【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
「わっ、すまない」
思いもよらぬ艶めいた光景に動揺したのか、ミランダが慌てて扉を閉じようとした。
それを一郎は留める。
「ミランダ、待っていたよ。とにかく、話があるんだ。入ってきてくれ」
一郎の言葉に、ミランダは目を白黒させた。
ミランダは、彼女の背丈ほどもある大斧を両腕に抱えている。完全武装のその姿は、狂った女ゴーストとの対決に備えて、余程に気合を入れてやってきたことを示していた。
ところが屋敷妖精シルキーに案内されて入った先は、一郎たちが素裸で浴槽に浸かっている場面だ。
緊張感の欠片もない光景である。
しかも一郎はエリカとコゼを両脇に抱き、戯れに弄んでいた。
ミランダの思考が吹っ飛ぶのも無理はない。
第一の狙いが成ったと感じ、一郎は両脇のエリカとコゼを離した。
まずは、ミランダを混乱させること……。
それは成功だ。
「は、入るって……。な、なんで……?」
明らかにミランダは動揺していた。
冒険者としては百戦錬磨の彼女だが、男女の関係については意外なほど初心だと一郎は知っている。
経験がないわけではなく、性体験も人並みにはあるだろう。
だが性愛に関しては、かなり押しに弱い性格で、こと男女の交わりになると主導権をとれない。ゆえに、こうした状況が一番効くのだと一郎はわかっていた。
案の定、ミランダは羞恥と動揺に足をすくませたように立ちつぐんでいる。
「話があると言ったろう。なにしろ、家を紹介してもらうつもりでやってきたら、おかしな女ゴーストに捕まって、俺たちは殺されかけた……。このエリカとコゼなんて、とんでもない目に遭ったんだぞ」
一郎が言う。
「そ、そうね……。そのことだったわ。それは全部、あたしが悪いのよ。謝るわ……。でも、一体どういうことになっているの?」
ミランダがはっとしたように声を上げ、次いで、昨日間違った場所をメモして渡してしまったことを早口で説明し、繰り返し謝罪した。
「まあ、謝罪は受け入れるよ。もちろん、無条件じゃないけどね」
一郎は言った。
ミランダは、まだ圧倒された感じで落ち着かない態度でそわそわしている。
だが、はっとしたように一郎を見た。
「それにしても、ここは有名な幽霊屋敷で、幾度も優秀なパーティがクエストとして乗り込んで、ことごとくゴーストに殺されてしまったとんでもない幽霊屋敷よ。一体全体、なにがあったの?」
ミランダだ。
「そうだなあ……。どうやって説明するかな……。でも、ちょっと待ってくれ……。コゼが終わって、次はエリカの番だったんだ」
一郎は湯の中でエリカを引き寄せる。
そして、エリカを一郎と同じようにミランダ側を向かせて、両手で腰を掴んで、一郎の怒張に引き寄せる。
すでに、さっきまでの愛撫で準備は完全に整っていた。
一郎は、エリカの身体を前に倒すような前傾姿勢にさせ、怒張をお尻の下から滑らせて股間に貫かせた。
「あっ、ロウ様──。だ、だめです──。ミランダが……ミランダがいるのに」
エリカが必死に悲鳴を噛み殺すようにしながら振り返り、すがるように一郎を見る。
「ミランダがいるから、なんなんだ?」
一郎の男根の先は、エリカの子宮の入口にしっかりと押し当てられている。眼には見えない場所だが、一郎が念じれば、エリカの膣のどこか、どれだけの快感の場所なのかわかる。子宮口を揺するように動かしてやる。
「ひああっ」
エリカが悲鳴のような声をあげて全身をのけ反らせた。
律動をする。
エリカの感じる場所を亀頭で抉るように激しく擦りながら……。
「きゃああ、あああっ」
エリカはすぐに一度目の絶頂に達した。
だが、大抵は一度目の絶頂だけで許すことはない。そのまま律動を続けて、二度目の昇天にエリカを導いていく。
「ああ、ご主人様……あたしも……。キスしていいですか……」
横にいたコゼだ。
ミランダを待つあいだ、すでにコゼとは終わっていたのだが、一郎とエリカが始めたので、また欲情したのだろう。
一郎の返事を待つことなく、後手手錠のまま、性交をしている一郎とエリカの裸身に身体を擦りつけるようにしながら、口づけをしてくる。
一郎は、コゼの濃厚な唇と舌の愛撫を口で迎え入れながら、片手をエリカの腰から離して、コゼの股間に手を伸ばして刺激してやった。
「んんあっ、んあああっ」
コゼが激しく反応する。
一方でエリカの股間への抽送は続けている。
「あっ、ああっ、あああっ、いくうっ、いきますっ」
しばらくすると、エリカはしゃくり上げるような声とともに、再び全身をがくがくと痙攣させた。
一郎の怒張をぎゅうぎゅうと股間で締めつけながら……。
「ああ、いけっ」
今度はエリカの絶頂に会わせて精を注ぎ込む。
同時に、愛撫をしているコゼの絶頂も促すようにする。
「ああっ、ご主人様ああ──」
エリカに次いで、コゼもまたその場で果てた。
たっぷりと見せつけるようにし、やっと一郎はエリカとコゼを離した。
手錠を掛けられたままのエリカとコゼが絶頂の余韻で脱力している身体を湯の中でお互いに裸身を預けるように支え合う。
「ああ、待たせたね。じゃあ、入ってきてくれ、ミランダ」
一郎はミランダに視線を向け直す。
ミランダが顔を真っ赤にして、唖然とした表情で、こっちを凝視している。
「は、入ってこいって……。なんで、いきなりあたしの前で……。しかも、手錠って……」
ミランダが言った。
どうやら、ミランダはエリカとコゼが後手手錠をしていることが気になったみたいだ。
そういえば、ミランダは、エリカとコゼが一郎の愛人であることは知っているが、一郎の性癖については知らなかったかもしれない。
「どうということはないさ。これは、いつものごっこ遊びだよ」
一郎はにやりと笑う。
「ごっこ遊び?」
ミランダは驚いたような声をあげた。
「俺と女たちとの間の決まりでね。入浴のときは、こうして拘束される──。それが俺たちの遊びなんだ」
「遊びって……」
ミランダの声が裏返っている。
一郎は思わず笑ってしまった。
「もちろん、ミランダも入るなら同じだ。俺たちの遊びに合わせてもらおうかな……。遠慮しなくていいよ」
一郎はミランダを煽るように、エリカの肩を抱き寄せ、ふっと耳に息を吹きかけてから、舌で耳の穴をなぞった。
「ひんっ、耳は敏感なんです──。そ、それはだめっ」
エリカがくすぐったそうに、拘束された裸体を悶えさせる。
「コゼは、どうだ?」
今度はコゼを引き寄せる。
彼女の小振り乳房に舌を這わせると、ねっとりと下から上に乳首を舐めあげる。
「ひああっ、ご主人さまあ──」
コゼが甘えた声で身体をびくんと跳ねさせた。
「こっちは気にするなよ、ミランダ。早く来てくれ」
一郎はもう一度ミランダに声を掛けた。
「き、気にするなって……」
だが、ミランダの息は荒くなっていた。
本人にその自覚があるかどうかは知らないが、ミランダの隠された被虐性にも一郎は気づいている。
拘束されたエリカやコゼをいたぶる光景を目の当たりにし、ミランダの身体は熱を帯び始めていた。
ステータスには、はっきりとその兆しが浮かんでいる。
ミランダ
……
快感値:101/300↓
かなり、性的興奮状態だ。
ミランダが押し負けるのに……もう少し……。
無論、こんな光景をわざと見せているのは、ミランダから冷静さを失わせるためだ。
冷静さをなくせば、ミランダは案外にちょろい……。
一郎には確信がある。
「早く湯に入ってくるんだ。話があると言っただろう」
一郎はさらに促す。
「あたしに、そこに入れって言ってんの? そこに? 一緒に?」
ミランダが困惑した声をあげた。
一郎はおかしくて仕方がない。冒険者ギルド本部ではいつも颯爽としている副ギルド長のミランダが、男女の交わりを連想させる行為を目にしただけで、ここまで狼狽えるのだ。
「いいじゃないですか、ミランダ……。それに、ミランダだって、ご主人様だけじゃなく、あたしたちにも言うことがあるでしょう。あたしも、エリカも本当に酷い目に遭ったんですよ……ねえ、エリカ?」
すると、コゼが口を挟んだ。
いつもは他人の前で口を開きたがらないコゼだが、嗜虐の性癖に火がつくと別だ。
たじたじになっているミランダに、マゾ女の匂いを嗅ぎ取ったのかもしれない。
「そ、そうね……」
エリカも頷く。
ふたりとも、話を合わせるように事前に指示している。
一郎の「ミランダ狩り」のことはしっかりと認識している。
「そういうことだ。ミランダは来いって……。ところで、まず、手錠を外すか」
まずは、密着した感じのコゼから手錠を外す。
鍵は必要ない。
クグルスに作らせた特別製の枷であり、一郎が念じて淫魔力を込めると、枷が外れるのだ。
逆に、一郎が念じない限り、余程の高位魔道遣いでも外せないと思う。
淫魔師としての一郎は〈レベル65〉になった。それを上回るレベルの魔道遣いであれば、解錠できるかもしれないが……。
「うわっ──。さ、触るんじゃないわよ、あんた──」
そのときだった。
横でエリカが悲鳴をあげた。
見ると、コゼの手が湯の中でエリカのお尻を撫でている。
後手に拘束されたエリカは逃げられず、裸身を接していちゃつくふたりの姿に、一郎は思わず笑みをこぼした。
一郎は、外そうとしたエリカの手錠については、そのままにすることにした。
「ちょっと、ロウ様……。わたしも……わたしも手錠を外してください」
まだ拘束を外してもらえないエリカは、容赦のないコゼの悪戯に身体をくねらせている。
まあ、じゃれ合っているようなものだ。
本気で暴れているだけでもない。
「まあ、エリカは、それが愉しそうだなら、もう少しそのままでいるか。コゼ、世話してやれよ」
「ふふ、了解です……。エリカ、世話してあげるね」
「わっ、わっ、た、愉しくありません。ロウ様、外してって」
コゼはエリカの敏感な場所をくすぐっているのか、エリカが真っ赤な顔になって悶え続けた。
そのときだった。
ミランダがごくりと唾を飲む音が一郎の耳に聞こえた。
一郎は視線を向ける。
ミランダの落ち着きがない……。いい兆候だ。
ステータスを読む。
ミランダ
……
快感値:74/300↓
かなり.追い詰めている……。
ミランダと目が合った。
「と、とにかく……。一階で待っているわ。そこで話をしましょう」
ミランダは慌てて戸を閉めようとする。
「駄目だ、ミランダ──。話がある──。そのまま入って来い──。ここでしかできない話だ──」
一郎はわざと大きな声で怒鳴った。
びくりと肩を震わせたミランダの動きが止まる。
一郎はほくそ笑んだ。
彼女の性の本質が、強気な言葉に逆らえない従順さにあることを一郎は知っている。
それは先日、告白剤で白状させた。
それでも、もしこれが男女の営みと関係のないことであれば、こんなにもたじろぐことはなかったはずだ。
だが、予想外の行動にミランダはすっかり動揺している。
すでに思考は止まりつつあった。
「頼む……。ここでしか話せないことがある。この屋敷には屋敷妖精もいるしね……。だから、浴室に来てもらったんだ。とにかく、入ってきてくれ」
一郎が言うと、ミランダはちょっとだけ険しい顔をした。
もちろん、屋敷妖精のシルキーがいることなど関係ないし、浴場でしかできない話など存在しない。
でも、意味ありげに物言いをすれば、勝手にミランダは勘ぐるだろう。
「ここでしか話せないことって……。それは、クエストに……つまりは、ゴーストに関係あること……? もしかして、ゴーストはまだ、この屋敷に……?」
ミランダがさっと周囲を見回し、警戒の色を浮かべた。
うまい具合に、勝手に連想してくれた。
もう少し……。
とにかく、ミランダを湯舟に浸からせればいいのだ……。
「恥ずかしければ、そこにあるタオルでも使えばいい。とにかく入ってくれ。急いで──」
一郎の言葉に、今度はミランダは真面目な顔で頷く。
そして、脱衣所の奥に引っ込んだ。
背後には屋敷妖精シルキーが控えている。
もしも最後まで拒むようなら、魔道で強引に連れてくる手もあった。
しかし、かつてシーラ・ランクの冒険者とまで呼ばれたミランダを無理やり捕えるのは避けたい。
一郎が目で合図を送ると、シルキーはその必要がなくなったことを悟ったのか、にっこりと微笑んだ。
「は、入るわ……」
やがて、ミランダの声がした。
顔だけでなく、全身を羞恥で真っ赤に染めた彼女が入ってくる。
用意されたタオルは小さく、とても裸身を覆えるものではない。
ミランダは胸から股間の前を必死に押さえながら、浴場に現れた。
「湯を浴びてから入ってくれ。話はそれからだ」
一郎が声をかけると、ミランダはぎこちなく湯桶で身体を濡らし、タオルを手放せないまま湯へと足を踏み入れる。
湯舟は大人の腰ほどの高さがある。
小柄なミランダは大きく股を上げなければならず、その様子に一郎はほくそ笑んだ。
改めて目にした彼女の身体は、小柄でありながら曲線は大人の女そのものだ。
まるで精巧な人形を縮小したかのようで、さらに胸は背丈の比率以上に豊かに映る。
「ミランダ、そんなに恥ずかしがらなくていいのに。それに、ご主人様が言っていたんですけど……こういう大浴場では、タオルを湯に浸けるのは行儀が悪いんですって」
コゼが素早く手を伸ばし、ミランダのタオルを奪い取った。
熟練のアサシンらしい早業だ。
「わっ、ちょっと、コゼ──」
ミランダは慌てて両手で前を隠し、そのままどぼんと湯に身を沈めた。
だが、一郎の目には、彼女の鍛え上げられた腹筋の線も、意外なほど豊かな陰毛も、しっかりと映っていた。
これがドワフ族の女の肉体なのだと感心させられる。
「面白いですね、ミランダ……。まるで純情な少女みたいだ」
コゼがけらけらと笑い、奪ったタオルを湯縁に置いた。
「あ、あんたねえ……」
ミランダは睨みつけるが、その身体はもじもじと落ち着かず、自分を抱き締めるように動いていた。
まだ自覚はないだろうが、羞恥の奥から身体の反応がじわじわと芽生え始めていた。
ミランダ
……
快感値:54/300↓
羞恥と動揺で明らかにミランダは身体を熱くしている。
淫魔師の一郎からそれを隠すことは不可能……。
ミランダが墜ちるまで、もう少し……。