しがない強面中堅冒険者、新進気鋭の美女パーティの全員に「私のことは好きにしていいから仲間だけは助けてください」と体を差し出された。 作:ユリイカ
食事を終えて、最初の見張り役に立候補したのはファナだった。
「真ん中の順番だと睡眠時間も細切れになるからな。ファナとパテマはまとまった時間寝られる方がいいだろ」
「私は体が丈夫だし気にしないで」
そんな前衛組からの配慮もあってのことである。しかし彼女たちは四人とも、口には出さないもののある思いを抱えていた。
『飯を食ったら交代で眠れ。時間配分はお前らが自由にしろ。俺は先に仮眠を取って、後に備える』
バルクはそう言ったのだ。
『携帯食糧で十分だ。ああ、シエラたちはしっかり食べとけよ』
こうも言っていた。
そこから導き出されるのはただ一つ。四人を順番に犯してやるから、気持ちを整えておけという男からの絶対命令である。
洞窟の中という極限状況。常に生存本能が刺激されるような極地において、男の性欲も溜まる一方だろう。ファナは彼が常に莫大な欲望を持て余していることを身をもって知っている。一日でも時間が空けば、彼のパフォーマンスにも影響が出るはずだ。
そもそもキャンプ地では自制のためにわざわざテントを離しているのに、洞窟内ではそれもできない。今頃彼は下半身に渦巻く熱で自我を失う寸前といったところだろう。
「大丈夫。任せてくださいね……」
ファナは三人が眠りについたのを認めて、そっと遮光布の外に出た。
暗闇をランタンの薄い光で照らすと、壁にもたれるようにして胡座をかく男がいた。目を閉じて俯き、眠っているようだ。
キャンプ地にしている横穴の入り口には、石が高く積み上げられている。バルクが築き上げた即席のバリケードのようだ。鳴子のようなものも仕掛けられており、自動的に魔獣の侵入が分かるようになっている一方、匂い袋なども吊り下げられて極力それらを遠ざける工夫もされていた。
その処置を見るだけでも、ファナは彼が熟練の冒険者であることを思い知る。ファナたちがのんびりと食事を摂っている間に、彼はここまでの陣地を構築していたのだ。
「――ですから、私は私にできることで貴方を支えます」
すうすうと静かな吐息を立てて眠るバルクの前に立つファナ。彼女はじゅんと濡れる股間に手を伸ばす。それを覆い隠しているのは濃紺色の神官服。大胆にスリットを入れたそれは、指先で簡単にずらすことができる。その下には黒い下着。鋭角の布が秘部を隠している。
いつでもどこでも、この男の求めに応じられるように。そんな目的のために改造された神官服だ。清貧、潔白、純粋という聖職者の理念に真っ向から反する淫らな衣装。にも関わらず、ファナはこれが神官として相応しいと考えていた。
「バルクさん……」
「うん? ああ、ファナが来たんだな」
小さく名前を囁くと、眠っていた男が覚醒する。元々深い眠りには入っていなかったのだろう。すぐに意識をはっきりとさせ、最初の見張り番がファナであることを理解した。直後。
「んっ♡」
「むぐぅっ!?」
そのヒゲに囲まれた口に少女が食らいついた。男の唇をファナが強引に奪う。両手でがっしりと男の頭を抱えて。
「もがっ!?」
何をやってるんだ! と叫ぶこともできない。少女の甘い吐息が口の中へ流れ込む。
見張りの役目を早々に放棄したファナに驚き、理解が追いつかなかった。
「ぷはっ。バルクさんの悪しき劣情は、全て私が受け止めます。さあ♡」
「ま、待て待て。状況を考えろ!」
「ええ、今しかありません。魔獣が匂い袋で遠ざけられ、他の三人が眠っている間に♡」
「いやだから――もががっ!?」
教官として真っ当な反論を繰り出そうとしたバルクは、巨大な胸に顔面を包まれて口を封じられる。着脱性を高めた神官服は片手で簡単に脱ぎ捨てられる。ファナはあっという間に下着姿――しかも胸部を露わにしたあられも無い姿となり、己の柔らかな胸を彼に押し付けたのだ。
「バルクさんも性欲を持て余しているのでしょう。私にそれを全て、注ぎ込んでください」
「むぐぅ」
「うふっ♡ 色々と言いながら、下は正直ですね♡」
「むぐぐっ!」
ファナの手がバルクの股間をまさぐる。ズボンの下からすでに怒張が屹立していた。
一日気を張って歩き続け、彼も疲れているのだ。そこにファナのような女性という魅力を濃縮したような存在が密着すれば、簡単にたがが外れてしまう。良くも悪くも彼は流されやすすぎた。
「任せてください。バルクさんは動かなくていいですからね♡」
ファナはあっという間にバルクのズボンを剥ぎ取る。ベルトも頑丈な留め金をしっかり付けていたはずなのに、彼女の手先の器用さがそれを圧倒的に上回っていた。
「お胸で慰めましょうか? それともお口? ――いえ、やっぱりコッチですよね♡」
「ファナッ!」
男の劣情を受け止めるのは神官の務め。だからこれは義務なのだ。仲間三人を守ため、致し方なくやっている業務であるのだ。
ファナはそんな建前の下に行動している。少なくともそう思っている。
しかし少女の口元は緩みきり、瞳はとろんと溶けている。熱い吐息は、何よりも彼女自身がそれを求めて興奮している何よりの証左。
そして、薄い布一枚を隔てた先にある茂みからだらだらと愛液が溢れ、淫らにふとともを濡らしている。それこそが動かぬ証拠。
「ファナ、まずい――」
「んぉおおっ♡」
じゅぶり。豊富に水を含んだ茂みを掻き分け、熱々とろとろになった淫靡な洞窟に男が進む。ふわふわの肉が彼を包み込み、原始的な刺激を伝えた。
少女は久方ぶりの圧迫感に震える。下腹部を引き裂くような凶悪な肉棒だ。その存在は一度挿入されたその時に深く記憶と膣内に刻みつけられている。
自然と腰が動く。
「んほっ♡ おっぎ♡ おっきしゅぎましゅっ♡ こんにゃの、他の子には危ないでしゅっ♡」
だぷんっ、だぷんっ♡ と尻が揺れる。ばるんっ、ばるんっ♡ と胸が揺れる。
何人でも子を孕みいくらでも産めそうな安産体型。巨大な桃の果実のように形の整った尻が淫らに揺れる。露わになった純白の乳房の先端がぷっくりと膨れて赤くなっていた。
少女はあっという間に、その快楽に溺れた。見張りという重要な役目を放棄し、仲間の危険さえ顧みず――それでも自分は仲間のために動いているのだと言い訳をして。
「キスもしましょう♡ バルクしゃんのきしゅも私が貰いましゅっ♡」
男を貪る。その腰にまたがって、股間からとめどなく愛液を垂らしながら。嫌悪すらしていた己の胸を全て使って、男の性欲を貪る。
その姿は聖なる道に身を投じた者ではなかった。淫靡なる欲望に支配され、動物的な衝動のままに劣情を喰らう魔の者のようだった。
それでも彼女には大義名分があった。だからこそ、この男の極太で禍々しく、まるで悪魔の権化のように凶悪な肉棒を己の胎に納めるのだ。だからこそ、男の口腔を舌先で蹂躙し、唾液を混ぜ合うのだ。
「さあ、膣内射精してください♡ 全部、全部受け止めましょう♡」
「むぐぅっ」
執拗な接吻。更に巨乳が柔らかく顔面に密着する。いかに屈強な男といえど、呼吸を封じられれば力を大きく削がれる。酸欠になったバルクはまともな思考ができないでいた。
とめどなく押し寄せる刺激が男の体に流れ込み、強制的に励起させる。連日の性行で疲弊しながらもしっかりと学習していた睾丸が、今宵もきっと必要だろうと作りためていた精を送出する。
「んおおおっ♡ おほっ♡ あつっ♡ いっぱい出てますっ♡」
ビクビクとファナの尻が震えた。下腹部に吐き出された熱い体液が彼女を絶頂に至らせる。無遠慮かつ凶悪で、身勝手で男らしい。女を孕ませるためだけ、それだけを考えた聖邪両側の種。それが彼女の膣内を満たす。
「んっ♡ んふーっ♡ もっと、まだ射精せますよね♡ 全部、全部だしてくだしゃいっ♡」
「むぐっ!?」
だが、彼女は満足しない。まだ貯めているだろうと詰問する。
もっと快楽を。否、仲間を守るため。
この刺激を全部私に。否、この苦痛を一身に受けるため。
これは聖なる献身。感謝されるべき行為なのだ。決して、己の欲望に負けて、浅ましくも獣の欲を求めて腰を振っているわけではない。
「バルクさんには負けませんからっ♡ 聖なる者が、魔に負けるわけっ♡」
「何を、言って――ぐぅっ!?」
呂律の回らない口。支離滅裂な言葉。それでも腰だけは滑らかに動き、膣肉が蠢いて男を刺激する。秘裂が締まり、とろとろと柔らかいひだが肉棒を包み込む。
まだ貯めているんだろう。全部出せ。枯渇するまで吐き出せ。
まるで恫喝だった。女の武器の全てを使い、男を絞っていた。
口を唇で封じ、胸を押しつぶすほど密着し、腰をくねらせる。近くを通りがかった魔獣が、その圧倒的な凶暴に怯えて逃げ出すほどに。
「ほらっ、まだ射精せるじゃないでしゅかっ♡」
「むぐっ」
再びの吐精。一射目と変わらぬ濃度と量が再びファナの腹に注ぎ込まれる。
だがそれでも止まらない。より正しくは止まれなかった。ファナの頭は全て淫欲に支配され、己の意識も朦朧としたまま、ただブレーキの壊れた本能だけで突き進んでいたのだ。
「もっとぉ♡ もっとくだしゃぃ♡」
うわ言と共に腰を振る。一心不乱に快楽を求める。
精魂尽き果てて男の胸に寄りかかり、襲いかかる疲労に負けて眠るまで。
「もっと♡ もっと♡ まだ足りませんっ♡」
パンッパンッパンッ!
水っぽい音が響く。男の上に跨った女が、淫らな声をあげる。
「う、うぅ……。あたしの、あたしのバルクなのに……」
そんな淫らに乱れる女を、遮光布の隙間から見つめる女がひとり。うずくまり、手を己の股間に差し込んで。グチュグチュと女陰の奥を掻きほじりながら、胸を締め付けられながら。
彼女の足元には水染みができている。だらりと垂らした尻尾が湿っている。
「あたしが一番、一番なのに……」
心臓に爪を立てられたような痛み。何度も別の女の膣内に子種を吐き出す男。その姿を見たくないはずなのに、視線を外せない。
本能的に序列を重んじる獣人族だからこそ、目の前の光景に強い敗北感を抱かざるを得ない。本来ならば自分が享受するはずの、雌としての喜びをあの女が手に入れている。極上のオスの、その力を、匂いを、そして子種を奪われている。
「どうしてだよぉ」
苦しげに呻きながらも、自分を慰める手は止まらない。むしろ加速し、力も強くなる。乱暴な自傷行為。空いた片方の手は服の下に入り、胸を揉みしだいていた。あの男の手の感触を懸命に思い出しながら。
「うっ、うぅっ!」
何度目かの絶頂。どろりとした暗い感情が、一時報われる。下半身を震わせる性の絶頂が心の傷を癒す。だが、その落差さえも現実を克明に見せつける。男は相変わらず、仲間の淫技に溺れている。
あたしだって……あのゴリゴリと女の膣を削っている肉棒が欲しい。汗が滲むような交尾がしたい。どうして、どうして……。
見張り番の交代時間まで、まだしばらく。