抜けないだろうけど、ごめんね。
数時間の授業を終えて。
教室は昼食を取る雰囲気、というか時間になった。
昼食を取ると言っても、僕はお金も何も無いので……何も食べられない状況だった。
購買に行っても何も買えないだろうし。
いっそ、男という立場を利用して奢ってもらうという卑劣な考えも思いついたけど。
あまりにも醜悪で、醜いその行動は控えておいた。
「ねぇ、佐々凪くん♡私と一緒にご飯食べよ♡」
「は?佐々凪くんはあたしと食うんだけど。黙っててくんない?カースト下の癖にさ」
「黙ってろブス!私は佐々凪くんの事一番考えてたからカーストとか関係ないし!」
やいやい、がやがや。
醜い言い争いに拍車がかかる。
僕はバレないように溜め息を吐くと、彼女達が喧嘩をしている内にこっそり教室から抜け出そうとしていた。
そんな時、後ろから手を取られる。
「さ、佐々凪くん……一緒に、ご飯食べない?もしかして、ご飯持ってきてないとかだったら……わ、わ、たしのあげるから……」
「そんな申し訳ない事出来ないよ。小清水さんのお母さんか小清水さん自身が丹精込めて作ったご飯でしょ?僕に食べる資格無いよ」
「〜〜〜〜〜〜〜ッ?!!!♡♡♡♡♡♡」
小清水さんは僕がそう言うと、顔をダルマの表面のような赤さにしてしまった。
恥ずかしがらせてしまったのだろうか。
確かに、誘いを断られる事程恥ずかしい物はない。
申し訳ない事をしてしまった、今からでも謝ってご好意に甘えよう。
「ごめん、本当はお腹空いてて……ちょっとでいいから、分けてくれないかな?」
「い、い、い、いいよッ!!♡いいよじゃないやありがとうございますッ!!♡」
小清水さんは席を凄い勢いで立つと、ピシッと姿勢を決め。
物凄い直角の角度でお辞儀をした。
ここまで綺麗なお辞儀は見た事がない、メネッサ世界記録とか取れそう。
「じゃ、一緒に行こっか。おすすめの場所とかある?でも、ちょっと手短にお願い……あの子達にバレたらお互い大変でしょ」
「おおお、屋上ッ!♡2人っきりできっと誰も来ないから、平和だよッ……♡」
「ありがとう、屋上か……僕も初めて行くな。いや、転校初日に初めてもクソも無いんだけど……」
小清水さんの案内を頼りながら、人目を避けて屋上へと向かう。
当然、道中で多くの女生徒と出会ったけど……。
女性への対処法がある程度理解出来た僕は、ずる賢く笑顔を振りまくと女の子達はすぐ退散して女子トイレへと走っていった。
「つ、着いたよ……えへへ♡お、お、男の子と一緒にご飯食べるのなんて『キミメモ』のCGシーンみたい……ッ♡一緒にご飯食べてあーんってしてもらって、しかもお昼寝はレキくんの膝枕ッ……♡ううぅ……どうにかなっちやいそうッ……♡」
「キミメ……??」
随分と口が早く回る子の様で、僕は6割以上を聴き逃してしまった。
申し訳ないが、僕は耳が平均レベルで聖徳太子のレベルでは無い……。
「ごごご、ごめんっ……♡私だけで盛り上がっちゃった……ね、ね、ご飯食べよっ?♡私のご飯、私が作ったのっ……♡」
小清水さんがお弁当箱を開くと、そこには彩り豊かな野菜と適切な量の肉類が置かれていた。
健康を意識している様で、毎日食べたら普通の人とは比べて健康になれそうな雰囲気のあるお弁当だった。
「私、自炊してるんだっ……♡男の子と付き合って、結婚できたらいいお嫁さんになれるようにっ……♡」
「うん、見てるだけでお腹が空いてきた……!小清水さんならきっと良いお嫁さんになれるよっ!」
「ひ゛ゅぐっ?!!!♡……ほォ゛〜〜……♡」
あれ、おかしいな。
小清水さんがお弁当を持ったまま上をぽーっと向いて動かなくなってしまった。
断末魔の様な声が聞こえて、かなり心配だ。
肩を揺すると、はっと気付いたかの様にこちらを向くと、またもダルマの赤い部分の様に顔を赤くしてしまった。
「わ、わすれて……♡全部、たべていいからっ……♡」
「無事で良かったぁ……それじゃあ、お言葉に甘えるよ。この分のお返しは、またするから!」
それにしても問題だ。
金銭面の問題がかなり深刻だ。
財布は無くなってしまったし、いつも行っていたバイト先もきっと店長もバイト仲間も別の女性に変わってしまっているだろう。
街の風景やお店は変わっていないのに人がまるっきり変わっているような感覚。
それは不思議な違和感を呼び寄せ、僕の混乱を招いた。
「……またじゃなくて、今がいいな……♡ひひっ……♡」
……今、小清水さんが何か言ってくれていた気がする。
まずい、考え事と空腹と疲れによく効く目の前のご飯に集中してしまって聴き逃してしまった。
僕は急いで横を向くと、小清水さんは勢い良く僕に飛び込んだ。
僕は尻もちを着くと、小清水さんは僕に跨り笑いながら涎を垂らしていた。
「ご、ごめんねぇっ♡最初っから、この為だけに佐々凪くんを屋上に呼んだのッ♡こ、こ、これ、佐々凪くんでしょッ♡この似てる投稿、全部ブックマークしてるからあるよッ♡」
小清水さんが僕に見せたのは、電車で痴漢されている僕らしき姿。
きっとあの時の女性達が録画してSNSにアップロードしたんだ。
信じられない行為に、嫌悪感が湧く。
もう一度画面から目を離して小清水さんを見ると、小清水さんは僕を勢いよく抱き締める。
「きゅひゅ〜ッ♡かわひぃ〜ッ♡きひっ♡可愛いのに時折見せるさっきのかっこいい所で失神アクメしかけたんだから、責任とってッ!♡ 」
そう言って小清水さんは僕の頬を舐める。
凄く熱いのに何処か冷たく感じる舌が僕の頬を伝う。
「こんなの、辞めよう、小清水さんっ……!」
「や、辞められる訳ないッ……♡こんなに可愛い男の子がこんなに近くにいて、冷静でいられる女なんて居ないよッ!♡ お゛ぉ〜ッ♡睨み顔かっこいぃ〜ッ♡」
やっぱり、説得しても無駄なようだ。
力ずくで退かそうとしても、この世界の女性の力には勝てない。
諦めて、満足するまで抵抗を辞めるしかない。
「じゃ、じゃあ〜ッ♡いただきまぁすッ♡」
小清水さんは僕のベルトを外し始めた。
スマホはベンチにあって、今の状態じゃ赤羽さんを呼ぶ事は出来なさそうだ。
「ベルト外して〜ッ♡パ、パンツみ〜えたッ♡もっこしりしてる〜……ッ♡しゅりしゅりぃ〜ッ♡にへぇ〜……ッ♡」
小清水さんは僕の肉棒にパンツ越しからすりすりと頬擦りを繰り返す。
それも愛おしそうに横目で見つめながら。
「そろそろおちんぽの姿が見たいなぁ〜♡ほりゃっ!♡お゛ォ〜ッ♡すんげェ〜ッ♡マジでまんこイラつくッ♡ 男っていっつも女の事ムラムラさせるよなッ♡ 少しは反省して女に媚びろッ♡ 」
急に怒ったり、性欲に直球になったり。
この世界の女性はどうやらかなりの頻度で脳内を性欲に左右されてしまうらしい。
きっと、それに本人の意思は関係ないんだろう。
先程まで優しかった小清水さんがこんな風になってしまう程性欲というのは女性を左右し、頭を動かせなくするんだろう。
そう考えると、少し悲しくなってきてしまった。
冷静になっている内に小清水さんは僕のパンツをずり下げ終わってしまったようだ。
いつの間にか小清水さんのスカートも無くなっており、下半身にはびしょ濡れになり蜜を帯びた女性器が密かに存在していた。
「あたしに赤ちゃん産ませろッ!♡ 亀頭から順におまんこの中にぱっくんってしてやるからな……ッ♡」
僕は息を整える。
出来るだけ素早く終わるように、下半身に感覚を集中させる。
ちゅぷん。
僕の肉棒が小清水さんの女性器にゆっくりと飲み込まれた。
「お゛ほ゛ォ゛〜〜〜ッ♡こ゛れッ♡おまんこ効゛くッ♡ 」
どちゅんッ♡ばちゅんッ♡
何度も、何度も。
しっとりと湿った肌と肌がぶつかり合う音が鳴る。
小清水さんの女性器の中は僕の肉棒を強く締め付け、離さないと言った様に蠢く。
僕は……その快感に全てを委ねた。
「こ゛んなのすぐイ゛グッ!♡金持ちの女はこれ毎日やってるのッ?!♡ずる゛い゛ッ!♡ 私だっで貧乏なりに頑張ってるのにッ♡」
性欲に愚直になっている中に、僅かな感情の吐露が聞こえる。
この世界の女性はとにかく差が激しい、と休憩時間中の通話で赤羽さんに聞いていた。
お金持ちな女性は超高額な精子バンクの提供を受けられ、一部の更に裕福な層は毎日男を侍らせ、性欲の限りに嬲る毎日が続く。
経済的に貧乏な女性や平均的な女性は精子バンクの援助も受けられず、一生男性と縁のない人生を送る。
そんな悲しい差が、この世界には起きていた。
この現状も、そんな差が生まれているこの世界の悲しい現実の一つだろう。
身悶えする様な快感に耐えながら、僕はそう考えていた。
「お゛願いッ♡私を見て゛よ゛ッ♡ お願いだがら゛ッ♡イ゛グッ♡イ゛ッグゥ〜ッ!!♡」
そう言いながら、彼女の女性器からプシーッ♡と潮が吹かれる。
絶頂を迎えた様で、僕も同時に精液を吐き出してしまう。
小清水さんは息を吐き出しながら、挿入された肉棒を女性器から取り出す。
小清水さんは僕を引き止めるように強く抱き締める。
僕は泣きじゃくるそんな彼女を、抱き締め返した。
「ごめ゛んなさいっ……ごめんっ……」
「大丈夫……責任は、取るから……」
元いた世界には無い女性の賢者タイムの様な物だろうが、元の優しい性格を思うにその反動は酷い物だろう。
僕は小清水さんが泣き止むまで、抱き締めるのを辞めなかった。