーには全くわからなかった。
そして、回転の八回目の終わったとき、いまも、髪の毛を掴んで頭を引きあげられている。
「回転のあいだ、首をあげたままでいる。なんで、こんな簡単なことができないんだい? あたしたちを舐めているのかい?」
ターシャだ。
もう限界だ。いや、限界なんで遥かに越えている。
「ゆ、許して……」
ボニーの意識は、輪郭を失いはじめていた。
視界が、ぐにゃりと歪む。
天井と床の境目が曖昧になり、光が細い線になって流れていく。
耳の奥では、ひゅうひゅうと細い呼吸の音だけが膨らんでいた。
身体はもう、自分のものではない。
腕も脚も、命令しても動かない。
痛みはある。だが、それすら遠くなっていく。
鼓動だけが、大きく響く。
どく、どく、と不規則に鳴りながら、間隔が長くなる。
瞬きをしたわけでもないのに、視界の端から、静かに暗さが忍び寄ってきた。
音が薄れ──。
世界が遠のき──。
最後に、小さく息が零れる。
そして、ふっと……すべてが、遠のいていくようだった。
やっと、楽になれる……。
ボニーが希望を覚えたときだった。
「まだまだだよ──。失神するのは早いよ──」
ターシャが突然に、耳元を怒鳴りあげた。
床に身体がおろされて、丸太から外される。
しかし、起きあがることはできなかった。
自分の身体が五体満足であるかどうかもわからない。
「お前たち、この人便を徹底的に犯しな。自分が誰だかわからなくなって毀れるまでね──」
ターシャが声を掛ける。
すると、三人の男たちがボニーの身体にのしかかってくる。
ひとりは、乳房を握り絞め、首に唇をふるいつかせる。
もうひとりが脚のあいだに身体を入れ、股間に触れる。
最後のひとりがお尻を舐め始める。
「うああっ」
ボニーは全身をおののかせた。
抵抗しようとするが、体力は消失しており、指すらも動かない。
やがて、すぐに股間を愛撫していた目の男がボニーの腰を抱えるようにして、男根を股間に挿入してきた。
そのあいだも、残りふたりが胸を揉み、尻に指を挿入して、全身を舐め回す。
「ふああっ」
恥辱と愉悦の衝撃に、ボニーはなにも考えられない。
まるで、自分がただの肉の塊になり、愛撫のままに官能を反応させるだけの存在になっていくようだった。
新年おめでとうございます。
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