【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
媚薬に灼かれた疼きと、腹の奥を圧する排便の恐怖──。
爪先立ちの拘束に喘ぎながら、ニーナは身を震わせた。
下腹は鉛のように重く、ただれて敏感になった肉芽は、触れられずとも痺れるように疼き続ける。
息を吸うだけで喉が詰まり、脂汗が頬を伝う。限界はすぐそこまで迫っていた。
「お、お願いです……。も、もう……苦しくて……。厠に……厠に行かせてください……」
涙に濡れた哀願が広間に落ちる。
しかし返ってきたのは、四人の夫人たちが愉しげに漏らす笑い声だった。
「ふふ……見てごらんなさい。お腹が膨らんで、もう我慢できそうにないわね」
「媚薬で熱く火照った肌も、汗でずぶ濡れだわ……哀れで愛らしいこと」
言葉と同時に、誰かの手が濡れ光る胸の先を撫でる。さらに、別の手が背筋をなぞる。
乳首を捻られた瞬間、尻の奥が勝手にひくつき、零しそうになる自分が恐ろしくて、涙が止まらなかった。
「ひあああ、さ、触らないで──」
ただでさえ灼けている肌が愛撫されるたびに痺れるように疼き、同時に下腹がきゅっと締めつけられて、便意がさらに煽り立てられる。
乳首を摘まれる瞬間に腹圧がかかり、尻の奥から薬液が零れ落ちそうになる──。
羞恥と快感と恐怖がひとつに絡まり、声にならない喘ぎが洩れた。
「ふふ、可愛い声──」
「もっとさえずって、歌姫さん」
愛撫をする夫人たちが嘲笑の声をかける。
それでも、肌を悪戯する指はニーナから離れない。
ニーナは必死に身体をくねらせて指を避けようとするが、首を吊られて爪先立ちのニーナには、ほとんど身じろぎさえもできなかった。
「いやああ……。いまは……だめ……です……。お腹が……」
涙声で訴えても、夫人たちは意に介さない。
むしろ、それを面白がるように、股間を押し開き、滴る蜜を指先ですくっては見せつけ合う。
強力な媚薬でただれる身体が凄まじいほどの快感を拾って、ニーナを追い詰める。
「いいいいいっ」
ニーナは全身を突っ張らせた。
「でも、拒んでいるわ……。蜜はこんなに溢れている……」
「どっちが本当かしらねえ。排泄したいのか……。それとももっと愛撫されたいのかしら……」
「やめて……やめてください……。お願いです……。厠に……行かせて……」
ニーナは泣き崩れるように訴えた。首輪が喉を締め、掠れた声しか出せない。
それでも繰り返すしかなかった。
やがて、ドルニカ夫人が扇で唇を隠し、愉快げに告げた。
「ふふ……本当に必死ね。仕方ないわ、厠に行くことを許してあげましょう」
胸にわずかな希望が灯った。だが続いた言葉は冷酷だった。
「──ただし、その前に首枷を嵌めるわ。そして、厠まで自分で歩くの……。いやなら、この場で垂れ流してしまえばいいのよ。絨毯の張り替え代は、あの宿屋に請求してあげるから」
ぞっとするほど残酷な笑い声が広間に響いた。
すると、召使いたちが、きしむ音を立てながら巨大な木製の首枷を運んできた。丸い板の中央には首を挟む穴、両端には手首を嵌める穴が開けられている。
「いや……そ、それは……いやです……」
ニーナは涙に濡れた顔を振った。
だが、首輪と後ろ手の拘束を解かれたのも束の間、両腕を力強く引かれ、あっという間に首と両手首を重たい板に挟まれてしまう。
「ああ……」
肩にずしりと板の重量がのしかかり、前へ傾きそうになる。首枷は厚みがあり、首と手をすっぽりと埋めこむように閉じ込められていた。
下腹の圧迫に、便意がさらに膨れ上がる。重みで腹筋が潰れ、堪えていた圧が漏れ出しそうになる。
「どう? いやならそこで垂れ流せばいいのよ」
夫人が残酷に笑った。
「……ひどい……。お許しを……」
嗚咽まじりに訴えても、返ってくるのは嗜虐的な嘲笑だけだった。
次に布が持ち出され、ニーナの瞼に巻きつけられた。
「ああ、そんな……」
視界が闇に呑まれた瞬間、胸が凍りついた。
右か左かもわからず、四方から笑い声だけが響いてくる。足音は遠くで、近くで、方向も定かではない。
世界の形が失われ、音と鞭の気配だけが現実を支配していく。
「さあ、歩きなさい」
夫人の冷酷な声が響く──。
次の瞬間、背に鞭が走った。感覚から乗馬鞭だと思った。
「ひぎっ──」
痛みで脚が震え、思わず前へ踏み出す。
だがすぐに横からも鞭が飛んだ。
「右よ──」
ドルニカ夫人の声と同時に、右脇腹に鋭い衝撃が走る。
熱を帯びた肌に焼き印のような痛みが刻まれ、反射的に身体を傾ける。
「今度は左」
別の夫人の命令。すぐさま左肩を打たれる。
火照りきった身体は、その一撃でびくんと痙攣し、衝撃が腹の奥まで突き抜ける。
尻の括約が緩みかけ、薬液が零れそうになり、慌てて締めれば締めるほど便意は強烈に跳ね返ってきた。
「真っ直ぐ──。もっと腰を引いて」
命じられるたびに、乗馬鞭が肩、腰、尻に打ち込まれる。
痛みだけではない。媚薬に爛れた肌は、鞭の衝撃さえも甘い快感に変えて拾い上げてしまう。
頬を濡らす涙とは裏腹に、股の奥は疼きに震え、開かされた下肢は蜜を滴らせていた。
どこから鞭が飛んでくるのかもわからない──その予測のつかなさに、痛みよりも先に心が折れそうだった。
「いや……だめ……、出ちゃう……」
呻く声は、夫人たちの笑いにかき消された。
快感で力が抜けそうになるたび、必死に尻に力を込める。
だがその力みが腹圧を押し上げ、便意はいよいよ切迫していく。
右、左、真っ直ぐ──。命令に従わされながら、方向も距離も見失い、ただ弄ばれる獲物のように歩かされていた。
鞭と命令に従うしかない自分は、まるで犬や牛のようだ。
夫人たちに追われるたびに羞恥が胸を焼き、いま自分が見世物として操られているのだと突きつけられる。
「ひっ……ああっ……やめ……」
呻きながらも歩かされる。首枷の重みが肩を押し潰し、息を吸うたびに喉が詰まる。
脂汗にまみれた身体を鞭の刺激が突き抜け、羞恥と苦痛で思考がかき乱されていく。
どれほど歩かされたかわからない。
ぐるぐると回らされている気がした。恐怖と苦悶の中で、時間の感覚も失われていく。
ただ、下腹は容赦なく締めつけられ、便意はもう爆発寸前にまで迫っていた。
そのときだった。
脂汗にひやりと風が触れ、素足に草の感触が広がった。
一瞬、解放かと錯覚し、胸にかすかな安堵が芽生える。
──けれど、それはすぐに打ち砕かれる。
「……そ、外……?」
掠れた声が漏れた瞬間、再び背に鞭が叩き込まれる。
「余計なことを口にしないで、黙って歩きなさい」
夫人の声が冷たく突き刺さる。さらに鋭い鞭がお尻に襲う。
ニーナは涙をこぼしながら、もはや耐えることしかできなかった。
さらに、明らかに屋外である場所をひたすら鞭に追われ、首枷を軋ませながら歩かされた末──。ニーナは足元の草の感触が硬い石畳へと変わるのに気づいた。
背に打ち据える鞭の音が止み、代わりに、ざわ……と広がる人々の息遣いが耳に満ちる。
「ここでいいわ。目隠しを外してあげなさい」
ドルニカ夫人の声──。
次の瞬間、瞼に巻かれていた布が外され──。
「あ……っ」
差し込んだ眩い光に目を細めた瞬間、ニーナは息を呑んだ。
そこは広大な中庭。
半円を描くようにして、大勢の召使いたちや女奴隷たちが並び立ち、皆が一斉に彼女を見ていた。
ほとんど裸のまま、汗と媚薬で爛れた肌を晒し、巨大な首枷を負った姿。
その哀れで淫猥な姿に、召使いたちは口元を押さえて笑いを殺しきれず、女奴隷たちはうっとりと目を光らせていた。
「ふふ……ようやくお披露目できたわね。わたしの歌姫は、こんなにだらしなく、惨めな姿なのよ」
ドルニカ夫人がわざとらしく声を張る。
すぐさま、群衆の中から失笑が広がり、やがて嗜虐的な笑いに変わっていく。
ニーナは羞恥に震え、首枷の重みで前傾したまま、涙で濡れた瞳を伏せるしかなかった。
それでもなお、乳房の先からは汗と蜜が滴り、両脚の間には光沢を帯びた痕がくっきりと浮いている。
「さあ──本番を始めましょうか」
夫人が手を挙げると、庭の隅から、ぞろぞろと五人の男奴隷が現れた。
彼らは皆、裸──。
腰から突き出した怒張は赤黒く膨張し、脈動する血管を浮き立たせていた。
淫猥な雄の匂いが、風に乗ってニーナの鼻を刺す。
「きゃああっ──いやっ、いやああっ」
ニーナは絶叫し、首枷を揺らして後ずさった。
だが、重みに足がもつれ、よろめいただけだった。
「この庭には、幾つもの障害が用意してあるわ。お前はそれを全部越えて、粗相せずに最後まで歩き抜くこと──。決まりは、それだけよ」
夫人は楽しげに告げ、わざと一呼吸置く。
「そんな……。か、厠に……:
「厠はそのあとよ。ただし……ひとたびでも庭をお前の糞便で汚したら、この者たちが獣のように群がるわ。便で穢れた身体を嬲り尽くされ、孕むまで犯されるの。どう? 歌姫にふさわしい舞台でしょう?」
「いや……いやです。そんなの……そんなの絶対いやです……。しかも、孕むなんて……」
ニーナは悲鳴をあげた。
一方で召使いたちが一斉に沸き立ち、中庭に嘲笑と歓声が渦巻く。
また、男奴隷たちは荒い息を吐き、勃起を握りしめ、今にも飛びかかりそうな獣の気配を露わにしていた。
羞恥。屈辱。恐怖──。
それでも、下腹を締めつける便意と、媚薬で疼き狂う蜜壺は、勝手に反応を始めていた。
ニーナは涙を流しながら、下肢の奥で熱い震えが止められないことに、絶望した。
群衆の嘲笑と歓声が渦を巻く中──。
ドルニカ夫人はゆっくりと手を挙げた。その白い指先に従い、女奴隷のひとりが前に進み出る。銀盆に乗せられていたのは、毒々しい緑色の液体が満ちたグラスだった。
「……さあ、歌姫。これを飲みなさい」
夫人が愉悦を隠さぬ声で告げる。
グラスを受け取ったその指が、まるで聖餐を授けるかのように優雅にニーナの顎先へと傾けられた。
「そ、それは……?」
ニーナの声は掠れていた。
しかし夫人は、あえて答えを待つように一拍置き──、群衆全体に聞かせるように宣言した。
「この娘が常用しているサビナ草──避妊の効能を打ち消す薬よ。それどころか、受精を助ける薬効もあるわ。つまり……ここで男奴隷に穢されれば、子を孕むのは確実ということ」
ざわ……と歓声が広がった。
召使いたちは顔を輝かせ、女奴隷たちは興奮に頬を染め、男奴隷たちは怒張を脈動させて呻き声をあげる。
「いや……いやああ……っ。そんな……そんなの絶対にいやです」
ニーナは首枷を揺らし、涙で濡れた顔を必死に背けた。
だが重たい板に首を押さえ込まれ、逃れることなどできない。
眼を見開くと共に、必死に口を結ぶ。
「ふふ……逃げられないのよ。これを飲んでから、あなたの競技の開始よ……。粗相をすれば男奴隷に嬲られ、孕まされる……。その恐怖に怯えながら、便意と快楽に耐えて進みなさい」
夫人はそう囁き、細い指でニーナの鼻を摘んだ。
「ん……ぐっ……」
呼吸を奪われ、苦しさに口を開いた瞬間──。
緑の液体が一気に流し込まれる。喉を焼くような苦い刺激が胃へと沈み込み、全身を震わせた。
ニーナは声にならない嗚咽を洩らしながら、口の中に流れ込む薬液を飲み干さされていく。
いや……あああ……。助けて……。誰か……。トーイ……。
心の中で叫ぶ。
しかし、その名が届くことは決してない。
喉を焼くような苦い薬液が胃に落ちていくと同時に、ニーナは膝を震わせた。
すでに灼熱にうねる媚薬のせいで限界ぎりぎりだった身体が、さらに奥深くから煮え立つような熱に苛まれていく。
「ひっ……あ、あつ……。身体が……」
首枷を揺らし、必死に身を捩る。
それでも容赦なく、腹の奥からせり上がる便意と、蜜壺を灼かす疼きが重なり、下腹をきりきりと絞り上げた。
「ふふ……効いてきたようね。いい顔だわ」
ドルニカ夫人が愉悦を隠さぬ瞳で見下ろす。
召使いたちも女奴隷たちも、群衆は皆その様を笑いと囁き声で包み込む。
そのとき、庭の奥──。
黒々とした縄が、二本の樹木のあいだに張り渡されているのが見えた。
太く、無骨なその縄は、ニーナの股の高さよりわずかに上に張られており、跨がねば進めない位置にある。
「最初の舞台はあれよ」
夫人の指先がゆるりと示す。
「な、なにを……するつもり……?」
ニーナの掠れ声が震える。
「触手ペニス縄──。あなたはそれを跨いで進むの。一本ごとに可愛い蜜壺で咥え、白濁を噴き出させて消していくのよ。全部を消さなければ次へは進めない……簡単でしょう?」
「ひっ……そんな……っ。いや、いやあっ……」
ニーナは首を大きく振って拒絶した。
だが首枷の重みが肩に食い込み、抵抗など滑稽なほど無力だった。
召使いたちの嘲笑が再び渦巻く。男奴隷たちは荒い息を吐き、怒張を握りしめながらその場に釘付けになっている。
「さあ、始めなさい。漏らして男に抱かれるか、縄を越えて進むか──。選ぶのはあなたよ、歌姫」
鞭の鋭い音が空を裂く。
ニーナは悲鳴をあげ、よろめきながらも縄の前へと引き立てられていった。
そして、縄に跨がされた瞬間──。
ざらついた麻縄の硬い擦れと、そこから芽吹いた触手のぬらつく柔肉──正反対の感触が同時に股間を責め立て、ニーナは混乱の悲鳴を洩らすしかなかった。
ニーナは息を呑み、首枷を軋ませて身を竦める。
「ひっ……あ……熱……」
そのときだった。
足の間にある縄がぶるり……と脈動した。まるで呼吸をするかのように……。
「ふふ……気づいたかしら」
ドルニカ夫人の声が、残酷な愉悦を帯びて降る。
「これはただの縄ではないのよ。魔道師どもに造らせた生体呪具──触手ペニスよ。その分泌液は、男奴隷たちから採取した本物の精液よ。それを魔道で増液したもの……。十本すべてを吸わせ、滴る白濁を子宮に受ければ──男奴隷に抱かれるまでもなく、先ほど飲んだ排卵剤のおかげで、お前は必ず孕むに違いないわ」
その言葉に合わせるかのように、縄の表皮がずるりと裂けた。
赤黒く爛れた粘膜が覗き、そこから男根の形をした突起が次々と芽吹く。
一本、二本……やがて十に届くほどの異形が蠢き、滴る透明な液体を淫猥に垂らしていた。
根元は縄に編み込まれたまま、まるで人造の臓器を無理やり織り込んだかのよう。生物と呪具の境がわからず、見るだけで背筋が粟立つ不気味さだった。
「いや……そんなもの……近寄らせないで……」
ニーナは涙に濡れた顔を振り、必死に拒んだ。
だが触手は彼女の恐怖に呼応するように震え、脚の内側を這い上がっていく。
熱を帯びた膣口に狙いを定めるように先端をもたげ、肛門さえも囲うようにうねりを寄せた。
「これこそが魔道の淫獣。拒めば拒むほど昂ぶり、女の体を食らおうと蠢くの。あなたの涙も震えも、すべて餌なのよ」
夫人の声が冷たく響く。
ニーナは首枷を軋ませ、喉を詰まらせながら震え続けるしかなかった。
ドルニカ夫人は白扇をひらりとあおぎ、群衆へ向けて告げた。
「歌姫の最初の試練は──この触手ペニス縄よ。一本ごとに蜜壺で咥え込み、白濁を吐かせて鎮めなければ進めない。できずに粗相すれば……ここにいる雄どもが獣のように群がる。孕むまで蹂躙されるでしょう」
中庭が嗜虐的な笑いに包まれる。男奴隷たちは怒張を握りしめ、女奴隷は熱っぽい眼差しを注いだ。
また、触手は恐怖を嗅ぎ取ったかのように震えを増し、脚の付け根を這い、熱を帯びた膣口と肛門を囲むように先端をもたげた。ひと息でも力を緩めれば、奥へ潜り込まれそうな気配だ。
「漏らせば即、雄どもの餌。堪えて進めば触手の餌……。どちらを選ぶかはあなたの自由よ」
夫人の声は冷たく甘く、残酷な余韻を残した。
触手は、まるで彼女の心の動揺を嘲笑うかのように、にゅるりと幾度も蠢いた。
先端から滴り落ちる透明な液が、太腿にぬらりと跡を刻む。熱に爛れた肌はそれだけで震え、力を入れて閉ざした括約が小刻みに痙攣する。
「いや……いやああ……そんなの、できないっ」
首枷を揺らして叫んでも、返ってきたのは群衆の嗤いと、後ろから飛ぶ鞭の衝撃だった。
焼けるような痛みが尻を打ち、強制的に腰が前へ押し出される。
「ほら、歌姫。跨ぐのよ」
「選びなさい──漏らして雄に嬲られるか、それとも触手に貪られるか」
夫人たちの声は甘く残酷で、観衆の嗤いと歓声をさらに煽る。
男奴隷たちは怒張を掻きむしり、涎を垂らして今か今かと獣じみた息を吐き続けていた。
「ひっ……やめ……、いや……っ。誰か……助けて──」
涙でにじむ視界の中、震える膝がじわじわと縄へ近づいていく。
群衆は一斉に息を呑み、その視線が灼熱のように肌を刺した。ドルニカ夫人の扇がわずかに揺れ、まるで舞台の幕開けを告げる合図のように思えた。
触手の先端は彼女の震える腿をなぞり、狙い澄ましたように膣口と肛門の境を包囲する。
進まなければ終わる──。
だが進んでも、終わる──。
羞恥と恐怖と便意がないまぜになり、思考は掻き乱される。
観衆の歓声が渦を巻き、夫人の冷酷な囁きが耳朶を刺した。
目の前では、ニーナがやって来るのを待ち望むかのように、人工生物の触手ペニスが亀頭を首のように向けていた。
身体が竦む。
「ほら、進みなさい。それとも降参? 男奴隷をけしかけるわよ」
ドルニカ夫人が笑う。
すると、本当に目を血走らせた五人の男奴隷たちがニーナににじり寄ってきた。
勃起した股間の先端から、精液を滴らせながら……。
「ひああっ」
ニーナは恐怖で足を前に進める。
すると、最初の触手ペニスがニーナの股間に伸びてきた。
「さあ、最初の一本よ……」
膝が震え、腰が落ちていく──。
触手の先端は震える腿をぬらりと這い、膣口と肛門の境をなぞるだけで、まだ奥へは割り入ってこない。だが、舐めるようなその間合いが、次の瞬間の侵略を予感させて全身を震わせた。