しがない強面中堅冒険者、新進気鋭の美女パーティの全員に「私のことは好きにしていいから仲間だけは助けてください」と体を差し出された。 作:ユリイカ
バルクは合わせて五回、ファナの膣内に吐精した。そしてその間にファナが何度絶頂を味わったのか数えることもできない。バルクはまだしも、さほど屈強というわけでもない少女は最後には息も絶え絶えとなり、ぐったりとしながらなんとか服を着て倒れる。
バルクはどうしたものかとこみかみを掻きながら、ひとまず彼女がもたれかかって来てしまったため、動くこともできずに見張りをすることとなった。
洞窟の中は風も通らず、湿っぽい闇の中にいつまでも生温い空気と匂いが漂っている。一応、ファナの股間と口元は手拭いで拭いたものの、どれほど意味があるのかは疑わしい。
そして、見張り交代の時間がやってくる。
「お、おい。交代だぞ」
「次はネルヴァか」
現れたのはネルヴァだった。どこかよそよそしい彼女の様子に気付か
ないまま、バルクはほっと胸を撫で下ろす。パーティの年長者でもある彼女は責任感も強い。きっと真面目に見張りに徹してくれるはずだ。
「ふぁっ。あは、バルクさぁん♡」
「何を寝ぼけてるんだ。ちゃんと見張りしてろよ」
「あうっ。す、すみません……」
バルクがのそりと動いたことでファナも目を覚ます。寝ぼけたまま甘い声を漏らす彼女は、上から冷ややかな声浴びせられはっと意識を覚醒させた。しょぼしょぼと肩を縮めるファナを、バルクは慌てて慰める。
「ファナもその、一日歩き通しで疲れてるんだろう。しっかり休んだほうがいい」
下手な失言をされて、先ほどの行為がネルヴァに露呈すると厄介だ。そう思っての行動だった。幸いなことにファナが乱れていた時はまだネルヴァも眠っていたはずで、滞留している空気も少しは入れ替わっている。このまま誤魔化せばなんとか乗り切れるだろう、とバルクは安易に考えていた。
「ほら、寝床に戻れ。体を労われよ」
「ありがとうございます。おやすみなさい」
バルクの焦りを知ってか知らずか、ファナは丁寧に頭を下げて去っていく。
その様子をネルヴァはじっとりとした目で見ていたが、二人とも気付かない。
ファナが遮光布の向こうに消え、バルクとネルヴァの二人きりになる。しばらく、静かな時間が続いた。起きたばかりのネルヴァは体をほぐすように動かし、槍を軽く振り、魔獣の襲撃に備えているようだった。
「お前、まさか一晩中起きてるつもりなのか?」
ネルヴァはバリケードの様子を確認しながら尋ねた。
バルクの寝床は用意されていない。彼が自らこの場に座り込んだからだ。しかし、ここは見張りの立つ場所であり、安眠は叶わない。
「ちょくちょく仮眠は取るつもりだ。とはいえ、元々単独探索だと半分寝て半分起きてるような状態だからな。今の方がよほど楽だ」
「……そうか」
役割を分担できず、全て自分で行わなければならない。単独で冒険者稼業を続けるのは、ネルヴァが想像していたよりも遥かに過酷だった。だからこそ、痛いほど実感する。
バルクは中堅と謙遜しているが、単独で中堅の域に登り詰めている以上、その実力は一流と呼んで差し支えない。そのタフネスも技量も経験も、明らかにネルヴァのそれをはるかに凌駕しているのだ。
「なんでお前は、そんなに強いんだよ?」
「うん? 俺は別に……」
「いいや。あたしよりも遥かに強い。あたしなんか、絶対に敵わないだろ」
突然の問いに驚きながらも否定しようとする男に、ネルヴァは真正面から向き合う。鼻先が触れ合うほどの至近距離。ネルヴァの瞳は真剣だった。
バルクは強い。冒険者としても、男としても、雄としても。
現に、あれほどファナをいじめ抜いたというのに、今はけろりとした顔だ。
それでもネルヴァには分かってしまう。網膜にあの鮮烈な光景が刻まれている。想起するだけで胸が抉れそうなほど痛む。それは、現場に来てなお強まった。淀んだ空気にしっかりと残っているのだ。男女が欲望のままに交わった淫靡な匂いが。
ここでバルクが、あの少女に――自分以外の雌に種を送った。その事実を思うだけで身が捩れそうなほどに悔しさが込み上げてくる。
「ネルヴァ? なんか、様子が変だぞ」
睨みつけるようなネルヴァに不穏な気配を感じたバルクがその瞳を覗き込む。
自分が何も知らないと思ってとぼけている。そう思うと、無意識に奥歯に力が入った。
同時に、彼女は冷静に考えていた。
自分はバルクに負けた。屈服したのだ。彼という巨大な雄に押し倒され、服従の腹を見せてしまった。彼を雄として認めてしまった以上、自分に彼を求める権利はない。せめて彼の注目が自分に向くよう、必死に媚びを売るしかない。
主導権を握っているのはバルクなのだ。彼がネルヴァよりファナがいいと言うのならば、自分は――。
「嫌だっ!」
「うおっ、なんだいきなり!?」
耐えきれず吠えるネルヴァ。突然至近距離で叫ばれ、バルクの肩が跳ね上がる。驚く彼の目の前で、ネルヴァが膝を突いた。
「お、お、お願いだバルク!」
「ちょっ、なっ、何を――!?」
土下座であった。
新進気鋭の女性冒険者パーティ〈
「バルクがハーレムを築くなら、それを止めることはしない。だから、あたしを見捨てないでくれ」
「ハーレム? 見捨てる?」
「お、お前が――いや、ご主人様が他の女と交わってると、腹が疼くんだ。ファナのことは嫌いじゃないのに。彼女に恨みを抱いちまう。心がおかしくなりそうなんだ」
「ちょっ、ご主人様って――」
困惑するバルクの言葉を聞かず、ネルヴァは捲し立てる。ヒビが入り、決壊した心から溢れ出る言葉は止まらない。
「せめて、他の雌と交尾するなら、それと同じだけあたしにも恵んでくれ。ご主人様に愛されることが一番の喜びなんだって、雌として最上の幸せなんだって理解らされたんだ。もうご主人様がいないと、生きていけないんだよ」
土下座していたネルヴァはやがて縋り付くようにバルクに迫る。彼に鼻を近づけるほど、あの女の匂いが強く感じられてしまい、彼女は胸を痛め股間を濡らす。
「ね、ネルヴァ。一旦落ち着け。睡眠が足りてないんじゃないか? ほら、ここは俺に任せて寝てていいから――」
「ダメだっ。あたしにも種付けしてくれ! ファナだけズルいじゃないか。ご主人様のチンポであたしの膣肉をぐちょぐちょにしてくれ!」
「普段と言動が違いすぎるだろ!」
凛々しく頼もしい女戦士は消えた。男に縋り付き、恥も外聞もなく泣き叫ぶ雌獣だけである。
このままでは騒ぎを聞きつけて三人も起き出してくるかもしれない。シエラたちはこんな状態のネルヴァを見たら、それこそパーティ崩壊の危機である。
「お願いだよぉ。あたしも、ご主人様に愛されたいんだよぉ」
「ええい、仕方ない!」
バルクは腹を括る。彼は教官として、彼女たちを無事に生きて帰す責任があるのだ。だからこれも不可抗力だ。
ネルヴァの肩を抱き上げ、その唇に唇を重ねる。彼女の瞳が見開き、直後にとろけた。
「んふー♡ バルクッ! ご主人様っ!」
ぱたぱたと尻尾を振り、全身で喜びを露わにする獣。彼女は雄の許可を得たと知るや否や、剥ぎ取るように服を脱ぎ去り生まれたままの姿となる。そして、待ち侘びた飼い主の帰宅を喜ぶように、勢いよく彼に迫った。
「ちょっ、まっ――うおおっ!?」
着直したばかりの服を剥ぎ取られ、肌と肌でネルヴァと密着する。彼女も入浴しておらず、軽く汗を拭った程度。一日歩き通した上に前衛として激しく動いた彼女の体からは濃い汗の匂いが醸される。
それは強烈なフェロモンとして、疲弊しているはずの男を強く刺激した。
「んおっ♡ お、大きくなったな♡ 準備できたってことだよな♡」
股間の下で隆起を始める男根に、ネルヴァは雌としての誇りを取り戻す。やはり自分が第一雌なのだと知らしめたい。
獣欲という本能に従い、彼女の秘裂が滑らかにそれを飲み込んだ。