しがない強面中堅冒険者、新進気鋭の美女パーティの全員に「私のことは好きにしていいから仲間だけは助けてください」と体を差し出された。 作:ユリイカ
男女ふたりが向かい合う。シエラはつま先を伸ばし、ぷっくりとした唇を突き出した。青い瞳は真っ直ぐに彼を見上げている。バルクは彼女の華奢な肩を抱き、その唇を迎える。
「んっ、ちゅっ♡ ふふっ。バルクさん、もっと♡」
啄むような軽いキス。少女の初めては洞窟の暗闇の中だった。
それでも彼女は嬉しそうに笑い瞳を溶かす。続きをせがみ、舌を伸ばす。舌と舌を交わせる濃厚な接吻に変わる。バルクの舌が吸い取られるような、執拗で貪欲な口付け。
「ネルヴァとファナは許しません。バルクさんも。二人にしたこと全部、わたしにもしてください」
「シエラ……」
「私の体では、足りないですか?」
一瞬、少女は悲しげに睫毛を伏せる。バルクが慌てて否定すると、彼女は一転して笑みを浮かべた。
「ふふっ。バルクさんならそう言ってくれると、思ってました」
ぞくりとバルクは背筋を凍らせる。年端も行かない少女だと思っていたが、違う。パーティの誰よりも女性らしい。
気が付けば、絡みついていた。シエラのたおやかな四肢がバルクに密着する。お椀を伏せたような可愛らしい胸がむにゅんと柔らかく形を変える。先端の突起が肌を掻いた。
「こんなに大きい♡ やっぱり、バルクさんは私のことを愛してくれてるんですよね。奥手でシャイだから、ネルヴァたちで
細い指先が怒張を撫でる。痛いほどに膨張し血管が浮き上がった男根。もう精も魂も尽き果てたはずなのに、少女の花のような香りが強引に男を興奮させた。
「バルクさんの好きなように動いてください。私を犯してください。――私以外は見ないで」
洞窟の中。地面に脱ぎ捨てられた服の上に少女が仰向けに横たわる。足を大きく開け広げ、その秘裂をあらわにする。ピンク色の花弁。
男が覆い被さり、赤熱した鉄棒を当てがう。恥肉が震え、陰唇がぱっくりと開いて彼を迎えていた。前戯の必要はなく、すでに少女は濡れていた。
「んっ、ぁああっ♡」
ずぬり、と粘膜を押し除けて男が入る。少女は初めての感覚に身悶える。その苦しげなうめき声にバルクが動きを止めるが、青い瞳は先へと急かした。止めるな、進め。
何度も膣肉で擦れ、疲弊した亀頭が薄膜に突き当たる。少女の純潔の証だ。これを破れば、もはや後戻りはできない。
「バルクさん♡」
「うおっ!?」
躊躇う男。シエラが腰を動かす。わずかに踏みとどまっていた距離を、彼女の方が寄せてきた。何かを破る征服感と罪悪感。かすかな血の匂い。少女が大きな嬌声を上げて背中を反らせる。
「はぁあっ♡ ぁあああああんっ!♡」
一線を越えれば、あとは沈むだけだった。少女は――女だった。
薄膜の先で待ち構えていたのは蠢く無数の肉襞だ。それは男を捉え、奥へ奥へと誘う。タコの吸盤のように吸い付き、離さない。年不相応な貪欲な動き。少女が密かに溜め込んでいた欲望が一息に解放されたのだ。
「おお゛っ♡ 立派ですっ♡ こ、これっ、すごいっ♡」
男の長大な肉棒が若く瑞々しい女体を貫く。痛みは間違いなくあるはずだが、少女の顔に苦しみはいささかもなかった。ただ初めての、待望の快楽に震えて声を上げている。
下腹部がぼっこりと膨れ、男の一物がその存在感をあらわにしている。少女は薄く脂肪のついた腹を優しく撫でて慈しむ。そして――。
「いっぱい愛してください♡」
男を促す。
「おごっ♡ おっ♡ んおっ♡」
男が抽送を始める。腰を大きく前後に動かし、少女の柔らかな膣内を蹂躙する。ひだを押し除け、壁を削り、膣奥を叩く。その速度はだんだんと加速していく。
「いっぱいっ♡ お腹いっぱい♡ すごいですっ♡ こ、こんなの初めてっ♡」
いたいけな少女を地面に押さえつけ、一心不乱に腰を振る野獣のような大男。その姿は異様で痛々しい。見た者全てが義憤に駆られ、少女を助けようと男を攻撃するだろう。
「いぐっ♡ は、初めてなのにっ♡ いっちゃうっ♡ わたしっ、いっちゃうっ♡」
だが実態は逆だ。
少女が男を貪っている。その肩に手を回し、がっしりとしがみついて離さない。初めての体験、知識も浅い。にも関わらず無意識に腰を動かし、一番気持ちいいところを探っている。身を捩ってよがっている。
「もっと! もっと叩いてくださいっ♡ お腹の奥までっ♡」
貪欲だった。男の優秀な一物は三擦り半で少女を絶頂へと誘う。だが、彼女は快楽の波を浴びながらも満足しない。更なる快楽をもっとたくさん。まだ足りないとせがむ。
男は必死だった。少しでも動きを緩めれば身の危険を感じる。そう思わせる何かが彼女にあった。
洞窟に男女のまぐわう音が響く。
「うっ、うぅ……っ!」
それを間近で聞きながらも、その光景を見ることができないのは、ネルヴァとファナの二人だった。
一糸纏わぬ姿で外に向かって立つ二人は、唇を噛み締めて内腿を擦る。見張りという名目で空虚な闇を見つめることを強いられながら、音と匂いだけで男女の激しい性交を感じさせられる。
「ネルヴァ、しっかりしてください」
「でも……でも……」
ファナは隣で泣き崩れているネルヴァを慰める。
妹のように思い、姉のように慕われていたのだ。そんな少女が男と交わっている。ネルヴァとてこのような未来は想像していなかっただろう。だから、彼女の辛い気持ちもよく分かる。
そう思って、どう言葉をかけようかと。
「でも、バルクはあたしのご主人様なんだよぉ」
「……え?」
ファナは動きを止める。ネルヴァは今、なんと言ったのか。
愛するシエラが処女を散らしたこと、もしくは自分が男と交わっていたことを彼女に知られたという事実を悲しんでいたのではないのか。まさか――。
「まさか、あなた……シエラにバルクさんを取られたから……?」
「うぅっ」
猛々しく凛々しい戦士が泣いていた。一匹のメスとして泣いていた。長年を共にしてきた姉妹のような少女ではなく、自らを犯した男のために。
さらにファナは愕然とする。ネルヴァの手は己の股間に伸びていた。くちゅくちゅと水音がする。彼女は泣きながら、涙を流しながら自らを慰めていたのだ。
「ネルヴァ、何をしてるの?」
「分かんないんだよぉ。あ、あたしだって……。お前がバルクと交尾してる時も、悲しくて悔しいのに、止まらないんだ」
熱い吐息を漏らしながら、女戦士は立ったまま己の蜜壺を掻きむしるように指で混ぜる。槍を支えにしてなんとか体勢を維持していた。内腿どころか足が愛液に濡れていた。
彼女は泣きながら、しかしどこか嬉しそうに自慰を続けていた。
男が別の女に取られるという悲しみと敗北感。それすらも快楽への強い反動として記憶に刻まれているのだ。
「バルクさんっ♡ 深くっ♡ もっとっ♡ ああっ♡ あんっ♡」
背後では少女の悦ぶ声が聞こえる。男の悶える声がする。二人が熱く濃厚に交わっている気配が感じられる。
ネルヴァは股を開き、淫らに指を膣に押し込む。彼の太さと長さと力強さには遠く及ばず、ただ無力感だけしか得られないにも関わらず。妹と男が激しいセックスをしているその音をスパイスにして快楽を得ようとしている。
「お゛っ♡ いぐっ♡ いぐっ♡ シエラがバルクとセックスしてんのにっ♡」
無様に浅ましく、性欲に取り憑かれたように。尻尾を振り、舌を垂らし、一心不乱に指を動かす。そして腰を震わせ、勢いよく潮を噴く。
「んほおおおおお゛お゛お゛お゛っ♡」
吠えるような絶頂の声。彼女の横顔は辛そうで、苦しそうで――何よりも気持ちよさそうだった。
「――あ、あれっ?」
「ふひっ。ファナも満足できてないんじゃないか♡ ほら、一緒に気持ちよくなろう」
すぐ近くからピチャピチャと音がして、ファナはそれに気がつく。己の太ももから、愛液が垂れていた。そして、己の指が濡れて光っている。
気が付けば、彼女も無意識のままに股間に手を伸ばしていた。
ネルヴァがファナを誘う。それを拒むことが、彼女にはできなかった。
「いぐっ♡ またいくっ♡ 止まらないですっ♡ もっと、もっとグチャグチャにしてくださいっ♡」
シエラの嬌声が洞窟に響く。
男に犯され、体の奥まで蹂躙され、心の底から喜んでいる。破瓜の痛みなど感じる隙間もなく、ただ押し寄せる性の快楽に身を浸して歓喜している。
「うぅっ、イくっ♡ あたしも、一人で無様にオナニーしてるだけなのに♡」
ネルヴァが震える。泣きながら笑う。恥肉を掻き、陰核を潰すように摘みながら、腰をくいくいと動かす。己に向けられない男根を求めて。背後を振り返ることすら許されないまま、少女と男の性行為の音だけを聞かされて。
「ダメです、こんな……♡ 私は聖職者なのにっ♡ で、でも止まらない――どうしよう♡ 私、淫乱になっちゃいますっ♡」
ファナが戸惑う。清廉潔白な神官に相応しくない淫らな行為を、やめなければと思いながら続けてしまう。仲間の性欲を受け止めるという建前すらなくなり、己の快楽だけを求める自分が明らかになってしまった。
一人の少女と一人の男が激しく交わる。その後ろで、二人の女が背を向けて闇を見ながら一心不乱に自慰に耽る。
まったく異常な光景だ。淫靡な獣臭が立ち込めている。あまりにも異様な空気だ。
止める者はいない。遮光布の向こうで、小さな魔法使いはひとり眠っている。魔法を酷使し魔力を使い果たし、歩き通して体力も尽きたのだ。三人の雌の嬌声が響いても、彼女は深く眠ったままだった。