しがない強面中堅冒険者、新進気鋭の美女パーティの全員に「私のことは好きにしていいから仲間だけは助けてください」と体を差し出された。 作:ユリイカ
熱い吐息がパテマのうなじを撫でる。気が付けば、彼女はうつ伏せのまま地面に組み伏せられていた。腰に跨るのは筋骨隆々の巨漢。バルクはうわ言を呟きながら、少女の肩を掴む。
「や、やめるのじゃ! こんなところで……。落ち着くのじゃ!」
急変したバルクにのし掛かられたパテマは動くこともできない。彼女の小さく非力な体では、野獣のような男を退けることは不可能だ。湿った地面の上に押し付けられ、胸が圧迫される。どうにか逃げようと地面を掻くが、それも無駄に終わる。
「ふぎゃっ!?」
一瞬、拘束が解けた。バルクが正気を取り戻したかと思ったのも束の間、視界がぐるりと回転する。パテマは自分の体が回転し、仰向けに位置を変えただけだと理解した。
髭に覆われた厳しい顔がこちらを見下ろしている。鼻息荒く、肩の傷も忘れたように興奮している巨熊。その丸太のような両腕が、パテマの幼い体を掴んで離さない。
「ま、待つのじゃ。妾のような体では楽しめぬぞ! こ、子供のようなものなのじゃろ!?」
パテマは必死になってバルクを説得する。
小人族である彼女の体は、人間族から見れば子供の幼稚なものに映る。だから、大の大人が欲情することなどあり得ない。それが、これまで彼女が培ってきた常識だった。彼女とて、外見はともかく実年齢は十八を超え、成人と呼ばれるようになって久しい。相応に色恋にも興味はあるものの、周囲の男からは相手にもされず、諦めていたのだ。
しかし――。
「はぁ、はぁっ。ぐっ、うぅぅっ!」
「バルク!? 落ち着け、落ち着くのじゃ!」
目の前の男はどうだ。血を滾らせ、目を爛々と輝かせ、興奮に身を震わせている。あの赤いキノコが滋養強壮によく効くといっても、彼女を性的な対象として捉えていなければ、こんなことにはならないはずだ。
――この男、妾のことを女だと!
パテマは必死にバルクを説得しながら、僅かに残った冷静な思考を巡らせる。これまで子供のようだからと相手にされなかった自分をこれほど熱烈に求める男がいるとは、夢にも思わなかった。シエラたちは見目麗しい美女ばかりで、多くの男たちはそちらにばかり目を向けていたから、余計に自分のみじめな体を強く意識させられていた。
バルクは今、理性と本能の狭間でせめぎ合っている。この雌を犯したいという雄としての衝動。この少女を傷つけたくないという大人としての矜持。その苦悩を間近で見つめ、パテマは胸の奥に込み上げるものを感じた。
「お主、妾のことを、そんな目で見ておったのか」
周囲の男たちが、シエラやネルヴァ、ファナに向けていた目だ。彼女たちを手にしたい、所有物にしたいという野蛮な情欲に満ちた光。ギラギラと輝く、野生の目。
それが今、他ならぬ自分に向けられている。
ごくり、と生唾を飲み込む。
圧倒的な男性に求められている。その事実が、彼女の中に埋没していた強い感情を呼び起こす。気が付けば、彼女は口元に艶然と笑みを浮かべていた。
「――分かったのじゃ。妾が、相手になってやろう」
そして、パテマは抵抗を止める。衝動に突き動かされる男を、その小さな体で迎え入れる。
「うごああああっ!」
「んんっ」
男の理性が消えた。雄叫びを上げながら、彼の手がパテマのローブを掴む。魔獣の首を落とした剛力で、厚いローブを破る。露わになったのは、シンプルな下着。人に見せることを想定していない、色気のないもの。それが少女の純潔を表し、男をより昂らせた。
「んゅっ!? ん、んじゅぅ――」
男の顔がパテマに近づく。そのぷっくりとした唇を貪るような野生的な接吻。舌を絡ませ、唾液を交換しあう。口の中、歯の間、喉の奥まで蹂躙するような乱暴なキス。しかしパテマはそれに強く応じる。自らも短い舌を動かし、男の口腔をねぶるように感じ取る。
二人の服が擦れ合う。皮が剥けるように、二人は半裸になっていた。
「んっ♡ ぷはぁっ♡」
窒息しそうなほどの苦しく熱烈なキスの後、荒い呼吸で新鮮な酸素を取り込む。パテマの瞳はとろんとして、知性はほとんど失われているようだった。
乱れたローブの下から、真っ白な肌が露わになる。傷を受けたこともない雪のような肌。しっとりと汗ばみ、張りがある。二つの慎ましやかな膨らみを見られていることに気付き、少女は反射的に腕で隠そうとする。
「にゃっ、だ、ダメなのじゃ――」
しかし、その手を男は阻む。そして、躊躇いなくその未熟な果実へと口を近づけた。
「んんんっ!?」
いまだ感じたことのない刺激。初めての性的な快感にパテマが身を捩る。男の両腕が強く抱擁し、その動きを封じる。男は少女の胸に舌を這わせ、その滑らかな感触と熱い体温を感じ取っていた。
「こ、これ! これではどちらが子供か分からぬではないか」
自分の胸は母性のかけらもない。ファナやネルヴァのそれと比べれば断崖絶壁に等しい。女性的な魅力など皆無だと思っていた我が身に、男が夢中になってむしゃぶりついている。その事実だけで、パテマの胸に熱い思いが燃え上がる。
「口だけでは寂しいじゃろ。ほら、こっちも窮屈そうじゃ」
パテマは男の頭を愛おしげに抱きながら、手を下半身に向ける。きつくベルトで固定されたズボンが、パツパツに張っていた。その怒張さえも、男の情熱だ。少女がそれを指先で撫でるだけで、ビクビクと敏感に震える。一刻も早く解放してあげたい。そんな思いが、パテマを動かす。
「んはっ!? な、なんと物騒な……」
ベルトの留め金を外すと、それは勢いよく飛び出した。赤黒い肉の塊。無制限に送り込まれた血液が海綿を膨張させ、それは鬼の如き棍棒と化していた。だらだらと鈴口から透明の粘液が垂れている。
こんなものを、本当に自分は受け止め切れるだろうか。
一抹の不安が胸をよぎる。しかし、それ以上にこれを受け止めたいという欲求が強かった。
「だ、大丈夫じゃ。小人族の体は柔軟性があるからのう」
猥雑な酒場の会話を聞き齧った程度の性知識。しかし、ここで臆して止めるという選択肢はない。幸にして、人間族と小人族で結婚した実例は枚挙にいとまがない。であれば、人間族の立派なものも、小人族で受け止め切れるはずだ。
ごくり、とパテマは再び生唾を飲み込む。これまで使うあてのなかった女性としての体に、ようやく役目が巡ってきたのだ。自分は今から、大人の階段を登る。
「さ、さあ……」
ローブをずらし、下着を指で引っ掛ける。隙間から露わになるのは初心な恥丘だ。髪色と同じ淡いグリーンの陰毛も柔らかく薄い。男というものを知らぬ秘裂が、本能のままに愛液を分泌していた。
男は呻くように声を発しながら、パテマの小さな体に覆い被さる。そして、その赤く張り詰めた肉棒の先端を、ずぶりと沈めた。
「ん、ぉおおほおおおおっ!?」
息苦しいほどの圧迫感。膜を破る痛み。それを押し流す圧倒的な刺激。脳を直接かき混ぜられるような、未体験の快感。瞳の裏で火花が散る。
パテマは海老反りになって跳ねる。ただひとたび挿入されただけ。にも関わらず、煮えたぎる油を流し込まれたかのようだった。マグマのような熱い衝動が体内を巡る。反射的に逃れようと動く体を、男の重量のある体が押さえつける。
「んおっ!? おごっ、んぼあっ!?」
圧迫感。全身にのし掛かる。逃げられない。ならば受け入れるしかない。
パテマは細い腕を男の背中に回す。彼女の腕の長さでは抱き込むこともできないが、がっちりとした岩のような体にしがみつくと、それだけで言いようのない強い安心感を覚えた。
理性を失ってなお、男は乱暴に犯すことはなかった。初めての痛みに震える少女を労るように、その狭い膣内を慣らすように、しばらく動きを止める。
涙で潤んだ瞳で、パテマは男を見る。
「んっ♡ も、もう、大丈夫じゃ。――好きに動けぇごっ!?」
彼女が言い終わらないうちに、一突き。あまりにも太く長く、赤熱した鉄のように熱い男根が、奥に突き込まれる。狭く窮屈な彼女の腹の中では、わずかに腰を動かすだけで、容易に最奥へ到達する。
これまでの刺激がただの前哨戦であったことを、パテマは膣奥の燃えるような刺激で実感する。
自分の下腹部がぼっこりと膨らんでいた。男の象徴がそこに詰まっていることは見ているだけで明らかだ。小人族の体は柔らかく、ぴったりと張り付くように、それでいて柔らかく男根を包み込む。その感触は、獣人族のものともまた大きく違っていた。
「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ!」
「ん、おほっ♡ よいぞ、そのまま動け♡」
男の荒い吐息を耳元に感じる。徐々に男の動きは速く大きくなっていった。男根の全てで女を感じ取ろうと、雌の快楽を貪ろうとしていた。パテマも腕に力を込め、それに応える。自ら腰を浮かせ、挿入りやすい角度を調整してやる。乱暴に膣奥へ突き込まれる快楽が、彼女を少女から女へと変えていた。
「おっ♡ おごっ♡ んぶっ♡」
二人の体が激しく衝突し、乾いた音が夜の森に響く。男根が突き込まれるたび、少女の肺までもが圧迫され、空気が全て吐き出される。呼吸すらままならないほどの激しい動き。二人の体に汗が滲み、混ざり合う。
パテマが顎を前の向けると、それを察したバルクが噛み付くようなキスをする。口と下半身、二つの粘膜を接合し、密着する。
「んおっ♡ も、もっと乱暴にして良いのじゃぞ♡」
パテマは快感に包まれていた。己が女であると理解させられていた。自分は魔導の道を極めんとする博学の魔法使いである以前に、男に求められる雌であると。その事実を体に刻みつけるように、彼女は強く求める。自分を食え。貪り散らかせ。
「おごっ♡ きゅっ♡ ん、ん、んごっ♡」
男は彼女の体をがっちりと掴み、道具のように持ち上げていた。体格差がありすぎて、パテマの軽い体は浮き上がる。自重の全てが結合部に集中し、より深く膣肉を穿つ。視界すら白く塗りつぶすような快楽の怒涛。道具のように扱われる、喜び。
小尿で濡れた股間が、愛液で上塗りされる。これまでの無知を取り戻すように、本能が制約を取り払い、男を全力で迎え入れる。
「んんっ♡ ふ、震えておるぞ♡ 遠慮はいらん、全て出し切れ♡」
狭い膣内は敏感だ。男根に張り付いた粘膜が、その動きを如実に伝える。男の限界が近いことを、パテマは即座に理解する。自分の方が優位に立っているのだと主張する。
「うぐ、がああああっ!」
「おぼごっ!?」
だが、そんな精神的な優越も、木っ端の如く吹き飛んだ。
解放された男の欲望が、一瞬にした彼女の小さな腹を満たす。ぼこん、と膨らむほどの量と圧力。その刺激が少女を溶かす。限界を超え、襞の間からぼたぼたと溢れる濃厚な白濁液。周囲にむせ返るほどの強い匂いが立ちこめる。
「お、おおお……」
どくどくと脈打つ男根。大量の精を吐き出してなお硬さを失わない。それに串刺しにされたまま、少女は何度目かも分からない絶頂を迎える。ブルブルと四肢を痙攣させ、白目を剥く。その姿に普段の叡智は感じられない。
「ん、んちゅっ」
心地よい倦怠感を覚えながら、少女はせがむように唇を突き出す。男がそれを迎え、二人は濃密な接吻を繰り返す。顔中を唾液で濡らすような、粘着質で執拗なキス。
「まさか、バルクが妾のことをそんな目で見ておったとは」
とろんとした目、呂律の回らない舌で、パテマはしみじみと溢す。自分のような幼児体型に欲情する男などいないと思っていた。それなのに、これほど身近なところに潜んでいたとは。
「さ、最初から言っておれば、妾も考えたのにのう」
今更頬を赤くしながら、生娘のようなことを言う。
ともあれ、これで一つ安心できた。バルクがこれほど熱烈に自分を求めたと言うことは、他の仲間たちは安全だろう。愛された者として、彼の性欲を受け止める義務がある。
「こ、これからも、お主がどうしてもというなら、妾が相手してやってもよいからの」
ぐったりと意識も朦朧としている男の頭を抱き、優しく撫でる。あくまで自分は、彼の好意を受け止めてやっているのだという立場を崩さず、彼女はにこりと笑う。
「おおーい、パテマ、バルクさーん! どこにいるのー?」
「むっ。あやつらが来たか。早く片付けなねば」
遠くの方で、シエラたちの心配する声がする。待てど暮らせど帰ってこない二人の身を案じて、探しに来たのだ。パテマは急いで杖を手に取り、ひとまず水球の魔法を紡ぎ始めるのだった。