同人アダルト動画撮影で、男共が好きな女とヤリまくる 作:音有五角
恋愛禁止。
高校生の時に、己へ課した戒めだ。
滝 蓮子はそれくらいに、バレーへ本気で打ち込んでいたのだ。
高身長にセンスのある運動能力。親が元アスリートということもあって、その遺伝をしっかりと受け継いでいた。地元では負け知らず。将来はプロになるんだろうな、という期待を漠然と抱かせるほどであった。
しかしそれは、あくまでも地元での話。
全国の同じプロ候補とプレーすると、彼女の才能はいとも簡単に埋もれた。天才肌であることも、努力家であることも当たり前の世界。己の才能は特別なものではないのだと自覚し、追い抜くためには相応の覚悟が必要になった。
だからこその、恋愛禁止である。
女の子なので、高校へ上がる頃にはクラスに気になる男の子はいたし、年頃で興味もあったので、彼氏が出来て何度かセックスしたこともある。だが、「恋愛禁止」を決意してからそれらをすべて、ぐっとこらえた。セックスもそれからは一度もしていない。
しかしある日、衝撃的な出来事に遭遇してしまう。
部活終わり。外はもう日が落ちていたが、教室へ立ち寄って忘れ物を取りに行こうとした。暗い廊下を歩いていると、ぱんぱんぱん、という音と共に、女の子の声が聞こえたような気がした。
「……?」
なんだろうと思い、バッグを持ちながら音のする方へ向かう。この時、18歳の蓮子はすでに完成された体になっていた。180センチの身長。赤い髪のショートヘア。女の子ながらも、鍛え抜かれ筋肉のついた肢体。そして胸は101センチのJカップと巨乳だ。恋愛禁止ながらも、クラスメイトの男子に何人か言い寄られたが、バレーのために全てを断っていた。幸か不幸か、気になる男子からは告白されていない。
屋上へと続く階段を上がる。瞬間、扉の前の踊り場で、衝撃的な光景が見えた。思わず手すりに身を隠し(実際はあんまり隠れられていないが)ひょっこりと様子を伺った。
「あぁん♥ あっ♥ あっ♥ 亮太っ、すごいっ♥ もうあたし、こわれちゃいそうっ♥♥♥」
見知ったクラスメイト二人が、獣の如く激しいセックスをしている。女の子は壁に手を突き、お尻を可愛らしく立ちバックの体勢で突き上げている。クリーム色をしたセミロングの、サイドテール。身長は160程度だが、蓮子と同じくらいに大きい胸。クラスで1、2位を争うくらいに人気のある美少女が、一人の男子生徒と繋がり、パコパコといやらしい音を立てチンポを受け止めていた。
相手の女子生徒もそうだが、蓮子としては男子生徒の方に衝撃と、ショックを受けた。
気になる男子生徒だったのだ。たしかに噂で女にすごい手を出す、悪い男だとは聞いていたが……ピュアな乙女心はそれを否定し、きっと独り身に違いないと都合よく妄想していた。恋愛を捨てたはずなのに。
(せ、セックス、ってやつだよね……やっば、はげしすぎる……てか、学校でこんなことしちゃヤバいでしょ、やんちゃかっての)
しかし内心のドキドキの方が勝っていた。蓮子はセックスも恋愛を封印したが、オナニーはしている。性欲があるのだ。
接合部分を忙しくなくペニスが行き来する。二人は制服を着たまま、いやらしく求め合う。蓮子は自身のスカートの中へと手を突っ込み、濡れたマンコを指で撫でた。声が漏れそうになるのをこらえながら、目の前の光景をオカズにしてオナニーする。
「亮太っ、あたし、もうイキそうっ♥」
「俺も、もう出る!」
「んあっ♥ すごっ、すごっ、きもちいいっ♥ ふぁっ♥ ああぁぁぁぁぁぁ~~~~イクぅ~~~~~~~~♥♥♥」
ビクビクビク~~~~~~ッ♥♥♥
二人は体を震わせながら、同時に絶頂を迎える。瞬間、蓮子もあっという間に絶頂し、おマンコをピクピクとさせた。
亮太と女子生徒は抱き合いながら、夢中でディープキスを交わす。長い、長い交わりの後、二人は制服を脱がし合い、やがて下着すらも脱ぎ捨て、裸でセックスを再開した。
「あああああっ♥♥♥ もっと、もっとぉ♥♥♥」
蓮子は夢中になってオナニーしたが、やがてはっと我に返り、足をガクガクとさせながらも逃げるように階段を降りた。
亮太達に気づかれた様子もなく。蓮子は高校を卒業し、やがてプロの選手となった。
☆
その後の蓮子の人生は、バレー選手として見事な成功を収めた。プロリーグに入り、全盛期には代表選手に選ばれるほどの実力者である。30歳になったのを機に引退した。指導者への道を案内されたが、縛られるのが嫌で断った。
「私、やりたいことがあるので!」
一応、肩書は解説者という仕事に就き、さらにはSNSでスタイル抜群の自身の写真を掲載したりして、70万人以上のフォロワーを集めている。
が、本当にやりたいことはそういうことではなく。解説者としての仕事もたまにしかしていない。建前だ。
本当にやりたいことは、恋なのだ。
今までずっと我慢してきた恋をしたい。
引退してから、そうと決めていた。
そうなると、アグレッシブかつ熱い彼女は行動力が高く。マッチングアプリや婚活パーティー、果てはSNSでインフルエンサーとコラボしたり、あるいはファンと会ったりして、出会いを貪欲に求めた。
が、その結果。
「ロクな男がいなぁぁぁぁぁぁいいいいいっ!!!」
灰色のズボンと半袖のシャツという、ラフな部屋着で、一人寝室で叫ぶ。
はぁ、とベッドの上で横になる。右手に握られたスマホには、婚活アプリのメッセージ画面が表示されていた。「ねぇ、そろそろ会わない? 良いところ知っているからさ」5件目のメッセージで早くも誘われている。やり取りして、まだ一日も経過していない。審査制とはいえ警戒が大切なマッチングアプリにおいて、一日でデートの約束はマナー違反とされている。
「くっ……まさか、この私がことごとく失敗なんて。現役時代は負けっぱなしなんて一度もなかったのに、恋愛がこんな難しいとはっ……!」
ずっとバレーばかりしてきた彼女にとって、恋愛はプロの世界より厳しく見えた。
が、嘆くのは無理もない話である。
蓮子の年齢はもう30だ。まだ若いものの、結婚&恋活市場というものにおいてはやや上振れである。
30歳の男というのは、大抵結婚している。否、正確に言えば30歳の「良い男」は大抵結婚しているのだ。この年齢で結婚していない者というのは、「しない」ではなく「出来ない」。端的に言えば、なにかしらの問題がある男なのだ。
もちろん、純粋に出会いがなかったり、そういうつもりがなかったり、また色々あって独り身で婚活中という男もいる。しかし結局のところそれらの「良い男」は、30歳の蓮子よりも若い女の子に獲られる……というのが、大体の結末なのである。
「高望みしすぎって、アドバイザーに言われたけど……でも、一生のパートナー。妥協なんて絶対に出来ない。これでいいや、なんて人生はダメ、負けたくない。諦めたくない!」
そして、もっとも大きな問題……それは、蓮子の「相手に求める条件」がやたら高いことにあった。しかもその条件が細かく、多い。
・身長は最低でも170以上
・年齢は同じか、年上。ただし35未満。
・結婚歴なしの人
・タバコ吸わない人
・酒癖が悪くない人
・年収は最低でも800万以上
・論理的に考えられる人
・車に乗れる人、持っている人
・家のことがきちんと出来るスキル、やろうとする気概があること
・優しい人
・思いやり、気配りが出来る人
以下略(まだまだある)。
と、こんな感じである。典型的な「そんなやつは行き遅れのお前を選ばない」パターンである。ネットで晒されたら、さぞ炎上するだろう。
しかし、条件を変えることは出来なかった。
妥協を許さないスポーツ選手時代の熱血マインドと、美しい容姿による自信がそうさせるのだ。
180センチの身長にJカップのおっぱい。トレーニングは美容のためのメニューに変わり、筋肉は落ち細く女性らしい体格になった。そのおかげでモデルのようなシルエットとなり、足はすらりと長い。それでいて尻が大きく、胸も爆乳なのだから、エロティックでしょうがなかった。顔立ちもきりっとして美しく、赤い髪はセミロングにまで伸ばし、現役時代と比べるとかなり女性的になった。SNSでも大量のいいねを獲得するほどのスタイルと容姿だ。高望みするのも納得させられる。成功するかどうかはさておき。
婚活恋活あるあるだが、自信とプライドはマイナスに働きやすい。選ばれるのは1対1。活動すればするほど、選ばれない、が基本となる。その度に自分が否定されるような、そして選ばれた女性に負けたような、そんな気分にさせられるのである。高い自信とプライドが傷つき、心が疲れていた。
「はぁ……つらっ……大会で負けた時よりしんどい……」
婚活疲れした蓮子は、珍しくダラダラとネットサーフィンをした。その過程でフォロワーが蓮子よりもはるかに多い、中條 紗耶香のSNSをふたりと見た。美しく、色っぽく、そしてエロい女性に思わず、女である蓮子ですら息を飲む。
「この人綺麗。撮り方も上手。勉強になる……うん、少しでも吸収しないと。私、もうちょっとフォロワー増やしたいし。てか、おっぱいマジでデカ……ん?」
ペラペラ画像をめくっていくと、男と映っている画像がある。鈴木 亮太。え、と声を漏らした。
「あ、あの鈴木 亮太……? てか、こんな綺麗でエロい中條さんとめっちゃくっついた写真だけど、どういう関係?」
疑問は尽きない。
そして調べれば調べるほど、当時クラスメイトであったあの鈴木 亮太で間違いなかった。踊り場でセックスをしていた、密かに思いを寄せていたあのクラスメイト。
同人AVの男優になったというのに対して、複雑な思いはあったが……タワーマンションを一棟買いしたという記事も出てきて、ごくりと生唾を飲む。
「もしかして、お金持ち……?」
つい、婚活&恋活の癖で、男をスペックとして見てしまう。
この手のタイプにありがちだが、やはりというべきか「金」というのは大きな指標になっているようで、心が躍っていた。それに加えて、かつて気になっていたクラスメイトなのだから、興味は尽きない。
「ふうん。同人AV、か。今はそういうことしてるんだ、へー」
本家のAVでも元○○というのはよくある触れ込みだ。実は蓮子の元には、一度SNSを通じてAVの出演依頼が舞い込んできたことがある。美しいスタイルと爆乳にくわえて、一度は代表選手になった経歴の持ち主。間違いなく売れることだろう。AV自体にそれほど興味はなかったが、亮太がやっているとなると、少し話は変わってくる。ましてや……大金を稼いでいるとなれば、尚更だ。
「……連絡、受け付けているみたいだし。私のこと覚えてないかな」