古代のメロメロ! 作:エロイオトコ
マスカーニャに連れられて、カサドルはとある見晴らしのいい木を登り、その先にいるポケモンの姿を見せられた。
「……なんだ、あれ」
それは、この時代にいるはずのないポケモンだった。
全身を金属で覆いながら、鎧と言うにはなめらかすぎるその形状はまるで肌。
銀色に照り輝くその光沢感はそのポケモンが真の金属製であることを指し示すかのよう。
『鉄の包み』を傍らに携えたそれは、ポケモンと呼べるのかどうかすら疑わしい。
「大穴の底には得体のしれない怪物たちが存在していると聞く……あの『鉄の包み』は大穴から這い出た化物か……!?」
「……ヴううっ」
「……あれにやられたのか」
『鉄の包み』がいるのは、カサドルが暮らしていた村を流れる川の上流、森の中にあるやや大き目の湖だった。
その湖を睨みつけるマスカーニャの顔を見て、カサドルは悟る。
湖はこの森のポケモンたち――ひいてはマスカーニャにとって大事なものであったが、それをあの『鉄の包み』に奪われてしまったのだ。
怒ったマスカーニャは当然『鉄の包み』を追い払うために攻撃を仕掛けたのだろう。
マスカーニャの機敏な身のこなしなら何とかならんでもない、と思いたくもなるが……問題は『鉄の包み』の数だった。
1匹や2匹どころではない。
10か、20匹はいる。群れだ。*1
しかも国(パルデア帝国ではない)の軍隊のようにしっかりとした団体行動を取っていると来た。
あれを倒すのは厳しいだろう。
それこそ、国を落とすことと同じぐらいの労力を強いられることになる。
それでいてあの鋼の肌だ。
単純な矢では通用するか怪しい。
「大穴で取れるというテラピース……あれならば、あるいは……」
「……ハニャッ」
「ん、どうした?」
「ニャッ」
それならあるぞ、そう言わんばかりに、マスカーニャはカサドルを別の場所へと案内し始めた。
「こんなに……一体、どうやって」
案内されたカサドルが見たのは、とある木のうろの中にこれでもかと蓄えられた宝石が如き輝きを放つ石片テラピース。
日にかざせばそれは赤、青、緑、黄色と、色とりどりの輝きを見せる。
パルデア地方に存在する大穴エリアゼロ、そこから採取できるこのテラピースは古代より金銀財宝と同じ扱いを受けていた。
その上で武器としても用いることができる、とカサドルは理解していた。
今の時代では考えられないことだが、テラピースを矢にすることでテラピースに宿るポケモンのタイプの力を人間も放てるのだという。
「これほどあれば、奴らに対抗策が打てるかもな……!」
使っていいのかとカサドルが尋ねると、マスカーニャはニャッと鳴いて肯定した。
そしてカサドルはテラピースを鏃に加工し始めた。
ほんのひとかけらであろうともテラピースはポケモンの力が籠った強力な武器として有効に使用できる。
鏃として使えないものは袋に入れ投げつけることで、敵が踏みつけた際に炸裂する機雷か撒き菱のような役割を果たせる。
とはいえ、この加工もそうだが矢を放つ際にもかなりの集中が必要になる。
暴発するリスクが完全にゼロになっているというわけではないのだから。
ポケモンの力を己が手に収められるほど世界は優しくできていないことを、カサドルは知っていた。
だからこそ、カサドルは心底丁寧に鏃を作り上げる。
「……ハニャ」
「ん……もうそんな時間か」
ある程度作業が進み、テラピースを用いた矢を30本近く製造したころ。
気が付けば日は沈み、森は暗くなり始めていた。
もうそんな時間かと集中を解き肩をほぐすカサドルの下に、マスカーニャが木の実を持ってきてくれていた。
日が無くなるともう森の中は真っ暗闇、灯りがあったとしても一寸先までしか照らせないだろう。
今日は適当な木の上で野営して、マスカーニャの身体の調子を診ながら戦うタイミングを見極めるか……そう思いながら荷物を纏めていたカサドルの傍に、マスカーニャがスッと寄り添う。
「ハニゃぁ?」
「どうした?」
「にゃあ、はにゃあ、にゃ?」
カサドルは人間だ。
人間とポケモンに隔たりがある最大の理由は『ポケモンの言葉が解らないから』にあった。
人間が様々な地に分かり歩いた結果生まれた外国語などならばまだやり様はあるが、ポケモンの言葉はそもそも人間に伝わるようにできていない。
ポケモンとポケモンどうしが会話できても、ポケモンと人間の会話は成り立たない。
それがこの時代において、今後の時代においてもポケモンと人間との関係に境界線が引かれるもっともな理由になっていた。
人間と同じレベルの知能を(時にはそれを優に超えるほどのIQを有した)人間以上の強さの能力を持つ会話の成り立たない化物。
それがこの時代において、人間から見たポケモンだった。
その例にもれず、カサドルはマスカーニャが何を思ったのか何を呟いたのか解らなかった。
しかし、意図は読めた。
「なんでここまでしてくれるのか……ってところか?」
「にゃあ」
「なんでって……どうせこのまま帰ったら追放は避けられないだろうし、『奇術の怪』に深手を負わせるような危険な化物、放っておいたら村にも迷惑がかかるし……」
マスカーニャは人間社会が解らないし、人間と同様に人間の言葉を理解しているわけでもない。
それでも今のカサドルの2つの理由が矛盾しているようなことであるということは解った。
追い出される住処のことを気にかけ続けることはないだろうに、なぜ気にかけるのか。
マスカーニャは不思議に思う。
「まあ、あれだ。俺がやりたいからやってる。それだけだよ」
「……」
「なんだよその目は。助けてやった奴に対する目つきかぁ?」
怪訝な顔をしたマスカーニャに対してカサドルは軽く頭を何回か叩く。
ぽふぽふと、柔らかな毛皮の感触がカサドルの手に残った。
マスカーニャは頭を撫でられるという行為を始めて感じ、その心地よさに驚いていた。
互いに素面では初めての感覚だった。
人間とポケモンの、お互いの温もりを感じることはこうも温かいのかと、互いに内心驚いていた。
そうして、少しだけお互い固まり、少しの間珍妙な空気が場を支配して。
「……にゃっ」
「っ、お前またっ」
その空気を我慢できずに変えたのはマスカーニャだった。
カサドルの顔を舐め、チュニックを捲り腰布をほどき、カサドルのチンコを露わにさせた。
また同じことをされるのか、そう思ったカサドルだったが、今度のマスカーニャのメロメロは想定を超えた。
マスカーニャは口の中にカサドルのチンコを頬張ったのだ。
温かく湿った口内に放り込まれたチンコは、マスカーニャの舌によって手厚い接待を受けられていた。
レロ♡ ちゅぱっ♡ くちゅ♡
「うぁっ♡ こ、こいつ――やべぇ、なんでそんなに俺のチンコが気持ちよくなるように舐められるんだよっ」
「んぁっ、にゃ♡」
チンコのカリと裏筋とを舌が丁寧に洗っていく。
マスカーニャの舌はざらついているのだが、口内の唾液がどういうわけかやすりのような感触からつぶつぶでころころとした柔らかな感触へと舌の質感を変えていた。
現代風に例えるならば、湿ったダンボールのような硬さに、ビーズクッションほどの小ぶりさ加減ではあるがスーパーボールみたいな触り心地のある質感と言えるだろう。
そしてその質感は、溶けることもあるのだ。
先ほどまで右側を舐めていたと思ったら、今度は左側、中央、そして次は左右両方。
舌がスライム状の液体になっていなければおかしいと錯覚させられるほどに、マスカーニャの舌は柔らかく、とろけるような品質だった。
それに口の肉は弾力がありながらスベスベとしており、チンコに艶めかしい温もりを与えていた。
いい例えるならば――シリコン製のオナホ、それの感触に近い。
かなり雌々しい温もりがくっついているものになる、が。
それでもこの時代で言えば(この時代でなくとも)かなり心地の良い触感と快感であり、カサドルのチンコがビクンビクンと跳ね上がるには十分だった。
あっという間にカサドルのチンコは硬く屹立し、それすらもマスカーニャは待ってましたと言わんばかりに丁寧に舌を駆使してマッサージしていく。
ぎゅっと締められ、緩められ、その隙を狙ってチンコの裏からあちこちを嘗め回される。
もうとっくのとうにカサドルは限界だった。
男の意地でなんとか尿道を締めている。そんな状態だった。
「あぁっ、くぅっ、お前、なんでそんなにエロい技をっ」
「にゃぷっ」
それこそがメロメロだ、とでも言いたげにマスカーニャは締めに入る。
口をすぼめチンコを口全体で堪能できるようにして、カリをチロチロと勢いよく舐める。
一気にチンコいっぱいに口の温かさとカリに舌によるこそばしさが迸り――そして一気に果てた。
びゅっ♡ びゅるるっ♡
「~~~っ、んにゃぁ♡」
「はぁっ、はぁっ……~、だ、出しちまった……また……」
チンコを口の中から出したマスカーニャの表情は魅力的なようにカサドルには見えた。
日も落ちかけの夕暮れ時に輝くねこポケモン特有の夜目が、カサドルの鼓動を昂らせる。
その度に自身がアブノーマルな存在に変わっていく感覚を感じながらも、それに抗うことはできずに――
「っ、この野郎!」
「うニャァっ!?」
「また俺に変な奇術をしかけやがって……!」
しかし、カサドルは抗った。
二度目だったからか耐性が付いたのだろう、カサドルはマスカーニャのメロメロを受け多少魅惑的に感じたもののそれ以上は感じなかった。
カサドルはされたことのし返しだとして、頬をぐにぐにとこねくり回す。
「んな娼婦まがいのことしてる暇あったら怪我を治す努力をしろよ……! あいつら、倒したいんだろうが」
「……はにゃあ」
「ったく」
カサドルは溜息を吐きながら、とっくに柔らかさを取り戻したチンコを腰布の中にしまい、マスカーニャの持ってきた木の実を食べようと手を伸ばす。
青い木の実、桃色の木の実……人間も食する気のみをキチンと見分けて持って来ていたこのマスカーニャの賢さに内心驚きながら、それでも毒が仕込まれていないか慎重に食べようとしてカサドルは木の実の中に変なものが紛れていることに気が付いた。
「ん、なんだこれ?」
「にゃあ」
「……お宝、なのか? これ」
マスカーニャが他の木の実よりも大切に、羽毛や葉っぱなどに包んで持って来ていたそれは宝玉だった。
テラピースと同じような質感をした、光を反射しそうな小さなボールだった。
今が夕暮れ、それも日がだいぶ落ちてきているのもあってそこまで輝きを実感できないが、かなり高価なものだとカサドルは察した。
恐らくは、マスカーニャが大事にしている物なのだろう。
マスカーニャは何気ない顔でそれを差し出してきたが、その尻尾は垂れさがり、元気がないように見える。
そう簡単に差し出したくないものだということはカサドルにも察せるぐらいには、その雰囲気は露わになっていた。
「大切な物なんだろ? ならお前が持ってろ」
「はにゃ……」
カサドルは持っていたきんちゃく袋の1つにその宝玉を入れて、マスカーニャに返した。
マスカーニャはそれを見て、大切な物を渡さなくて済んだことが喜ばしかったのか、涙を目じりに浮かべながら袋に入れられた宝玉を大事に大事に抱きしめていた。
それを見て、カサドルの心がドキリと強く揺れたのは、きっとメロメロの毒牙がまだ残っていたからなのだろう。