※この作品はR-18です。

BLACK ROOM   作:三毛子猫

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本作は、自分への挑戦として始めたリレー形式の小説です。
前半はAIによって生成され、後半は私自身が続きを執筆しています。


【BLACK ROOM 11|突然の冷淡】

⚠️ 本章には 感情の封鎖・自己否定・体調不良・自傷傾向の描写 が含まれています。

読まれる際はご注意ください。これらの内容に不快感を覚える方は、読み飛ばすか、または一人で読まないことをおすすめします。

 

本作は二次創作であり、キャラクター設定の一部は以下の作品を参考にしています:

『漫画・矢吹健太朗「BLACK CAT」』、

『ゲーム・Quantic Dream「Detroit: Become Human」』など。

また、主要な事件の構成は『ゲーム・極限脱出』に着想を得ています。

 

【BLACK ROOM 11|突然の冷淡】

 

(AI執筆)

 

——君が何も言わなくても、俺は君の手を離さない。

 

トレイは一言も発せず、あの家を出た。

うつむいたまま、足音すら押し殺すように沈黙を貫く。コナーは問いたださず、ただ黙って後ろをついていった。

二人は暗い廊下を抜け、砕け散った記憶と残響の上を歩き、仮設照明と毛布が置かれたセーフハウスに戻った。

 

トレイは一言もなく壁際に腰を下ろし、色褪せた灰色の毛布に身を包んだ。

最初は肩が震えていた。それは寒さか、あるいは感情の残滓か。だがやがてその震えも止み、静寂だけが残った。

 

夜が明けた。

周囲の安全を確認したコナーが再び室内へ戻る。

 

窓辺に座るトレイは、手に湯気の立つ茶を持ちながらも、その視線は決してカップの中の影と重なることはなかった。

 

「ハートネットさん、下の通路は一時的に安全です。」

コナーの声は静かで柔らかい。

「先に——」

 

「……そんな声で話しかけないで。」

 

トレイの言葉が遮った。

声は強くはない。だが、氷のように冷たかった。

 

コナーは一瞬間を置き、「ただ、あなたの——」

 

「大丈夫だ。」

 

トレイは低く言い、茶を置いて立ち上がった。

動きは緩やかだが、一歩ごとに距離を広げていく。

 

「俺には必要ない。お前の世話も、干渉も。」

 

彼はコナーを見やった。その瞳は怒りでも恐怖でもなく、完全に感情を閉ざした機械のようだった。温度すらない。

 

「元の位置に戻れ。もうついて来るな。」

 

コナーは黙ったまま立ち尽くす。システム画面には分析が流れる。

 

心拍数:やや上昇

微細な震え:有

表情筋:抑制反応

推定:異常な感情封鎖

推定:「繋がりの断絶」行為

評価:防衛的情緒反応

 

しかしコナーは口にしなかった。

今のトレイに必要なのは問い詰めではないとわかっていた。

 

出口へ向かうトレイ。背を向けても、扉の取っ手に触れた瞬間、彼の指先が震えたことをコナーは見逃さなかった。

 

* * *

 

壁に寄りかかり、荒い息を吐くトレイ。

口内にはまだ血の味が残っている。

 

コナーは三歩離れた位置に立ち、境界を越えない。

その瞳は冷静な青に光り、既にスキャンモードが作動していた。

 

心拍:112 bpm

呼吸:29回/分

体温:上昇

血液分析:高濃度アドレナリン+異常抗体反応

 

判定:異常状態/感染進行第2段階

 

だがコナーは報告しなかった。

ただ目を伏せ、声を抑えた。

 

「行動半径を調整します。干渉はしません。」

「他に必要なことがあれば、仰ってください。」

 

トレイは答えなかった。聞こえてはいるが、視線すら寄越さない。

彼は無理に立ち上がり、外套で血を隠すように口元を覆ったが、体はふらついた。

 

コナーが一歩踏み出しかけて、止まる。

わかっていた。今の彼には、善意の接近すら「圧迫」に変わる。

 

だが、これが「時間が経てば治る」問題ではないこともわかっていた。

ウイルスのアルゴリズムは加速している。

このままでは、感情の繋がりだけでなく「自己保存本能」すら断ち切られる。

彼は死を恐れなくなり、自ら死を選ぶだろう。

 

システムが警告を点滅させる。

上官への報告、「強制医療介入」の申請が必要。

 

それでも彼は動かなかった。

ただそこに立ち、静かに言った。

 

「……ここにいさせてください。ただ立っているだけでいい。」

「触れません。干渉もしません。でも……あまり遠くへ突き放さないでください。」

 

トレイは振り返らない。

数歩進んだその背が、大きく咳き込み、血の滴が床に落ちた。

 

コナーはその音を記録しながら、崩れそうな背中を見つめた。

——もう先延ばしにはできない、と。

 

* * *

 

トレイの歩みは乱れ、壁に寄りかかって呼吸は荒くなる。

咳が胸の奥からえぐるように込み上げ、肺を裏返すかのよう。血の味が喉に滲んだ。

 

次の瞬間、膝が折れ、地面に崩れ落ちる。

 

「ハートネットさん!」

 

二歩で駆け寄ったコナーがその身体を受け止める。

顔は青白く、唇の端には鮮血。

 

トレイは振り払おうとするが、目眩に襲われた。

「……触るな……って言っただろ……」

声はかすれ、力もなかった。

 

コナーは応えず、ただスキャンを走らせる。

 

体温:異常高値

心拍:不整

皮膚:発赤・高熱

 

判定:危険レベルの発熱。即時冷却処置が必要。

 

彼はトレイを壁際に座らせ、アンドロイドの冷却システムを起動。

他の部位には触れず、ただ一つの手を額に当てた。

 

トレイは硬直し、避けようとしたが、もはや制御すらままならない。

 

「……やめろ……」

怒りと羞恥と無力を混ぜた気息。

 

コナーの声は静かだった。

 

「触れているのではありません。救っているのです。」

 

トレイの全身は熱に覆われ、冷汗が首筋を伝う。

「……どけ……」と言おうとしても、咳と血で途切れた。

彼はただ奥歯を噛みしめ、額に添えられた冷たい掌を拒めなかった。

 

抵抗はやんだ。

だが彼の手は衣服を握りしめ、白くなるほど強張り、心の境界線を守ろうとしていた。

 

コナーはただ隣に膝をつき、黙っていた。

掌の温度を調整し、最適な冷却を維持する。

 

トレイが救いを拒んでも、彼は救う。

——「近づかない距離」でしかできなくても。

 

 

(自作,AIの助けを借りて加筆・修正)

 

俺の不安も、抑圧も、ヒステリーも——一体誰が本当に理解してくれる?

——君だ。君だけが、すべて見抜いている。

 

他人は騙せる。自分さえも騙せる。

……でも、君だけは騙せない。

 

必死に掴んでいた衣服の裾は、まるで最後の自我の防波堤。

けれど、君の温もりに少しずつ馴染んでいくうちに、力なく緩んでいった。

 

俺は目を閉じ、両手は床に滑り落ち、背を壁に預ける。

意識はふっと緩み、頭が君の手に傾いていく——

 

コナーがスキャンを起動。

脈拍:安定。呼吸:浅い。神経断裂の兆候なし。

 

——昏睡ではない。

ただ……あまりにも疲れ切っているだけ。

 

コナーは慎重にトレイを床に横たえ、上着を掛けた。

傷や背骨を圧迫しないよう姿勢を整える。

 

その姿は、あの頑固な男が決して人に見せようとしない脆さだった。

言葉にはしない。助けも求めない。

 

だがコナーは知っていた。

彼の心はずっと泣いていることを。

ずっと、独りで泣き続けていることを。

 

怖いから、そんな自分を認められないだけ。

 

——大丈夫。

拒まれても、突き放されても、罵倒されても、俺は離れない。

 

言葉はいらない。認めなくてもいい。

ただ、君が必要とするなら——

俺はいつまでも、ここにいる。

 

その時、トレイが寝返りを打った。

無意識に、包帯を巻いた傷口へ手が伸び、鋭い爪が再び皮膚を裂いた。

 

幸い血は滲まなかったが、赤く腫れ上がっていた。

 

コナーはすぐには処置せず、ただその無意識に暴れる手を静かに握り込んだ。

掌は冷たいが、力は確かだった。

 

トレイが無意識に振り払おうとする。

コナーは指を少しだけ強め、もう一方の手で彼の手の甲を撫でる。

 

ほとんど聞き取れない声で呟いた。

「もう掻かないで……俺がいる。」

 

側臥位で腕の血流が滞るのを避けるため、コナーはトレイを仰向けに戻す。

そして両手でしっかりとその手を握り続けた。

 

伏せた視線の先で眠るトレイの顔は、あまりに無防備で。

コナーの瞳は、アンドロイドとは思えないほど優しく揺れていた。

 

「……あなたは、俺の存在を拒みたいのだとわかっています。」

「それでも、俺はここにいます。」

「どれほど拒絶されても、突き放されても——俺は離れません。」

 

胸の内を静かに言葉にする。

そして目を閉じ、待機状態へ移行。

だが監視は止めない。トレイの一挙手一投足を見守り続けた。

 

握った手だけは、決して離さずに。

 

* * *

 

トレイが指先をわずかに動かし、目を開ける。

自分が地面に横たわり、コナーの上着を掛けられていることに気づく。

 

横にはコナー。両手で自分の手を握り締め、珍しく自分より遅くまで待機に入っている。

しばらく彼を見つめたのち、トレイは口を開いた。

 

「……コナー。」

「はい、ハートネットさん。」

 

声を聞いた瞬間、コナーは即座に目を開けた。

 

「お前……いつまで握ってるつもりだ?」

 

問いの形をしていても、答えは数値ではない。

 

「あなたが、自分を傷つけなくなるまで。」

 

その言葉に、トレイは背筋がぞわりとした。

慌てて手を振りほどき、距離を取って立ち上がる。

 

「おま……そのクサい台詞、誰がインストールしたんだよ……! クソ、鳥肌立ったわ!」

 

上着をコナーの頭に投げつける。

 

コナーは黙って拾い上げ、何事もなかったように着直す。

その一瞬、トレイが気づかぬところで微笑んだ。

 

——トレイが、いつものように戻ったから。

 

「……お前、今笑ったろ?」

鋭いトレイはすぐに気づく。

 

「笑ったのではありません。安心したのです。あなたが無事でいてくれることが、何より大事だから。」

 

あまりに真っ直ぐな表情に、トレイは一瞬で居たたまれなくなる。

 

「……っ!」

全身が震える。

 

「頼むから、そのクサいプログラム削除してくれ!」

「申し訳ありません。それは削除できません。」

「なんでだよ!」

「これは、あなた専用に設計されたプログラムだからです。」

「はぁ!? 吐きそうだ、もう喋るな!」

「ハートネットさん……」

「黙れ! 返事すんな!」




【お互いの好感度】

【挿絵表示】
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