【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
038 温泉で背中合わせ
「へえ……」
「これは……」
岩と岩のあいだに溜まった小さな泉から湯気が立ちのぼるのを目の当たりにして、エリカとコゼがそれぞれに感嘆の声をあげた。
「里のじじいの話は本当だったようだね」
一郎も言った。
眼の前にあるのは、岩のあいだから染み出ている温泉だ。
結構、広い。
湯も汚れておらず、完全な露天風呂だ。
ハロンドールを貫く街道を進んでいた三人だったが、アッピア峠という峠越えの山間道の入口に差し掛かったところで、麓の里で暮らす老人から、この山に沸いているという岩間の温泉の話を耳にしていた。
それで、いてもたってもいられなくなり、山道の途中から街道を外れて、さらに山を登り、その「温泉」目指してやってきたのである。
果たして、その温泉は本当にあった。
久しぶりに風呂に入れる──。
一郎は嬉しかった。
この大陸には、「入浴」という習慣は存在するものの、それは王侯貴族などの限られた富裕層の話であり、一般庶民や一介の旅人の話ではない。
一郎もこの世界にやってきて、泉や川に浸かるということはあっても、湯に浸かるという経験は皆無だ。
身体を洗うには、少ない水で身体の汚れを綺麗に落とすことのできる魔道の洗い粉もあるし、身体や服を魔道で「洗浄」する魔道もある。だから、風呂に入らずとも清潔は保てるのだが、やはり時折は湯に浸かりたい。
目の前にある「温泉」の存在には、一郎も狂喜する思いだ。
「よし、入るぞ──。裸になれ、ふたりとも」
一郎はそう言いながら、すでに半ば全裸になっている。
日はまだ高く、中天を少し傾いたばかりだろう。
ここまでは道が続いていたから人が通う場所ではあるらしい。だが、湯の沸く岩場の まわりには人工物は一切なく、人里の気配も感じられなかった。
湯が沸いている岩の手前で立ち尽くしているエリカとコゼを尻目に、一郎はひと足先に湯に裸身を浸けた。
少しぬるいくらいの心地よい湯加減だ。
しかも、完全な自然の山あいの中に存在する温泉に浸かるというのは、素晴らしい爽快感でもある。
一郎は気持ちよさに声をあげた。
「じゃあ、入ろうか」
「そ、そうですね、エリカ……」
一郎が脱ぎ散らかしたものを畳みながらふたりが顔を見合わせている。
数日前にエリカと一郎の旅に加わったコゼだが、名前こそ“エリカ”と呼び捨てだが、結局、エリカに対する言葉遣いも丁寧なものに戻ってしまった。
その態度もどことなく余所余所しい。
態度も卑屈だし、一郎の目にもコゼが終始、緊張をしているのがわかる。
なんとか、打ち解けたいのだが、いまだにうまくいってない。
十歳の頃から奴隷だったコゼには、対等な立場で簡単に人に馴染むというのは、すぐにはできないようだ。
実際には二つ歳下のエリカにも、どうしても一歩引いた態度をとってしまうらしい。
それに、主人だったマニエルという奴隷商にアサシンとして育成され、コゼは長く罪のない相手を「命令」により殺すということを繰り返しやってきていた。
その記憶がコゼの心に暗い影を落としているのだ。
また、エリカはエリカで、新しく加わることになったコゼにどう接していいかわからないようでもある。
コゼが旅に加わってから、毎晩ふたりを一緒に抱いているのだが、まだエリカとコゼのあいだには、確かに見えない壁がある。
一郎はそれをなんとかしたいと思っていた。
「待て、せっかくの温泉だ。普通に入っても面白くない。ふたりとも俺の女だし、ちょっとひと縛りしておこうかな。エリカ、縄を持って来てくれ」
ふたりがすっかりと服を脱いで全裸になったところで、一郎は声をかけた。
「えっ? 縄? は、はい……」
エリカがちょっと当惑した様子ながら、ほんのりと顔を赤らめて荷から「調教用」の縄束を持ってくる。
一郎の狙いは単なる思いつきではない。むしろ逆だった。
心と心の結びつきを言葉や時間に任せて待つよりも、まずは肉体同士を強引に結び合わせてしまう。そうすれば、互いの温もりや鼓動が否応なく伝わり、少しずつでも距離が縮まる──。そんな「スキンシップ」の効果に、一郎は期待していた。
強制であれ、裸のまま肌を重ねれば、無関心でいることなどできはしない。
沸いている湯の高さは腿ほどの高さだ。
一郎はふたりを湯の中に立たせて、まずはエリカの腕を背中に回させ、腰の上で水平に交差させて短い縄で縛り合せた。
そのエリカと背中合わせにして、今度はコゼの背中をエリカの身体に密着させ、ふたりの細い腰の括れを縛り合せる。
「でも、なんで括るんですか、ロウ様……?」
エリカが控えめに抗議の声をあげた。
だが、一郎は耳を貸さない。むしろ、すでに興奮しかけているのが数値にも表れていた。
「快感値」は〈45/100〉から〈40/100〉へと下がり、鼻息もわずかに荒くなっている。
本当に苛められるのが好きな女だ──と一郎はほくそ笑んだ。
一方で、コゼはまだ縄の快楽に目覚めるほどの反応は見せない。
むしろ、裸のままエリカと密着させられたせいで緊張しているらしく、身体が強ばっているのが一郎にも伝わった。
小柄なコゼの尻をエリカとぴたりと重ねるように調整し、腰にはベルトのように縄を巻きつけて固定する。窮屈さにエリカが身じろぐが、それも調教の一環だ。
背中にはエリカの両腕が挟まれているが、ふたりの腰は細く、邪魔にはならない。むしろ、背中同士が密着することで互いの体温を感じさせる効果があった。
さらに一郎は、コゼの両手を背後に回させ、エリカの下腹部の前に組ませるようにして縄手錠を施した。
これだけ身体を接し合わせれば、少しは親しみの気持ちも湧くだろう。
それがこの縄の狙いでもある。
もっとも、それは目的の一部分であり、大半は一郎の愉しみのためだ。
美女ふたりを好きなように弄ぶ──。
これに勝る愉しみはない。
「そして、あれだ……。お前たちは俺の雌犬だ。雌犬といえば、やっぱり首輪だな」
一郎は一度湯から上がり、荷から調教用の首輪をふたつ取り出した。指ほどの鎖で繋げてから、湯に戻ってエリカとコゼの首にそれぞれ嵌める。
これで腰の縄に加え、首でも繋がれたふたりは、完全に背中を離せなくなった。
「さあ、真ん中まで来い」
一郎がコゼの腕を掴んで導くと、ふたりは息を合わせるようにカニ歩きで進んでくる。
「あ……」
「エ、エリカ……?」
感じやすいエリカが小さな声をあげ、それに対してコゼが躊躇するような声を発する。
これだけ背中を接し合っていると、ちょっとした身じろぎだけでじかに肌に刺激が伝わる。
それでエリカが声をあげてしまったのだ。
コゼはそれを気にしたようだ。
「気に入ったみたいだな、エリカ……。さあ、身体を沈めろ。これくらいの湯加減なら、しばらく浸かっていてものぼせずにすみそうだぞ」
ふたりに命じた。
エリカとコゼのふたりがお互いに声をかけ合って、ゆっくりと腰を下ろした。
「どうだ、気持ちがいいだろう、コゼ?」
一郎はコゼに声をかけた。
「そうですね……。あたし……温泉なんか初めて……です」
「ああ、わたしも……」
背中合わせになっているコゼとエリカがそれぞれに答えた。
だが、やっぱりコゼには笑顔のようなものはない……。いや、あったのだが、すぐに笑みは消え、暗い表情で下を向いてしまった。
一方で、エリカは純粋に気持ちよさそうな表情だ。
それでも、しばらく湯に浸かっていると、だんだんとコゼについても気持ちが落ち着いてきたのがわかった。
一郎は頃合いを見計らって、コゼの股間の亀裂にすっと指を伸ばした。
「あんっ」
「自分がやられていることをエリカにするんだ……。命令だ……」
一郎はゆっくりとコゼの股間を弄りながら言った。
コゼにエリカを責めさせる。
そうするつもりだ。
そのために、完全に両手を封じたエリカに対して、コゼは縄手錠という比較的手が動く縛り方にしたのだ。
「そんな……。で、でも……」
コゼが困惑したように顔を赤らめる。
眉ひとつ動かさずに、人を屠る女アサシンが淫情に耽って身体をもじつかせる様子はなかなかいい。
一郎は手を伸ばして、エリカの乳首を思い切り握りつぶした。
「い、痛い──」
エリカが悲鳴をあげた。
面白いのは、一郎がぐいと力を入れると、快感値の数字がまた少しさがることだ。
やはりマゾなのだ。
「命令に従わなければ、エリカを痛めつけるぞ、コゼ」
一郎は笑いながら反対の乳首も抓った。
「んぐううっ」
エリカの身体が激痛に跳ねる。
「や、やります。やりますから──。エリカ様……。いえ、エリカを苛めないでください……」
コゼが慌てたように言った。
一郎はほくそ笑み、もう一度、コゼの股間に指を伸ばす。
「ああ……」
声をあげたのはエリカだ。
一郎には、後ろ手でエリカの股間付近で縄手錠をされているコゼがエリカの股間に手を這い込ませたのがわかった。
エリカの身体の悶えが、コゼの身体越しに伝わっている。
「ああ……、ご、ご主人様……」
コゼも声をあげた。
一郎は指でゆっくりとコゼの膣の中に感じる桃色のもやの部分を擦っている。
あっという間に桃色は真っ赤になって、その場所が拡がり始める。
同時に膣の中はコゼの愛液でしっとりと濡れてきたのもわかった。
数日前に出会ったときのコゼの「快感値」の上限は〈700〉だったが、いまは初期値が〈300〉だ。
エリカだけでなく、コゼにも、毎晩のように最後には気絶するほどの連続絶頂を与え続けている。
その「調教」の成果だろう。
「ちゃんと、同じようにやっているか、コゼ……? 同じ場所を同じように触るんだぞ」
「は、はい……で、でも──あっ、そ、そこは……」
一郎はコゼの膣の入口から少し進んだ上の部分のざらざらした感触を重点的に擦っている。
いわゆるGスポットという場所だ。
最初からここが異常なくらいに発達していたエリカに比べれば、コゼはほとんどそれがあるかないかの感じだった。
しかし、一郎の淫魔術と魔眼により、ちゃんとコゼについても鍛えれば感じる場所になることはわかっていた。
ここも数日で膨らみのようなものが顕著になり、いまではむしろエリカよりも反応が強くなっている気もする。
「んふう──。コ、コゼ……、あ、ああっ、感じます、ロウ様……。コゼを通じて、ロウ様の指を感じます──」
背後でエリカが悶えながら言った。
可愛い女だ……。
どこまでも一郎を悦ばしてくれる。
「コゼ、口を開け……」
一郎はそう言って、コゼに唇をむさぼり唾液を注ぎ込んだ。
唾液を強力な媚薬に変えている。
一郎はエリカに次いで、魔妖精のクグルスやコゼを新たな奴隷にした。そのことで、一郎の淫魔師としてのレベルは〈レベル65〉になっていた。
そのおかげかはわからないが、一郎は自分の身体の体液を好きなように媚薬に変化させることができるようになった。
その効果もクグルスを含めた三人の奴隷に確認済だ。
「ご、ご主人様……こ、これ、また、媚薬……れす……ね……?」
コゼが酔ったような口調になった。
こいつは媚薬に弱い。
同じ強さの媚薬でも、エリカに比して、格段に影響がある。
湯で火照っていたコゼの身体が一気に真っ赤になる。目つきがとろりとして、口元も緩んだ。
一郎はさらに唾液を注ぎ込む。
コゼの快感値は、あっという間に二桁にまで落ち込んだ。
一郎は口を離した。
媚薬の効果により、ぐいとさらに快感値が低下していた。
〈30/300〉──。
抵抗なく挿入が可能となる数字だ。
一郎はコゼを自分の腰に抱え込むようにして、自分の勃起している一物を埋め込んでいった。
「んんっ、は、はああああ──」
コゼが身体を反らして声をあげた。
自然とエリカの背も伸びることになる。
「エリカの股を責める指が止まっているぞ、コゼ……。さぼると、エリカに罰を与えるからな。ほらっ」
一郎はコゼに挿入している肉棒をゆっくりと動かしながら、エリカの下腹部に排尿の感覚を送り込んだ。
「ひいいっ」
エリカが悲鳴をあげた。
当たり前だ。コゼから指の刺激を受けている最中に、突然、限界を越える尿意が襲ってきたのだから。
エリカの腹部がびくんと震え、太腿が思わず閉じようとする。
しかし腰は縄で繋がれているため逃げられない。下腹を押さえつけられるような震えが走りだす。乳房まで硬く震え、背中越しにコゼへもその震えが伝わっていく。
「ろ、ろうしたん……れす、エリカさ……?」
コゼがエリカの悲鳴に驚いた声をあげた。
だが、媚薬の影響で舌が回らないようだ。
「ロウ様……、そ、そんな……」
エリカが苦しげに悶える。
「せっかくの綺麗な温泉なんだ。お前の小便で湯を汚すなよ」
一郎はコゼを犯しながら、エリカを揶揄う。
「それと、コゼ──。エリカには丁寧語を使うなと命じたはずだ。いい加減に直せ──。お前もエリカも対等に俺の女だ。俺の女に上下の関係を作ることは許さん」
「しょ、それは……。ああ、ら、らめえ──き、きもちいいれす……ああっ、はああ──」
コゼが呂律の回らない口調で言った。
さらにピッチをあげつつ、一郎はコゼがしっかりと後ろ手の指でエリカの股を弄っているのを確認している。
コゼだけなく、エリカもまた、どんどんと快感値の数値が下がっている。
一郎は手を伸ばして、エリカの乳房を両手で掴んだ。
コゼの股間を犯しながら、エリカの胸を責める。
エリカの快感が増幅され、絶頂に向かって一気に進みだす。
「エリカ、コゼはもうすぐ達する。お前も同時に達するんだ。さもないと、俺の性器はお預けだからな」
よがっているコゼの快感値は、〈10/300〉を切っている。
コゼはもうすぐ達する──。
エリカは、まだ、〈15/100〉の付近だ。
「そ、そんな──。コ、コゼ、まだ駄目よ──。いくときに声をかけて──。ねえ、お願いよ──」
エリカが必死の口調で言った。
しかも、自分で腰を一生懸命に動かして、コゼの指による快感を増幅させようとしている。
そんなエリカに、一郎も思わず笑みを洩らしてしまう。
「じゃあ、頑張れよ、エリカ」
一郎はエリカの胸から手を離した。
両手をふたりが密着させられている腰に移して、腰の動きを速めた。
「ああ、いくうっ──いきましゅうう──」
コゼが声をあげた。
「ま、まだよ──。我慢して、コゼ──。もうすぐ──。もうすぐだから」
一緒にいかないとお情けがもらえないと言われたエリカがコゼの後ろで必死に腰を動かしている。
その健気さが可愛い。
「は、はい……い、いえ……。わ、わかった……。れ、れも……が、がまん……れきない……」
コゼが歯を食い縛って快感を耐える素振りで言った。だが、無駄だろう。
一郎にはコゼを好きなように好きなときにいかせることができる。
排尿を耐えているエリカが、それに合わせて快感をむさぼるなどということが難しいのは最初からわかっていた。
そして、ついにコゼが絶頂した。
若き女アサシンの絶頂の声が温泉に響き渡る。
残念ながら、エリカの快感値は、まだ一桁になったばかりだった。
「じゃあ、お預けだな、エリカ……。次もコゼだ。次こそ、同時に達するんだな」
一郎はまだ精を放ってはいないが、コゼが達したところで、一郎は一度コゼから怒張を抜いた。
「そんなの狡いです──。コゼ、ばっかり──」
エリカが不満そうに頬を膨らませたのがわかった。
その嫉妬の表情も可愛い。
「さて、じゃあ次は、二人揃って尻責めだ──。お前たちの尻に“ローター”を挿入してやる。それで二回戦だ。ちゃんと息を合わせないと、いつまでももらえないぞ、エリカ」
一郎は笑いながら湯から出る。
先日、クグルスに魔道で作らせた淫具の「ローター」を二個持ってくるためだ。
魔妖精のクグルスには、どんな淫具でも自在に作ることができるという能力がある。
それで一郎は、この世界には存在しないローターを作らせた。
親指ほどの大きさで、電気ではなく、淫気という力で動かすことができるというものだ。
魔道の源である魔力は一郎にはないが、淫魔師として淫気はいくらでも操れる。
だから、ローターは念じるだけで自由自在に振動をしたり、うねらせたりできる。むしろ、便利だ。
「ご、ごめんなしゃい、エリカ……。さ、先にいって……」
湯にあがろうとしていると、後ろからコゼがエリカに謝っているのが聞こえた。
エリカも謝る必要はないと慰めている。
ああやって、進んで会話をするのも、いい傾向だろう。
あんな他愛のない言葉すら、コゼはなかなかエリカにかけようとしなかったのだ。
一郎は荷からふたつのローターを取り出すと、たっぷりとゼリー状の潤滑剤を塗りつけた。エリカ自身に命じて魔道で作らせたものであり、痺れるような欲情を誘う強烈な媚薬だ。
それを持って戻ると、一郎はふたりを立たせたまま、ぴったりと密着しているふたりの尻に手を割り込ませて、それぞれの尻穴にローターを挿入した。
「ああ……」
「ひんっ」
ふたりがそれぞれに可愛らしい声を出して身体を悶えさせる。
「じゃあ、二回戦だな」
ふたりの尻穴に潜り込ませたローターに小さな振動を与える。
そして、再びコゼの膣の中に肉棒を挿入していった。
「ふうううっ」
悲鳴のような嬌声がコゼの口から迸った。
「コ、コゼ、お股を……お股を擦って──。ねえ──」
一緒にいかないと挿入してもらえないと告げているエリカが後ろで必死の声をかけてきた。
「そ、そんなこと言われても……。あ、あああっ」
コゼの身体が快感でがくがくと震えだす。
「コ、コゼ──。ま、待って──」
コゼの状態に気がついたエリカが感極まった声で叫んだ。
しかし、尻穴にローターの刺激を受けながら、前を一郎に犯されているコゼは、すでに二度目の昇天の一歩手前にある。
背中合わせになっているエリカにもそれがわかっているはずだ。
だから、必死にコゼが後ろ手に刺激する指から快感をむさぼり取ろうとしているのだろう。
しかし、淫魔の術で送り込んだ強い排尿感が邪魔で快感に没頭できないでいるようだ。
エリカの快感値は、二桁と一桁のはざまでうろうろしている。
「エ、エリカ──。ああ、エリカ──。だ、だめ──だめです──。ああっ──」
コゼが引きつった声をあげて、きりきりと歯を噛み鳴らしだした。
必死になって自分を耐えようとしているのだ。
一郎は再び快楽の頂点に追い詰められているのを確かめながら、容赦なくコゼを追い詰める。
「一緒でなければ、またお預けだぞ、エリカ──」
一郎は笑いながらコゼを犯す。
すでに、コゼの数字は〈5/300〉を切った。
絶頂を我慢するのも限界だろう。
「コ、コゼ、わ、わたしと一緒に……ああ、待ってええ──」
エリカが一生懸命にコゼの絶頂に合致させようと、腰をうねり動かす。
「そ、そんなに動いちゃ──。ああ、あああっ」
しかし、ぴったりと腰を密着させられているコゼの腰はエリカが激しく動けば、一緒に動くことになる。
それどころか、一層刺激が大きくなり、コゼの快感値はあっという間に〈0/300〉達してしまった。
「んあああっ」
エリカの腰の動きで、挿入されていた一郎の一物から容赦のない刺激を受けたコゼが、稲妻にでも打たれたかのように全身を痙攣させた。
一郎は今度はそれに合わせてコゼの中に精を放つことにした。
たっぷりとコゼの中に射精をする。
一郎の身体に快感が染み渡っていく。
「ああん……。またああ──」
一方で、またしても一緒に絶頂し損ねたエリカが悔しそうな声を発した。
「また、お預けだな、エリカ」
一郎はコゼの股間から一物を抜きながら笑った。