【R18】ハーレムで毎日エッチする倫也の夏休み【イラスト付き】 作:きりぼー
最期まで読んだ方はありがとうございました
評価つかないようならR18英梨々はこれで終了します
制作中の幼馴染英梨々は体調が回復次第一般版で投稿してみます
では皆様も体調管理には十分お気をつけください
※9/1 評価5人達成しました。みんな9のおかげで初見さんも1000人ぐらいきてくれました
ありがとうございました!
目が覚める。
俺の部屋の天井。網戸から入る風でレースのカーテンが揺れている。
扇風機だけが回って首を振っている。少しうたた寝してしまったようだ。
「ふぁ・・・」アクビをしてベッドの上で伸びをする。見渡すと俺のデスクで金髪ツインテールがノートを必死に写している。
もう中二にもなるのに、子供の頃のまま我が物顔で俺の部屋を出入りしている。要するに妹みたいなもんだった。
あえて、ここは過去形を使いたい。
夏休みも今日で終わりだ。俺は宿題もすべて終わって何の憂いもなく明日を迎えられるが、そこで必死な奴は説明するまでもない。
起き上がって部屋を出ようとすると、「あら、起きたのね。あたしもついでに何かもってきて」と、人を小間使いのように使う。
トイレをすませて麦茶を二つ持って部屋に戻る。
英梨々は小さな丸テーブルの方へ移動してクッションに座っていた。
「ほれ、お茶」
「ありがと」
英梨々が一口飲む。午後2時で一番暑い頃だ。
「エアコンつけるか?」
「いいわよ、このままで」
英梨々はあまりエアコンが好きではない。
「宿題終わったか?」
「あと少し」
英梨々はノートからノートPCに変えていじっている。
「もう明日から学校だぞ」
「はいはい、わかってますよ、おかあさん」
「・・・お前の母ちゃんじゃねー、せめてパパにしろ」
「はいはい。パパ」
「・・・」
英梨々と俺の間にもう少し性差という垣根があればいいのにと思う。
「で、倫也。いくらなんでもこのエロ小説ひどくないかしら?」
「・・・って、あれ!?」
慌てて英梨々が見ているノートPCの画面を確認すると、俺の小説が映し出されている。
「あれ・・・俺、鍵かけてなかったっけ?」
「かかってたわよ?」
「なんで開けられるんだよ・・・」
「だって、こないだ教えてもらったパスワードと同じだったし」
「・・・あのな・・・」
「倫也ってけっこう変態よね」
「・・・英梨々ほどじゃねーよ」
家庭の事情で仕方のない事もあるが、英梨々はエロ同人作家でもある。英梨々の母親もそうだ。
そういうわけで世の男子が生パンチラや無修正動画で喜んでいる時に、エロマンガを描いている。性器に対する詳しい知識と繊細な描写には驚かされる。
「それにしても、単調ね」
「勝手に読んだ上にダメ出しだとぉ・・・」
「倫也、プロット知らないでしょ?」
「・・・あらすじみたいなもんだろ」
「ちょっと違うわね、どちらかというと年表に近いと思う」
「年表?」
「そう。例えば戦国時代にいろいろあるけど、結局最期に徳川が勝つでしょ」
「ふむ」
「途中は脱線しても、好き放題書いても、最期にちゃんと着地すればいいのよ」
「ふむふむ・・・」
「設定はいいと思うわよ。学校内でエロ合宿なんて普遍的よね」
「あんまり設定活かしきれてない気もするが」
「そうねぇ・・・詳細を作りこみ過ぎなのね。例えば寝る場所なんてどうでもいいのに部屋割り決めちゃうからキャラの動きが窮屈になるし」
「なるほど・・・」
「後半はキャラが出すぎて書き分けできてないし」
「そうだなぁ・・・」
「で、まとまり切れずに崩壊。夢オチでしょ?やっぱりどういう物語にするか考えないと無理よねぇ・・・」
「難しいんだな・・・」
英梨々がまたお茶を一口飲んだ。薄い唇を舌でペロリと舐めている。
「でも、着地は下手だけど幼馴染ヒロインを選んだのだけは評価してあげるわよ」
「・・・そりゃどうも」
「それ、投稿するの?」
「匿名投稿で反応みようかと・・・」
「そのレベルじゃ反応ないわよ。せめて挿絵ぐらいつけなさいよ」
「英梨々が描いてくれるのか?」
「うーん・・・」
「なんだよ・・・今の流れならそうなるだろ」
「単調なのよ」
「最初にも言ってたな・・・どこが単調なのよ」
「ずっとセックスしているところね」
「乙女がセックスとかいうなよ・・・」
「乙女とかリアルで言われるとくすぐったいわね・・・で、後半はずっとハメっぱなしでしょ。見ていると飽きるわよ・・・だって文字だもん」
「うーん・・・そっか。体位は変えてみたんだけど・・・」
「もっとシチュエーションを活かして、いろんなパターンを書かないと」
「書いたつもりなんだがなー」
「例えばいいなり女の子なら、大人の玩具でオナニーさせるぐらいのことはしなさいよ」
「・・・ふむふむ」
【画像31 美智留オナニー 】
状況が先に思い浮かんだ。あとはストーリーと描写か。なるほど。
「だいたい、なんでもかんでも激しくエッチして失神させていくなんていうのは、学園エッチとは相性悪いわよ」
「・・・そうなのか?」
「だいたい社会人というのがそそらないわよね・・・」
英梨々によるダメ出しは、この後しばらく続いた。それから英梨々は何枚かのラフ画を描いてくれた。挿絵がつけばそれなりに見える。
夕方のチャイムが鳴って英梨々が帰り支度を始めた頃、ふと思い出したようにダメ出しを再開した。
「だいたいキスお描写がひどいのよね・・・『キスした。チュッ♪』じゃないわよ」
「そんなこと言われても、キスしたことねぇし・・・」
「まっ・・・お子ちゃまの倫也じゃしょうがないわよね。せいぜいパンパンしておけばいいわ」
「じゃあ何か?英梨々はチューしたことあるのよ」
「ふん・・・こう見えてイギリスとのハーフなのよ?キスぐらい挨拶よ、挨拶」
「それ、また違うキスじゃねーか?どうせ相手はパパとかだろ」
「おじいちゃんもおばあちゃんもいるわよ」
「それ違う種類のキスだよな」
「なによぉ。倫也よりもマシでしょ」
「どんぐりの背比べというか、50歩100歩というか・・・」
「ふん」
「・・・」
「・・・」
はっ。少しの間見つめ合ってしまった。小柄の英梨々は中学生になっても小学生みたいなままだったが、ここ最近は胸もちょっと出てきて女らしくなってきている。
元々可愛くて人気が高いが、今じゃ地元商店街や学校でアイドル化してきている。考えてみると幼馴染とはいえ、こんなオタクの俺の家にきていいような子じゃない気もする。無防備すぎる。
「ねぇねぇ・・・ともや~」
「ん・・・」
英梨々も顔が赤くなった。最近はこんな時間が時々あって困る。ただの幼馴染でオタクの戦友。その安全な距離を保ちたいのに・・・
「キスしてみたい?」
なっ・・・なんだとぉ~!?あの英梨々が「科(しな)」を作っている。色っぽさとは無縁のまな板なはずなのに。
「何かいいなさいよ~」
困った。キスがしたいかといえばしたい。経験したいかといえば経験したい。18歳じゃなくてもしたいことはたくさんある・・・
「な~に真剣に考えこんでるのよ?」
「・・・いや、ちょっとな・・・」
「こんなエロ小説悶々と書いているんだから、もっと素直になりなさいよ。バカ」
素直か・・・確かにそうだよな。何も考えてないし、チンポの付属物みたいな俺だもんな。
「英梨々!」
「はひっ!?声大きいわよ」
「俺・・・俺さ・・・英梨々と・・・」
「・・・あたしと・・・?」
「エッチしたい!」
いや、間違えた。キスしたいだ・・・。
「・・・いいけど」
「ごめん!まちがえた・・・って、いいのぉぉぉおおおお!?」
「んなっわけあるかぁ~~~~!!」
パチーン!
昭和アニメか・・・
※ ※ ※
今日は始業式だけなので帰りが早い。午前中に学校が終わった。下校はいつも英梨々と一緒だ。同級生に羨ましがられるが家が近いのだからしょうがない。
「倫也、ランチうちで食べない?」
「おう」
ほとんど家に両親のいない俺は、ちょくちょく英梨々の家でお世話になっている。
「じゃ、すぐ着替えるから待っててくれ」
「着替えなくていいわよ。そんなに汗もかいてないでしょ」
「そうだな・・・」
玄関に鞄だけ置いて、英梨々と一緒に坂を上る。途中に小さい公園がある。昔はよく遊んだ。今は遊ぶことはないけど、待ち合せたり、ちょっと外に出て体操したり、スケッチしたりするときに利用している。
赤い屋根の洋館が英梨々の家だ。家というよりは屋敷。大きな門があり、横の通用口から家に入る。電子キーに番号を入力する。
少し歩いて玄関の扉。広い。下駄箱ではなくシューズクローゼットなるものがある。来客も多いのだ。
「こっち」
螺旋階段を二階に上がる。英梨々の部屋へいく前に洗面所を指さした。
「手、洗って」
「・・・おう」
俺が手を洗っていると、英梨々が部屋に鞄を置いてすぐに戻ってきた。
「そこにアメニティーの歯ブラシがあるでしょ」
「うん?」
「歯を磨いていいわよ」
「はっ?」
英梨々が俺にアメニティーを渡した。何だ?あまりまくったアメニティーの処理でもするんか?
英梨々も手を洗った後にアメニティーで歯を磨いている。女の子の歯を磨いている姿を初めて見た。セクシーさは皆無だが、繊細なタッチで磨いているのは驚いた。俺はガシガシ磨くだけだ。
英梨々が口を漱いだ。
「で、ここに一回用のマウスウォッシュがあるから使っていいわよ・・・ぐちゅぐちゅ・・・」
英梨々が口にマウスウォッシュを入れてゆすいでいる。せっかくなので俺もゆすぐ。外国製でミント臭が強い。
「あとは・・・何か忘れていることない?」
「アルコール消毒ぐらいだな」
「酒はまだ飲めないでしょ」
「手だよ・・・除菌対策だろ?」
「ああ、手ね・・・手」
英梨々が棚を開けてアルコール消毒のポンプを出した。俺の手平に出して、自分も一回分とった。
「これで問題ないわよね?」
「おう・・・研究室とかに入るなら全身除菌とかもあるみたいだけどな」
「そこまで必要ないわ・・・シャワー・・・まだ・・・まで?浴びなくていいから」
「・・・まだ?」
「なんでもないわよ。ほらいくわよ」
英梨々が部屋に戻っていった。俺も戻る。2人とも制服のままだ。
「えっと・・・お昼ご飯頼んでくるから」
俺はゲーミングチェアに座って、勝手にPCを立ち上げて時間をつぶす。英梨々のPCの調整したりセッティングしたのは俺だ。英梨々は腐女子すぎて隠すものがあまりないらしい。
例えば閲覧記録などはそこらのおっさんよりもえげつないわけだが、何しろエロ同人マンガの資料のためなのでしょうがない。
局部アップを集めたフォルダなどをみると、エロという感じがなくなる。もはや研究者や学者だ。
ガチャっと扉が開いたら、もちろんPCは閉じる。使用履歴などは自分の分だけ素早く消した。ぬかりはない。
「冷やし中華だって」
「ほうぉ・・・」
「じゃあ、さっさと済ませちゃいましょ」
「何を?」
「何を?ってあんたバカなの?」
「いや、ぜんぜんわからんが・・・」
英梨々はベッドの方へ向かった。英梨々の部屋は横長で半分が寝室っぽいプライベート空間で、もう半分が作業スペースになっている。カーペットとフローリングで雰囲気がだいぶ違う。
ベッドはお嬢様仕様の天蓋付きだ。
英梨々がベッドの上にちょこんと女の子座りをした。
「あんたなんでそんなところから眺めているのよ~」
なんでといわれても俺はどうすればいいのかわからない。
「はやくこっち来なさいよ。麺が茹って呼ばれちゃうわよ」
「そっち?」
「こっち?」
「どっち?」
「ここよ。ここ」
英梨々が指でベッドをさしている。俺は立ち上がってカーペットスペースに入った。あまりこっち側は立ち入らない。用事がないからだ。
「あんたねー、いつまであたしにリードさせる気よ?男でしょーが」
「いや、そうじゃなくて、いったいなんなんだ?」
「はぁ?あんたバカなの?死ぬの?どこまで鈍いふりすれば気がすむのよ!」
「ふりは別にしてないが・・・」
俺は膝をベッドにのせた。柔らかいベッドだし、シーツが上等なのが肌さわりでよくわかる。
英梨々がこっちに寄ってきた。
なんか、瞳がいつも以上にキラキラしている。意味深な笑顔。上機嫌なのかハートまで見える気がする。
・・・ハート?
【画像31 英梨々 】
「ほらほら~、わかってるくせにぃ~」
「あの・・・えっと・・・どういう流れだ?」
「倫也」
「はい」
「キスしたくないの?」
「・・・したいです」
「もう麺が茹っているから、そろそろ運ばれてくるわよ」
「うおっ・・・そうか・・・じゃあ」
じぃぃぃぃぃ~~~~。視線で俺に穴があきそうだ。
「せめて・・・目を閉じてくれ」
「いいわよ」
英梨々が目を閉じた。
そばに近づくといい香りがする。
身を乗り出して、顔を近づける。白い肌はとても綺麗で人形みたいだ。唇が少し薄くて淡いピンクに似た色なのはリップでも塗っているからだろうか。
「くぅ・・・」
・・・・・
唇がくっついた。「ちゅ♪」音なんてならなかった。しっとりとした弾力があってリップが少しくっつくような感じがした。
俺が唇を離しても、英梨々はじっと目を閉じている。
『コンッコンッ』と部屋がノックされ、「英梨々お嬢様」と声がかかる。
この声は執事の細川さんだ。初老の方で英梨々が生れる前から澤村家にお仕えしている。英梨々にとっては実の祖父母よりもずっとおじいちゃんに近い存在だ。
「英梨々・・・料理きたぞ・・・」
英梨々の瞳があいた。瞳がウルウルしている。
「俺がとってくるか・・・」
英梨々がフリーズしたので、俺が扉を開けて、挨拶をして料理ののったワゴンを受け取った。
「いただきます」
「はい。ごゆっくりどうぞ」
細川さんが静かに去って行って、俺はワゴンを部屋の中にいれる。冷やし中華といっても豪華だ。具材が多くて麺が見えない。海老がのっているんだ。赤くてプリッと茹った海老が3本も。さらにゴマと青のりがかかっている。冷やし中華に青のりとはこれ如何に?と思わなくもないが、焼きそば好きの英梨々は実は青のりが好物なのかな・・・などと推測する。
「英梨々~、冷やし中華きたぞ~」
返事がないので、もう一度ベッドに呼びに行く。
「英梨々~」
「倫也」
「何だ」
「キスした?」
「したぞ・・・」
「したの!?」
「したよ・・・なんでだよ!?」
「ふぁ~~~」
「えっえっ?感触あっただろ」
「わかんない・・・」
「ええええええっ」
「あんた、ちょっと触れただけじゃないの?」
「キスってそういうもんだろ・・・舌でもいれるのかよ・・・」
「そこまでされても困るわよ」
「緊張しすぎじゃねーかな」
「そうかしら・・・そうかも・・・」
「もう一回するか・・・」
「うん」
「なわけない・・・ってするのかよっ」
「ほら、麺が伸びるわよ、早くしなさいよ」
もう一度唇を重ねた。英梨々の肌の弾力は思いほかしっかりしていた。やっぱりリップのせいか、離す時に「ぴとっ」とくっついていた感触が残る。英梨々の日向ぼっこみたいな香りが鼻をくすぐる。
「ぽっ~~~」と英梨々が小さい声で言った。
「それは効果音であって、口に出すセリフじゃねーぞ・・・」
英梨々が目を開けると瞳が潤んで涙目になっている。泣いているのだろうか。
「えっとね・・・こんど、あたしの番ね」
「何が・・・」
「ほら、目を閉じなさいよ」
俺が目を閉じると、唇に感触があった。英梨々がキスしているのだろう。俺の上唇を唇ではさむように噛んで引っ張った。
「チュパッ・・・」という唾液の絡む音がなった。ミントの香りがする。
目を開けると英梨々が英梨々がこっちをじっと見つめている。大きな瞳がサファイアブルーに輝いている。
英梨々が何もいわずにおでこを、コツンと軽くぶつけてきた。それから鼻の先をちょこんとくっつけた。
お互いに無言だった。
じっとしていると、キスをしたくなる。
顔を斜めにずらして、英梨々の唇にキスをした。何度目だっけ?英梨々もすぐにキスを返してきた。
俺らはじゃれるように何度か軽いキスをした。英梨々が時々耐えきれなくなったのかニヤニヤと笑っている。
長いツインテールを手で掬うように触ると、サラサラと零れ落ちていく。金色で硬質に見えるのに滑らかでやわらかい髪質だ。
英梨々の後頭部に手を回して、もう一度キスをした。英梨々の下唇を甘噛みする。俺の唇が濡れていたので、粘膜が絡み合うような感じがした。口を開くと「ぷるんっ」と英梨々の唇が震えるように弾かれた。
「ちょ・・・近すぎ」
英梨々が後ろに倒れた。
【画像31 英梨々】
「ごめん・・・」
そんなに意識していなかったが、俺はぐいぐいと英梨々に近寄りすぎていたようだ。
英梨々が両手を頭の上にして仰向けになっている。俺と目が合うと恥ずかしそうに目線をそらして右をむいた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
何もしていないに呼吸が苦しい。胸がドキドキしっぱなしだった。英梨々もきっと同じはずだ。耳が真っ赤になっている。
俺は英梨々に触れないように覆いかぶさった。
「英梨々・・・」
英梨々が目線だけで俺をチラリと見た。
左の頬にキスをする。音はしない。けれど、唇で少し吸うようにして離したら、「ちゅっ」という音がなった。
「・・・そうか、キスは少し吸った時の音なんだな」
「・・・そうなの・・・?」
英梨々が腕を上げて俺を抱き寄せた。俺はバランスを崩して英梨々の上に重なる。
「ごめっ・・・あっ・・・」
英梨々が抱き寄せた俺の首にキスをした。それから強く吸いつくようにして、「ぢゅっ」と強い音を鳴らした。
「あはははっ・・・ほんと」といって笑っている。それから愛しそうに俺の首を指で触った。
「重いだろ・・・」
俺は体で英梨々の胸の感触を感じていた。ないわけじゃない。やっぱり柔らかい気がする。
両手でもう一度自分の体を支えて起き上がる。英梨々は俺の首の後ろで手を組んでいる。
「ともやー」
英梨々が俺の名前を柔らかく呼んだ。
可愛い唇はもう俺のもので、許可なくもう一度キスを重ねた。
「麺・・・のびるわよ」
英梨々が何を言っているのかわからなかった。
「冷やし中華」
「ああ、そうだな・・・」
言っている意味はわかったけれど、脳が拒否している。俺は英梨々の唇と頬にキスをして、耳たぶを甘噛みした。
「あんっ・・・❤」
英梨々がわざと甘い声を出した。それから首筋にもキスをした。
「倫也、逆になって」
英梨々がゴロンと横になった。ベッドは広いので少し寝返りをうったぐらいでは落ちない。俺が下になって、英梨々が俺の上に跨るようにして座った。
「・・・」
「もうちょい上に座ったらどうだ・・・」
「ねぇ・・・」
「ベルトの上あたりとか・・・」
「・・・変態」
英梨々が何かを感じ取った。俺もかつてない圧迫をアレで感じ取った。
「まぁいいわよ・・・あたしはね、理解ある方なの」
流石エロ同人作家である。今なにが起きているのか正確に把握しているようだ。
「へんたいともや」
そういいながら、俺に顔を寄せてきてキスをした。英梨々が鼻や耳や唇にキスするたびに、「ちゅっ」という唾液の混ざった音がなった。
「そっか・・・麺が伸びちゃうよな」
俺はやっとさっき言っている英梨々の意味がわかった。
「じゃあ、最期ね」
英梨々が俺の唇に唇を強く重ねた。その間中はどうしても呼吸を止めてしまう。英梨々は目を閉じている。音はならないけれど、心臓の鼓動は聴こえてきそうなぐらいバクバクしている。
ずっとこうしていたい。
俺は優しく英梨々を抱きしめた。英梨々の胸が俺の胸にかさなっている。すごく気になる。触ってみたくなるけど、たぶん怒るだろう。
「んくっ・・・」
「・・・」
「ぷはっ~~~」
英梨々も呼吸を止めていたのだ。苦しくなって離れた。
「はぁはぁ・・・倫也。これがキスよわかった?」
「・・・わかった」
「あと、そろそろ手を放して」
俺は首を傾けたまた英梨々にキスをした。
「もう、最期だって言ったでしょ」
英梨々の上唇を吸うように噛んだ。舌を絡めるは今日じゃないのだろうな。
「チュ♪」と唇が離れる時に軽快な音がなった。
それからキスをせずに英梨々を抱きしめていた。英梨々はされるがままだった。
「ずっとこうしてたい」
「それはいいけど・・・」
「麺が伸びるのか・・・」
「・・・うん」
2人とも理性を総動員してなんとか離れた。そしたら冷静になってきて、恥ずかしくて目が合わせられない。なんかすごく乱れてしまった気がする。
「ふぅ・・・」
俺はベッドを立った。英梨々が後からついてくる。
ワゴンから冷やし中華をテーブルに置いた。そんなに長い時間をベッドの上で過ごしたつもりはない。
けど、冷やし中華が常温になって麺が伸びて塊になっていた。
英梨々が麺の塊を箸で持ち上げて苦笑いしている。
いただきますも言わずに、ふたりでモソモソと冷やし中華を食べた。
「あはははははっ」
と途中で堪え切れなくなった英梨々が笑いだした。
あんまり大きな口で笑うから、八重歯が見えた。
青のりが八重歯についている。
(了)