【R18】ハーレムで毎日エッチする倫也の夏休み【イラスト付き】 作:きりぼー
これをアップするとほっとします。
最終話は別物なので、本作としてはこれがラストです。
評価いただけると助かります
真夏の職員室。張りつめた空気。今を謳歌する蝉、蝉、蝉。
「倫也くん・・・」
「遅れてごめっ・・・」
ダーク恵さんからはただならぬ黒いオーラが出ている。逃げたい。
「そこ・・・座ってくれる・・・」
「はい・・・」
職員室だというのに、机が凹型に並べられており、何かの会議みたいだ。恵はその中央の何もない床を指した。
「あの・・・イス」
「倫也くん?」
「はい。すみません」
俺はそこに土下座をする。詩羽先輩は机に臥して寝ている。英梨々はペンをクルクルやって時々紙に何かを描いていた。出海ちゃんは書記。美智留と伊織は仲良く並んで座り、その隣に『ICY-tail』のメンバーが並んでいる。
「では、これよりブレッシングソフトの緊急会議を始めます・・・お手元の資料をご覧ください」
「あの・・・俺に資料が・・・」
「意見のある方は挙手をしてお願いします」
俺は挙手をする。
「人権が残っていると思う方は挙手をした上で意見をお願いします」
・・・俺は大人しく手を下げた。本気のパワハラ怖い。
「・・・四半期決算ですが・・・御覧の通り、わが社はV部門以外はすべて赤字です。新規ゲーム開発、刊行本、何よりも『ICY-tail』の芸能部門」
「Vが潤ってるからいいじゃーん」
「挙手を」
美智留が珍しく意見を言った。まぁVで黒字で『ICY-tail』で赤字では立場も微妙か。
「ゲーム開発費は当初赤字になるのは仕方ないけど・・・なんですか?この芸能部門の一千万円の赤字というのは?」
「一千万・・・?」俺の聞き間違えだろうか。いや、口調からして本当のようだ。
「いやぁ~、スタジオ費、PV制作費、スタッフの費用を考えればだいぶ抑えたと思うけど」
伊織が悪びれる様子もない。Vでそれ以上に儲かっているからだろう。
「発言は挙手を」
で、恵がブチ切れているわけだ。
「だいたい、今期だけじゃないありません。ずっと赤字です」
「だーかーらー、Vで儲かってるからいいじゃん?」
「よくないです。Vで儲かっているならVの活動に専念すべきです」
「でも、Vが儲かっているのはバンド活動をしているからかもしれないでしょ?」
「絶対違います」
「なんでよー」
「バンドメンバー参加している時の方が視聴者数が少ないからです」
「ぐはっ・・・」「オワタ」「ワロタw」
他の3人の存在価値が・・・俺もフォローいれたいがもう少し静観する。
恵と美智留が睨みあっている。ここはそんなに仲が悪いはずないんだけどなー。
「それで当ブレッシングソフトとしては、『ICY-tail』の解散を宣告します」
「それ、トモも知ってるの?」
「ね?倫也くん?」
「どうなの?トモ」
「え・・・えっと・・・」
あれ、なんで恵と美智留がぶつかってるんだ・・・ぶつかるなら恵と伊織だろうに・・・
俺はどっちの味方をすればいいんだろうか。
「・・・知ってる・・・」
とりあえず怖い方になびいておく。美智留には後で謝ろう。
「なら、あたしブレッシングソフトやめるわー」
「はぁ!?」
「だって、トモが決めたんでしょー」
「いや、ちょっとまって・・・」
「しょうがないよね、倫也くん」
「でも、V部門はどうするんだ?」
「それは美智留さんのアカウントが停止するだけで、出海ちゃんや他のアカウントは動いているから継続するよ。黒字だもん」
「いやいや・・・でもVで美智留に残ってもらって、『ICY-tail』の赤字を補ってもらう方がいいだろ?」
「黒字?倫也くん。トントンは黒字って言わないんだよ?」
「・・・そんなにやばいの?」
「四半期で1千万ってことは1年で4千万だよ。伊織くんと『ICY-tail』との契約を切らないとゲーム部門も廃業になっちゃうよ」
「マジで!?」
「数字だもん。それとも倫也くんはこれからまた『ICY-tail』がブレイクすると思うのかな?かな?」
それは無理だ・・・もう本格JKレディースバンドの肩書がなくなり、突出したパフォーマンスもない。美智留でソロ活動した方がずっといいのはけっこう前からだ。
「安芸~」「安芸社長」「よっでかちん」
3人からいらぬ声援が届く。なるほど・・・ハニートラップか・・・こいつらそろそろ限界なの知ってたな。
「なぁ恵・・・あと一年だけ様子みないか?次の決算で清算しようぜ」
「3千万ぐらい赤字になるけど?」
「ぐはっ・・・」
「安芸がんばれー」「よっ社長」「デカちん」
「だいたいね倫也くん・・・浮気するのもいいけど、一人250万の価値があるセックスだった?高級風俗で20万使った方がマシだったんじゃないの?」
すげぇ比較だな。なるほど、一人250万と考えるとバカ高いな・・・
「ひどぉ・・・」
「はいはい!」
「どうぞ、エチカさん」
「安芸社長にセクハラ受けました~ 契約解除なら訴えます!」
「どうぞ」
「え?」
「今ので脅迫ですね」
「別に脅迫してないけどー」
「いえ、セクハラはセクハラです。訴えてください。契約解除無効を条件にするのは立派な脅迫です。それに事実無根です」
「事実だよ~」
「虚偽も追加ですね。こちらから、エチカさんを訴えます」
「なんで!?」
「いいですか。倫也くんに対するいかなる会話も、映像も、すべて記録済です」
「なんだって~~~!?」
・・・そりゃそうだ。こんなバカなエロ合宿をしているのだ。すべては英梨々の絵の資料やゲーム作りに活かされる。隠しカメラの数が半端ない。
「じゃあ、ずっと隠し撮りしていたの?盗撮じゃん」
「アプリの使用条件に明記されてます」
「・・・うわぁ・・・」
「くっくっくっ・・・」
伊織だけが笑っている。こいつはいつも余裕だな。
「『ICY-tail』の解散でいいですね?」
「・・・安芸」
「すまん・・・俺にはどうすることも・・・」
「やられぞんじゃん」
「気持ちよかったろ・・・」
「それとこれとは別だよ」
「そこ、うるさい!」
「・・・」
「・・・」
「はーい」
美智留が手をあげた。
「どうぞ。美智留さん」
「あたしが辞めれば自由なんだよね?」
「Vのアカウントも、ICY-tailの楽曲の権利も、芸名もすべてブレッシングソフトです。辞める場合はそれらを利用できないし」
バンッ!美智留が机をたたいた。
「そんなのどーでもいい!辞める!」
「途中契約破棄と、それに伴う損害請求もありますよ」
「そんなのどーでもいいから!!みんな帰ろ!!」
うわぁああああ、美智留がキレたぁあああああ。
「まてまて美智留・・・早まるな」
「なにトモ?どっちの味方なの?さっきからきいてれば加藤ちゃんの味方ばっかりしてさ!」
「そんなつもりはないが、俺も経営者だからな・・・」
「だいたいトモさ、うちの子たちに手を出しておいて、さようならってひどくない?昔ならともかく、今日の今日だよ!?」
「まったく同感で、弁解の余地がない」
「じゃあ、なんとかして」
「はい・・・」
恵をみる。美智留を見る。
「あの・・・恵・・・」
「倫也くん。決めて。わたしか、美智留さんか」
「そういう問題?」
「そういう問題。わたしが辞める分には違約金発生しないし、美智留さんと一緒にブレッシングソフト経営すればいいんじゃないかな」
「恵なしじゃ無理だよねぇ!?」
「知らないよ・・・そんなの」
うわぁ・・・エッチしただけで大ごとに発展してるぅぅぅ。エチカ達を抱かなければこうはならなかったのかな・・・うーん。どこで間違えた。
「私からもいいですか?」
出海ちゃんが見かねて手をあげた。助けて出海ちゃん。
「倫也先輩がぜんぜん本質をわかってないですよ?」
「だよねー」
「ほんとトモは・・・」
「えっ?えっ?どういうこと??」
「いいですか倫也先輩。いつまでもこんなハーレムなんて続けられないんです。そろそろ選ぶ時が来たんですよ」
「選ぶって何を・・・」
「どっちと結婚するかってことです」
「そうなの!?一千万の話は!?」
「だから、倫也先輩は倫也先輩なんですよ。一応私も立候補しておきますね」
黒板には、『嫁さん立候補者 波島出海』と書いてある。健気だ。絶対選ばれないこと知っての立后で遊んでいるあたりは流石兄妹だな。
「だいたい美智留はどうなんだよ。お前は伊織と・・・」
「それ、本気できいてる?」
うわぁああああああああ。美智留が完全に怒ってるぅぅ。特大の地雷を踏んだらしい。
「氷堂先輩も立候補でいいですか?」
「そうだねー」
「じゃあ、書いておきますね。恵先輩は?」
「・・・他の二人消して、わたしのだけ書いてくれる?」
「だめですよー書記は中立ですから」
自分が参加しておいて中立とはこれいかに・・・
「じゃあ、他に立候補はいませんか~?」
「立候補しようかな~w」
シュンッ!! ガン!
ランコのボケに、恵のペンが机に突き刺さった。怖い。
「ごめ・・・」
怒らせてはいけない人が2人怒っているのだ。
「というわけで、倫也先輩。選んでください」
「うーん・・・」
俺は腕を組んで、首をかしげて考える。何かがおかしい。
「あのさ・・・俺が嫁に選びたいのはさ」
「はい」
俺は英梨々の方をみた。英梨々はペンをクルクルと回し絵を描いていた。今はキービジュアルの原案が通って細部を詰めているところだ。まぁ英梨々が一番楽しい時期だな。普通じゃ気が付かない小物のデザインまで突き詰めて考える。ある意味でこんな茶番どうでもいいのだろう。
「俺が誰かと結婚するなら・・・英梨々以外はありえないぞ?」
はっ、思わず本音が口から出てしまった。
「はい。では長い間ありがとうございました。本日をもってブレッシングソフトは解散とさせていただきます」
「ばいばーいトモ~ たまには浮気しようね~」
「倫也先輩・・・そのオチはひどくないですか・・・?」
「いや・・・つい」
英梨々がペンを落とした。顔が真っ赤だ。
「おーい英梨々・・・」
「はぁ?あんたバカなの?死ぬの?なんで無職の世話しないといけないのよ」
「そういう問題か?」
「と・・・とにかくアシスタントなら雇ってあげないこともないわよ」
英梨々が顔を真っ赤にしてわけのわからないことを言っている。
【画像30 英梨々困ったちゃん】
困っている顔と、ちらりと見える八重歯がカワイイ。
※ ※ ※
ふぅ・・・まぁ、夢オチしかないな。なんとか30話描き終えたし、問題ない。☆を配る?えっ、何の話だっけ・・・
「倫也先輩。澤村先輩でオチにするのはいいですけど・・・これR18ですよ」
「そうだった!じゃあ、あとは任せた出海ちゃん!」
「丸投げですか!?」
倫也が恵と美智留を追いかけて職員室を出て行った。土下座にも段階がある。スライディング土下座、全裸土下座、頭部流血土下座などだ。許してもらうまで謝るしかない。
「・・・というわけで、今年も夏もお付き合いくださいましてありがとうございました♪」
【画像30 出海ちゃんサービスショット】
「次回は澤村先輩が適当に笑って終わります。では、また来年も応援よろしくお願いします♪」
(了)