【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
「……頼む……。もう少しゆっくり……」
林を抜けた途端、冷えた街道の風が肌を刺した。
首環から伸びた鎖は長くされ、ウマの鞍へ結び直されている。その鎖に引かれて歩調を強いられるため、止まることも速度を落とすこともできない。
すでにかなり街道を進まされ、シャングリアはついに弱音を吐いた。
後手に手錠を掛けられ、鎖に繋がれたまま進む身体は、下腹がきしみ、脚がいうことをきかなくなっていた。
「捕虜に口答えは要らないな……。それとも、降参するなら、ここで終わりにしてもいいぞ」
「……降参……なんかするものか」
シャングリアは気力を振り絞るように叫んだ。
とにかく、なんとしても、この試練に合格してみせる。そう腹の底で決めていた。
ロウは、生まれて初めて好きになった男だ。
その傍に立ち、エリカやコゼと並んでいたい。
クエストのときには自分の気持ちに戸惑った。だが、認めてしまえば簡単だった。どうしてもっと早く素直になれなかったのか──自分の頑なさがいまは滑稽に思える。
だからこそ、もう迷わない。ロウに認められ、彼の女のひとりとして受け入れられる。冒険者として彼と生きると決めた。
ならば、この試しを乗り越えるしかない──。
──だが、屋敷へ向かう街道に連れ出されて間もなく、それが易い話ではないと思い知らされた。
ロウが“女騎士が捕虜になったとき用の下着”だと称した下着の内側に縫い付けられた荒毛が、足を前へ出すたびにぐいぐいと敏感なところを挟むのだ。擦り上げ、痒みをさらに強いものにする。
痒みは信じられないほどで、ひと押しごとに堪える芯が崩れ、足もとから奈落へ落ちるような絶望が胸の底を冷やした。
さらに、限界を越えている尿意──。
この責め苦に本当に耐えきれるのか。恐怖が現実味を帯びて胸を締めつける。
だが、なんという辛さ……。
尿意と刺激と痒みの三重苦は容赦がない。
すでに、全身はべっとりと汗で濡れた。その汗は下腹を伝って当て布に吸われる。その濡れた重みが荒毛を重くして刺激を増幅させる。
「そうか。それでこそ、シャングリアだな──。頑張れよ」
すると、横を歩くロウがシャングリアの後ろに引くようにしている腰に手を伸ばし、尻たぶをすっと撫でた。
「ひっ、さ、触らないでくれ」
シャングリアは悲鳴をあげた。
だが、ロウの意地悪な手を避けることもできない。大きな動きをすれば、腰にはかされた小さな下着の内側の荒毛が、これでもかと股間を激しく苛むのだ。
ただでさえ尿意の限界に襲われているのに、さらに強い刺激を受けてしまっては、その瞬間に尿意が崩壊してしまう気がした。その失禁の恐怖が、シャングリアに抵抗の力を奪っている。
「無理しなくていいのよ、女騎士様。これだけ頑張れば十分じゃない。もう、降参しちゃえば……?」
ロウとは反対側のシャングリアの横にいるコゼが、わざとらしく同情めいた声で囁いた。
「ふざけるな……っ……。わ、わたしは……まだ……歩ける……」
「だったら頑張って進め。歩幅はそのままだ。無駄な力みは要らない」
ロウが横で鞍の鎖を指で整える。声音はやさしげで、内容は容赦がない。
「シャングリア、もう少しよ……。頑張りなさい。大丈夫よ。誰も来てないから……」
すると、前のエリカが、振り向かずに抑えた声で言った。
その言いぶりは冷ややかだが、速度が少しだけ遅くなった気がした。おかげで歩幅を少しだけ小さくできた。
エリカの気遣いにほっとする。
「ねえ、騎士様……。そんな歩き方、見ているこっちが恥ずかしいわ。もっと格好よくしなさいよ」
コゼが横で笑った。
「……ううう、黙ってろ……。歩いてるだろう……」
唇を噛んでひと足を置く。
必死に歩いているつもりだが、確かにシャングリアは腰を大きく引くように前を屈めてしまっている。真っ直ぐにすると、履かされている下着の荒毛の刺激が強くなり、どうしても背筋を伸ばせないのだ。
長靴の踵に力を寄せ土を掴む。張りが波になって返り、みぞおちの裏側で跳ねた。
とにかく、懸命に膝を伸ばして脚を前に出す。考えるのはそれだけだ。
「簡単に降参してくれるなよ。屋敷に着けば約束通りに、すぐに厠には連れていく、嘘は言わない」
ロウがさらに言葉を重ねる。
「や、約束……だぞ」
シャングリアは必死に内腿を擦り合わせて歩きながら言った。
でも、もう終わりだ。
漏れる……。
もたないかも……。
「クグルス、速度をもう少し遅くしなさい」
エリカがクグルスに指示している。
シャングリアが限界であることを見たのかもしれない。
「優しいことで」
コゼがくすりと笑ったが、それ以上はなにも言わなかった。
ロウも黙っている。
ウマの速度は半分くらいになる。
「りょーかい。ぼくは上手にしているよ。走らせてもいいよ」
「それは……やめてくれ……」
慌てて声をあげる。
クグルスの愉しそうな笑い──。
なにが面白いのか……。
すると、ウマの鼻息が短く鳴った。
歩幅は遅いまま変わらない。それでも、一定の律動が逆に容赦のなさを強くする。
苦悶の行進が続く──。
手入れの行き届いた大きな街道は夜の闇に沈み、両側の林はひっそりと虫の声を鳴らすばかりだった。響くのはウマの蹄の音と、縛られた自分の荒い息遣いばかりだ。
視界の縁がかすかに白む──。
両腕は背で引かれ、肩甲骨の内側に鈍い張りが生まれる。
腰骨のあたりから冷えが這い上がり、夜気が素肌を撫でる。そのたびに尿意に耐えている気力の芯が揺さぶられる。
呼吸を細く整え、奥歯で合図を打つ。腹の一点に意識を細く結ぶ。
「……シャングリア、この速度でいいのか? 遅くするのが慈悲とは限らない。それだけ屋敷に着くのが遅くなる。小便を我慢する時間もそれだけ延びるということだぞ」
ロウがぼそりと口にする。
シャングリアは顎をわずかに上げた。
確かにそうかも……。
「ふふ、エリカに速度をあげてもらう?」
コゼが声をかけた。
しばらく逡巡したが、シャングリアは小さく首を横に振る。
「……いや、無理……」
「そう。じゃあ、ごゆっくり」
コゼが小さく笑った。
すると、ロウも一緒に笑う。揶揄いとも、励ましともつかない調子だ。
「あ、あとどのくらいなんだ……?」
シャングリアは訊ねた。
「そう遠くはないな。けれど、すぐでもない」
ロウが曖昧に応じる。
「ふふ……だって、騎士様」
コゼの笑いが、かすかに刺さる。足の裏が土を掴む。長靴の口をかすめた冷えが刃のように鋭い。
尿意の張りは波どころか、絶え間のない圧になっていた。
背の内側まで響く。それでも脚は前へ。僅かな逡巡は、鞍の鎖の引きで即座に正される。
それに加えて、極めつけはこの痒み……。
痒さは信じられないほどだった。
歩くたび、敏感なところが下着の内側で逆立つ荒毛と縫い目の節にぐいぐいと挟まれ、擦られ続ける。
その一押しごとに堪えの芯が崩れ、足もとから奈落へ落ちるような絶望がせり上がる。
その痒みに苛まれる股間を下着の内側の荒毛が絶えずくすぐり続ける──。
熱い汁が股間から垂れ続け、下着は湿り重さまで感じてきている。
この責め苦に本当に耐え切れるのか──。恐怖がいまや現実味を帯び、胸の内側を掴んで離さない。
刺激と痒みの波は凄まじく、あっという間に全身を汗で濡らした。
汗は下腹を伝って当て布に吸われ、荒毛をさらに鋭くして、次の一歩をいっそう残酷にする。
「はああ……」
幾度目かわからない熱い溜息が迸る。
もう限界だ……。
シャングリアは、ついに崩壊の予感を感じた。
それでもあと数歩なら……。
そして、また数歩……。
次の一歩へ。
また次の一歩へ……。
闇の道は細く、一定の拍子で伸びていく。
呼吸を刻むたび、苦痛は熱に変わり、熱はまた苦痛に戻る。羞恥が血をあおり、痒みが襲い、尿意は切迫している。意地がそれを押し返す。
それでも頑張るだけ……。退路などない……。
ただ前へ。
女騎士の矜恃にかけて、前へ……。
そのときだった──。
前のウマが突然にぴくりと肩を揺すった。
もしかしたら虫にでも驚いたかもしれない、
鞍がすっと前へ抜け、首環の鎖が強く鳴った。
ウマが急に速くなる。
「うあっ」
ぐんと首環が前に引っ張られる。
当然に、勢いよく身体が前に倒れかけた。
慌てて脚を踏ん張る。
だが、その刺激で──。
「わっ、大人しくしろ」
クグルスが声をあげた。
すぐに歩度は元へ戻る。
「あっ、あああ……」
しかし、よろけた拍子に腰の当て布が強くずれ、粗い起毛が敏感なところを抉った。衝撃で繰り返して何度も連続で──。
痛痒が鋭く跳ね、奥へ寄せていた堪えの力がひと息でほどける。
「くあっ、だ、だめええ──」
下腹部に力を入れようとしたが、もう遅かった。
刺激に気をとられ、ほんの一瞬緩んだ尿道から、ついに崩壊が始まったのだ。
温かなものが小さくこぼれ、すぐに止まらない奔流へ変わった。
鎖に引かれて進むしかないシャングリアの下着を激しく濡らし、そこから洩れだしたゆばりが地面に音を立てて濡らしていく。
「ああ、お願いだ──。止まって……止まってくれ──」
シャングリアはさすがに泣き声をあげた。
ウマが止まってくれないので、シャングリアは首環で首を引かれて、歩きながら放尿を続けるしかなかったからだ。
一度始まったゆばりは、もうシャングリアの意思ではどうにもならなかった。
「クグルス、ウマを止めて──」
エリカが叫び、やっとウマが止まる。
放尿は垂れ続けている。
放尿を続けるシャングリアは、その場にしゃがみ込んだ。
股間の下の足もとに暗い斑が広がり、靴の縁をかすめていく。
喉の奥で声が乾き、頬の内側が熱くなる。
シャングリアは目を閉じた。
放尿をしながら、シャングリアは途方もない解放感と突き抜けるような喜悦に見舞われていた。
これほどの快感──。
シャングリアは放心していた。
放尿が止まってもしばらく、シャングリアは動くことも口を開くこともできなかった。
しばらくのあいだ、呼吸を整えるほかになにもできず、指先の感覚が少しずつ戻ってくるのを待った。
荒い息を懸命に整える。
張りが抜けたあとの空洞と、全身を包む大きな解放感に、しばし呆然としてしまっていた。
「歩けるか?」
ロウが近づき、声を落とした。
「あっ、ああ……」
慌てて頷く。
「なら立つんだ」
「わ、わかってる……」
立ちあがる。
両脚は漏らした失禁で長靴の中まで濡れてしまっていた。
尿意は収まったが、その分、掻痒剤の痒みが大きくなった気がした。無意識のうちに内腿を締めつけて擦り合わせていた。
「……限界まで我慢したあとの解放にこそ、極限の快感がある……。でも、それは限界まで耐えた者にだけ味わえない」
穏やかな口調だった。
そして、ロウは腰紐を解き、濡れて重くなった布切れをそっと外した。
「あっ」
反射的に膝を折って、股間を隠す。
「おしっこだけじゃないな……。愛液がねっとりと引いているほどに、お前が濡れた証がはっきり残っているぞ……。見込みどおりだ、シャングリア。お前はマゾだな」
ロウがシャングリアから剥ぎとった下着を見ながら笑う。
「そ、そんなもの見るな──」
かっと羞恥が襲う。
シャングリアは思わず声をあげた。
「へえ、そうなの……? 騎士様はマゾ?……」
コゼがくすりと笑った。
「そうだな。マゾだ」
ロウがきっぱりと言った。
「さっきから、“まぞ”とはなんだ──?」
シャングリアは訊ねた。
耳にしたことのない言葉だった。
「耐えられない苦悶や屈辱を受け、その苦しさを快感にできる性癖のことだな……。自覚はあったか?」
苦痛を快感に変える……。
だが、それが嘘ということはできなかった。確かに、シャングリアは失禁とともに、快感を覚えていた。それが事実だ。
「そうか……。なら、わたしはマゾだ」
シャングリアは頷いた。
羞恥に焼ける胸の奥で自分がそう呼ばれるにふさわしいのだと理解してしまう。
惨めさのはずなのに、認めた途端、なぜか安堵が広がった。苦悶に耐えきったあとの快感と解放感──あれを求めてしまうのなら、確かに自分は“マゾ”なのだ。抗う言葉は見つからない。
「……ところで、いずれにしても、残念ながら厠まではもたなかったな」
はっとした。
そうだ。いまは試しの途中だったということを思い出す。
絶望で目の前が暗くなる。
「待ってくれ──。もう一度、機会をくれ。試練を受けさせて欲しい。今度こそ、しっかりやる」
「試しを中止するのは、お前がそう言ったときだけだ。やめたいのか?」
ロウが口の端をわずかに上げる。
「やめるものか。続けるぞ──」
「なら、続けよう。ただし、漏らした分の罰は受けてもらうぞ。それとも、やめるかだ」
「やめない。罰を受ける。続けさせてくれ」
シャングリアは必死で哀願した。
「そうか。罰を受けたいのか……。さすがだな、女騎士」
ロウがにやりと笑う。
「そうだ。わたしは、“まぞ”の女騎士だ──。もちろん、罰を受けさせてくれ。そして試しを──」
「だったら、今度はこれを装着してもらおうかな」
ロウが手のひらにのせて見せたのは、さっきと同じで横で紐を結ぶ小さな下着だった。やはり布は細く布の部分が小さい。
ただし、布の内側に荒毛がびっしりとあった代わりに、今度のものは中心の縫い目に沿って親指ほどの珠がいくつか連ねてあるものがあった。
思わず鼻白んでしまう。
おおよその想像はつく。歩けば珠がわずかに揺れ、当たりどころが変わる仕掛けだろう。
「さっきのおしっこでかなり流れたからな。しっかりと掻痒剤を塗り足してもらうぞ。痒みの効果も強力にする。さっきよりもずっと痒いだろう。怖いか? まあだけど、失敗をした罰だしな。試練を重くしないと意味はないよな。そう思うだろう、シャングリア?」
さっきよりも痒い──?
ぞっとした。
果たして耐えられるか?
だが、虚勢だけは張って、首を横に振る。
「わ、わかっている──。存分に苦しめてくれ」
「いい覚悟だ」
ロウが小瓶を傾け、下着の中心に連なる珠へたっぷりと油剤を垂らした。指先でゆっくりと塗り広げる。ねっとりとした膜が珠の谷間に溜まり、指が離れるたびに細い糸が伸びて切れた。
わざと見せつけるように、手元をシャングリアに見せる。
何度も何度も、珠に重ね塗りしていく。
背筋にぞくりと冷えが走った。
喉の奥が乾く。
「……怖いか?」
ロウが意地悪な笑みを浮かべる。
「お、怖じけづいたりするものか。大丈夫だ──」
「そうか……。じゃあ、装着してもらう」
ロウに促され、脚を少しだけ開く。
布が当てられ、ぐっと持ちあげられて股間に喰い込まされてから腰の横で紐が結ばれた。珠の列が体の中心線に沿って収まり、油膜をまとった丸い面がわずかに転がった。
「あっ、ああ……」
思わず声が出た。
熱い──。
最初に感じたのはそれだ。
息が勝手に浅くなる。さらに、腰をほんの少し揺らしただけで、珠が列になって位置を替え、面の圧が細かく動いた。
痛痒い刺激がじわりと増す。
「ああ、痒い──」
口から悲鳴が迸った。
熱が凄まじい程の痒みに激変した。
喉の奥で息が跳ねる。あまりもの痒さで腰が砕けそうになる。無意識に掻きむしろうとした両腕が背中側の拘束具を鳴らす。
「な、なんだ、これ──?」
ロウがさっきよりも痒みが強いというのは本当だった。
痒いなんてものじゃない──。
ほんの少しも我慢などできない。
シャングリアは必死になって内腿を擦り合わせた。
それしか、痒みから逃れる方法がないからだ。
しかし、とてもじゃないが痒みが小さくならない。それどころかさらに拡大する気がした。珠が股間の敏感な場所を抉り、快感の槍が脳天を貫く。
下半身が脱力して、腰が砕けかける。
だが膝は折らない。
必死に踏ん張る。
「じゃあ、行こうか。出発だ」
ロウが声をかける。
ウマが再び進み出す。
鎖が鳴った。
「あぐっ、ああ──」
ぐんと首環が引っ張られる。
長靴の底が土を鳴らす。珠がわずかに転がり、布の内側で温い擦れが拍を刻む。
いきなり、足がもつれた。
「くっ、あっ」
下着の内側に連なる珠が、歩みに合わせて微妙に転がり、敏感なところを押し分けてきたのだ。
シャングリアはよろけた脚を踏ん張ろうとした。だが、その踏み直しが裏目に出て、珠の当たりが一段と強く食い込み、腰の芯が抜ける。
身体の奥から突きあげるような痛痒と刺激に、その場で立ち止まりそうになった。
けれど、鞍に繋がれた鎖が容赦なくシャングリアを前へ引っ張る。
「わっ、だ、だめえっ、ひああああ──」
シャングリアは全身を突っ張らせていた。
「あら、どうしたの、騎士様──もう終わりなの? だったら降参を宣言するといいわ。そうすれば、こんな馬鹿げたことをやらなくて済むわよ」
脇のコゼがささやく。
その言葉に、我に返る。
いやだ。ロウに認められて、女にしてもらうのだ。
「こ、このくらい……ど、どうということはない……」
大きく息を吐き、奥歯を噛む。
「頼もしいわね。さすが騎士様」
コゼの声が愉しげに揺れる。
「わ、わかっている──」
必死に脚を進める。
だが、掻痒感に襲われている股間を抉る下着の内側の珠は、シャングリアを否応なく快楽の頂点に追い詰める。
歯を喰い縛る。
しかし、その次の瞬間だった。
内側で珠がまとめてころりと連なり、油膜をまとった丸い面が一気に押し寄せる
下着がよじれ、陰核を数個の珠が挟むかたちになり、それが四方から強く敏感な場所を刺激した。
「うふうっ」
声が漏れた。
腰が砕け、膝が折れかける。
砕石を踏む足がたたらを踏み、体勢を立て直そうとしてさらに当たりが深くなる。
列の奥から細かな唸りが立ち、またもや珠が細かく震えた。
引きずられる歩みになり、ひと足ごとに股間が押し抉られる。
「だめええ──」
喉の奥で息が切れ、全身が激しく揺れた
気の遠くなるような快感に包まれ、シャングリアは気がつくと絶頂していた。
視界の縁が白み、ついに力が抜け落ちる。
膝が落ち立て直しが利かない。
その場で体勢を崩し、引きずられて首が絞まる。
息がとまった。
「ウマを止めてやれ」
ロウの声が飛んだ。