※この作品はR-18です。

【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】   作:ドン・ドナシアン

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050 幻獄の祠と淫気の檻

 岩壁をなぞりながら歩き回るうちに、呼吸はどんどん荒くなっていった。

 荷もなく、服もなく、裸身のまま閉ざされた洞窟に囚われている。焚火の赤い残り火だけが、全身をあからさまに照らしている。羞恥と焦燥が重なって、胸の奥は焼けるようだった。

 

 しかし──それ以上に、身体そのものがおかしい。

 肌が熱を帯び、乳首が擦れただけで甘い疼きに変わる。息を抑えようとしても喉が熱く震え、股間から蜜が勝手に垂れていくのを感じてしまう。

 なにもしていない。なのに、女の身体はいやらしく反応していた。

 

「……エリカ、あんた……もしかして、身体……おかしくない?」

 

 背後でコゼが荒い声を漏らした。

 振り返ると、同じように裸身を火照らせ、額に汗を浮かべている。

 

「ちょっとね……。変ね……。熱くて、苦しい……。あんたは?」

 

「おかしい……。とてもね……」

 

 コゼが小さく息を吐く。その呼吸に甘い熱のようなものが混ざっている。乳首は勃ち、全身が火照り汗で濡れている。股間からはねっとりとした蜜も……。

 それはエリカも同じだ。

 明らかに、異常だ。

 

 エリカは唇を噛み、ふと頭に浮かぶ言葉を否応なく思い出す。

 

 ──苗床にして、淫気を搾る。

 

 ロウの偽者が叫んでいた声──。

 また、淫魔師であるロウが、力の根源にしている“淫気”──。

 もしかして……。

 

「ねえ、コゼ……。もしかして、ここは囚われの洞窟であると同時に、あいつが淫気を集めるための檻なのかも……」

 

 エリカは言った。

 

「どういうこと……?」

 

 コゼが怪訝そうに眼を細める。

 

「……わたしたち、ただ閉じ込められてるだけじゃないのかも……。ここに囚われて、力を吸われてるのよ」

 

「なにを……言ってるのよ、エリカ?」

 

 コゼが戸惑った顔をする。

 

「淫気っていうの……。性愛の熱から生まれる力……。魔族や淫魔はそれを糧にするの……。ちなみに、ロウ様もね。いまのこの疼き……多分、全部、あいつのせいよ」

 

 言いながら、蜜の雫が腿を伝う感触に頬がさらに熱くなる。

 そのとき、不意にエリカの足の甲が固いものに触れた。

 からん、と乾いた音──。

 土の上を転がったのは、小さな砂時計だった。

 

「あれ、これ……三タルザンの……」

 

 思わずしゃがみ込み、拾い上げる。さっき、ロウとコゼが自分を責め立てるときに使われていた砂時計だ。

 上下の砂は半分ずつで止まり、ぴくりとも落ちていない。

 

「どうして、これが?」

 

 コゼが怪訝に首を傾げる。

 だが、エリカは、砂時計を眺めていて、あることに気がついた。

 

「これ、全然、砂が落ちてないじゃないの。……あんた、また細工をしてたの?」

 

 エリカは、不満を込めて吐き出した。

 思い出す。

 得体の知れない魔物に囚われる前──、この三タルザンの砂時計を使って、ロウとコゼに責められていたことを……。

 

 本来なら、砂が落ちきるまで耐え抜けば交代という約束だった。コゼと三タルザンで順番に責め合うはずだったのに、あのときは一方的に無効にされ、気がつけば勝手に取り決めが変わっていた。

 「三タルザン以上、耐えられたら交代」と──。

 無茶苦茶だと抗議しても聞き入れられず、ふたり掛かりでの連続絶頂責めに喘がされ、交代の約束も果たされぬまま、身を捩りながら、絶頂のたびに蜜を搾り取られ、全身を痙攣させられていった。そして、その痙攣の余韻さえ許されず、次の責めに重ねられた……。

 羞恥と屈辱と、身体の奥から止まらない快楽──。

 そのときの熱と痺れを、砂時計を見た途端に思い出してしまい、腹の底にじりじりと不満が湧き上がる。

 

「……あのときも、ずるかったわ。最初は三タルザンで交代って言ってたくせに、結局、無理矢理に延ばされて……。ふたり掛かりで、何度も絶頂させられて……。しかも、これ動いてないじゃないのよ」

 

 エリカは顔を赤らめながら、吐き捨てるように言った。

 

「いまは、そんなこと言っている場合じゃないでしょう」

 

 コゼが呆れ顔で返した。

 だが、そのコゼの表情がふと、真顔になる。

 

「いや、おかしいわよ、これ……」

 

 コゼが砂時計を訝しげに受け取り、じっと見つめる。

 

「そりゃあ、おかしいわね。動かないもの」

 

 エリカは吐き捨てた。 

 だが、コゼは首を小さく横に振る。

 

「……ううん、動いてるわ……」

 

「ええ? 落ちてないでしょう?」

 

「落ちてるのよ……。でもほんの少しずつね……。かすかに」

 

「ええ?」

 

 目を凝らす。

 すると、確かに砂は一粒ずつ、気が遠くなるほど緩慢に落ちていた。

 思わず声が荒くなった

 

「ああっ──やっぱり、あんた、インチキを──」

 

「違うわよ。幻術よ。時間がほとんど動いてない。あたしたちは、時間の進まない場所に囚われているのよ」

 

 コゼが声をあげる。

 

「はあ?」

 

 思わず声が荒くなった

 エリカの背筋に冷たいものが走る。

 だが、コゼは冗談を口にしている気配はない。

 もしかして、本当に?

 

「……でも、完全に囚われているんじゃない……。現実とどこかで繋がっている……。その証が、この砂時計ね」

 

 コゼは呟いた。

 そして、砂時計をそっと地に置くと、黙って腹這いになり、地面に頬を押しつけた。

 まるで獣のように這いながら、岩の間を進んでいく。焚火の赤が濡れた背を照らし、尻の丸みを強調している。

 

「どうしたのよ?」

 

 エリカはコゼに問いかけも。でも、返事はない。

 ただ、息を殺して、なにかを探るように進んでいく。

 しばらく、コゼを見守った。

 やがて、コゼは岩壁の前で立ち上がり、掌を当てた。

 

「……ご主人様の気配がする」

 

「え……?」

 

 エリカも触れてみるが、ただの冷たい岩だ。

 

「エリカ。ありったけの魔道波を叩き込んでみて。時間が動いてないことを考えてね。可能な限り長くよ。それでも、多分、魔力は空にはならないわ。惑わされて途中でやめないで」

 

「わかった……」

 

 真剣な眼差しにうなずき、掌底を押し当てる。魔道の力を解き放った。

 最初はなにも起きない。

 だが、しばらく続ける。

 

 すると、ある瞬間、岩壁がゆらりと揺れ、ざらついた感触が霧散し始めた。

 

「いいわ──。エリカ、頑張って──」

 

 コゼが声をあげた。

 エリカは魔道を打ち続ける。これだけ長い時間魔道波を続けたことなどない。だが、あの砂時計の砂の動きを考えると、それでも実際には、ほんの刹那でしかないのだろう。その証拠に、エリカの魔道は途切れる様子もなく、掌底から放たれ続けている。

 

 そして──。

 突然に岩肌が霧散した。

 

 祠が姿を現す──。

 それだけでない。

 洞窟の地面に、散乱する荷物。背負い袋。剣。外套。すべてが戻ってきている。

 

「ああ、やっと……」

 

 エリカはほっとして脱力した。

 

「ご主人様──」

 

 すると、コゼが声を張りあげ、祠へ駆け寄った。

 

 


 

 

 視界が赤黒く染まり、一郎の理性は焼き切れかけていた。

 無数の触手が壁から生え出し、一郎の手首と足首を吊り上げ、胸や腰をぐるぐると縛り上げる。冷たさと灼熱を交互に流し込まれ、体温はめちゃくちゃにかき乱されていく。

 

「くっ……離せ……」

 

 声は掠れ、抵抗も虚しい。

 太腿を裂くように走る触手の感触が下腹を直撃する。

 尖った吸盤が乳首に吸いつき、舌で舐め回すように捻じり上げる。胸から背筋まで、ぞくりと痺れるような快感が駆け上がり、一郎は呻き声を押し殺した。

 そこへイフリートが顔を寄せる。紅い瞳が至近で光り、唇が耳朶に触れた。

 

「ほら、もう硬くなっている……坊や」

 

 白い指が男根を握り、ゆるやかに上下する。

 熱を孕んだ掌は柔らかく、爪の先が敏感な亀頭を引っかいた瞬間、全身がびくんと震えた。

 

「ち、違う……これは……っ」

 

「違わないわ。感じているでしょう」

 

 甘い吐息とともに囁かれ、耳殻を舐め上げられる。舌のぬめりに背筋が反り返り、触手が締め上げた腰が勝手に前へ突き出されてしまう。

 いつのまにか、イフリートの声は甘い女の声の口調に変化していた。

 そして、胸を吸う触手は乳首を弄び、じわじわと熱を送り込む。

 背中からは氷のような冷気を這わせられ、熱と冷たさの落差で感覚はさらに鋭敏になる。

 膝裏を撫でる細い触手は、まるで媚薬のような痺れを染み込ませ、脚力を奪っていく。

 

「ん……く……やめろ……っ」

 

 吐き捨てても、指は律動を強める。

 根元をしごき上げ、包皮を剥き取り、亀頭をむき出しにした。

 そこへ息を吹きかけられただけで、腰が跳ねた。

 

「もう零れそうね……先走りがこんなに」

 

 イフリートは舌先で透明な滴を掬い、わざと目の前で舐めて見せた。

 赤い舌に吸い取られる様子に、一郎は羞恥で顔を歪めた。

 

「やめろ……そんなの……」

 

「ふふ……人間の男なんて、触れただけで崩れるもの」

 

 吐息混じりの声とともに、白い指はさらに強く握り、腰を縛る触手までが男根を擦り立ててくる。

 前後から二重に嬲られ、全身の血が股間へ集まっていく感覚に、必死に歯を食いしばった。

 

「く……くうっ……だ、だめだ……」

 

 イフリートは胸を押しつけ、肌と肌を擦り合わせる。

 火照った乳房の柔らかさと、芯に潜む灼熱の熱さ。甘い香と硫黄めいた匂いが入り混じり、理性は薄氷のように溶かされていく。

 

「我慢できるものなら、我慢してごらん。射精をした途端に、わたしに取り込まれるわよ。だから、一生懸命に我慢してね」

 

 イフリートが艶やかな声とともに、爪先で亀頭の縁をなぞる。

 その瞬間、一郎は喉を詰まらせた。

 視界が一気に白く弾け、下腹の奥から熱が逆流する。

 

「う……ああ……だめだ……っ」

 

 耐えようと思ったが耐えられない。

 ついに、痙攣とともに白濁が迸り、触手とイフリートの指にぶちまけられた。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 全身から力が抜け、肩で荒い息をつく。腰はがくがくと痙攣し、なおも精を搾り取られるように収縮を繰り返した。

 

 イフリートは指に絡んだ白濁を舐め取り、紅の瞳を細めた。

 

「ふふ……案外あっけなかったわね」

 

 だが──次の瞬間、彼女の表情が揺らぐ。

 舌に絡んだ味を確かめるように、もう一度舐め、そして凍りついた。

 

「なに……これは……? なんだあ?」

 

 触手がわずかに震え、拘束の力が弱まる。

 また、目の前のイフリートの身体が痙攣し、燃えるような紅の瞳に初めて怯えの色が浮かんだ。

 イフリートは舌を震わせ、まるで毒でも飲んだかのように顔を歪めた。

 

「ち、違う……こんなはずは……なぜ……わしの中に……」

 

 紅の瞳が見開かれ、背筋をのけ反らせる。

 口調が再び、男のものに戻った。

 そして、触手の動きは急速に乱れ、絡めていた力がほどけ始めた。

 一郎の腕も脚も解放され、縛めが解けていく。

 イフリートの肌は赤黒く脈打ち、まるで内側から何かに喰われているように震えている。

 

「やめろ……やめろ……わしを引き裂くな……」

 

 先ほどまで妖艶に嗤っていた女の顔に、はっきりとした恐怖の影が走った。

 一郎は力の抜けた身体をよろめかせながら、それを見下ろす。

 

「な、なんだよ……俺は……なにも……」

 

 腰の奥にまだ痺れるような熱が残り、頭は混乱でぐらぐらしていた。

 だが、目の前でのたうつイフリートの様子は、どう見ても主導権を失っていた。

 紅の瞳が揺れ、一郎に縋りつくように伸ばされた。

 

「わしを……わしを置いていくな……。このままでは……祠の封印に……飲まれて……」

 

 そのときだった──。

 イフリートの苦悶の叫びをかき消すように、外から声が響いたのだ。

 

「ご主人様──」

 

 コゼの鋭い声。

 次いで、必死に呼びかけるエリカの声が重なる。

 

「ロウ様──」

 

 木の壁の一角がぐらりと揺れ、光に透けて崩れた。

 穴の向こうから覗いたのは、巨大に見えるコゼとエリカの顔。必死にこちらを探している。

 

「助けてくれ……」

 

 一郎は思わず叫んだ。

 その声に応じるように、穴の向こうから二人の手が差し伸べられる。

 

「待て……わしも連れていけ……」

 

 痙攣しながらうずくまっていたイフリートが、最後の力を振り絞って立ち上がり、一郎へ飛びかかろうとする。

 その顔はもはや妖艶ではなく、怯えと渇望に歪んだものだった。

 

「お前は来るな……。ここで一生いろ」

 

 一郎は怒鳴った。

 巨大なコゼとエリカの手が同時に伸び、一郎の身体を掴み取った。

 次の瞬間、イフリートの悲痛な悲鳴が轟いた。

 

 視界が白光に包まれる。

 音も匂いも、すべてがかき消される。

 

 

 

 

 

 気がつけば、三人は外に立っていた。

 

 昨夜は雨が降り続き、洞窟に避難するしかなかったはずだ。濡れた草を踏みしめて入った暗がりと、焚火の残り火、そして祠──。あれらはどこへ消えたのか。

 

 朝の風が頬を撫でた。夜の湿り気を含んだ草の匂いが漂い、雨に洗われた空は雲ひとつなく、青く澄み切っている。草葉には露が残り、陽光を受けてきらめいていた。

 

「……洞窟は、どこ?」

 

 エリカが震える声を漏らした。裸身に外套を掛けながら、きょろきょろと周囲を見回す。

 

 確かにそこには洞窟があったはずなのに、いま目に映るのはただの岩壁だ。出入口も亀裂もない。

 

「祠は……?」

 

 コゼも呟く。

 あれほど生々しく視界を支配していた祠の姿は影も形もない。

 コゼが腕を組み、険しい顔で壁を睨みつけた。

 

「……どこにも……なにもありません。……なにもないです……」

 

 やがて、コゼが小さな声で言った。

 確かに、まるでなにもなかったかのように、目の前にはただの岩肌があるだけ……。祠どころか、洞窟の痕跡すら消滅していた。

 

「なにもわからないな……。まるで洞窟なんて最初から存在していなかったみたいだ……」

 

 一郎は呟いた。

 

「そんな……」

 

 エリカが小さく首を振る。彼女の濡れた髪の隙間から、陽光を受けた露が滴った。

 とにかく、確かなのは、荷物は戻ってきているということだった。

 背負い袋も、剣も、水筒も、昨夜消えたものすべてが岩壁の下に散らばるように置かれている。

 

 あれは、幻だったのだろうか……。それとも、現実だったのか──。一郎には判断できなかった。

 結局わかるのは、幻術の檻から抜け出したという事実だけ……。

 そんな中、コゼがふいに口元を歪めて笑った。

 

「……でも、ご主人様。こんなことより大事な問題がありますよ」

 

「んっ、なにがだ?」

 

 一郎は思わず振り返る。

 コゼは顎をしゃくり、隣に立つエリカを指した。

 エリカは、コゼに視線を向けられて困惑の表情になった。

 

「な、なによ……」

 

 エリカは怪訝そうにした。

 

「この娘、覚えてますか? 偽のご主人様に、身体を許しかけたんです。奴隷としては致命的な失態ですよね」

 

「なっ──、そ、それは……」

 

 エリカが慌てたように真っ赤になった。

 

「なに、ばらしちゃうのよ──。いえ、違うんです、ロウ様……。だって、幻術だったし……わからなかったし……。決して、裏切りとか、そんなんじゃなくて。ええっと……」

 

「言い訳ね。奴隷がご主人様を間違えるなんて失格だわ」

 

 コゼの声音は冷ややかで、しかしどこか愉快そうでもあった。

 

「なにか、あったのか?」

 

 一郎は首を傾げた。

 

「ありましたとも──。ねえ、ご主人様──。これは、やっぱり罰が必要じゃありませんか」

 

 コゼが元気に言う。

 一郎は腕を組んで黙っていたが、ふと、幻術の中でのやり取りを思い出した。

 

 イフリートの艶やかな声──。

 

 『エルフの娘はちょろかったが』

 

 あの一言が、やけに耳に残っている。

 ちらりと視線を向けると、エリカはうつむき、頬を真っ赤にしていた。

 

「……思い出したな……。お前、ちょろかったらしいな」

 

 軽く口にすると、エリカはぎょっと顔を上げ、赦しを乞うような眼で一郎を見つめた。

 

「ち、違うの……。あれは幻術で……。ねえ、ロウ様、許して……」

 

 一郎はしばし彼女の必死な顔を見つめ、それからにっこりと微笑んだ。

 

「なら、罰だな。そうだよな、コゼ?」

 

「もちろんです」

 

 陽気な声でコゼが応じる。唇の端に笑みを浮かべ、エリカを横目に見やった。

 

「ううう……。わ、わかりました……。罰は受けます……。でも、恥ずかしいのと、痛いのは……」

 

 エリカは完全に項垂れてしまった。

 

「ご主人様、エリカは、恥ずかしいのと、痛いのが望みだそうです」

 

 コゼが茶化して口を挟む。

 

「ち、違うわよ。それは嫌って言ったのよ」

 

 エリカが真っ赤な顔で声をあげた。

 

「まあ、痛いのはなしでいい。でも、恥ずかしいのは仕方ないか」

 

 一郎は笑った。

 雨上がりの空は、どこまでも青かった。

 エリカは顔を真っ赤にし、コゼは勝ち誇ったように笑っている。

 

 一郎はふたりを見比べ、肩で小さく息を吐いた。

 

 さて……エリカには、なにをしてもらおうかな……。

 

 そんな思いが胸に浮かび、自然と口元に笑みがこぼれた。

 

 

 

 

 

 第7話『封印の祠と囚われの魔人』終わり──

 第8話『歌姫と幼馴染』に続く──

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