【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
夕方、ユイナはロウたちと初めて出会った道外れの森に足を踏み入れた。
猟師小屋はもうすぐ先だ。
出かける前、スカート丈と下着の有無をどうするか迷ったが、結局、普段のまま着てきた。
ロウが求めたのは〈足の付け根ぎりぎりまで短いスカート〉と〈下着なし〉という、馬鹿げた条件だったが、そんな遊びに付き合うつもりはない。
抱かれること自体は構わない。
借りもあるし、命を救われたこともある。
魔妖精の件もロウがうまく収めた。
頭の切れる男だとは認めている──だが、変態じみた指示は別だ。
まあ、でも……。
いずれにしても、あの人間族には世話になったし、借りもある。
結局のところ、ロウには最初に命を助けられたのだし、ユイナが妖魔召喚をしたことで引き起こった魔妖精の騒動についても、一時はどうなることかと案じたが、うまい具合に乗り切ってくれて事なきを得た。
人間族のわりには、大変に頭が切れることは認める。
それに……度胸もある。
だから、抱かれてやってもいい。
しかし、馬鹿げた「遊び」につきあうつもりまではない……。
あの男がただ好色なだけでなく、「変態」だというのは、昨夜、あの男がイライジャとエリカを縄で縛って抱いたりしているのを覗き見して知っている。
しかし、断じて、ユイナはそんな変態の仲間ではない。
やがて、猟師小屋が見えてきた。
小屋の少し前に、焚火の炎があがっている。
はっとした。
まだそれなりの距離があるが、焚火でできた明かりが薄暗い森を照らしているのだが、そこから少し離れた小屋の戸の前にロウが座っていたのだ。
ちょうど炎で明るい部分が途切れて暗くなる位置であり、すぐにはわからなかったのだ。
ひとりだ……。
一方で、エリカは小屋の中にいるのか、あるいは、どこか別の場所にいるのか知らないが、少なくとも見える範囲には見当たらなかった。
「そこで、とまれよ」
ロウが大きな声で言った。
ユイナは大きな樹木の下を歩いていたが、ロウの言葉に従い。その場で立ち止まる。
ロウの座っている小屋まで声は届くが、少し距離がある。
また、ユイナのいる場所とロウのいる真ん中に焚火があった。
微妙な位置だ。
魔道遣いとしての能力によるが、一般に魔道は至近距離でなければ効果は発動しない。
ユイナが立っている場所とロウのいる距離は、ユイナにとってぎりぎり魔道が届くか届かないかくらいだ。
しかも、あいだに焚火がある。
炎のような大きな熱源があいだにある場合は、魔力が遮断されて魔道が途切れる場合がある。
ロウはわかっていてやっているのだろうか……。
それとも、偶然か……?
それにしても、ユイナをじっと見ているロウの顔には余裕めいた笑みがあり、また、身体全体からこっちを落ち着かない気持ちにさせる不思議な貫禄のようなものを醸し出している気がした。
これほどの男だったか……?
ユイナは訝しんだ。
「刻限には間に合ったが服が違うようだね……。スカートをめくってみてくれ。下着を脱いできたかどうか点検だ」
ロウが静かに微笑んだ。
ユイナがはいてきたスカートはふくらはぎを隠すくらいの丈がある。
森エルフの娘としては、ごく普通のスカート丈だ。
ユイナはスカートの裾なんて掴むことなく、指を一郎に向けた。
「点検の必要はないわ。下着は身に着けている。さあ、わたしの本を返しなさい──」
「……条件を突きつけられる立場とも? 裁判の後にささやいたことははったりじゃないぞ。逆らえば、お前が魔妖精召還の張本人だということが里中に拡がる……」
ロウの脅迫の言葉をユイナは無視する。
「返してくれれば、わたしになんでもしていいわ……。約束する。でも、返さないなら、悪いけど、あんたを痛めつけるわ。こっちもはったりじゃないのよ、人間」
ユイナは指を焚火から外すようにして、少し斜めに向けた。
次の瞬間、小屋の近くの地面で轟音のようなものが鳴った。
ユイナの発射した魔砲弾だ。
威嚇だ──。
そして、ロウに指を真っ直ぐに向け直す。
「さあ、返して──。あんたたちが里のどこにも本を隠していかなかったのは、すでに確かめてきたわ。多分、ここにある──。すぐに返して──。返してくれたら、わたしを抱いていい……。約束する……」
「ふっ、嘘つきの約束は信用できないね……。それにしても、杖なしで魔道を放てるのは、かなりの上級魔道遣いだけらしいじゃないか。大したものだ」
「ありがとう……。魔道なら、あんたを守ってくれるエリカよりも上よ……。わたしは天才なの」
「天才ねえ……」
ロウが苦笑するような表情になる。
ちょっとむっとした。
こいつ、怖くないのか……。
「……そうよ」
ユイナは、もう一度魔道弾を指から弾かせた。
再び轟音がロウの背後で鳴り、地面が大きい土煙をあげる。
「……いつも、本当の実力は隠していたのか? 本当は妖魔召喚術を駆使できるくらいの魔道だって、遣えることを知られないように?」
しかし、ロウは小屋の戸を背にしたまま、眉ひとつ動かさない。魔道弾の当たった場所に視線も向けない。真っ直ぐに視線をユイナに向けたままだ。
ユイナは魔砲弾に顔色ひとつ変えないロウに少し驚いていた。
「……その質問には答えないわ」
「……つまりは、ユイナが非常に能力の高い魔道遣いというのを隠すために、俺がとりあげた杖には、逆にユイナの真の実力を隠す仕掛けがしてあった?」
ロウの言葉は、まさに図星だった。
ユイナはやっぱり、この男は頭がいいということを改めて悟った。
「おしゃべりは終わりよ……。さあ、本を渡して」
「まだだよ……。だけど、不思議なものさ……。杖なしで魔道を遣えるくらいの能力があるのに、どうして、あのときはあんなに無力だったんだ?」
「あのとき?」
「この小屋で、三人のならず者に犯されて純潔を失い、危うく殺されかけたときのことさ」
ロウがにやりと笑う。
ユイナはむっとした。
「うるさいわねえ。あれは不意を突かれて、魔道を封じる薬水をかけられたのよ。それで、魔道封じの術式の刻まれている縄で縛られて……」
あのときのことを思い出せばかっとなる。
不意さえ突かれなければ、ユイナの実力ならどうということのない相手だったのだ。
だが、ユイナが油断したために、魔道を封じられ、同行していた決起の仲間を殺させてしまった。
ユイナの純潔などどうでもいいけど、殺された男の命は戻らない。
それについては、いまでも激しく悔悟している。
「……へえ……。そんな便利な水があるんだね。知らなかったよ……」
「当たり前よ。人間族なんかに知られるようなものじゃないから」
「ああ、でも……だったら、次は油断しないことだね。失敗を教訓として成長するのは若者の特権だぜ。突然に水をかけられたりしないようにな……」
「はあ?」
「それとも、無力化されて、犯されたいなら別だけどね……。まあ、そういう性癖もあるのは知っている。世の中には色々な性癖もある」
ロウがうそぶく。
ユイナは自分の頭に血が昇るのがわかった。
いずれにしても、あの焚き火の熱が邪魔だ。
ユイナは焚火を避けるために、横に移動しようとした。
しかし、そのとき、さっと一郎が小屋の戸を開いた。
「あっ」
ユイナは思わず叫んだ。
戸が開いたすぐの床に、ユイナが大切にしている禁書が無造作に置いてあったのだ。
「……俺に魔道弾を跳ばさないことだ。間違って、大事な魔導書が吹っ飛ぶかもね」
「こんの、卑怯者──」
ユイナは怒鳴りあげた。
そのときだった──。
「きゃああああ」
冷たい衝撃が頭から一気に走った。
髪も服も肌も、たちまち氷のように重くなる。
息が詰まり、思わず肩をすくめた。
上を仰ぐと、枝の上にエリカ──。
その視線は刃のように鋭く、怒りを隠そうともしない。
「あっ、エリカさん──」
ユイナは叫んだ。
「本当に性悪娘ね──。ロウ様に魔砲弾を向けるなんて、もう許さないわ──」
エリカがユイナに杖を向ける。
「ま、待って──。あ、あれは脅しで……。あれっ?」
そんなところにいるなんて、まったく気がつかなかった。エリカはずっと気配を殺していたのだろう。
また、やっと気がついたが、魔道が封じられている。
さっきの水だと確信した。
かけられた水に、魔道を封じる術式が溶かされていたのだ。
「まだまだだな……。失敗を教訓として成長しろと言っただろう。同じ手に引っ掛かるとは、まだ未熟だぞ」
離れているロウが立ちあがったのがわかった。
ユイナの大事な禁書を手にしている。
しかし、まだ近づいては来ない。用心をしているようだ。
すると、頭の上にいるエリカ側からなにかの気配がした。
慌てて視線を向ける。
エリカがさっと足でなにかを蹴っていて、ユイナに向かってなにかが降ってきていた。
「きゃああ」
ユイナは思わず手で頭を避けたが、それは樹の枝から鎖で吊られた手枷であり、ユイナの身体まで落ちてくることなく、ずっと上のところで宙吊りになった。
だが、ユイナには、その手枷が魔道遣いの魔道を封じる一般的な「魔力縛りの枷」であることが一発でわかった。
「その場で素っ裸になって、その手枷を自分の手首に嵌めろ」
ロウが言った。
ユイナは唖然とした。
「はあ、なに言ってんのよ」
「それとも、無理矢理にされたいか? そのときは、着ているものを全部びりびりに破くぞ。そうしたら、明日の朝、里に帰るときに困ることになる」
「明日の朝ですって──? そんなに、ここにいられるわけないでしょう──。わたしのことを心配して里の者が探しにくるわ──。そうすれば、あんたらは、また捕まるわよ──」
咄嗟に言った。
しかし、ロウはせせら笑っただけだ。
「そんな危険なことをユイナはしないよ。もしも、里の者に助けられるような事態になれば、ユイナの禁書のことも発覚する可能性が高いしな」
「なっ?」
「逆に、自分が里から離れたことを悟られないような処置さえしてきたはずだ。そうだろう?」
「くっ」
ユイナは歯噛みした。
その通りだからだ。
トーラスには、イライジャのいる里の郊外にある家に泊まると言い、イライジャには、トーラスたちのいる里の中心の屋敷に戻ると告げて出てきた。
なんだかんだで、明日中に戻れば、まず、誰も不審には思わないだろう。
樹の枝からエリカが飛び降りてきた。
そのまま自分の杖をユイナに向ける。
「ロウ様の言ったことをしなさい、ユイナ──」
エリカが言った。
「ねえ、助けてよ、エリカさん──。こ、このロウはわたしを犯そうとしているのよ──」
「助けてなんて、虫のいいこと言うんじゃないわ──。わたしは怒っているのよ──。ロウ様にしっかりと罰せられなさい」
「そんなあ……」
ユイナは声をあげた。
エリカは本当に腹をたてているようだ。
そして、ロウがユイナを犯すということについても、まったくなにも抵抗はないようでもある。
これは駄目だ……。
ユイナも観念した。
「わかったわ……。言うとおりにする……。だけど、本だけは返して……。それは大切なものなの……」
ユイナはロウに言った。
「それは、最後に考えるよ」
ロウは笑っただけだ。
こうなったら、ユイナも本当に覚悟を決めた。
もともと、抱かれるつもりではいたのだ。
立ちあがって、身に着けているものを脱ぎ始める。
それに、身に着けていた服は魔道封じの薬液でびっしょりだ。これは早く脱いだ方がいい。
そうすれば、魔道の復活も早くなる。
また、機会さえあれば、ロウを魔道で人質にするつもりではいた。
所詮は魔道を遣えない人間族だ。
簡易な拘束術くらいで十分に捕らえられるし、肌や髪が渇いて魔道が遣えるようになれば、すぐに駆使できる。
そして、ロウを人質にとれれば、あのエリカは絶対になにもしない。
なんであんなにきれいなエルフ族のエリカが、いい歳をした人間族に惚れこんでいるのかは意味不明だが、エリカがロウに絶対服従であるのは、見ていてわかる。
とりあえず、ユイナは、スカートを足元におろし、上衣を脱ぎ、内衣……。そして、上半身全体を密着して覆っているスーツを脱ぐ。
しかし、ユイナが服を脱ぐあいだ、エリカは一度もユイナから眼を放さない。
隙などない。
これで上半身は完全な裸だ。
最後に小さな下着に手をかけて足元までおろした。
全裸になると、すぐに両手で身体を隠す。
やはり、エリカは油断なく、ユイナに杖を向けたままだ。
「脱いだものをまとめて、こっちに投げなさい……」
エリカが言った。
ユイナは言われたとおりにした。
「両手をあげて、手枷を嵌めるんだ」
ロウが同じ位置で言った。
ユイナは裸身を手で隠して立ったまま上を見る。
真っ直ぐに両手を伸ばせば、吊ってある手枷に届くくらいの高さだ。
しかし、これを嵌めてしまえば、もう終わりだ。
外してもらうまで、一切の抵抗が不可能になる。
両手を上にあげた無防備な恰好になるということよりも、魔道が封じられるということに、ユイナは躊躇した。
「ユイナ──。脚を開きなさい──」
そのとき、突然にエリカが叫んだ。
なにを言われたのか一瞬理解できなかったが、エリカが差し出している杖の先に魔力の塊りができているのは悟った。
「うわっ、なに──?」
びっくりして、ほとんど無意識に大きく脚を開いた。
「きゃあああ──」
ユイナは悲鳴をあげた。
次の瞬間、魔砲弾がユイナの脚のあいだで弾け飛び、肩幅ほどの穴を開けたのだ。
深さも同じくらいある。
人を殺すほどの勢いはないようだが、まともに喰らえば、大怪我だったことに間違いない。
「次は全身に浴びせるわ。早くしなさい──」
エリカが怒鳴った。
ユイナは恐怖に包まれた。
慌てて、両手を伸ばして、両手首に手枷を嵌める。
全身の魔力が完全に凍結するのがわかった。
一方で、両脚については、さっき大きな穴を足元に作られてしまったので、肩幅に開いた状態から閉じられない。
すると、やっとエリカが杖をおろした。
さっきユイナが投げた服を抱える。
「ロウ様、わたしは少し離れたところで見張りをしています……。人であろうと、獣であろうと、一切を近づけません。なにかあったら大声で呼んでください」
エリカがロウに言った。
「ああ、頼むよ」
ロウが魔道書をもって近づいてくる。
「じゃあね、クグルス。ロウ様を頼むわよ」
クグルス──?
「ほーい。じゃあ、悪いけど、ぼくだけ愉しむね──。その代わり、エリカのことも、今度可愛がってあげるよ……。ご主人様と一緒にたっぷりとね……」
「ばーか」
エリカがなぜか顔を赤らめた。
すると、突然、眼の前に、見覚えのある魔妖精が出現した。
ユイナは驚愕した。
「ク、クンニ──? なんでここに──?」
「もう、クンニじゃないよ。クグルスだ。ご主人様たちが、ぼくの新しい名を名づけてくれたのさ。それよりも、ご主人様の命令だからね。ちょっと身体を操らせてもらうよ」
「な、なんですって?」
ユイナは声をあげたが、そのときには、魔妖精がまたユイナの身体に憑りついてしまっていた。
眠っていた今朝はともかく、起きてさえいれば、魔妖精の憑りつきを許すことなどないのだが、魔力封じの水と枷で魔力を凍結されたので、一切の抵抗能力が失われてしまったのだ。
「あっ……」
思わず声をあげた。
膝から下が完全に硬直した。
ユイナの両脚は、股の下の穴を跨いだ状態で動かなくなってしまった。
「さあ、性悪娘へのお仕置きの開始だぞ」
ロウが拘束されているユイナの前までやってきた。
「なによ──。抱くなら抱いていいわよ──。抵抗なんてしないから、もう許してよ」
ユイナは鎖を揺すって言った。
「抱いてもらいたいのか? だけど、こんな喩えを知っているか? 耳掃除をしたときに気持ちがいいのは、耳掻きの方か? それとも耳の方か?」
「はあ、ばかなの?」
「これはお仕置きだと言っただろう? ただ抱くだけじゃあ、お仕置きになんかならないだろう?」
ロウがユイナの股間に手を伸ばす。
「はんっ」
その瞬間、思い切り声が出てしまった。
ロウがユイナの股間に触れた途端に、まるで電撃でも浴びたかと錯覚するような官能の刺激が走ったのだ。
なに、これ──?
ユイナは喘ぎ声を我慢することができなかった。
なんでもないような指の動きだと思うのに、ロウは確実にユイナの感じる場所を指で擦りあげてくる。
あっという間に、股間が濡れて、しかも、身体に震えのようなものまで走ってくる。
「あっ、ああっ……ちょ、ちょっと……こ、こんな……はあ……あああっ……」
ユイナは声をあげていた。
とても我慢できるようなものじゃない。
まるで魔道のようだ。
一番敏感な場所を刺激されているわけじゃない……。
それなのに、信じられないくらいに淫情の波が次々に襲ってくる。
ユイナはあまりにも感じるロウの指に恐怖さえ感じてきた。
だが、ロウはさっと指を離して、なぜか、ユイナの後ろに回ってきた。
とりあえず、あまりにも急激すぎる官能の呼び覚ましから解放されたユイナは、ほっと脱力した。
「……お仕置きはここだ……。明日の朝まで、たっぷりとここをなぶってやるからな。覚悟しろ、ユイナ」
すると、今度は、ユイナが逃げられないように、ロウがユイナの腰を片手で押さえ、ねっとりとユイナのお尻をなで始める。
そして、おもむろに、お尻を割って肛門を剥き出しにする。
「うわっ、なにするのよ、この変態──」
ユイナは振り返った。
だが、そのときには、ロウの指がすっとお尻の穴に入ってきた。指にまとわりついていたユイナの愛液を潤滑油代わりにして、指が一気に挿し込まれてしまった。
「あっ、や、やめて──。そ、そんなところに触んないでよ」
「だが、しっかりと感じる場所のようでもあるようだな……。俺には隠しても無駄だ……。これなら、朝までほぐし続ければ、なんとか挿入も可能になるかもしれない。それがユイナへのお仕置きだ」
「お仕置き……って。まさか、そこを犯すって、言ってんじゃないでしょうねえ──。こ、この変態──」
「もちろん、ユイナの尻を犯すつもりだ──。覚悟しるんだな。人間族のおっさんに、初めての尻を奪われるんだ。これこそお仕置きだ」
「ひ、ひどい──。そ、そんなの許さないわよ──。ちょ、ちょっと、前に──。前にならいくらでもしていいから──」
ユイナ歯を喰いしばって頭を仰け反らせた。
ロウの指は、すでに根元までお尻の中に入っている。それがしっかりとわかる。
お尻を無理矢理に拡げられる苦痛と羞恥──。
ユイナは狂乱に追い込まれる。
「し、縛られるわ──。縛ってもいい──。抵抗しない──。で、でも、お尻はいやああ──」
「なに言ってんだ。もう、拘束されているだろう? 抵抗できるならいくらでも抵抗してもいいさ」
ロウがユイナのお尻の中で指をゆっくりと動かし続ける。
その強烈な性感の沸き起こりにユイナは当惑した。
本当に感じるのだ。
さっき、股間を弄られたときと同じように……。
いや、それを上回る快感がゆっくりと広がっていく。
必死に耐えようとするのだが、巨大な官能のうねりが、それすらもユイナに許さない。
ユイナはいつの間にか大きな喘ぎ声を出していた。
「そろそろ、始めるか──。じゃあ、まずは掃除だ。心配するな。尻穴の調教は初めてだが、知識だけはある……。なにせ、その手の専門書も読んだし、ネットで調べもした」
ロウがわけのわからないことを喋りながら指を抜いた。
「いいぞ、クグルス」
ロウが言った。
身体の中に憑りついている魔妖精の愉しそうな笑い声がしたと思った。
「ひいいい」
次の瞬間、ユイナは全身をのけ反らせて絶叫していた。
凄まじい便意がユイナに襲いかかったのだ。
今朝も排便欲を与えられて魔妖精にからかわれたが、そんなものとは比較にもならないような強い便意だ。
ユイナはあまりの苦しさに気が遠くなる感じさえした。
「クグルスには、薬物入りの大量のお湯を腸に充満してもらった。これを二、三度繰り返す……。お湯しか出なくなったら本格的な尻穴調教をしてやろう」
一郎はずっと手に持っていた禁書を無造作にユイナの足元の穴に放り込んだ。
ユイナは愕然として悲鳴をあげた。
「ふ、ふざけないでよ、変態、鬼畜、ひとでなし──。ああっ、で、出る……。く、苦しいいいっ……」
ユイナはありったけの気力を総動員して叫んだ。
馬鹿じゃないか──。
女に目の前で糞便をさせて、それを見物するなど……。
ユイナは怖ろしいまでの便意に歯を喰いしばった。
「せいぜい派手にひりだしてくれ。言っておくけど、一回で終わりじゃないからな。腸がきれいになるまで何度もするぞ」
ロウのからかいの言葉もほとんど耳に入らない。
次の瞬間、ついにお尻の穴が決壊した。
ユイナの肛門からどっと水便が迸るのがわかった。
あとからあとから、どんどんと出てくる。
「エルフ族でも垂れ流すものは同じだな。尻の穴がぱっくりと開いているぞ。我慢せずに全部出せよ。どうせ、出すんだ。早く終わらせてしまった方がいい」
「ああ……」
ユイナはまるでよがり声のような声で泣いてしまっていた。
まるで永遠とも思える屈辱の時間だ。
そして、水便とともに固形の便も落ちて、穴に入っていた大切な禁書の上にぼとぼとと落ちていく。
ユイナは泣きじゃくった。
三度目の排便は、ほぼ完全なお湯だった。
一郎が放り込んだ「本」はユイナが垂れ流した汚物とともに匂いを消すためにかけた土の下だ。
ユイナは、透明の液体を尻穴から噴き出しながら号泣している。
しかし、それでも、「許さない……許さない……」と呟き続けてもいる。
それが、強制的に排便させられ、その姿を見物されたことの屈辱に対してなのか、あるいは、大切にしていた禁書をユイナ自身の汚物まみれにされたことに対する怒りに対してなのかは知らない。
多分、その両方なのだろう。
やっぱり気が強いのだと思った。
数日前に、ここで強姦された後も、怒りはしていたが平然としていた。
いまも、他人の前での強制排便にも、いまだ屈伏する様子もないのは、大したものだ。
だが、そんな気の強いユイナをこれから思う存分に凌辱するのだと思うと、一郎は震えるような興奮を感じた。
もともと、以前の世界にいたときから、自分がSM好きの変態だという自覚はあったが、それは誰にも知られたくない心の奥底にずっと隠していたものだった。
自分の性質が鬼畜だとは思わなかったし、隠れている性癖を表に出そうなど夢にも考えていなかった。
だが、いまは違う。
隠れていた鬼畜の心が騒いでいる。
眼の前で泣いているエルフ娘をいたぶるのに、なんの躊躇の心も生まれてこない。
それは不思議な感覚だった。
やはり、自分はこの異世界に召喚されることで、別の人間になったのだろうかとも思う。
あるいは、そうではなく、この異世界に召喚されたことで生起した一郎の力の向上が、一郎が生来持っていたものを外に引き出したのだろうか……?
この世界にやってきてから、自分自身でも驚くくらいに頭がまわる。
勘が鋭くなっている。
他人の行動が読める。
本来なら身が縮まるほどに力を持っていると感じる相手に、堂々と対等に立ち向かえる度胸もなぜかある。
実際のところ、あのアスカにだって、ひと泡吹かせることもできたし、ダルカンという悪党の排除にも一役買った。
ユイナのせいで処刑されるところだった裁判さえもうまく乗り切った。
そして、人も殺した……。
それらのことが、強い自信を一郎の心に作り、それが、一郎の隠れていた性癖を開放したのか……?
いずれにしても、女に対することである限り、もはや、一郎はなんの物怖じも感じることはない。
鬼畜だってやりたいからやる──。
そんな感じだ。
ましてや、このユイナは、自分勝手な都合のために、一郎だけでなくエリカさえも罪に陥して、白を切り通そうとした娘だ。
なにをやっても、一郎には良心の呵責を覚えない。
一郎は準備していた洗い粉入りの水筒をユイナの尻穴にあてて、汚れを洗い落してやった。
この洗い粉もエリカの魔道で精製したものであり、水に溶かして身体を洗うと、少ない水で信じられないくらいに身体の汚れを落としてくれるというものだ。
旅の必需品でもある。
「うっ……くっ……あっ……」
尻を洗われながら、ユイナが腰を動かしてよがり始めた。
当然だ。
一郎は何気なく尻を洗うふりをしながら、桃色のもやの覆っているユイナの尻付近の性感帯をまさぐっている。
一郎の淫魔師としての魔眼からユイナが官能を逃れることはありえない。
「尻を洗っているだけで、もう感じているのか、ユイナ……? 人のことを変態だとは言えないんじゃないか? どうやら、しっかりと欲情しているようじゃないか?」
一郎はからかった。
「だ、誰が……。うっ……くう……」
ユイナは首をこっちに捻じ曲げて悪態をつきかけたが、一郎の指に翻弄されて、また甘い声をあげた。
その様子が本当に口惜しそうで、却って一郎の嗜虐心をそそる。
一郎は、次にユイナの首に後方に金具がついている首輪を嵌めた。そして、両手を吊っている手錠と鎖を離して、首輪の後ろの金具に接続する。
魔道封じの上に、身体を魔妖精に憑りつかれてまでいるユイナは、まったく抵抗することはできない。
それにしても……。
一郎は改めて、ユイナのステータスを魔眼で見る。
頭の中に文字が浮かびあがってくる。
“ユイナ
エルフ族(褐色)、女
年齢16歳
ジョブ
魔道遣い(レベル10)
戦士(レベル1)
***(**)
***(**~
生命力:40
攻撃力:1(拘束状態)
魔道力:100(凍結)
経験人数:男3
淫乱レベル:D
快感値:80/500↓
状態
魔力凍結”
最初のステータスを確認したときにも思ったが、ユイナには隠れているジョブがある。
おそらく、ユイナはなんらかの方法で、自分の能力が他人にはわからないように遮蔽しているのだ。
それが、一郎の魔眼に対しても有効に働いているということだ。
逆にいえば、ユイナは能力レベルが〈レベル60〉である一郎に抗し得るくらいの強い遮蔽の術が遣えるということだ。
このユイナには、まだまだ秘密があるな……。
だが、まあいい。
どうせ、明日の朝には関係ない他人になる娘だ。
「クグルス、一緒に連れて来い」
一郎が声をかけると、ユイナの両脚が一郎に続いて歩き始める。
ユイナの身体に入っている魔妖精のクグルスの身体を操っているのだ。
すると、歩きながらユイナが悪態をつき始めた。
本当に気の強い娘だ。
小屋の中に入った。
「ちょ、ちょっと、な、なにするのよ──」
ユイナが抗議の声をあげた。
いまさら、なにをされるかはわかっていると思うが、ユイナが悪態をつくのは恐怖の裏返しだ。
一郎にはそれがわかっている。
中は燭台によって煌々と照らされていて、その灯りに、ユイナの裸身が浮かびあがる。
一郎はクグルスに命じてユイナの脚を胡坐にさせた。
準備していた縄でその脚を固定してしまい、次いで、足首を重ねた部分を縄で縛り、その縄尻を首の後ろにひと巻きして、ひと絞りしてから足首に繋げた。
「海老縛り」だ。
緊縛法などやったこともないはずだが、頭に思い浮かべるだけで、どういうように縄道を作ればいいか、勝手に手が動く。
これも間違いなく、淫魔力だろう。
ユイナは、両手を後ろに固定されている首を足首に寄せられて、苦しそうな声をあげている。
もう完全に抵抗ができないことを確認し、一郎はクグルスに外に出てきてもいいと告げた。
「わお──。すごい恰好──。中にいるとよくわからないけど、これはすごい──。ご主人様って、いい感性している──。やっぱり、ぼくの見込んだご主人様だ」
ユイナから飛び出して、一郎の横で飛翔しているクグルスがユイナの姿を見て、嬉しそうに声をあげた。
別に見込まれて主人になったわけではなく、一郎が真名で呼び掛けてしまったことによる偶然なのだが、クグルスはすでにそんな気持ちなのだろう。
一郎は苦笑した。
「ふざけるんじゃないわよ。いい加減にして──。いやよ、こんな格好──」
ユイナが怒鳴った。
一郎はそれを無視して、ユイナの肩をどんと突いてやった。
体勢を崩したユイナが、悲鳴とともに胡坐のまま股間を上に向けた状態にひっくり返る。
ごろりと股間を上にして転がってしまったユイナは、もう自分では起きあがることはできない。
二穴を曝け出した思わぬ羞恥の格好には、さすがのユイナも泣き声をあげた。
「クグルス、これが“まん繰り返し”っていうんだぞ」
一郎は横に浮かんでいる魔妖精に声をかけた。
「へえ、ぼく、まん繰り返しって、好き──。なんでもしてちょうだいって感じで」
クグルスが笑いながら、すっとユイナの股間の上に飛び降りた。
そして、そこで足をばたばたさせて、踊るようなことをした。
「ああっ、ど、どこ踏んでるのよおお──。やめええっ」
しかも、クグルスはわざとユイナのクリトリスやヴァギナの襞を踏み動かすようにしているのだ。
だが、股間を上に曝け出した体勢を変えられないユイナは、甲高い声をあげ、クグルスの悪戯な足踏みから逃れようと懸命に腰を振るだけだ。
「ご主人様、足がねちゃねちゃし始めた。どんどん濡れてくる──。面白い──」
クグルスが笑い声をあげた。
「クグルス、それよりも責め具を作ってくれ。アナルバイブというのを作って欲しんだけどな……」
一郎は声をかけた。
ここにやってきて、エリカの前で魔妖精を呼び出して、改めていろいろと話をした。
それでわかったのだが、この魔妖精は淫魔族と呼ばれる妖魔族に属するのだそうだ。
淫靡な目的のことであれば、かなり柔軟に凄い能力を発揮できるが、ほかのことでは対して役に立つような魔道は遣えないというちょっと残念な存在らしい。
そして、エリカは魔妖精の存在を受け入れてくれた。
魔人の召喚も、それをしもべにすることも、この異世界の人族の中では、禁忌中の禁忌だ。
だが、エリカは、クグルスが淫魔師である一郎の正しもべとして、一郎に絶対服従を誓ったので、あっさりとこの魔妖精を認めたのだ。
どうやら、いまや、エリカにとっての価値観は、一郎が満足するかどうかであり、彼女にとって、それが物事の良し悪しを決定する絶対的なことのようだ。
いずれにしても、エリカは一郎が魔妖精をしもべにすることを了承した。
しかも、クグルスという名は、エリカの提案だ。
正しもべになった魔族に、主人となった者が名を付けるというのは、一種の儀式のようなものであり、それにより主従関係が強化されるようだ。
真名を呼び名としては使えないので、新たに主人となった者が名を与えるのだそうだ。
そして、正しもべというのは、その名が新たに主人専用の真名のようになり、今度はその名で呼ぶたびに、しもべの服従心が高まるらしい。
よくはわからないが、エリカも同じような説明をしてくれたので、そういうものなのだろう。
また、「クグルス」というのは、エリカが幼いころに過ごした里の孤児の施設で飼っていて、大好きだった子犬の名だということだった。
一郎がそれでいいかと魔妖精に訊ねると、魔妖精は大いに喜び、それが新しい名になった。
さらに、そのとき知ったのが、クグルスという名になったこの魔妖精の面白い能力だ。
クグルスは、もって生まれた淫魔族の力で、なにもないところからどんな淫具でも作り出すことができるのだ。
無論、それはクグルスの理解できるものであるというのが条件ではあるようだが……。
「あ、あな……る……。ううんと……なんだっけ?」
クグルスはきょとんとしている。
さすがにアナルバイブはわからないようだ。
「一度、俺の中に入れ、クグルス」
一郎は言った。
クグルスが一郎に憑りつくのを確認すると、一郎は頭の中で、ビーズタイプで小さな玉が数珠繋ぎになっているアナルバイブを頭に想像した。
先端の穴はビー玉ほどの大きさだが、根元になるほど大きくなるようなものを頭に浮かべた。
しかも、手元にスイッチがあり、振動の強弱をそれで操作できる……。
そういうものをどんどんと想像していく。
一郎の中でクグルスが狂喜しているのがわかる。
クグルスのような淫魔族にとっては、性の知識や技術が増えるというのは、それがそのまま淫魔族としての力の向上に繋がるのだそうだ。
一郎が頭に描いたのは、この異世界には存在しないような淫具だ。
その知識を一郎を通じて吸収したクグルスは、これがもたらす知識の向上によって、自分の力が漲るのを感じたようだ。
それで悦んでいるのだ。
クグルスが一郎から飛び出してきた。
そのときには、一郎の手には、一郎が頭に描いた通りのビーズタイプのアナルバイブが握らされていた。
「ご、ご主人様、すごいよ──。ぼ、ぼく、ご主人様のしもべになれて本当によかった。こんな淫具が作れるようになるなんて、すごい、すごい──」
クグルスは興奮状態だ。
「そうか?」
「うん──。しかも、お尻に挿し込んで淫気の力で振動をさせるなんて、どうして、そんなにすごいことを思いつくの──? ほんっとに、すごい──」
一郎もあまりにクグルスが悦ぶので嬉しかったが、一郎は元の世界にある当たり前の性具を想像しているだけだ。
だが、考えてみれば、それはこの異世界には存在しないものを呼び起こすということなので、クグルスにとっては、信じられないような能力向上を引き起こすのかもしれない。
魔道だの、魔族だのというものがあることを除けば、この世界の文明度は、一郎の元の世界における「中世」から「近世」のあいだくらいだろう。
一郎のいた「現代」とは、性技についても、性具についても、数百年の開きがある。
ある意味では、未来の知識にも等しいはずだ。
「いいから、ユイナの尻穴の中の体液を痒み液に変えてしまえ、クグルス」
一郎は言った。
クグルスが一郎に言われたことを淫魔族の術で実行したのがわかった。
魔妖精であるクグルスが遣うのも魔道のようなものだが、魔道が大地から溢れる魔力を源とするのに対して、淫魔族のクグルスが遣う力は、男女が性の快感で迸らせる「淫気」というエネルギーが力の根源なのだそうだ。
そして、その力を「淫魔力」という。
それは一郎が淫魔師の能力を発揮するときの力と同等らしいが、いずれにしても、クグルスも身体に憑りついて身体を操る以外にも、エリカと同じような魔道のようなことができる。
「な、なにをしたの……? な、なに……。あっ──こ、こんな……くうっ……ふ、ふざけるんじゃ……。あっ、あぐううっ──」
すぐにユイナが、上に向けたまん繰り返しの股間を激しく揺さぶり始めた。
無理もない──。
クグルスの力でユイナは肛門の内側の分布液や汗を痒みが生じる液体に変えられてしまったのだ。
これが大した威力を発揮することは、昼間のあいだにエリカに試して、半狂乱になったことでよくわかっている。
「ユイナ、尻の調教を受け入れたくなったら、そう言ってくれ──。朝まで随分と時間がある……。その気になるまでいくらでも待ってやるぞ」
一郎は本格的に痒い痒いと苦しみだしたユイナの横で、とりあえず、クグルスが作った「アナルバイブ」を横に置いて、じっと待つ態勢になった。
しばらくすると、ユイナは引きつったような声で泣き始めた。
一郎は特性の「筆」を取り出すと、激しく身悶えるユイナの身体を片手で押さえ、筆で意地悪くお尻の周りをゆっくりと擦りあげてやった。
しかも、痒みが集中しているはずの肛門には、筆は一斉触れないのだ。一郎はその周辺だけをしつこく筆で刺激し続ける。
ユイナがさらに声をあげて泣き始めるとともに、胡坐縛りを逆さにされた身体を狂ったように揺さぶり始める。
「ひいいいっ」
ユイナが悲鳴をあげる。
「どうだ、ユイナ? まだ、調教を受ける気にはならないか?」
「ああっ──。も、もう、限界──。調教して──。わ、わたしが悪かったの──。なんでもするから──。お願い、お尻を調教して──」
ユイナが絶叫した。
その苦しそうな悶え泣きぶりに、クグルスが拍手喝采している。
淫魔の食物は、性の悶えで発する「淫気」なのだそうだ。
ユイナからは激しくその淫気が発散しているのだろうか……?
クグルスは本当に満足そうにしている。
そのとき、一郎はあることに気がついた。
ユイナのステータスで見えていた快感値は最初が〈500/500〉で、一郎が愛撫をしたことでふた桁台に一気に下降していたものの、痒みや筆の刺激を受けたときについては、多少の反応はあったが、放っておけばあがってくるような感じであり、そんなに顕著なものではなかったのだ。
それが「調教して」とユイナ自身が叫んだのを境に、ぐんぐんと下がり始めたのだ。
なにもしていないのに、突然に感じ始めるというのは奇妙な感じだ。
だが、実際にそうだ。
すすり泣いているユイナの性の数字は、もう〈50/500〉を切った。そして、ふと気がつくと、淫乱レベルが“D”から“B”に変化している。
なにが変わったのか……?
これは、ユイナが被虐の性癖に目覚めたという証拠なのか……?
とにかく、一郎は筆をアナルバイブに持ち替えると、まずは先端の小さな球の部分をユイナの菊座にめり込ませた。
「はうううっ──」
すると、ユイナはびっくりするような激しさで身体を跳ねあげ、火がついたかと思うような悲鳴をあげた。
それとともに、一郎の魔眼に映っているステータスにある快感値の数字が一気に〈10/500〉までさがったのだ。
もうユイナの股間は愛液でべとべとだ。
「うわあ、びっくり──」
宙に浮かんでいたクグルスが風に煽られるようにのけぞった。
「どうした?」
一郎は驚いて声をかけた。
「あ、あんまり強い淫気の迸りで……。ぼ、ぼく、思わずのけぞっちゃった……」
クグルスがまるで酔ったような口調で言った。
ともかく、一郎はユイナに視線を戻した。
ユイナは狂乱している。
そして、身体全体が真っ赤にもやがかかっている。
これは、まだいける……。
そう思った。
痛みが快感を越えれば、この赤いもやは小さくなる。いまは、責めている肛門だけでなく、身体全体が快楽の度合いが強いことを示す赤いもやで覆われている。
一郎はゆっくりとアナルバイブを埋めた。
大きな抵抗もなく、ユイナは三個目までのアナルバイブの玉を飲み込んだ。
ユイナは強い快感で痺れたようになっているようだ。
痛みがないわけではないと思うが、やはり、痒みを与えさせていたのが正解だったのかもしれない。
猛烈な痒みが癒える快感が、痛みを上回っているのだと思う。
いずれにしても、ユイナはすでに、アナルバイブの三分の一を一気に飲み込んだ。
ここからは慎重にやらなければならない。
慎重に……。
焦ることなく……。
このエルフ族の小生意気な娘の身体に、尻穴で欲情する快感と屈辱を覚え込ませてやるのだ。
一郎は手元のスイッチを操作して軽い振動を生じさせた。
「はううっ──ううううっ──ふぎゅうう──」
ユイナが断続的な呻き声を洩らして、狂気したように顔を左右に揺さぶった。
喉の奥からもれ続ける声は、もはや抗議ではなく蕩けた吐息だった。
震える脚先から、鎖を伝って小さな金属音が響く。
一郎はその音を合図のように、さらにスイッチをわずかに強めた。
ユイナの瞳が揺らぎ、焦点を失う──
その瞬間、この褐色のエルフ娘が完全に快楽に落ちたのがわかった。