古代のメロメロ! 作:エロイオトコ
「…………何やってるんだ、俺」
カサドルは自分の行いをそう評価した。
その日はいつものように穏やかでかつ非常に強い集中力を強いる困難極まれるような狩りを行っていた。
それほどしなければ上質な素材を持つポケモンは狩れないのだから、この世界で生きるということの難しさが解るだろう。
そんな中で、そんな時世で、カサドルは己のことより己の仲間たちのことよりも目の前で瀕死になりかけていたマスカーニャの救助を優先したのだった。
薬草をすり潰したペーストを、小川の水で薄めて傷口に塗布する。
簡素ではあるが現代のきずぐすりと同じ要領であり、同じ成分をもつ植物を使用しているため効果はちゃんと現れることだろう。
カサドルと出会った直後に倒れるように気絶したマスカーニャを傷口を触られて傷んだのか、ピクピクと身体を弾ませながらもそれを受け入れていった。
「内股もか……どんな体勢で戦ってやがるんだ」
カサドルは本来なら狙わないであろう内股などにも擦り傷があるマスカーニャの状況を奇妙に思いながら手当を続ける。
毛皮を掻き分け、傷口にしっかりと塗り付ける。
一瞬激痛が迸るのだろう、身体を弾ませてはいるものの治癒効果がしっかりと現れているのか、即座に鎮静する。
人間であればこうも即座に叶わない治癒がポケモンならば叶うというのもまたこの時代で生きることを難しくさせている。
「村の掟じゃあ、怪我したポケモンは捨ておくべきとされてはいるが……」
「…………」
「これじゃあ追放は確実、かねえ」
俺もヤキが回ったなあ。とカサドルは溜息を吐きながら自らのマントを短刀で切り裂いて簡素な包帯を作り、傷口を縛って止血していく。
強いポケモンが一匹狩場の周りにいるだけで狩りの難易度が跳ね上がるのだ。
これを避けるためには強いポケモンを無視し、離れ、近寄らずに見殺しにするのが得策なのだと村で教わった。
1匹でも強いポケモンが少なければ、獲れるポケモンの量が大きく変わっていくのだから当然のことだとカサドルは承知していた。
だから、承知の上でカサドルはマスカーニャを治療していた。
「…………」
「これで、治療は完了……と」
「にゃ」
「あ? 起きてたのかよ」
「にゃはあ?」
マスカーニャは不思議なものを見るような目で、カサドルをジッと見つめる。
怪我を負い、逃げ延びた先で出会った数日前の弓使いと出会い、マスカーニャは確かに死を覚悟したのだ。
この世界は、この時代は弱肉強食。
殺されると悟りながら気を失い──気が付けば、治療されていた。
マスカーニャは不思議に思いながら、目の前の男を見つめる。
こんなことをされる理由を思いつけなかったからだ。
カサドルはその眼差しに込められた意思を理解して、伝わるかどうかわからない人間の言葉で語る。
「まぁ、その、なんだ……死にたくなかっただろ、お前も」
「……」
「俺はお前を殺す気分じゃなくて、お前は助けを求めてたから──そんな感じだったから、か?」
「にゃ……?」
「別に、村のガキと女たちを腹いっぱいにするぐらいの狩りはお前が来る前に終わってたんだよ。だから、これは……俺のわがまま、だ」
理解できない。
人間としても、ポケモンとしても。
時代に対して思考が優しすぎた。
そんな優しさを別種族に見せてしまえば、途端に手痛いしっぺ返しを食らうことになるのは解りきっていたはずだろうに。
マスカーニャはこれからどうしようかと悩み苦笑を零すカサドルを見つめながら思う。
マスカーニャだって、優しさだけが理由の助命なんてものはしない。
何らかの対価を考慮したうえで、わざと助けるのだ。
そのポケモンが旨い木の実の在処を知っていたり、仲間たちの住処に案内してくれたり。
そう言った利益を計算できないやつから、この世界では食べられていく。
そう言った時代なのだとマスカーニャは理解している。
それなのに、目の前にいるこの人間は──。
「……にゃ」
「ん? なんだ、おい」
「にゃ! カニャっ!」
カサドルは驚く。
マスカーニャが自身のチュニックを捲りあげ、腰布を引っ剥がし始めたのだ。
先ほどまで大怪我しておきながらもう機敏に動けるようになったのかと驚いている暇もなく、カサドルは急にマスカーニャによって押し倒されながら衣服を剥がされてしまう。
腰布の中から、20代の男の象徴である男根──チンコが露わになる。
「ニャハぁっ」
「何考えてんだ……!?」
狼狽えるカサドルの顔をマスカーニャは舐める。
その舌はざらざらしていたが、同時に確かな温もりも感じられた。
さらにカサドルは露わにされたチンコに柔らかな感覚を感じだした。
そのやや湿り気がありながらチンコを挟み込まんと押し付けて来るその感触──それは、マスカーニャの女性器、マンコだった。
マスカーニャはカサドルのチンコの上に自身のマンコを載せる形で押し倒していたのだ。
慌て動揺するカサドルの目が点になった。急になぜそんなことをするのか、行ったのか。
マスカーニャは考えた。
これほど甘い人間は見たことがない。
それでいて自分を追い詰めるほどに強くもある。
もし、この人間が自分たちの側に付いてくれるのであれば……──。
マスカーニャは人間が読み取れるようなあくどい笑みを見せながら、自身のマンコをカサドルのチンコに擦り合わせ始めた。
素股だ。
カサドルはその行為に疑念を浮かべながらも、膣肉がチンコを挟む温もりとマンコの奥からトロリと滴る愛液のソースによって、チンコを心地よいテンポで擦られていく。
先ほどまでは何も興味も示していなかったカサドルのチンコは、そのテクニックに押し負けたと言わんばかりに着実に硬く屹立していく。
ぬっ、ヌッ、ぬぷっ、にゅぷっ♡
「っ、盛ってるのかこのっ──」
「ニャっ! ニャぁっ!」
カサドルが無理やり押しのけようとしたが、マスカーニャはそれを見越していたのか蔓の鞭でカサドルの両腕を封じる。
しかしその封じ方は甘く、カサドルが本気の力を出せば破れる程度の拘束だった。
それを承知の上でか、マスカーニャはカサドルが力を籠める隙を与えまいと顔を舐め、チンコをマンコで挟みながら擦っていく。
必然的に、マスカーニャの身体がカサドルの身体に覆いかぶさる形となり、マスカーニャの体温がカサドルに伝わってくる。
言葉通りに発情したようなポカポカの体温が毛皮越しにカサドルに伝わってくる。
そのフワフワでポカポカな感触を胴体に受け、チンコにはさらにヌルっとしながらも生温かな感触、顔にはゴロゴロ喉を鳴らしながら舐めて来るマスカーニャの顔があり、カサドルは身動きが取れないまま。
そのまま、カサドルはマスカーニャの巣股攻撃を甘んじて受け入れざるを得なくなってしまっていた。
前へ後ろへ、締まったり緩んだり。
チンコを宛がわれた膣口は横笛を吹くように器用に動き、そして愛液と膣の唇によって艶めかしく舐められていく。
次第に、カサドルのチンコはマスカーニャのマンコサンドを気持ちいいと感じピクピクと動き出す。
カサドルの理性では制御できないまま、腰が浮き始めていた。
カサドルの脳内に感じたことのない感覚が浮かび始めていた。
人間の村で生まれ育ったカサドルはまだ童貞。性行為などしたことはなかったし、する余裕があれば狩りを行い村のために働く方が有意義だと自慰もあまりしていなかった。
それほど性に潔癖だったカサドルは今、マスカーニャというポケモンの手によって一気に性の階段を無理やり登り始めていた。
チンコに響き渡る柔らかな膣口の強かな咥えっぷりが、カサドルに想定以上の快感を与えていた。
カサドルはマスカーニャの顔を見る。仮面をつけた怪人が如き顔だが、舌でこちらの顔を舐めてきて甘えて来るその姿には愛嬌があるように見えて来る。
そしてなにより、女体から響く快感。
ポケモンと人間の肉体はそう変わらないということは知っていたものの、これほどだとは思わなかった。
その上で、女体と言う己の素知らぬ領域をこうも魅力的にアピールされ、興奮しない漢はいるのだろうか。そう疑いたくなるほどに、カサドルはマスカーニャの奉仕をあっという間に受け入れてしまっていた。
そして、その証拠と言わんばかりに。
ビュッ♡ ビュゥゥっ♡
カサドルは射精した。
ポケモンに、
吐き出された精液は、マスカーニャのお腹の白い体毛に絡みついた。
一見見分けが解らなくなったそれを、マスカーニャはスンスンと匂いで嗅ぎ分け、指で掬い取り、パクリと口の中に入れた。
そしてペロリと舌なめずりするその姿は、どんな人間の女にも真似できない、まるで心を縛られるかのような感覚に陥ってしまうかのような魔性で、凄まじい魅了だった。
カサドルはあっという間にマスカーニャに首ったけになってしまっていた。
「……ごくり」
「ニャッ」
しかし、不幸であり幸運なことにこのマスカーニャはまだ傷が治りきっていなかったのだ。
このまま魅了させたカサドルの腕を縛る蔓の鞭を掴んでそのままお持ち帰りするかに見えたその瞬間に、身体をふらつかせ倒れそうになってしまう。
「っと、大丈夫か──」
「ぅ、にゃぁ……っ」
「…………」
それを支えるカサドルだったが、その瞬間、マスカーニャが仕掛けた魅了が解けてしまった。
それは、肉体までもを行使することで人間でも落とせるように強化したメロメロだったのだ。
ポケモンと人間の境界線が厚い時代だったために、人間を魅了させるためには肉体まで使わなければいけなかった。
一体なぜ、そんなことを。
そんなことを考えるよりも、カサドルは己の痴態を真っ先に思い出した。
メロメロが解けてしまった結果、カサドルは先程までのマスカーニャに首ったけな態度は即座に消えていった。
チンコに残された射精後の賢者が如き感覚が、今の今までの己の痴態を雄弁に語っていた。
カサドルの頭に血が上っていくのが目に見え、気が付けばカサドルは両手を縛っていた蔓の鞭を引きちぎっていた。
「お、お前~~~ッ」
「にゃ、かにゃハァ……」
もしポケモンに素股されて射精したなんて話が村に知れ渡りでもしたら、カサドルの社会的地位は地に落ちること間違いなしだろう。
カサドルは今の今までの己にされた仕打ちを鮮明に思い出し、顔を赤く染めて短刀を構えた。
それに対し、マスカーニャは何やら申し訳なさそうな顔で。
しゅんとしょげたような表情で。
先ほどよりも小さく見えるような雰囲気を見せていた。
そんな訳アリみたいな表情をされてもとカサドルは短刀を握ってはいたものの、思えばこの
高所から落ちたにしてはこの近辺に崖などの高所はないため、ありえない。
それにそもそもカサドルにとってすれば、あれほどしなやかに己の放った矢を躱すポケモンがそれほどの深手を負うだなど考えられないことではあったのだ。
「一体、何があったんだ? 『奇術の怪』」
「にゃあ……」
「…………どうせお前を助けたことで村を追放されるのは目に見えてるんだ。何が原因なのかぐらいは確認しておきたい」
「カニャッ!」
そう言われるのを待ってましたと言わんばかりにマスカーニャは喜びを隠さず、まるで女子のように飛び跳ね喜んでいた。
その姿にカサドルはまた誘惑なのかと疑いながら、カサドルはマスカーニャの案内を受けるのだった。