【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
ユイナは微睡みから目を覚ました。
夕べはほとんど朝方までかかって、クンニとかいう魔妖精を召喚して、それと契約を交わすということをやっていた。
それで、そのまま寝間着に着替えることなく、机に突っ伏して眠ってしまっていたようだ。
「あ、あれっ?」
しかし、我に返って驚いてしまった。
ここは外だ。
いつの間にか、ユイナはトーラスの里外れの家だった場所から離れて、里の中心に向かう小路に立っていた。
靴も服もきちんとしている。
だが、なにか違和感があった。
そもそも、なんでここにいるだろう──?
どうして、ここに立っているかまるで覚えていない。
『くくく、やっと眼が覚めた? ぼくだよ。クンニだよ。あんた、しっかり眠っていたんでね……。それで、操ってここまで連れてきたんだ……』
「はっ、クンニ?」
ユイナは思わず声をあげた。
声は心の中からする。
『よくも、だまして、淫魔師のところなんかに、ぼくをけしかけてくれたよね……。おかげで、ぼくはあの淫魔師の本当の正しもべになっちゃったよ……』
「なに言ってんのよ、あんた? それよりも、なんで、わたしのなかにいるのよ──?』
つまりは、夕べ契約を交わした魔妖精?
それがユイナの身体の中にいるということ──?
ユイナは混乱した。
『まあ、いいけどね……。あの人は本当に能力の高い淫魔師のようだから……。それは醸し出す特別な淫気でわかるのさ。優秀な淫魔師に仕えるのは、淫魔の悦びには違いないしね……。それはともかく、仕返しはちゃんとするよ……』
淫魔師──?
正しもべ──?
なんのことなのか、さっぱりとわからない。
「あっ、ちょっと待ってよ。あんた、召喚契約をどうしたのよ──?」
そして、はっとした。
ユイナがクンニと交わした召喚契約が破棄されているのだ。
召喚契約は相互縛りだ。
だから、魔道使いのユイナには、それが消失すれば、それを感じることができる。
ユイナとの契約は一方的に解除になっているのがわかったのだ。
でも、どうして?
一方の当事者であるユイナの承諾なしに、魔道契約の破棄など、どうやってできるのだろう?
だが、そのとき、ユイナはやけに股間が涼しいのを感じた。
「あ、あれっ?」
思わず、声をあげてしまった。
スカートがやけに短い……。
腿の半分くらいまでの丈しかない。
こんな短いスカートなど持っていなかったはずだ。
そう思ったが、よく見ると鋏のようなもので、思い切り切断されている。
『気がついた? ぼくがあんたの身体を操って短くしたのさ。それだけじゃないよ。スカートの中を触ってごらん……』
心の中にいるクンニがくすくすと笑うのがわかった。
「えっ、どうして……。スカート……? あれっ?」
ユイナはスカートの中はなにもはいていないということを悟った。
びっくりして、思わず、両手でスカートの前を押さえる。
『ぼくが触れと命令したら、触るんだよ──』
そのとき、クンニの舌打ちするような音とともに声がした。
「ひっ──いや──。なによ──?」
すると、驚いたことにユイナの手が勝手に動いて、スカートの下にもぐって股間に右手の指が触れた。
左手は後ろからスカートをまくって、お尻の穴に指を軽く入れ込んだかたちになった。
慌てて、手をスカートから抜こうとしたが外れない──。
本当に身体が操られている。
ユイナは恐怖に包まれた。
『さあ、どうしてやろうかな……。まずは、そのままオナニーでもしてもらおうかなあ……』
心の中にいるらしいクンニが愉快そうに笑った。
「そ、そんなことできるわけないでしょう──。こ、こんなことすると酷いわよ──。ただで、おかないからね──」
ユイナは強い口調で言った。
『あっ、そう──。だったら、そのみっともない恰好でいな。下着をはいていないスカートの中に両手を突っ込んだ体勢で里を行進だ──。さあ、出発──』
クンニの声が頭の中で響く。
すると、ユイナの脚は勝手に道を進み始めた。
ユイナは慌てた。
本当に身体が自由にならない。
この辺りは人が少ないから、行き交う者はまだいないが、このまま歩けば、すぐに里の中心部に近い集落に着く。
そうなれば、すでに仕事のために外に出ている者も少なくないはずだ。
ユイナは焦った。
魔道でなんとか……。
そう思ったが、魔道が発生しない。
おそらく、このクンニに身体に入られている影響だろう。
本当に身体が操られているし、魔道さえも封印されてしまった……。
ユイナは心からの恐怖に襲われた。
まさか、このまま性悪魔妖精に操られたまま、人前に連れて行かれるのか……。
本当に、なにをされるかわからない……。
「わ、わかった──。や、やる──。やるから止まって──」
『早く始めた方がいいよ。あんたが昇天したら、手を尻の穴と股から抜いてあげる。その前に人に出会ったら、自慰をしながら歩いている上手な言い訳でもするんだね』
「言い訳って、そんなこと、できるわけないでしょう──」
ユイナは抗議した。
だが、身体の中から返ってきたのは、クンニのせせら笑いだ。
『ふん、言っておくけど、ぼくのことを喋ろうと思ったら、息が止まるよ。それだけじゃなく、もっとひどい目に遭わせる……。死んじゃうかもね──”
この悪戯妖精め──。
しかも、裏切り者の卑怯者──。
心の中で悪態をつくが、どうしようもない。
脚はどんどん里に向かって進んでいるし、手は股間と肛門に密着したままだ。
まったく動かせない。
スカートは完全にまくれて股間が剥き出しだ。まくっているのは、ユイナ自身の手である。
「や、やめてよ、クンニ──。やめなさい。命令よ──」
ユイナは叫んだ。
『命令なんかもう効かないよ──。あんたとの契約はぼくのご主人様が解除した……。それよりも、始めなくていいの? ぼくは本当にこのまま、あんたを里の真ん中まで連れていくからね』
クンニが言った。
ユイナは動転した。
脚の歩みは止まらない。
仕方なく股間とお尻に密着している指を動かし始める。
すると、クンニの大笑いが心の中から響いてきた。
「んんんっ」
ユイナが歯を食い縛って身体をのけ反らせた。
やっと達したのだ。
そして、運のいいことに、このエルフ娘はなんとか人とすれ違う前に自慰で達することに成功したようだ。
まあいい……。
すでに人家の並ぶ地域に差し掛かっている。家の中や塀に隠された庭には、人の気配がしているし、次はどんな悪戯をしてやろうか……。
「はあ、はあ、はあ……。ク、クンニ、終わった……。終わったわ……早く……。人が来るわ……」
ユイナの焦った声が体内にも届く。
随分と焦っている……。
クンニ……こと、ベルルスは、この小娘をからかうのが愉しくてわくわくしていた。
ただ一応は約束だから、ユイナの身体に入っているベルルスは、とにかくユイナの腕と脚を自由にしてやった。
「くっ……」
ユイナがさっと両手を股間から離して、皺ひとつ残さないくらいに強く、短いスカートの裾を引っ張った。
内腿はべっとりと股間から溢れた蜜で濡れている。
それを意識して、懸命に隠そうとしているのだろう。
ベルルスはくすくすと笑った。
「も、もう、十分でしょう、ク、クンニ……。わ、わたしから出ていきなさい……」
ユイナがまだ自慰の余韻の荒い息をしながらつぶやくように言った。
クンニというのは、もちろん、適当に名乗ったこの小娘用のベルルスの契約名だ。
真名を名乗るわけにはいかないので、契約のための呼び名を適当に口にしたのだ。
それにしても、あのロウという淫魔師様は、どうしてベルルスの名を知っていたのだろう?
ベルルスのような妖魔族は、真名を知られると、その相手には本来の力を発揮することはできない。
そして、個体の「能力値」というものに差があり、相手がそれを大きく上回る場合は、そのまま相手の支配下になってしまう。
そういうものだとは知っていた。
しかし、あんなにあっさりと支配下になってしまったのは驚いた。
もちろん、ベルルスに初めての経験だった。それほどまでに、あのロウの淫魔師としての能力値が高いのだろう。
まあいいか……。
「き、聞いているの、クンニ──。出ていけと言っているのよ──。も、もう満足したでしょう──」
ユイナが苛ついたような口調で言った。
本当に生意気なエルフ娘だ──。
『なに言ってんのさ。まだまだ、満足には遥かに足りないよ──』
ベルルスは、ユイナの身体の中から言った。
もっとも、実際にはベルルスの声は外には漏れないので。傍目からでは、ユイナがひとり言を喋っているようにしか思えないだろう。
まあ、力の強い魔道遣いがいれば、魔妖精に憑りつかれているのはすぐにわかるとは思うが……。
とにかく、ベルルスを馬鹿にしたこのエルフ娘には、たっぷりとお仕置きしてやる。
「わたしの中に入っているんだから、わたしの魔道遣いとしての力もわかるでしょう? 後で捻り潰してやるわよ──。すぐに出なさい──」
ユイナがまた怒鳴る。
確かに、このユイナの魔道遣いとしての能力は大したものだ。
見たところ、まだ小娘のようだが、ユイナが接したことのあるエルフ族では、魔道遣いとしての能力は高い方だろう。
もしも、普通に向かい合えば、ベルルスはこのユイナにはかなわないのは間違いない。
どうやら、自分の力を隠蔽する能力まであるようだし、かなりの上級魔道遣いだ。
だが、いま、ベルルスは、完全にユイナの身体に憑りついている。
相手に憑りつき、その身体や感覚を操ってしまうのが魔妖精の一番の能力だ。
「聞いているの? いまなら許してあげる。わたしを解放するのよ」
ユイナが焦った口調で語りかけてくる。
脅しのような口調だが、かなり追い詰められていることはユイナも理解しているのだろう。
クグルスは、ユイナの身体を操ったまま、どんどんと人の多そうな場所に足を進めさせている。
身体を操られるそのユイナの恐怖がユイナの中にいるクグルスにはしっかりと伝わってくる。
『ふうん……許してくれるの? だったら、次はもっと恥ずかしいことをさせてあげるからね。許すのはそれからでいいよ』
クグルスはユイナを揶揄う。
すると、ユイナの身体が怒りでかっと熱くなるのがわかった。
気の短い小娘だ。
「あ、あんたねえ──魔妖精の分際で……」
『口の聞き方には気をつけるんだね。お前の身体に入りこんでいる限り、ぼくはどんなことをお前にさせることもできるんだよ』
ユイナの両手を操り、足を前に進ませながら、スカートを大きくめくらせて、下着のない股間を完全に露出させる。
「ひああっ、やめえっ、やめなさいっ」
すでに集落の中に入りかけている。
ユイナの口調は、羞恥で追い詰められているものだ。
『やめないよ。まあ、うっかりと居眠りしてしまったことを後悔するんだね』
クグルスはうそぶいた。
仕返しのために戻ったとき、このユイナは卓に突っ伏して眠り込んでいたのだ。
さすがに眠っていれば、どんな者でも無防備になる。このユイナに憑りつくことも簡単だった。
そしていま、ベルルスはユイナの身体の中に完全に憑りついている。
こうなってしまえば、相手がどんな存在だろうと、ベルルスの思いのままだ。
いかなる魔道遣いでも、自分の身体に攻撃魔道は流せない。
「わ、わかったから──。手を離させて──。見られるよ。それはあんたにも都合悪いでしょう──。わたしの中にあんたみたいな存在がいることがわかれば、簡単にお前なんか、あたしの外に出されるわ」
ユイナが説得するようにささやく。
また、それは事実だ。
ユイナの中に入っているので、ユイナにはクグルスを追い出す手段はないが、他人が外から魔道でクグルスをユイナから追い出すのは、難しいことではない。
『……偉そうなこと喋っていていいの? 気が強いのはわかったけど、状況を考えたら?』
ベルルスはユイナの心の中でそう喋ると、クリトリスの辺りを強く振動させるような刺激を内部から与えてやった。
さっき、自慰をさせたとき、ユイナがそこを一生懸命に擦っていたのを覚えている。
多分、この小娘の性感帯がそこなのだろう。
憑りついている感覚からわかる範囲において、このユイナはまだまだ性的な経験は少ないらしい。
開発の余地はあるが、いまはこのクリトリスくらいが性感帯のようだ。
「んふうっ」
ユイナががくりと膝を曲げた。
快感でユイナの脚から力が抜けかけているのがわかる。
そのとき、遠目だが、おあつらえ向きに前から野菜などを乗せた籠を抱えた中年のエルフ女が三人ほど喋りながらやって来るのが見えた。
他人との最初の遭遇だ。
面白いことをしてやろうかな……。
クグルスは、とりあえず、まくらせていたスカートからユイナの手を離させる。
「くっ」
両手の自由を取り戻したユイナがほっとしたように息を吐く。
だが、クリトリスへの刺激は続けている。
「ま、待って、クンニ……このままじゃあ……」
『このままじゃなに? 遠慮なくいっちゃえば?』
クグルスは、ユイナのクリトリスをくるくると撫で回す感覚を送ってやる。
「ああっ」
ユイアが歩みを進めながら、ぶるぶると褐色の太腿をびくつかせて、股間を揺らした。身体の中にいるクグルスにも、ユイナの太腿から熱い滴が溢れ出てていくのが感じられた。
「ひ、人が来るから──、あああっ」
ユイナが泣きそうな声になった。
前からやってくる里の女たちは、もうすぐそこだ。
ユイナが慌てた様子で、必死に股間に力を入れ、内腿をすり寄せるようにしている。
とりあえず、ユイナをその場に立ち止まらせた。
『ちょっと、冒険しちゃおうか?』
クグルスは、ユイナの手を操って、上衣の前のボタンを上からふたつほど開けていく。そして、胸を解放して、乳房を半分ほど露出してやった
「うわっ、や、やめて……。やめるのよ……」
ユイナが漏れ出そうになる声を噛み殺しながら泣きそうな口調で言った。
股間に与えている振動はかなりのものだ。
一度、自慰で達して感じやすくなっている身体にはつらい刺激だろう。
「あら、ユイナ、おはよう──」
三人が目の前に来て、ユイナを囲む。
「あ、あっ……お、おはようございま……す……」
ユイナが懸命に平静を装って挨拶をする。
本当に面白い……。
このまま、手足を操って、素っ裸にさせてやったらどうなるだろう……。
一瞬、そうしてやろうと思ったが、ユイナ自身も言ったとおり、そんなことをすれば、魔妖精のベルルスが憑りついていることを悟られてしまうかもしれない。
外からの魔道なら、簡単にベルルスは叩き出される。
そうなったら、この愉しい遊びが終わってしまう。
「ところで、ねえ、ユイナ、服よ……。服を直しなさい。あんた、胸が見えるわよ──」
すると、ひとりがしかめ面をしてユイナにささやいてきた。
ベルルスはユイナの身体の内側で爆笑しながら、ユイナの腕を自由にしてやる。
ユイナが慌てて上衣を元に戻す。
ただ、振動はそのままだ。
「あ、ありがとう……ご、ございます……」
ユイナが股間の衝撃に耐えながら、それだけを言った。
「ところで、ユイナも市に行くのかい? だったら、早く行った方がいいわよ。
「そうそう。いままで高い税がかかっていたから出物もなかったけど、その税も廃止されて、みんな、いいのを出してくれているわよ」
女たちがユイナに語りかけてきた。
そして、すぐにその三人は立ち去っていく。
ベルルスは、股間の刺激をとめてやった。
「はあ、はあ、はあ……。な、なんてことを……」
ユイナが荒い息をしながら、怒りに震える声で言った。
本当に口惜しそうだ。
だが、ユイナにはなんにもできないのだ。
本当に小気味いい……。
『市って、あの市だよね……。人が集まる……。それで思ったよりも人通りがないんだね。きっと、そこに集まっているに違いないよ。じゃあ、行こうか、ユイナ』
クグルスはユイナの中から言った。
ユイナが明らかに狼狽するのがわかった。
「冗談じゃないわよ──。もう、気が済んだでしょう──。わ、わたしを解放するのよ──。それとも、これはあの人間族……ロウの差し金なの? わたしがあんたをけしかけたから?」
ユイナが言った。
『これは、ご主人様は承知のことじゃないよ。これは、ぼくを陥れたあんたに対するけじめさ……』
「けじめ?」
ユイナが怪訝そうだ。
「うん、でもまあ、でも確かにそうか……。あんたは、ご主人様に酷いことをやろうとしたんだから、ちゃんと謝るべきだよね。そうだ──。謝ってもらおう。そうしたら、出ていくよ」
「だ、だったら、謝る──。謝るから、あの家に戻って」
『わかった。でも、それは賑やかそうな市を散歩してからさ。さあさあ、そっちに行こうか──。脚は自由にしたよ。市に向かって歩きな』
「い、や、よ──」
ユイナが怒ったように言った。
なんという気の強いエルフ娘だろう──。
脚を操って無理矢理に歩かせるのもいいけど、それよりも、もっと愉しいことを思いつてしまった。
ユイナを騙そうとした性悪エルフ娘には、相応しい罰だ。
ベルルスはほくそ笑んだ。
「な、なに? な、なにをしたの? ひっ、ひいい──」
ユイナが悲鳴をあげた。
当然だろう。
ベルルスは、ユイナの身体に強い排便の指令を送ってやったのだ。
ユイナが突然に襲った強い便意に悲鳴をあげた。
彼女の肌が泡立った。
『道の真ん中でうんちを洩らしたくなければ、市に向かって歩くんだね、ユイナ──。市をひと回りして、そして、ご主人様のいるところに戻れば、厠に行かせてあげるよ』
クグルスはけらけらと笑った。