【改訂版】異世界で淫魔師ハレム【コミカライズ作品】 作:ドン・ドナシアン
「ちょっと……な、なんだ、これ……? ふうっ、ふくっ……ま、股が……」
シャングリアは歯を喰い縛った。
首環の鎖がウマの鞍に繋がれており、少し前に引かれる姿勢で地に跪いている。
絶頂の直後で頭の奥は真白に痺れているのに、紐の内側に仕込まれた珠はまだかなり激しく震え続けていた。
痒みと疼きに重なる絶え間ない振動──。
耐えきれず、喉の奥から甘い喘ぎが洩れた。
「誇り高い騎士様には、こんな恥ずかしいことは続けられないでしょう。さっさと降参なさい」
コゼが吐き捨てるように言った。
声音には、敵意が隠されていない。
「容赦ないなあ」
ロウが横から愉しげに口を挟んだ。
「あたし、この騎士がご主人様に最初に会ったとき、いきなり攻撃したことを忘れてませんから」
コゼが冷たく返す。
「……あれは……す、すまな……っ、はぁ……勘違い……だったんだ……ふうっ……」
シャングリアは震える声で必死に言った。
言葉をつなぐたびに喉から喘ぎが洩れ、吐息は甘く震える。
股間の珠が震え続け、絶頂の余韻をかき乱す。
下腹が勝手に脈打ち、再び達しそうな気配が込み上げてきた。
立ち上がろうとしたが、珠の振動が邪魔をして腰に力が入らない。
革の長靴の踵が土を擦り、膝が砕けそうになる。
羞恥と快感に呑まれ、もう一度地に伏してしまいそうになった瞬間、がっしりと腕を掴まれた。
エリカだった。
いつの間にか、ウマの前側から横に来たようだ。
振動を続けていた下着の内側の珠が一斉に停止したこともあり、エリカの助けを受けて、なんとか立ちあがった。
「せめてもの情けよ、シャングリア……」
耳もとでエリカが囁いた。
冷たさの奥に、かすかな同情が混じっている。
「ねえ、あんた……。ロウ様は自分の女をこんなふうに辱めるのがお好きなの……。もし気に入られたいなら、こんな仕打ちも受け入れなさい……。きっと、あんたを女にしてくださるわ」
そのエリカが耳元でささやく。
羞恥と困惑で息が詰まる。
「まあ、そういうことだ」
ロウは笑って横で見守るだけ……。
そのとき、シャングリアは荒い呼吸のまま、ふと、コゼの手元にあったものを見た。
コゼの手には小さな板のような魔道具が握られていた。
すると、コゼの指が軽く小さな板の上を滑らせたのが見えた。
「はうっ」
気の狂うような掻痒感と官能のうねりに襲われている股間をまたもや珠の強い振動を発生させたのだ。
妖しげな掻痒剤に苛まれている身体に、珠の強い振動による甘美な刺激を受け、またもや膝が落ちかける。
それをエリカが腕を抱えて支えてくれた。
「ふっ、くっ──」
でも力が入らない。
懸命に脚に力を入れようとしながら、シャングリアはコゼが握っている魔道具の板が仕掛けだと悟った。
「あたしは、優しくないわよ。うんと恥をかいてもらうからね……。それにご主人様は、そんなのが大好きだし」
コゼが板に触れる。
振動がとまる。
シャングリアはがくりと脱力した。
「まあ、認めるな……。“そんなの”が好きだな」
ロウは横で離れた場所で、その一部始終を愉しそうに眺めていた。
自分の喘ぎも、恥辱も、快感も──すべては見られている。
気が遠くなりそうな羞恥と屈辱が、胸を焦がす。
だが、その恥辱感の中で、しかし、身体には官能の甘いうねりにもみしだかれているような心地にも見舞われていた。
直前の峻烈な絶頂の余韻さえも許されずに、掻痒剤の痒みと珠の振動で股間を掻き回される。惨めで恥ずかしい……なのに、その奥で悦びを覚えている自分に気づいてしまう。
「マゾの顔になったな。なら、俺の女になってもらうしかないな」
ロウが笑った。
「ほ、本当か?」
シャングリアは、がばりと顔をあげてロウを見る。
「ああ。だから、存分に苛めてやってくれ、コゼ。歓迎の余興だ」
「わかりました……。ご主人様が認めるなら仕方ないわね。じゃあ、容赦なくいうわよ、シャングリア」
「あふっ──」
シャングリアはまたもや声をあげ、太腿をすり寄せてしゃがみ込みかける。
またもや、股間の珠がぶるぶると震えだしたのだ。
掻痒剤に苛まれている下腹を抉り、痒みを一瞬にして蕩けるような快感へと変える。
声を噛み殺そうとしても、喉から甘い吐息が洩れた。
「う、ううっ……くうっ……と、とめて……くれ……」
「受け入れるのはもう決まったんだから、覚悟しなさい。これは騎士の調練みたいなものよ」
コゼが冷たく言い放つ。手にした小さな板をすっと撫で続けている。
震えながら、シャングリアはエリカの腕に身体を預けて必死に堪える。
力が抜け、支えがなければ地に崩れ落ちていただろう。
「……本当に、これ以上は……」
シャングリアは、必死に歯を喰いしばる。
「ほら、しっかりして。支えてあげるから」
耳元でエリカの声が囁いた。
冷たさの奥に、かすかな同情がにじんでいる。
彼女の手は強く、確かにシャングリアの腕を抱えてくれていた。
「ふふ……。やっぱりいい顔をするわね。ご主人様も喜んでいらっしゃるわ」
コゼが笑い、板から指を離した。
途端に振動が止む。
ほっとした。
だが、それは束の間だった。
狂うような掻痒感に襲われている股間に、振動がとまったことで、さらに強い痒みが鋭く甦ったのだ。
「ああ、痒い──」
シャングリアは悲鳴をあげて内腿を激しく擦りつけた。
「ふふ、痒みに耐えられなくなったら、あたしに頼みなさい。刺激がなければ、屋敷までもたないわよ」
コゼが挑発めいた口調で言葉を投げる。
「はあ……はあ……」
息を荒げるばかりで、言葉は出ない。
羞恥と屈辱に焼かれながら、珠の振動を求めてしまう自分が恐ろしかった。
「はうっ」
すると、コゼがまた板に指を滑らせた。強い珠の振動が迸り、絶頂の波がせり上がる。
次の瞬間には止められ、痒みに叩き落とされる。
だが、すぐに再び震え、また止まる。
しばらく、それを繰り返される──。
シャングリアは翻弄され、喘ぎながらエリカの肩に縋る。
エリカは眉をひそめながらも支えを緩めず、苦しげに息を呑んでいた。
ふと横を見ると、ロウが少し離れた場所で腕を組み、その一部始終を愉しそうに眺めているのが目に入った。自分の喘ぎも、羞恥も、快感も──すべてをロウに見られている。
胸が焦げつくほどの羞恥と屈辱──。
それでも、身体の奥では甘い痺れがうねり続けていた。
「よし、休憩は十分だろう。そろそろ、屋敷へ向かうぞ──。クグルス。ウマを前に進ませろ、ちょっと走ってもらうか。小走り程度だ」
ロウが声をかけた。
「ほら、じゃあ、しっかりとね」
エリカが腕を放した。
でも、横にはついてくれている。反対側にはコゼ。コゼは操作具をしっかりと握っている。
「あいあいさあー。走れ、走れ……ウマ、もうひと踏ん張りだ」
前方にいる魔妖精の陽気な声が夜闇を裂いた。
ウマの鞍に繋がっている首輪の鎖が引っ張られて、ぐんとシャングリアの身体が前に出る。
シャングリアはまだ絶頂の余韻に疼く下腹を抱え、エリカの支えを借りて脚を前に出す。早足をわずかに上回る小走りだった。左にはエリカ、右にはコゼ、そして少し後ろにはロウ──その配置のまま夜道を進んでいた。
だが、いまのシャングリアには、耐えることが難しいほどの苦悶だった。
「ああ……や……やめ……や、やめぇ……ああ……」
必死に走る。
その横をエリカとコゼが駆け、後ろからロウがついてきている。
珠の揺れがシャングリアの股間を抉る。でも止まれない。首環は容赦なく引っ張られている。脳天まで突き抜けるような甘美な衝撃が続けざまにシャングリアを襲う。
屈辱と甘美がないまぜになった感覚に、胸の奥がじりじりと焼けるようだった。
「ロウ様、だいぶ走る姿勢がよくなりましたね」
横のエリカがロウに声を掛けるのが聞こえた。
「お前たちには負けるけどな」
「短い距離ならエリカにも負けないけど」
エリカとシャングリアを挟むように駆けているコゼだ。
「なに言ってんの。わたしはエルフ族よ。脚力で人間族に負けるはずないわ」
「じゃあ、今度本気で競争してみる?」
軽い掛け合いが横で交わされる。けれど──。鎖がぐんと引かれ、首環に繋がれたシャングリアの身体が前に押し出される。
ウマが小走りを始め、長靴の踵が夜道を叩くたび、股間に埋め込まれた珠が無様に揺すぶられた。
「あっ……ああっ……」
なんでもない小走りのはずなのに、珠が灼けつく疼きに満ちた秘部を抉り、痺れる奔流が脳天まで突き抜ける。
必死に息を吐きながら走り続けるしかなかった。
他の者にとっては取るに足らぬ速度でも、今のシャングリアには、とんでもない苦悶だった。
「ああ……っ、あっ、あああ……っ」
羞恥も忘れ、喉から声が洩れる。
波打つ衝撃が灼熱に苛まれた秘部を抉り、走るたびに蜜のような痺れが全身を駆け抜けた。
息を乱しながら、走りながら──シャングリアは、ついに達してしまった。
だが、ウマは止まらない。
鎖は引かれ続け、脚を動かさねば首環に締め上げられる。
走りながら、絶頂の痙攣に震え、太腿を擦り寄せながら進むしかなかった。
「ひっ……ああっ……ま、またああっ──」
次の波はすぐだった。
胸の奥まで甘く痺れる感覚が押し寄せ、苦悶の吐息が絶頂の声へと変わる。
羞恥も理性も溶かしながら、二度目の絶頂が身体を貫いた。
だが、それすら終わらぬうちに三度目の波が追いかけてきた。
震える脚はもう力を失い、身体がぐらりと前のめりに崩れそうになる。
首環が引っ張られ、息が止まりかけた。
「く……うあっ……ああ……」
苦しさに汗が噴き出し、呼吸は荒れ狂う。
それでも脚を止められない。
走るたびに股間が抉られ、珠が灼ける悦楽を煽り立てる。
いつの間にか、その苦しみは甘美に変わっていた。
恥辱にまみれ、呼吸を奪われながら、なおも続く衝撃に痺れる身体──。
そのすべてが、なぜか甘美な灼熱となって心地よい。
──もっと……。
もっと苦しみたい。
もっと苛められたい。
シャングリアは酔うように心で叫んでいた。
「よし、そこまでだ」
ロウの低い声が夜道に響いた。
ウマの小走りが止まり、鎖の引きが緩む。
シャングリアは汗に濡れた顔を上げ、息を荒げながら、止まった身体の痙攣をまだ抑えきれずにいた。
止まったことに、ほんの一瞬だけ安堵が走った。
だが、それはすぐに裏切られた。
小走りで揺さぶられていたあいだは珠が股間を叩き、痒みはかろうじて紛れていた。
けれど動きが止まると、その残滓は甘美ではなく、灼けるような掻痒感となって全身を蝕んでいく。
「あ……ああっ……。駄目ええっ、痒いいいっ」
気がつくと、激しく腰を揺すってしまっていた。
股間の刺激が止まった途端、コゼの言ったとおり灼けつくような痒みが襲いかかってきている。
焦燥と掻痒感が増幅し、頭の中を焼きつぶしていく。
「あ……ああ……」
膝が折れて、声が洩れた。
自分でも驚くほど甘く、女めいた声だった。
「どうしたの、シャングリア? もしかして、珠を動かして欲しい?」
コゼが横から覗き込んできた。
挑発的な表情だった。
しかし、いまは……。
この痒みは……。
「た、頼む……」
シャングリアは思わず縋りつくように訴えた。
振動が止まれば痒みで狂いそうになる。
まだ苛まれながら震えていた方がましだと思った。
「なにをなの?」
愉しげに微笑むコゼ──。
「す、少しだけ……動かしてくれ……」
羞恥で胸が裂けそうだった。
だが言葉は口をついて出ていた。
コゼがくすくすと笑い出す。
「だめよ。まだ苦しみが足りないわ。もう少し呻かせてから癒してあげるわ……。これは、ご主人様の女になる洗礼だしね」
洗礼──。
そうだ。これはロウの女に迎え入れられるための通過儀礼……。
試練ではなく、仲間になるための儀式だ……。
「わ、わたしは……ロウの女に……なる……」
声は掠れ、息は乱れていたが、心ははっきりしていた。
これを乗り切れば、自分はあの輪に入れる──。
「へえ、いい覚悟ね。やっぱり面白いわ、あんた」
コゼが目を細める。
「そ、そうか……?」
「うん……。だから、もっと苛めてあげるわ。そうすればご主人様も我慢できなくなって、あなたに手を伸ばすでしょうし……。ねえ、ご主人様?」
「まあ、そうかもな」
ロウが横で笑う。
すると、コゼがあの小さな板をシャングリアの前にかざす。
「そ、それは本当だな、ロウ……?」
シャングリアは、思わず睨みつけるようにロウを見た。
「なにがだ?」
しかし、すっとぼけるように、ロウは首を傾げる仕草をした。
やっぱり、意地悪だ……。
「わ、わたしが辱しめを受け入れれば、ロウが認めてくれるということだ──。そうなら……もっと苛めてくれ。わたしは、お前たちの仲間に加わるんだ」
はっきり言い切ると、コゼは小さく噴き出したのが聞こえた。
視線をコゼに向ける。
「ふふ……思い込んだら真っすぐなのが、あんたなのね。嫌いじゃないかも」
「……本当ね」
反対側のエリカも感心したように呟く。
「なら、欲しがっているものを与えてあげるわね」
コゼの声にも、心なしかの優しさが滲んでいた気がした。
「んんっ……」
珠が再び激しく震えだした瞬間、シャングリアは声を噛み殺す。
天を仰ぐように身体がのけ反り、痙攣が全身を走った。
膝が崩れかける。
「ま、待って……やっぱり……」
抗議しかけて、シャングリアは途中で息を呑んだ。
自分でもっと苛めてくれと口にしたのだ……。
耐えないと……。
これは洗礼だ。受け入れるしかないのだ──。
だが、刺激はさらに強まった。視界が揺れる。
立っていられない──。
抜き差しならぬほど追い詰められ、目眩が襲う。
その奥で、次元の違う衝撃がせりあがってくるのをシャングリアは悟った。
「だ、だめええっ…。無理いいい──。あああ……」
ついに膝が崩れ、その場に崩れ落ちかける。
「おっと」
「ほら、しっかりしなさい」
すると、エリカとコゼが慌ててシャングリアの両腕を支えた。
それでも、力の抜けた身体はずるりと落ちそうになった。
その瞬間、背後からがっしりとした腕が腰を掴み、ぐっと引き上げる。
振り返るまでもなく、それが誰の腕かはわかっていた。
ロウだ──。
後ろのロウが、シャングリアの腰を掴んで引き上げてくれたのだ。
そのロウに背後から支えられる。
両側のエリカとコゼは腕を放す。
「ロ、ロウ──」
胸の奥から叫びが込みあげそうになる。
理由などない。ただロウに抱きしめられたということだけで、どうしようもなく嬉しくなった。
「頑張っているシャングリアに、ご褒美の前渡しだ」
ロウは彼女の身体をくるりと回して強く抱き寄せる。
次の瞬間、唇が重なった。
それは想像以上の嬉しい衝撃だった。
熱い唾液が口の奥に流れ込み、舌が内側を自在に撫でまわす。
すごい……。
我を忘れた。
想像したこともないほどの口づけだった。
舌のひと舐めごとに、背筋を震わせる快感が走る。
全身が痺れように震え、もう自分では立っていられない。
それでもロウがしっかり抱きとめ、支えてくれている。
股間の振動は続いている。
ロウの口づけで快感が増幅されていく……。
もう、なにもいらない……。
この瞬間に死んでもいい──そう思えるほどの悦びだった。
頭が真白になり、息が止まりそうになる。
意識が遠のき、身体の芯から湧き上がるとてつもない奔流が全身を飲み込んでいく。
「んんっ……んあああっ……」
光に包まれたような感覚の中で、シャングリアは激しく痙攣した。
なにが起きたのか、自分でもわからなかった。
「淫らな女騎士様だな……」
ロウが唇を離し、愉快そうに笑う。
愉悦がまだ身体を包んでいる。
絶頂の余韻に違いない。
だが、それにしては全身を襲う熱が強すぎた。
余韻と呼ぶには異常な火照りが、なおもシャングリアを焼き尽くしていた。
ロウの手が離れる。
シャングリアはうずくまりたくなるのを耐えて、必死に姿勢を保つ。
「なら、全員そろって進むか。──クグルス、ウマを走らせろ。今度は小走りだ」
「あいあいさーあ」
魔妖精のクグルスの掛け声とともに、首環に繋がれた鎖がぐんと引かれた。
ウマが小走りを始め、全員がその速度に合わせて駆け出す。
「ひあっ」
鎖に引かれたシャングリアの身体は、無理やり前に押し出された。
その拍子に、股間の珠が灼けるように揺さぶられる。
「あ……やっ……あああっ……」
首環の鎖がぐんぐんと引かれて、ウマが走る。
シャングリアの身体も前に前にと押し出され、走るたびに股間に埋め込まれた珠が無残に揺さぶられる。
「あっ……ああっ……や、やめ……っ」
必死に脚を動かす。だが、長靴の踵が地を叩くたび、痺れる奔流が下腹を抉り、脳天まで突き抜ける。
それだけで、もう限界に近かった。
「コゼ──振動をしてやれ」
後ろから響いたロウの低い声に、コゼが手元の小板に指を走らせた。
「はーい」
次の瞬間、珠が灼けつくように震え出す。
走る衝撃に加え、止むことのない振動が秘部を苛む。
「あっ──ああああっ──。だ、だめえっ……」
シャングリアは泣き声をあげ、涙をこぼしながら走り続けた。
羞恥も理性もすべて溶け、甘美な奔流に翻弄される。
絶頂の痙攣に身体を震わせながら、それでも鎖に引かれた脚を止めることはできない。
「や……やめて……っ、も、もう無理だ……。あっ、あああっ、ああ──」
シャングリアの羞恥と快楽に溺れた嗚咽は、夜道を駆け抜けるウマの蹄音に溶けて消えていくようだった。