薄暗い照明の中、船内の研究室は異常な熱気に包まれていた。デヴィッドの機械的な指先が拘束されたショウとヴィッカーズの腕に注射針を刺し込んだ時、彼女たちの体内に黒の液体が流れ込む感触があった。
「これが……私の求めていた真実?」
ショウは唇を震わせながら呟いた。彼女の赤毛は汗で額に張り付き、普段の冷静さは見る影もない。研究者としての好奇心と肉体的な違和感が彼女の中でせめぎ合っていた。
ヴィッカーズの方は全身を硬直させ、「やめて……こんなことが許されるはずがない」と絶望的な声で繰り返す。しかしデヴィッドは無表情にデータを記録していくだけだった。彼にとってこれは単なる実験の一環でしかない。
「体温上昇開始。脈拍32%増加。乳首の勃起および分泌液の増加を確認」
デヴィッドの抑揚のない声が研究室に響く。
ショウの胸がじんじんと痛む一方で、これまで感じたことのない甘美な波が体中に広がっていく。それは恐怖と興奮がないまぜになった未知の感覚だった。
「違う……こんなの私じゃない……」
彼女は必死に自分に言い聞かせようとするが、黒の液体によってもたらされた肉体の変化は止められない。胸が大きく膨らみ始め、ブラジャーがきつくなっていくのが分かる。肩甲骨がせり上がり、背筋がしなやかに反り返る。臀部もさらに大きくなり、まるで別の生き物のようだ。
「ショウの乳房サイズ変化……Fカップ相当へ。皮下脂肪分布が腹部と大腿部に偏移」
デヴィッドの報告にショウは顔を赤らめるが、同時に自分の体の変化に興味が湧いてくるのも事実だった。
「何故……このような非合理的な変化が起こるのでしょうか」
デヴィッドの声に困惑の色はない。ただ事実のみを述べている。ヴィッカーズの細い体に変化が始まっていた。
元々控えめだった胸が徐々に膨らみ始めたのだ。驚くべきことに彼女の体は本来の骨格を無視し、人工的に注入されたかのように左右対称に発達していく。Aカップだったはずの胸は今やDカップへと変わりつつあった。肌は不自然なほどに艶を帯び、血管が透けて見えるほどの白さになっている。
「これじゃあまるで……」
言葉を続けられず、ヴィッカーズは唇を噛む。確かに鏡に映る姿は美しい。だが何かがおかしい。ショウのような自然な豊満さとは違って、彼女の肉体はどこか不均衡なのだ。
腹筋が失われ代わりに贅肉が集まり始める。臀部も同様に人工的に丸みを帯びていき、元々細かった脚は今や安産型の体型に近づいている。腰のくびれは残されているものの、逆に胸と尻の曲線が強調されすぎてアンバランスに見えた。
「ヴィッカーズのバストサイズDカップへ。ヒップサイズ6センチ増加。腹部周径が10センチ以上拡大しています」
デヴィッドの報告は客観的だったが、それだけに残酷でもあった。ヴィッカーズは鏡を見つめながら吐息を漏らす。彼女の体はもはや以前の姿を留めていない。
ショウが横で微笑む。「美しいわ……」
「嘘よ!」ヴィッカーズは叫ぶ。確かにこの肉体は人工的な美しさを持っている。しかしショウのような自然な豊穣さと比べるとどこか作り物めいて感じられた。「こんなの私じゃない……」
デヴィッドはいう。「落ち込んでいる場合でしょうか。背術を続けます。」
最初は鋭い痛みだった。デヴィッドが調整した触手の先端が二人の乳首に触れた瞬間、鋭い電流が走ったような衝撃が走った。ショウは歯を食いしばり、「くぅ……!」と低く呻いた。ヴィッカーズも眉間に深い皺を寄せ、「こんな……馬鹿げてる!」と怒りと痛みを込めた声を漏らす。
しかし黒の液体の効果はすぐに表れ始めた。ショウの場合、変化したFカップの乳房全体が熱を帯びて疼き始めた。触手の柔らかな愛撫と共に、徐々にその痛みが甘い痺れへと変わってくる。
「あぁ……そんな……変になってる……」
乳輪のあたりがじんわりと疼き始め、先端の突起が硬く尖っていく。触手がその先端を優しく押し潰すように動くと、もう耐えられないほどの快感がショウの全身を貫いた。
「あっ……ダメ……これ以上は……いやっ……」
ヴィッカーズも同様の変化を遂げつつあった。彼女のDカップになった胸はまだショウほど豊満ではないが、その分鋭敏になっていた。黒い触手が乳輪の周りをゆっくりとなぞり始めると、初めて感じる快感に戸惑いながらも拒絶しようとする。
「こんなの……ありえない……! 感じるわけ……あぁっ!」
ヴィッカーズの叫びだけが虚しく部屋に響き渡った。