【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
「ああっ、ああっ、だめええ──」
ロウの律動は続いている。
エリカは舌足らずの悲鳴をあげながら、背骨まで突き通すような激しい快感に我を忘れた。
「ふふふ、また絶頂するの、エリカ? そんなんじゃあ、いつまでたっても交代できないわよ。頑張って我慢しなさい。でも、ここも感じるでしょう?」
一方で、ロウとともにエリカをふたり掛かりで責めているコゼだ。
そのコゼが舌をねっとりと這わせ続けていた顔をあげて、今度はエリカの耳元でささやくと、次にエリカの耳を舐め回してくる。
「いやあ、そ、そこはだめよ──」
長耳族の異名もあるエルフ族であるエリカにとって、耳は敏感な性感帯のひとつだ。そこを柔らかく刺激されて、一気に快感がせり上がる。
「ほら、しっかりと我慢しろ」
「ひいいっ、だ、だめええ、ロウ様ああ──」
しかも、そのあいだもロウに挿入されている股間の律動は続いているのだ。ただでさえ、ロウの責めは神がかりなほどに感じるのに、コゼの責めが加わるせいで、それに備えることもできない。
だが、油断すればすぐに絶頂に導かさそうになるし、ロウに備えようとすると、コゼの愛撫を全面的に受け入れることになる。
結果的に、どちらにも抵抗できずに、エリカはまたもや絶頂に追い詰められた。
「ひあああっ、ああああっ」
エリカはふたりにまとわりつかれている身体をぴんと突っ張らせた。
「おっと、まだだな。そろそろ許してやりたいから、最後はうんと深い絶頂をさせてあげないとね」
だが、ロウは意地悪だ。
やはり、またしてもエリカが絶頂しそうなところで、すっと怒張を抜いてしまったのである。
「ああっ、もう、許してください、ロウ様──。い、いくらなんでも、あんまりです──」
エリカは感情を制御できなくなって、泣くじゃくってしまった。
もう二十回近くも続けられている連続の寸止め責めだ。絶頂しそうになっては刺激を止められ、止められては刺激を再開される。
ひたすらにこれを繰り返されていた。
今夜のロウはいつになく、意地悪でしつこかった。
もうエリカには、なにがどうなっているのか、さっぱりとわからないでいる。
雨宿りのために立ち寄った山道の洞窟だった。
奥の岩壁には、誰かが祀りをしたらしい小さな祠が残されている。だが、いまその前で続いているのは、祈りとは正反対の淫らな宴だった。
夕刻に始まった性愛は、もう延々と続いている。
本来は、コゼと三タルザンごとの勝負をして、絶頂を我慢できれば交代──そんな条件だったはずなのに、いつしか約束は忘れられ、責められるのはエリカひとりだけになっていた。
三度続けて寸前で耐えきれず、三タルザンの手前で絶頂してしまった。
その報いのように、いまは逆に寸止め責め。達せぬまま、快感だけがひたすら膨れあがる。敏感になりきった身体は、ロウの神がかり的な愛撫に翻弄されるばかりで、逃げ場がない。
裸にされたのは、最初は自分ひとりだった。
だが、いまはロウもコゼも全裸となり、三人の体液が絡み合って、肌という肌がぬめり合っている。
その熱に包まれながら、コゼは汗まみれの身体を密着させて抱きついてくる。
もはや、心を制御できなかった。
エリカは気がつけば、子どものように泣きじゃくっていた。
「あらあら、泣き虫さんね。いい子にしていなさい」
コゼがくすくすと笑いながら、毛布に仰向けになっているエリカの腰の下に手を動かして、お尻の穴付近を優しく愛撫をする。
「ひんっ、そ、そこはだめよお──」
エリカは拘束されている身体を仰け反らせて、コゼの指からアナルを離そうとした。
責めのあいだ、何度か拘束を変化させられたが、いまは、両腕を背中で縄掛けされているだけであり、両脚は自由になっている。
だから、逃げようと思えば逃げられずはずなのだが、身体は痺れきって力が入らない。
コゼから上から抑えられるだけで、身動きができなくなり、指を深々とエリカのお尻の穴に挿し込まれてしまった。
ずんというアナル特有の深い快感が拡がる。
「おっ、エリカはやっぱり淫靡な身体をしているな。そして、マゾっ子だ。嫌だと言いながら、意地悪されるのが大好きなのがわかるぞ」
ロウがエリカの両腿を抱えて、またもや怒張をエリカに貫く。
「ひいいんっ、いいいいっ」
エリカはあまりの気持ちよさに、思わず奇声をあげてしまった。
ただ挿入されるだけで、腰が砕けるほどに、ロウに愛されるのは快感が深い。
それが律動のたびに、続けざまに快感が爆発する。
我慢することも、備えることも不可能だ。
ひたすらに翻弄されるしかない。
エリカと出会う前は、一度も性行為の経験がないと言っていたが、絶対に嘘だと思う。
いくら、淫魔師という能力に目覚めたといっても、経験もないのに、こんなにもエリカを狂わせるようなセックスが可能なわけがないと思う。
「ほら、いけ。もう許して欲しいだろう。いっていいんだぞ」
ロウがちょっとだけ挿入の角度を変化させて、深くまで男根の先端が届くようにした。
子宮近くの気持ちいい場所をずんずんと揉み動かされて、エリカは一気に目の前が白くなる感覚を味わった。
「ひいいっ、いくうう、いきますうっ」
快感の槍が全身を貫き、身体ががくがくと痙攣する。
「今度こそ達しそうね、エリカ。ふふ、ご主人様、舐めていいですか?」
一方でお尻の中に挿入されたままのコゼの指はずっと刺激を続けている。
そして、そのコゼが身体を折り、エリカが貫かれている股間に顔をつけると、繋がっているロウとエリカの股間を代わる代わる舌で舐め始める。
「おっ、気持ちいいなあ、コゼ」
「ひああああっ、だめえええ」
ロウは愉しそうだが、律動されながらコゼにクリトリスを舐められているエリカは堪らない。
全身が硬直して視界が白くなりかける。
そして、ロウの容赦のない股間への貫きが続く。
「じゃあ、いけ、エリカ──。まあ、もっとも……」
だが、ロウはエリカがあと一息、いや、その半分というところで、すっと腰を離してくる。
「……もっとも、いけたらだけどね」
そして、男根を抜かれてしまった。
コゼも顔を離す。
「いやあ、やめないでください、やめないでっ」
エリカは狂ったように首を左右に振って号泣した。
こんなの性の拷問だ。
ロウがこういう倒錯した性愛を好むのは知っているが、それをされるエリカは堪らない。
もう昇天させて欲しい。
もはや、それさえさせてくれれば、もうどんなことでもする。
そんな気分だ。
「ご主人様、さすがのエリカも焦らし抜かれて、相当に頭に血が昇ったみたいですよ」
コゼがエリカの前でロウの裸の膝に乗り、汗で濡れた肌と頬をロウに擦り付け出す。
「確かにな。だけど、マゾのエリカがよがるのが愉しくてな……。今夜はとことん意地悪してみたい。まあ、そんな気分なんだ」
「そ、そんなあ……。これ以上焦らされると、わ、わたし、狂ってしまいます」
エリカは肩で息をしながら哀願した。
「確かにもう可哀想ですよ、ご主人様。じゃあ、今度はあたしが意地悪を引き受けます。エリカは許してやってください」
ロウの膝の上のコゼがロウに甘えた口調で言った。
「そうか? でも、今夜の俺の責めはきついぞ。いまのエリカよりも、ずっと意地悪をするぞ。それを引き受けるのか?」
「はい。コゼはご主人様の奴隷ですから──」
コゼが元気よく頷く。
心の底から嬉しそうだ。
「そうか。じゃあ、コゼに免じて、エリカは許すか。なら、次は意地悪なしで責めてやろう。その代わり、気を失うほどに大きな快感が一気に来るぞ」
「は、はい……。お願いします」
エリカは懸命に首を縦に振る。
「じゃあ、いくぞ」
ロウの律動が再開する。
「ああっ──、ああああっ」
子宮口をずんずんと強烈に突かれる。
膣から脳天まで一気に串刺しにさえたような強烈な快感が襲った。
待ちに待ったものがやって来た。
汗まみれの身体が弓なりに反り返る。
「あああっ、もうだめえええ──」
巨大で閃光のような快感が炸裂した。
「やっぱり可愛いな、エリカ。じゃあ、一回目は終わりにしてやろう。次にコゼの相手が終わったら、また二回目も徹底的に可愛がってやるからな」
ロウがそう言いながら、腰を二度、三度と震わせた。
子宮に熱い精がだくだくと注がれるのがわかった。
だが、また、可愛がる?
二回目?
エリカは耳を疑いつつ、消えていく意識に身を委ねた。
そのとき、どこかが爆発するような大きな音がした気がした。
次いで、巨大な快感の衝撃が襲い、連続の寸止めで膨れあがったエクスタシーをそのまま受け、エリカは凄まじい程の快感とともに、完全に気を失ってしまった。
まどろみから覚めた。
ぼんやりとしている意識がだんだんとはっきりしてくる。
すると、両腕にひきつるような強い痺れと痛みが襲いかかった。
「な、なにこれ?」
エリカは思わず声をあげた。
覚醒とともに、エリカは、自分が両腕を鎖のようなもので束ねて拘束され、天井から宙吊りにされていることに気がついたのだ。
しかも、両脚も宙に浮いていて、身体が完全に地面から離れている。
もしかして、失神しているあいだに今度は宙吊りに拘束され直した?
いや、そうなのだろう。
相変わらずの洞窟であるし、周囲にはロウとコゼに二人がかりで責められた痕が残っていて、エリカの体液をたっぷりと吸った毛布も脚の下だ。
その毛布にぼたぼたとエリカの汗がつま先から滴っていることに気がついた。
「やっと、眼が覚めたな。マゾのエリカ。約束の二回目だ。今度は少しきつめに責めるぞ。まあ、マゾのエリカにはご褒美かもしれないけどな」
後ろから声がした。
ロウだ。
だが、人の気配はロウだけであり、コゼが近くにいる感じはなかった。
コゼはどこ?
もしかして、コゼもロウに気絶するほどに責められて、どこかで失神して気を失っている?
エリカは、首を背後に曲げて、コゼの姿を探そうとした。
「ひぎいいいっ」
だが、次の瞬間、背中に松明の炎でも押しつけられたような激痛が走り、エリカは絶叫とともに身体を揺らした。
「マゾのエリカだけど、鞭責めは初めてだな。まずに尻叩き十回だ。いくぞ」
鞭打ち?
びっくりした。
なんで急に鞭を?
ロウは嗜虐好きでエリカたちに意地悪をして愉しむのが大好きな性癖だが、鞭打ちなんて初めてだ。
しかも、声も仕草もロウそのものなのに、そこには今まで感じたことのない冷酷な響きがあった
「んぎいいっ」
しかし、またもや尻に鞭が炸裂する。
おそらく乗馬鞭だろう。だがそんなことを考える暇もなく、全力の一撃が思考を吹き飛ばした。
「数をかぞえんか、このマゾエルフ──」
ロウが背後で怒鳴って、また鞭が尻を襲う。
「んぎいいつ、よ、よんん──」
とにかく慌てて数を言う。
「馬鹿が──。数は一からだ。やり直し──」
また、尻に鞭──。
「い、いちいいっ」
エリカは悲鳴とともに大声で叫んだ。