【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
「ひゃああ、すごい雨になりましたねえ」
「本当……。ロウ様、とりあえず、お脱ぎください。乾かしますから」
雨を避けるために見つけたのは、山の中で偶然に見つけた小さな洞窟だ。
もともとは岩肌にできた洞窟のようだが、明らかに人の手が加わっており、床も壁も真っ直ぐに整形をされている。
天井部分も高く、ちょっとした小屋というほどの広さがあった。
それだけではなく、最奥には、小さな祭壇のような場所があり、そこに閉じられた小さな扉がある。紋様のようなものが扉に刻まれてあって、一見してその内側にあるなにかを厳重に封印しているような気配だ。
そして、その祭壇の前には広くはないが、畳二枚ほどの広さの板敷きの床が作られている。
おそらく、祭壇に向かって祈りのようなものをする場所だと思った。
「あっ、お手伝いします。エリカは火を頼むわ。さっき、外に罠を張るとき比較的に濡れてない枝を集めて置いたから」
「任せて」
小雨だった雨は日が暮れ始めるとともに、本格的な雨に変わった。
人里を探すのを諦めて見つけたのが、この洞窟だった。
人為的な手が加わっているのは明らかだから、探せば近くにこれを作った里の者が暮らす集落もあるかもしれないが、いよいよ雨足が強くなったために諦めることにした。
いずれにしても、こういう城郭と離れた場所にある集落は、里の者自身による警戒も厳重で、日が暮れてから得体の知れない旅人を受け入れるということはない。
最悪、雨の下の野宿で夜を明かすことも考えていたが、こんな洞窟を見つけられたのは幸運なことだった。
「ご主人様、どうぞ」
一郎の正面に回ったコゼが慣れた手つきで、一郎から具足や服を脱がしていく。
このコゼはすでに、濡れた服を脱いでいて、胸当て変わりの乳房を包む小さなチョッキと、腰を包むような形状の下着だけの姿だ。
また、エリカも同じように下着姿になっていて、この洞窟の中の広間の入口側で魔道を使って枝に火をつけて焚火を作っている。
すでに洞窟の外回りには、魔獣避けの香を焚き終わり、襲撃者避けの罠、人避けの魔道のかかった魔石などをふたりで配置し終わっている。
あっという間のことであり、一郎など手伝いたくても、邪魔になるので仕方なく洞窟の入口で雨避けをして突っ立っていただけだ。
そして、準備の終わったエリカとコゼが戻り、三人で奥まで進んで、ここを見つけたのだ。
すると、ふたりはすぐに濡れたものを脱いで下着になると、一郎の世話と焚火などの準備を手分けして開始したということである。
「ご主人様は座っていてください。エリカ、焚火は代わるわ。ご主人様の濡れた服をお願い」
下着一枚にされた一郎は、コゼが荷物から出して広げた毛布の上に座らされた。
一方で、少し離れた位置にエリカが作った焚火のそばで、エリカが岩壁に打ち込んだ金具を利用して、一本のロープが張られ、そこに一郎たちが脱いだ濡れた服が掛けられていく。
さらに、魔道で風を作って、焚火から出る熱気を服に送リ始めた。
また、コゼはエリカが作った焚火を使って鍋で夕食の汁物を作り始める。
さっきまで険悪そうに言い争っていたのが嘘のような連携だ。
また、濡れた衣服を抜いたふたりは、肌も露わな下着姿のままである。
ふたりの色っぽい姿を愉しみながら、一郎は甲斐甲斐しく働くふたりの姿を堪能した。
そうやって待っていると、あっという間に簡単な食事の準備が整った。
三人で毛布の上に集まって夕食だ。
それも食べ終わり、片付けも終わる。
改めて、下着姿のエリカとコゼが一郎の前にすり寄ってきた。
「さあ、洞窟の周りには人避けの罠も張ったし、警戒具もばっちりです。心配することはありません。どうか、ご主人様、ご存分に可愛がってください。今夜もよろしくお願いします」
コゼがにこにこしながら、正座をしたまま毛布に両手をついて頭をさげる。
儀式張っているのは、ちょっとしたコゼの陽気な冗談だろう。
いつもなら、元気にいきなり一郎にしがみついてきたりするくらいだ。
「そうだな。じゃあ、始めるか」
一郎は背中に置いていた細い紐を取り出す。
エリカやコゼの自由を奪うための道具だ。
一郎は、ただ抱くだけでなく、縛って抱くのが好きだ。女を拘束して抵抗できなくして、徹底的な快楽責めにする──。
それが一番好きな抱き方だ。
どちらかというと、自分が気持ちよくなるより、相手の女が追い詰められ余裕をなくしてよがり抜く姿に凄く興奮する。
だから、縛るのだ。
我ながら困った性癖だと思わないでもないが、普通は隠れている深層意識の中にある本能に近い性癖に従順になるのも、一郎が淫魔師として覚醒しているせいなのかもしれない。
ともかく、なんだかんだで、一郎はエリカやコゼを拘束してから抱くことを専らにしている。
ふたりとも、それを受け入れているし、むしろ、最近ではふたりとも拘束して抱かれた方が欲情するようになった。
魔眼でステータスが読めるので、一郎にはエリカたちの性的興奮が丸わかりなのだ。
もっとも、拘束されて抱かれることに興奮していることをエリカはひたすらに隠そうとし、コゼは逆に隠すことなく求めてくる。
性質の違うふたりだが、一郎のそんな性癖を完全に受け入れてくれているのは同じだ。
嬉しいことだ。
「あっ、はい。そうですね」
コゼの横で布当てだけの乳房を両手で抱くようにして座っていたエリカが赤い顔をして頷く。
懸命にすました表情のつもりなのかもしれないが、全身が火照ったように赤く染まりかけているし、エルフ族の特徴である尖った耳は真っ赤になっている。
なによりも、ステータスで垣間見れる「快感値」がすでに〈50/100〉だ。
コゼがまだ〈100/300〉程度なのに比べれば、エリカが欲情しやすいというのは明確だ。
昼間は、散々にコゼがエリカに“マゾっ子”だと揶揄っていたが、実のところ、それは実に的を射ているのである。
「じゃあ、エリカ、マゾっ子勝負をするわよ……。あっ、ご主人様はとりあえず、そこで座っていてください。審判です」
一郎たちがいるのは洞窟の奥にある祭壇のようなものの前だ。三人分の毛布を拡げているのでそれなりに広い。
一方で、外はいまだに強い雨が降り続いていて、ここまで雨音が聞こえてくる。
それはともかく、いまから始めるのは、エリカとコゼの“マゾっ子”対決というものだ。
制限時間を作ってふたりが百合の責め合いをして、負けた方が相手のいうことをきくという、実に馬鹿馬鹿しく、そして、愉しそうな痴態合戦だ。
このところ、人が変わったように一郎に媚びを売って可愛がられようとするコゼの発案であり、エリカがそれに乗り、今夜は一郎がふたりを抱く前に、そんな遊びを見せてくれることになったのである。
「エリカ、背中に手を回して。親指を揃えて重ねるようにしてね」
コゼが一郎から細い紐を受け取って、エリカの背中側に回る。
躊躇う感じのエリカの両手をとり、やや背中に回させて親指の付け根を縛り始めた。
「指縛り」という拘束法で、親指の付け根をまとめて縛る簡単な拘束だが、これだけで自由はなくなる。
指縛りのいいところは、ほとんど目立たないため、野外調教にも向いていることだ。
そのうち、試してみたいものだ。
エリカもコゼも、恥ずかしがるだろうが、おそらく受け入れてくれるのではないかと思う。
「くっ、いたっ。ねえ、ちょっと強すぎよ」
エリカが顔をしかめた。
だが、コゼは素知らぬ表情だ。
「なに言ってんのよ。無意識に解こうと抵抗するからよ……。根元を縛っただけだし、じっとしてれば痛くないわ。血行を失わせるような下手な結び方はしないから安心しなさい」
次いで、コゼがエリカが胸に巻いていた当て布を掴む。
すぐに無造作に布を外して、エリカの乳房を露わにさせた。
「あんっ」
さすがに恥ずかしいのか、エリカが身じろぎするようにして、身体を曲げて乳房が一郎の視線に入るのを隠そうとする。
裸は随分と見ているのに、こうやって慎みを忘れないのがエリカの魅力的なところだろう。
すると、コゼが強引にエリカの身体を一郎に向かって真っ直ぐに向けさせた。
エリカの胸は綺麗だ。ゆるやかな勾配から尖端に向かって急カーブを描いて上を向き、豊かに張った下端の丸みが全体を押し上げている。
そして、愉快なことに乳首は完全に勃起して乳房とともにつんと上に向けて尖っている。
ステータスを読む。
快感値:38/100↓
本人は必死に隠しているが、性的な興奮状態になるのは明白だ。
なによりも、勃っている乳首が証拠である。
「ほら、隠しても無駄よ。ご主人様に見られるのが一番恥ずかしいでしょう。ご主人様、よかったら触ってください。ご主人様に触られれば、きっとエリカはあっという間にいっちゃいますよ。そうしたら、あたしの勝ちです。うんと恥ずかしいことをさせて、ご主人様を愉しませますから」
コゼが笑った。
「そうだな」
一郎はわざとエリカの乳首にすっと指を寄せてやる。
実際には触れはしないが、一郎には性感の動きを視認することもできる。感じる場所になった証である赤いもやのようなものが一郎の魔眼で指を寄せた乳首に浮き出たのが見える。
「うわっ、ま、待ってください、ロウ様──。ね、ねえ、コゼ、あんたとわたしの勝負でしょう。ロウ様を使うのは卑怯よ。正々堂々としなさいよ」
「わかった、わかった。じゃあ、大人しくしなさいね」
コゼは今度はエリカの崩している足を掴んで、強引に足先を身体の前に持ってこさせる。
一郎は手を戻す。エリカはちょっとほっとした感じになる。
だが、一郎はいつの間にか、エリカができあがりかけていることを見抜いている。
薄い下着一枚のエリカの股間に視線を送ると、丸い染みがしっかりとできているのだ。
まだ、コゼは愛撫のひとつもしていない。
それでこの濡れようであるのは、性感勝負にエリカの勝ちはない気がした。
そして、エリカは懸命に脚を閉じて、自分の股間を隠そうとしている。
濡れているのを知られたくないのだろう。
一方で、コゼはまだ細紐を持っていて、今度は足の親指の付け根に細紐を巻きつけ始めた。
「な、なによ」
エリカがちょっと焦ったような物言いをした。
だが、抵抗はしてない。
コゼが自分の足の親指の付け根に紐を巻くままにさせている。
「素直にしなさい。ところで、三タルザン計の砂時計は準備ができてからの計測開始よ。それまでは時間には入らないからね」
あっという間に、コゼはエリカの左右のそれぞれの親指の付け根に結び終わった。
さらにその紐の端末を強引に引っ張り、エリカの脚を胡座を組むような格好に近くした。
「ひあっ、あっ、ちょ、ちょっと──」
エリカが焦ったような声をあげた。
脚を拡げさせられたことで、下着越しとはいえ股間が露わになったからだろう。
「濡れているな、エリカ」
一郎はわざと指摘した。
「そ、そんなこと……」
エリカの顔がさらに真っ赤になる。
快感値:20/100↓
一気に快感値がまたさがっている。
愉しい反応だ。
「ほら、身体をさげて」
コゼが後ろに回ってエリカの背中に身体を乗せるようにして、上半身を強引に曲げさせる。
エリカは極端な前屈をした状態になる。
「ひあっ、コ、コゼ……。なにを……」
身体を前に押し倒されているエリカが苦しそうに呻くような声を出す。
なにをするのかわからなかったが、驚いたことに、コゼはエリカの右足の親指に巻きついていた細紐の端末を器用に操り、左側のエリカの乳首の根元に巻いて結んでしまった。
「ひぎいっ」
コゼが手を離した途端に、強く乳首を引っ張ることになってしまったのか、エリカが悲鳴をあげた。
一郎は感心した。
こんな責めもあるのかと思った。
これでは、エリカは足を閉じることもできないだろう。
「もう片側もね」
コゼはエリカの腰の下着を掴むと、まだ自由な左脚の足首から抜いて脱がして右足側だけに寄せて引っかけてしまう。
そして、今度は左脚の足首と右側の乳首を結びつけてしまう。
一連の動作で数秒だ。
さすがはコゼだと思った。
「ひああっ、な、なんてことをすんのよ──。ひ、ひどいわよ、コゼ──」
エリカが胡座のように脚を前で組んだまま身体を前屈に倒した格好で声をあげた。
「不平はなしよ。これは勝負なんだからね。そうら、抵抗してごらんなさい」
コゼがエリカの肩を引っ張り、ごろんと仰向けに倒してしまう。
「んぎいっ、ひぎいっ」
エリカが苦悶の声をあげる。
脚を動かしてしまい、乳首を強く引っ張った感じになったのだろう。
慌てて、足首を胸に持っていく。
おかげで剥き出しの股間が露わになる。
べっとりと局部は濡れていて、真っ赤に熟れている。
快感値:15/100↓
エリカの快感値がまたさがったのがわかった。
一郎の股間も硬くなる。
また、エリカの性的興奮とともに、一郎の中の淫魔師としての力が漲っていくのもわかる。
エリカのような魔道遣いが魔力を溜めるのと同じように、淫魔師である一郎は自分や自分が抱く女の性的興奮をエネルギーにして力を溜めるのだ。
そして、その力を使って、女を操るし、力を与えるというわけだ。
「まあ、いい格好。どうにでもしてって感じね」
エリカの股間は、このあいだアッピア峠の温泉で気紛れで剃毛をしてやったので、童女のそれのように無毛だ。
コゼがそのエリカの股間にすっと指を持っていく。
お尻側からゆっくりと真っ直ぐに股間を撫であげていく。
「ひあああっ、んぎいいっ」
エリカが窮屈な格好のまま全身を弓なりにする。
どうしても、脚を動かしてしまい乳首を引っ張るのか、嬌声とともに悲鳴のような声をだす。
快感値:10/100↓
ついに絶頂までのカウントダウンに入った。
一郎はくすりと笑ってしまった。
「ま、待ちなさいよ──。す、砂時計──。時計よ──。ちゃんと時間計って──。三タルザンよ。三タルザンで交代よ──」
エリカが必死の声をあげた。
「ああ、そんなのもあったわね。いいわ。じゃあ、開始よ」
コゼがあらかじめ横に準備していた砂時計をひっくり返した。
三タルザン計──。つまり。約五分の時間だ。
「ちゃ、ちゃんと交代するのよ──。約束は守るのよ──」
エリカが叫んだ。
「三タルザンもったらね」
コゼがエリカの脚の間に顔を入れて、エリカの股間に顔を寄せる。
そして、股間を舐め始めた。
「んひいっ、あひいいっ」
エリカが再び声をあげて身体を反り変えさせる。
快感値:6/100↓↓
時間の問題だな。
見物している一郎は微笑んだ。
そのときだった。
洞窟の奥側にある小さな祭壇からかたんという小さな音が響いた。