※この作品はR-18です。

同人アダルト動画撮影で、男共が好きな女とヤリまくる   作:音有五角

48 / 55
コスプレイヤー 乾 揚羽 前編

「揚羽ちゃん! スカートの裾、手で上げて!」

「はい♥」

 

 コスプレイヤーで賑わうイベントにて、男共が蟻の群のように集まり、一人の美女――乾 揚羽をカメラで撮影していた。

 年齢は22歳。身長は167センチ。バストは103センチJカップ。整った顔立ちは童顔で可愛らしさがありながらも、どこかほんわかとした上品な雰囲気は、色っぽさもある。肌は白く、髪は黒のセミショートであった。浮かべる笑顔は明るくて優しい、温かいもので、見る者を癒すような印象だ。

 彼女は有名なコスプレイヤーで、SNSのフォロワー総数50万人を超えている。今着ている、エロ可愛い赤の半袖チャイナドレスもコスプレだ。露出度は高く、スカートの丈はミニスカートと変わらず、太ももがちらりと見える上、切れ込みが深く腰の辺りまで入っている。胸のところには爆乳の谷間がくっきりと柔らかそうに、そのいやらしい肌色の山脈をもっこりと作り上げていた。

 そんな彼女は俗な要求にも生真面目に答え、裾をつまんで上に上げる。複数のカメラがパシャパシャと押される。ものすごい下からのアングルの男も多くいたが、揚羽は気にせずサービスしていく。

 しかもスカートの中は、白いセクシーショーツであった。布面積が少ない上、網目模様でスケスケデザインだ。大事な部分だけはレース生地で覆われているが、それ以外はほぼ丸見え状態。

 

「っ!」

 

 何人かの男がそれに気づき、頑張って地べたにはいつくばってでも、カメラにセクシーショーツ姿を収めていく。それを見た揚羽はさらにスカートの裾を上に摘まみ上げたりして、男達を興奮させていた。

 

 

 

 

 住んでいるマンションに帰り、シャワーを浴びてピンク色のパジャマに着替えた後、ベッドの上で寝転がりながら携帯をいじった。SNS運用が欠かせない彼女にとっては、ある意味仕事の一つだ。ファンからは様々な声が届けられており、通知が多い。「今日も最高でした」「エロい!」「シコリティ……いや、クオリティが高くてありがとうございます」などなど。

 コスプレイヤーにも色んなタイプがあるが、乾 揚羽は微エロ路線であった。雑誌などで写真を撮影し、それらが掲載されることもあるが、水着などのいわゆるグラビア写真が大半。セクシーな下着を穿いたのも、そういった計算を含んでいた。「ありがとうございます♥ みなさんのために、もっと頑張ります」小悪魔な一面がありながらも、基本は生真面目な性格の揚羽は、丁寧に返信をしていく。

 ファンからのメッセージには、こんなものもあった。「AV撮影も応援してます!」それに揚羽は微笑しながら「はい♥ AVも頑張ります♥」と返信した。

 

 

 

 

 

 今から2年前。鈴木 亮太のチャンネルに初参加した。あの時はまだ、紗耶香達のようなトップクラスのメンバーはおらず、揚羽はビックネームであった。最初に出した有料動画は売り上げ本数10000を超えて、AVにおいても成功したという自信がある。

 しかし、それが今となってはどうか。

 インターネット記事で、鈴木 亮太関連のものを見る。

 

 ――元バレー選手、同人AV撮影へ。近日公開

 

コメント欄

「アスリートってやっぱ良い体してるよな」

「エロい。話題になってたよな」

「セックスの時、良い腰振りしそう」

「動きの良い女って最高だよな」

「バレーの世界に戻る気ないのかな……?」

「鈴木 亮太と同級生で、同じ学校の出身ならしいよ」

「この男、大金で女囲っているのかなぁ。いつか事件になるぞ」

 

 ――美尻コンテスト優勝グラビアアイドル、引退表明。鈴木亮太チャンネル出演きっかけか

 

コメント欄

「またコイツの名前か」

「動画最高だった。有料も絶対に買う」

「カルラちゃん、やっぱグラビアからは引退かぁ。悲しい」

「今まで息子がお世話になりました。そしてこれからもお世話になります」

「がっつり親子丼中出しセックスとか、たまらん」

「グラビア、多忙で大変だったらしいからな。にしても、色んな世界の引退者が鈴木 亮太へ集まるのは、どういう理屈なんだ……?」

「楽して儲けさせている」

「それだろうなぁ」

「でもそうなら、トラブル起きそうだが。女は欲深いぞ」

「別に男だって金でトラブル起こすだろ」

「動画見ればわかる。快楽でみんな堕ちているんだよ」

「AVが作るファンタジーを真に受けていて草」

「そうそう、AVはファンタジー。鈴木 亮太のような同人でも例外じゃない」

「快楽堕ちは妄想の中だけだからね。非モテの陰キャは社会勉強してから、AV見ようね」

「童貞どもが顔真っ赤にしてるなぁ」

 

 ――有名キャバ嬢、突然の引退表明「求めていたものを見つけられた」

 

「この子達の店、ヤレるって本当?」

「チップの噂はデマだよ。出禁になるぞ」

「高級車とかプレゼントされても満たされなかった二人を満足させるって、何者なんだよ」

「金?」

「それこそ金じゃない気がするが。大富豪の相手なんてしてきたことだろ」

「店の動画出演で、金とセックスが完璧な男を求めている、とか言ってたな」

「なんならそれ、客にも普通に話しているぞ」

「高額貢げる男は自信があるから、自分が満たせていると勘違いするのか」

「その辺りが上手いんだよ、この二人は。欲深い超高飛車女なのに、客をしっかりと喜ばせ、褒めてくれる。ハードルを高くしているからこそ、持ち上げられた時、自分が素晴らしい男だと思えて、他のキャバ嬢より気持ち良くなれるってことなんだ」

「なるほど。すべては計算か……」

「キャバ嬢も生き残るのに必死なんやな」

「俺も男優になるか」

「そんな狡猾な女を満たすセックスと金が、鈴木 亮太にはあったってことか」

 

 今や彼のチャンネルは、話題沸騰。ここ最近ピックアップしたものだけで、これだ。

 他にもトップAV女優だの、人気アナウンサーだの、アイドルだの……多くの男を虜にしてきた、至極の女がどんどん増えている。

 明日、亮太の購入したマンションへ引っ越す予定なのだが……彼女達に対する劣等感が、揚羽にはあった。

 コスプレイヤーとしては有名であるものの、トップクラスかと言われると、そうでもない。いまやコスプレイヤーは、テレビ出演やグラビアでトップを獲れるような人材も放出しており、揚羽はそのレベルではないのだ。

 だからこそ、亮太に飽きられてしまうのではないか……そんな不安が、脳裏をよぎってしまう。

 

「亮太さんは、浮気ものです……ふん……」

 

 揚羽は唇を尖らせながら、亮太へメッセージを送った。めんどくさい彼女のごとく「最近、冷たいですね。もう私には飽きちゃいましたか? 良い女の子たくさんいますもんね」と入力する。

 

(嫌われちゃいますよね……こんなことしたら……)

 

 そんな罪悪感に苛まれていると、すぐに携帯が震えだした。電話の着信。亮太からであった。

 

「え、え」

 

 揚羽は慌てながら、ベッドから起き上がり、電話に出る。

 

「は、はい」

「こんばんは。どうしたのかなって」

 

 ドキドキしたが、揚羽はわざとすっとぼけた。

 

「なんのこと、ですか」

「揚羽が悲しんでいるのかなって。もしそうなら、いつでも駆けつける」

「そ、そんなこと言って、今も女の人とベッドに上にいるんですよね」

「それは違うよ。たった今ベッドから降りたからね」

「降りる前は一緒だったのですね。事後ってやつですか」

「それは想像に任せるよ」

 

 むうううっ、と揚羽は頬を膨らませた。

 鈴木 亮太はいつだって、浮気者である。

 

「……一つ、お願いがあります」

「なにかな。なんでも叶えるよ」

「明日引っ越しなので。部屋に、来てくれませんか……ちょうど新しい有料動画の撮影も、したいですし」

「わかった。明日、楽しみにしている」

「は、はい」

「またね」

「……大好き、です」

 

 電話を切る。我ながらチョロい女だと思いながらも、揚羽は頬が緩くなった。

 

「私だって……気持ち良く、出来るんですから」

 

 そう言いながら、両手で寝巻越しに自身の爆乳を揉んだ。むにゅ♥ といやらしく形が柔らかく変形して、とろける。このおっぱいで、何度も亮太を奉仕してきた。

 

「亮太さんが夢中になれる女に、ならないといけませんね」

 

 つい、弱音を吐いてしまったが……揚羽とて、自信がないわけではない。

 なによりも、紗耶香達より亮太との付き合いは長いのだ。

 ぽっと出の人達へ弱気になるなんて、情けないではないか。

 

「そうです、そうです! 私の方が長く一緒にいるんですから……負けない!」

 

 独り言をこぼし、よし、と自身へ気合を入れたのであった。

 

 

 

 

 引っ越し業者によって荷物が運ばれ、新居の準備が整った。

 

「さて、と……亮太さんが来る前に、買い出しとか終わらせないと」

 

 特に飲み物なんかは大めに。激しい運動を二人きりでするのだから、たくさん必要になるだろう。

 揚羽は上機嫌な様子で玄関でブーツを履く。と、ここでお隣の扉が開く微かな音がした。

 お隣……このマンションにおいては即ち、亮太の餌食になった女ということになる。

 

(隣人さん、いるんですね……どんな人でしょう……むむむ)

 

 扉を半開きにして、ちらりと様子を見る。

 お隣の部屋……その扉の前で、なにやら独り言をブツブツと呟いている女の子がいた。

 目深にかぶった白いキャスケットの帽子。赤い大きな丸眼鏡。白いレースの長袖ブラウスに、ブラウンカラーのワンピースを合わせている。首元にはワンポイントで、蝶々結びの小さなリボンが巻かれていた。

 

「今日から新しい仕事……よし! 頑張るぞ! おー!」

 

 そんな独り言をこぼし、出かけていった。本人なりの、気合の入れ方なのかもしれない。

 顔が眼鏡と帽子で隠れていたが……滲み出ている可愛らしいオーラは、まるで隠せていない。

 

(あれって……樹 七奈さん、ですよね……)

 

 扉を閉じる。揚羽は自身の胸を見て、そこは勝っていると思いつつも、またも落ち込んでいた。

 

(生で見ると、とっても可愛いです……アイドルって、すごい。やっぱり私じゃ、敵わないんでしょうか……)

 

 生真面目な性格だからなのか、ややヒステリックな気があり、揚羽は重いため息をついて、しばらくの間一人でどんよりとしていたのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。