※この作品はR-18です。

【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】   作:ドン・ドナシアン

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052 壁越しの声

 夜も更けてから、一郎はふらふらと足腰のおぼつかないエリカとコゼを連れて、二階の部屋へ戻った。

 

 結局、酒場ではかなりの時間、ふたりをローターで責め続けた。

 挿入されているのはエリカの股間と肛門だが、一郎の淫魔術によって、ふたりの性感は完全に繋がれている。エリカが感じれば、そのままコゼにも同じ快感が流れ込み、逆もまた同じだ。

 

 局部であれ、胸であれ、尻であれ──、どちらかが受ける刺激は、もう一方にも寸分違わず共有される。だから、弱い部分を責められれば、ふたり同時に追い詰められ、絶頂も同時に訪れる。

 

 もっとも、一郎は淫魔の力で寸止めを施していた。

 どんなに責め立てても、必ず絶頂寸前で止まる。何度も昇天していてもおかしくない快感を浴びながら、いまだ一度も果てられないまま、ふたりは失神寸前の淫情に溺れていた。

 

「服を脱ごうか」

 

 一郎の命令に、エリカとコゼが競うように自分の衣服を剥ぎ取る。

 濡れそぼった下着を脱ぎ捨てると、部屋の中は甘い蜜の匂いで満ちた。

 一郎もまた全裸になり、寝台に腰かける。

 

「ふたりで舐めて、俺を満足させてみろ。さもなければ──いつまでも淫具で責め続けてやるぞ。寸止めを解いてほしいなら、必死に奉仕するんだね」

 

 そう告げると、一郎はエリカの股間と尻に埋め込んだ淫具を小さく震わせた。

 ローターの振動がエリカを襲い、そして同時にコゼの身体にも全く同じ快感が走る。

 

「はうっ」

 

「ああ……、も、もう、許して……」

 

 素裸のふたりが同時にがくりと膝を落とした。

 内腿を伝って滴り落ちる愛液は足の指にまで絡みつき、床に小さな水溜りをつくるほどだった。

 絶頂寸前で切り落とされる苦痛に喘ぎながら、二人の身体は小刻みに痙攣している。

 

「寸止めを解除して欲しければ、しっかり奉仕しろよ」

 

 一郎は口元を歪めた。

 淫具を動かしたことで、ふたりの快感値は〈1〉で止まっている。昇り詰めたまま、一歩も先に進めずに押しとどめられる。

 達したいのに、果てられない──。そういう状態だ。

 ふたりの全身が熱に浮かされ、胸は大きく上下し、喉からはひゅうひゅうと乾いた音が漏れる。

 

 その地獄の寸止めが、ふたりを必死に駆り立てたのだろう。

 絶頂の解放だけを求めて、ふたりが必死に這いずるように一郎の股へとにじり寄る。

 汗に濡れた頬が床に触れ、肩が震え、涙で潤んだ瞳は救いを乞うように潤んでいた。

 

 一郎は脚を開き、跪くふたりをあえてゆっくりと迎え入れる。

 左右から伸びた舌が、怒張したものに同時に触れた瞬間──、ふたりの身体がびくりと震えた。

 それだけで〈1〉に押しとどめられた苦悶が煽られ、堪えきれぬ喘ぎが洩れる。

 

「……そうだ……。なかなか気持ちいいぞ。ふたりとも、ずいぶんうまくなったな……」

 

 一郎は、舌に這われる熱を享受しながら声を洩らした。

 寸止めの責めに喘ぐふたりは、鼻息も荒く、救いを乞うように一心不乱で一郎の怒張にむしゃぶりついている。

 

 左右から舌を這わせ、亀頭の先から竿の根元、さらに睾丸までも唾液でぐっしょり濡らす。

 次に、エリカが亀頭を口に含み、コゼが身を屈めて睾丸を吸い上げた。

 ほどなく場所を入れ替え、今度はコゼが亀頭をしゃぶり、エリカが棹と玉を舐め尽くす。

 それを息も合わせたように繰り返していく。

 

 まるで申し合わせていたかのような連携に、一郎の表情がわずかに歪む。

 剣を手にすれば一瞬で自分を斬り伏せられるはずの女戦士たちが、裸で跪き、必死に舌を這わせている。

 その倒錯が一郎を昂らせ、全身に熱い興奮を漲らせた。

 

 しかもふたりは、なおも淫具で尻と股を苛まれ続けている。

 腰をくねらせ、甘い喘ぎを洩らしながらも、舌先だけは決して止めようとしない。

 寸止めの焦燥が、かえって奉仕をいや増していた。

 

「出すぞ。ふたりで半分ずつだ。一滴残らず飲むんだ──」

 

 一郎は言った。

 そのとき、一郎の先端を口で覆っていたのはエリカだった。

 一郎は欲情のまま、エリカの口の中に精を放出する。

 エリカは音をたてて一郎の性器の先を吸い取っていく。命じたとおりに、一滴残らず、まずは口に集めようとしているのだろう。

 

 射精が終わると、エリカは一郎の股間から口を離した。

 次いで、口を開いて舌の上に乗っている射精したばかりの一郎の精液をコゼに示す。

 淫情に耽っている表情のコゼが舌を伸ばして、そこから半分を自分の口に持っていく。

 ふたりが一郎に向かって口を開き、それぞれに分け合った精液を示した。

 

「よし」

 

 一郎は言った。

 ふたりが精を飲み込んだ。

 一郎は満足した。

 エリカの股間と肛門に挿入しっぱなしの淫具を止めて、外に出してやる。

 鳥が卵を産むような感じで、エリカの股間からふたつのローターが床に落ちる。

 

「あんっ」

 

「はうっ」

 

 エリカとコゼが甘い声を同時にあげた。

 それだけで感じてしまったようだ。

 

 一郎はすでに腰砕けのふたりを寝台にあげた。

 精を放ったばかりの一物だったが、すでに勃起状態に戻っている。

 淫魔の力で、精を放った直後でも、すぐに勃起して続けて精を放つことができるのだ。

 限界まで試したことはないが、エリカを相手に十回連続で放ったことがあるから、そこまでは問題はないことはわかっている。

 

「まずは、エリカにしよう──」

 

 一郎はそう言うと、エリカを仰向けに寝かせた。

 そして、太腿を担ぐようにして、一気に秘孔に一物を貫かせる。

 

 すでに、寸止めの縛りは解除した。

 ただし、ふたりの快感の繋ぎはそのままだ。

 

「はっ、ああんっ、ああっ、ああっ──」

 

 エリカが大きな嬌声をあげた。

 

「い、いくうっ、いくっ、いきます──いぐうう──」

 

 一郎の怒張が膣の奥に達するか、達しないかという短さで、エリカはあっという間にいってしまった。

 

「んふうううっ」

 

 寝台の隅で横座りになっていたコゼの裸身が後ろにひっくり返った。

 エリカが達したことで、快感を同調させられているコゼもまた絶頂してしまったのだ。

 

 一郎はあまりにも速いエリカの昇天に苦笑しながら、エリカから怒張を抜き、コゼの身体をうつ伏せにして腰を掲げる体勢にする。

 狭い寝台の上なので、まだ仰向けに倒れているエリカの身体の上にコゼを重ねる感じだ。

 

 今度は淫魔の力で怒張の表面に潤滑油を浮き出させる。

 まだ、エリカを通じた絶頂の余韻に浸っている状態のコゼの尻たぶを掴んだ。

 いまや、すっかりと一郎からの肛姦の虜になってしまった感のあるコゼのアヌスに押し当てた。

 挿入を開始する。

 

「んんんっ、ああっ、あくううっ」

 

 コゼが悶絶するような声をあげ、口をぱくぱくさせて、上体が浮かぶほど背中を反り返らせた。

 快感の共鳴を継続されているエリカも同じように反応する。

 

 調教開始の頃はまだ固かったコゼの尻穴だが、一箇月も毎日のようにアヌスをほぐしているうちに、すっかりと気持ちのいい場所に変わったようだ。

 

 エリカのお尻も犯すことはあるが、コゼとは頻度が違う。

 いまやコゼのお尻は膣のように柔らかい。

 一郎はぐいと怒張を突き入れた。

 

「はうううっ」

 

 コゼが首を持ちあげて、ぶるりと震えた。

 

「コゼのお尻も最高だな……」

 

 一郎は限界まで飲み込ませた怒張を今度は引き抜き始めた。

 アナルセックスは入れるときよりも、抜くときの方が気持ちいいものらしい。

 コゼの反応が激しくなる。

 

「くふうっ、ご主人様あああっ」

 

 コゼはさっそく達してしまった。

 エリカもコゼも昇天するのが早い。

 かなりの時間、寸止め状態だったから、それが効いているようだ。

 

「んふううう──」

 

 一方で、身体の下のエリカもまた、コゼと同時に再び昇天した。

 快楽の共鳴によるものだ。

 むしろ、直接にアヌスをほじられていないエリカに流れるのは、肛姦の苦痛はまったくなく、純粋な快感だけだ。

 堪らないのはエリカの方かもしれない。

 

「それにしても、俺が愉しむ余裕がないじゃないか……。まあいいか……、今夜は俺は奉仕に徹するよ」

 

 一郎は苦笑しながら、コゼのお尻から一物を抜き、淫魔の力で一度潤滑油を汚れとともに蒸発させて清潔さを保つ作業を行う。

 そして、今度はもう一度エリカの股間に怒張を埋める作業を開始した。

 

「あああっ」

 

「くふうっ、ご主人さまああ──」

 

 ふたりが揃って、官能の悲鳴を部屋を響かせた。

 

 


 

 

 完全にエリカもコゼも悶絶してしまった。

 

 とりあえず、ふたりの身体の汗と体液を布で拭いてやったが、ぴくりとも動く気配はない。

 それぞれに五回の絶頂を果たしたときに、ふたりとも完全に気を失ってしまったのだ。

 

 まあ、五回ずつというが、快楽を同調させていたので、間隙のない連続十回の絶頂となる。

 考えてみれば、当然の結果かもしれない。

 

 一郎は裸身のふたりを並べて横たわらせて、裸身を掛け布で覆うと、部屋にあるもうひとつの寝台に向かった。

 いつもは添い寝をすることが多いが、今夜は無理だろう。

 

 少しやりすぎたかもしれない……。

 

 一郎は燭台の蝋燭の灯かりで照らされているふたりの美女を改めて眺めた。

 可愛らしく寝息をたてている……。

 

 一郎は自分の頬に微笑みがこぼれるのを感じた。

 ふたりを照らしているのは、ただの蝋燭ではない。

 エリカが特別な魔道を込めた魔道具であり、燃え尽きることも風で消えることもない。野宿などでも重宝しているが、こんな魔道具の蝋燭一本作るのも、実は大した魔道力らしい。

 

 エリカは、エルフ族として弓術や剣術に長けているだけでなく、魔力もまたそこそこ使いこなす。

 

 また、コゼは超一流のアサシンだ。

 さらに、ふたりとも人目を引きつけるくらいに可愛らしい。

 そんなふたりを思う存分に抱き潰すまで味わうことができる。

 しかも、いつでもどこでもだ。

 どんなことをしても、このふたりは拒まない。

 さらに、ふたりとも、とても好色だ。

 一郎に対してだけであるが……。

 

 こんなに、いい想いをしてもいいのだろうか……。

 なんだか逆に不安を感じそうになる。

 

 そのとき、不意になにかの感情が一郎に流れ込んできた。

 息をするのも忘れるくらいの快感の感情だ──。

 一郎はびっくりしてしまった。

 

 

 

 トーイ

  人間族、男

  年齢20歳

  生命力:30

  攻撃力:40

  経験人数:女1”

 

 

 ニーナ

  人間族、女

  年齢20歳

  ジョブ

   唄歌い(レベル40)

  生命力:40

  攻撃力:15

  経験人数:男1、女30

  淫乱レベル:A

  快感値:10/80↓” 

 

 

 

ふたりのステータスが、唐突に頭に流れ込んできた。

 

 普段は他人の数値など覗かない。覗けば思考を乱され、気が狂いそうになるからだ。だから魔眼の能力は封じている。

 だが、時折、強烈な感情が波のように押し寄せ、意志とは無関係に映し出されてしまうことがある。

 

 ──いまもそうだ。

 

 胸を突き抜けるような大きな悦び。

 それはニーナの感情だった。

 

 彼女の「快感値」が一気に〈0〉へと落ち、絶頂の瞬間を示す。

 一郎は苦笑し、ようやく理解した。壁一枚隔てた隣室で行われていることを。

 

 トーイとニーナ……なるほどな。

 

 トーイはよく彼女のことを自慢げに語っていた。幼馴染で、都の歌姫と称されるほどの存在──。大切に思っているのは明らかだった。

 つまり、そういう関係ということだ。

 

 それにしても気になったのは、ニーナのステータスに刻まれた数値だ。

性経験の相手は三十人近くが女性──男はほとんどいないという偏りようだ。しかも、二十歳にしては驚くほど多い。

 さらに「快感値」の初期値が〈80〉。敏感なエリカですら〈100〉なのに、それ以下。つまり、彼女は常に発情に近い状態を抱えているということだ。

 

 ………快楽に溺れるように仕上げられた身体だな。

 耳を壁に寄せれば、その声も聞けるのだろう──そんな誘惑が脳裏をかすめた。

 だが、一郎は小さく首を振った。

 無粋な真似はするまい。

 

 いずれにせよ、ふたりが恋人同士であると知れただけで、不思議と心が温かくなった。

 

 一郎は寝台に身を横たえ、掛け布を肩まで引き上げる。

 ほどなく睡魔に攫われ、意識は闇に沈んでいった。

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