名探偵の世界のバグ(エラー)は俺らしい 作:heatmajin
神代玲という男が、あの嵐のような代替案を鈴木家の応接間に残していってから、数日が過ぎた。
鈴木朋子の経営者人生において、これほどの衝撃と屈辱を味わったことはなかった。彼女が心血を注いで練り上げた計画を、あの若い男は、まるで子供の砂遊びを眺めるかのように、たった数分で完璧に論破していったのだ。
夜、一人で広大な書斎に籠り、彼の残したUSBメモリの中身を検証すればするほど、その恐ろしいまでの先見の明と緻密な計算に、戦慄するしかなかった。同時に、あの全てを見透かすような不遜な瞳が、脳裏に焼き付いて離れない。
苛立ちと、そして生まれて初めて感じる、自分を超える「オス」への抗いがたい興味。その相反する感情が、彼女の常に冷静だったはずの心を、ぐちゃぐちゃに掻き乱していた。
そして、ついに、彼女の鉄壁のプライドが、ほんの少しだけ音を立てて軋んだ。
朋子は、震える指で、名刺に書かれていた忌々しい男の電話番号をダイヤルしてしまっていた。
「⋯わたくし、鈴木朋子と申します」
あくまでビジネスライクを装ったその声は、しかし自分でも気づかないうちに、わずかに上ずっていた。
「先日の代替案について⋯もっと詳しく、お話がお伺いしたいのですが」
電話の向こうで、男は全てを予期していたかのように、静かにこう答えた。
「ええ、もちろん。では、今夜はいかがですかな?」
*
都心の超高級ホテルの最上階にある、静かなバー。
厚い絨毯が靴音を吸い込み、眼下には宝石を散りばめたような東京の夜景が広がっている。
神代玲は、そのバーカウンターの一番奥の席で、一人グラスを傾けていた。
そこに、黒いシンプルな、しかし体のラインがはっきりと分かるドレスに身を包んだ、鈴木朋子が姿を現した。
「お待たせして申し訳ありません」
「いえ。美しい女性を待つ時間は、男にとっては喜びですよ、ご夫人」
神代は彼女を隣の席へとエスコートする。朋子は、そのあまりにもスマートな振る舞いに、ほんの少し戸惑いながらも腰を下ろした。
そして、すぐにビジネスの話を切り出そうとする。
しかし神代は、それを優雅に、しかし有無を言わさず遮った。
「ご夫人。今夜は、仕事の話はやめにしませんか」
「⋯では、何のお話を、と?」
神代はバーテンダーにアイコンタクトで同じカクテルをもう一つ注文すると、彼女の鋭い瞳を真っ直ぐに見つめ返した。
そして、こう言ったのだ。
「あなたの話が聞きたい。鈴木財閥の女帝としてではなく、鈴木朋子という、一人の美しい女性の、ね」
その瞬間、朋子は理解した。
今夜は、もう逃げられない、と。
ここはビジネスの交渉の場ではない。
男と女の、どちらが相手を支配するのかを決める、狩りの場なのだ、と。
神代のあまりにも不躾で、そして直接的な言葉。普通の男がそれを口にすれば、朋子はただ一瞥しただけで、その場から立ち去っていただろう。
しかし、目の前のこの男は違った。彼の言葉には、単なる口説き文句ではない、抗いがたい不思議な説得力があった。まるで自分の心の、一番奥深くを見透かされているかのような。
「⋯私の話ですって? 面白いことを仰いますのね。私のことなど、ゴシップ誌でもお読みになれば、いくらでも書かれておりますわ」
彼女は精一杯のポーカーフェイスを保ちながら、そう切り返す。だが神代は、その薄っぺらい鎧を、いとも容易く剥ぎ取ってみせた。
「いえ。僕が知りたいのは、そんな誰でも知っている、上辺だけの情報ではない」
彼は精神感応の力を、ごく微弱に使い始める。彼女の心の奥底にある、隠された感情の断片を拾い上げるために。
「僕が知りたいのは、例えば⋯」
彼はカクテルグラスをゆっくりと回しながら、彼女の瞳の奥を覗き込むように言った。
「あれほどの財力と権力をその手にしながら、なぜあなたの瞳は、時折ひどく退屈そうに曇るのか」
「⋯!」
「あるいは、あの人の良さそうなご主人。彼を心から愛していると、胸を張って言えますかな?」
「あなたに関係のないことですわ」
「そして、何より⋯」
神代はここで一度、言葉を切った。そして、彼女の心の、最も柔らかく、そして最も暗い場所を、的確に抉る一言を放つ。
「夜、一人であの広すぎるベッドに横たわっている時。あなたは、本当は何を求めている?」
朋子は息を呑んだ。もう何も言い返せない。
この男は、なぜそこまで分かるのか。自分が誰にも見せたことのない、心の奥底の渇きと虚無を、なぜいとも容易く見抜いてくるのか。
神代は、そんな彼女の激しい動揺を、楽しむかのように続けた。
「あなたは満たされていないんですよ、朋子」
彼は初めて、彼女を呼び捨てにした。
「あなたは本当は、こんな退屈な予定調和の世界ではなく、もっとスリリングで予測不能な人生を求めている。そして、あなたという気高き女王を、力ずくでその玉座から引きずり下ろしてくれるような、本物の『王』の出現を、心のどこかで待ち望んでいた。⋯違うかな?」
その言葉はもはや、問いかけではなかった。それは、彼女自身も気づかないフリをしていた真実を突きつける、宣告だった。
朋子の呼吸が浅くなる。反論しようとしても、言葉が出てこない。彼の絶対的な自信に満ちた瞳に射抜かれて、身動きが取れなかった。
神代はそんな彼女の様子に満足げに頷くと、静かに席を立った。
そして彼は、園子の話へと巧みに話題を切り替える。
「園子さんのことはご心配なく。私が責任を持って幸せにします。ですが⋯」
彼はそこで一度言葉を切り、悪魔のように微笑んだ。
「それは、あなた方が考えるような普通の幸せではないかもしれませんな」
「⋯ッ! あなた、園子に何をするつもりですの⋯!」
その瞬間、朋子の動揺は一瞬にして母親としての激しい怒りへと変わった。彼女は鋭い獣のような目で、神代を睨みつける。
それが、彼女の最後の抵抗だった。
神代は、そんな彼女の健気な抵抗を嘲笑うかのように、自身のスマホをそっと彼女の目の前に置いた。
「私が何をするかではない。彼女が何を望んでいるか、ですよ」
画面に映し出された光景に、朋子は息を呑んだ。
そこにいたのは、数日前の夜、神代の部屋のベッドの上で、快楽に喘ぎ乱れながら、自らの意思で神代にその身を捧げている、娘・園子の姿だった。
動画の中の園子は、涙目で、しかし、恍惚とした表情で、こう言っている。
『玲さま⋯♡ 私、玲さまのものになれるなら、なんでもします⋯♡ 蘭だって、喜んで、差し出しますから⋯♡』
そのあまりにも破廉恥で、そして自分の知らない娘の姿。
朋子の、母親としての最後の理性が、完全に砕け散った。
しかし、彼女の心に芽生えたのは、絶望だけではなかった。
娘が、あんなにも無様に、しかし恍惚として男に身を捧げているその背徳的な光景が、彼女の心の奥底に固く封印していたある「扉」を、こじ開けてしまっていたのだ。
それは、夫・史郎のような凡庸な男では決して満たされることのなかった、「絶対的な強者に、支配され、蹂躙されたい」という、彼女自身の秘められたマゾヒスティックな願望の扉だった。
神代は、そんな彼女の瞳の色の変化を見逃さない。そして、追い打ちをかけるように、究極の選択を突きつけた。
「さあ、選びなさい、朋子」
彼の声は静かだったが、その場の全てを支配していた。
「娘と同じ、快楽のこちら側の世界に来るか。それとも、一人何も知らないまま、古い価値観の中で朽ち果てていくか」
それはもはや選択ではない。彼女にとっては、抗いがたい「招待状」だった。
朋子は、震える唇を一度きつく結んだ。そして、ゆっくりとソファから立ち上がる。その動きは、まるでスローモーションのようだった。
彼女は、神代のその足元へと歩み寄る。
そして、何の躊躇もなく、静かにその場に膝をついた。
ハイブランドの黒いドレスの裾が、床に広がる。
それはもはや、ただの敗北宣言ではない。長年、自分を偽り続けてきた女王が、初めて自らの真の欲望の前に跪いた、「帰依」の儀式だった。
神代は、そのあまりにも美しい降伏の姿を満足げに見下ろすと、彼女の綺麗に結い上げられた髪を、優しく、しかし力強く掴んだ。
そして、彼女の顔を上向かせる。
涙に濡れた、しかしどこか恍惚としたその瞳を覗き込みながら、彼は静かに命令した。
「賢い選択だ。⋯では、女王陛下」
彼は悪魔のように微笑んだ。
「最初の忠誠の儀式は、このような人目のある場所では勿体ない。もっと二人に相応しい、『玉座』で執り行おうじゃないか」
彼はそう言うと、彼女の手を取り、優雅に立ち上がらせる。
そして、有無を言わさぬその力強い腕で彼女の腰を抱き寄せると、バーの出口ではなく、その奥にある、彼がこの日のために用意させておいた、最上階のロイヤルスイートへと、彼女を導いていくのだった。
重厚な扉が、静かに閉まる。
二人きりの、完全な密室。
神代は、そこで彼女を再び、絨毯の上に跪かせた。
そして、自らのスーツのベルトに、ゆっくりと、手をかける。
「さあ、始めようか」
彼は、彼女の髪を優しく掴み、その顔を、自分の方へと、上向かせた。
「お前のその気高い口で、王である、俺のペニスに、最初の忠誠を誓ってみせろ」
神代の命令は絶対だった。
朋子はもう何の抵抗も示さない。ただ黙って目の前の男が、スーツのベルトを緩めるのを見つめている。
ファスナーが下ろされ、硬く熱い男根が彼女の目の前に突き出された。
それは、夫・史郎の見慣れたそれとはまるで違う。大きさも硬さも、そして放つ威圧感も。
これこそが、自分を屈服させた「王」の証。
彼女は、ゴクリと喉を鳴らした。
恐怖ではない。それは屈辱と、そして抗いがたい興奮が混じり合った生唾だった。
「どうした? 早くしゃぶれ」
神代は、彼女の結い上げた髪を鷲掴みにすると、その頭を自分の股間へとぐいと押し付けた。
朋子は観念したように、ゆっくりと、唇を開く。
そして気高い女王のその口が、初めて王のペニスをその先端から含んでいった。
「ん⋯っ⋯」
口の中に広がる未知の感触と匂い。
彼女は、数十年間の人生で初めて、これほどの屈辱を味わっていた。
しかし同時に、その屈辱が彼女の身体の奥深くを、ぞくぞくと震わせているのも事実だった。
「下手だな。もっと舌を使え。奥まで深く、だ」
神代は、容赦しない。
彼は彼女の後頭部を掴むと、まるでピストン運動のように、自分のペニスを彼女の喉の奥へと何度も何度も突き入れた。
「んぐっ! ごほっ⋯! ぉえ⋯!」
朋子は涙目になり、えずきながらも、必死でその奉仕を続ける。
もはやそこに、鈴木財閥の女帝の姿はなかった。
ただ絶対的な主人の命令に従い、その男根をしゃぶり続ける、一匹の雌犬がいるだけだった。
やがて神代のペニスが、彼女の口の中でさらにその硬度を増すのが分かった。
「⋯そろそろだ。全部飲め。一滴残らずな」
彼はそう言うと彼女の口の中で、その熱く濃い支配の証を迸らせた。
「んんーーーっ!!」
朋子は、その生暖かくおびただしい量の精液を、むせながらも必死で飲み下していく。
それが王に与えられた、最初で、絶対の、命令だったから。
全てを飲み干し、口の端から一筋白い液体を垂らしながら、彼女が、ぜえぜえと肩で息をしていると。
神代は、その汚れた口元を自身の指で乱暴に拭い、それを舐め取らせた。
そしてこう言ったのだ。
「よくできたな、朋子。――今日からお前は俺の犬だ」
「犬は主人の命令を待つものだ。違うか?」
神代は、床に跪いたまま、荒い息を繰り返す朋子の顎を、靴のつま先でくいと持ち上げた。
「⋯はい。ご主人さま⋯」
朋子は、かろうじてそう答える。
その声はもはや彼女自身のものとは思えないほど、か細く、そして従順な響きを持っていた。
「よろしい」
神代は満足げに頷くと、自らのスーツのズボンを完全に脱ぎ捨てた。
そして、部屋の中央にある巨大なキングサイズのベッドへと腰掛ける。
彼はひざまずいたままの朋子に、指をくいと動かして命令した。
「来い」
たった一言。
しかしその命令は絶対だった。
朋子は、まるで目に見えない鎖に引かれるかのように、四つん這いになり、主人の待つベッドへと、ゆっくりと進んでいく。
ハイブランドの黒いドレスが床に擦れ、みっともない音を立てる。
しかしもう彼女に、そんなことを気にするプライドは残っていなかった。
神代の、その足元にたどり着くと、彼女はまるで本物の犬のように、その靴に自分の額をこすりつけた。
「いい子だ」
神代は、その忠実な姿に笑みを浮かべると、今度は彼女のドレスの背中のファスナーに手をかけた。
ジィーという無機質な音と共に、彼女の白い背中が露わになる。
彼は、そのドレスを、まるで不要な皮でも剥ぐかのように、乱暴に彼女の身体から剥ぎ取った。
下着姿になったその熟れた身体。
園子のような若さはない。
しかし、年齢を重ねたからこその、官能的な肉付きと色気を放っていた。
神代は、そのまだ気品を残しているレースの下着を眺めながら、こう言った。
「お前は、今日から俺の犬だと言ったな」
「⋯はい」
「ならば、犬に服は、必要ないだろう?」
神代は、彼女のブラジャーのホックに手をかけた。
そしてそれを、引きちぎるように外す。豊かな乳房が重力に従い、ぽろりと躍り出た。
次に彼は、彼女の最後の一片であるパンティに手をかけると、何の躊躇もなく、それを両手で引き裂いた。
「んっ⋯!」
朋子の身体が、びくりと跳ねる。
完全に無防備な裸体が、ホテルの煌びやかな照明の下に晒された。
鈴木財閥の女帝が、ただの裸の女になった瞬間だった。
「これから俺の前では、常にその姿でいろ。お前は俺がいつでもどこでも好きに使える、ただの雌犬なのだからな」
彼はそう言うと、彼女をベッドの上に仰向けに押し倒した。
そして、その熟れた白い身体の上に、自らの服を着たままの身体を重ねていく。
「ひぅっ⋯!」
服のざらついた生地が、彼女の敏感な素肌を擦る感触。
そのアンバランスな関係性が、何よりも雄弁に、二人の支配と服従の関係を物語っていた。
神代は、その熟れた果実のような女帝の脚を、大きく開かせると、その潤んだ秘裂に、自分の熱く硬くなったペニスを押し当てた。
「さあ女王陛下。お前のその気高い玉座をいただくぞ」
彼はそう言うと、一気にそのチンポを、彼女の秘裂の最深部へと突き入れた。
「ぎゃあああああああーーーーーっっ!!」
朋子の絶叫がスイートルームに木霊した。
それは痛みと、屈辱と、そして彼女自身もまだ気づいていない、禁断の快楽の始まりを告げる産声だった。
神代は朋子の絶叫をBGMに、その豊満な肉体を存分に味わい始めた。
最初は抵抗していた彼女の身体も、彼の容赦なく、しかし的確な腰の動きと、そして、断続的に脳へと直接送り込まれる、快感の電気信号に、次第に抗う術を失っていく。
「んっ⋯く⋯! あ、あぁ⋯!」
夫とはまるで違う。
その圧倒的な力強さ。
身体の一番奥、一番感じやすい場所を、一突き一突き確実に抉ってくるその的確さ。
そして、彼のペニスが内壁を擦るたびに、脳内に直接響き渡るオーガズムの記憶。
朋子の数十年眠っていた女としての本能が、物理的にも、精神的にも、無理やりこじ開けられていく。
「どうした朋子。もう声も出ないか?」
神代は、彼女の汗ばんだ額にかかる髪をかき上げながら、嘲笑うように囁いた。
「も、っと⋯!♡ もっと、激しく⋯!♡ 私の、この、子宮の、奥まで⋯!♡ あなたの、チンポで、めちゃくちゃに、突いて⋯!♡」
朋子は、もはやプライドなどかなぐり捨てて、喘ぎながらそう懇願する。
しかし神代は、それを鼻で笑った。
「犬が主人に命令するな」
彼はそう言うと、さらにその腰の動きを激しくする。そして、見えない力を使い、彼女のその豊かな乳房を、まるでたくさんの冷たい指で、同時にまさぐるかのように、刺激し始めた。
「ひぎゃっ!♡♡ あ、むね、も⋯!♡ あたまの、中まで、おかしくなっちゃう⋯!」
現実のペニスによる子宮への、暴力的なまでの衝撃。
そして、超能力による乳房への、どこまでも執拗な愛撫。
さらに、断続的に脳へと直接送り込まれる、快感の電気信号。
その三重の快楽の波状攻撃に、朋子の最後の理性は、完全に焼き切れた。
「あがあっ!♡ んんっ、んっ、んっ!♡ いきます、いっちゃいます、れいさまぁっ!♡」
もはや彼女の口から出るのは、意味をなさない喘ぎ声と、主人への絶頂の報告だけ。
プライドも理性も全て、彼の絶対的な支配の前に、ぐちゃぐちゃに溶かされていく。
どれくらいの時間が経ったのか。
彼女が何度その屈辱的な快感に身を震わせたのか。
やがて神代は彼女の身体の奥で、その支配の証を迸らせた。
「んんんーーーーーっ!!♡♡」
朋子の白い身体が、大きく痙攣する。
そしてその意識が、快感の奔流の中に沈んでいく。
ぐったりと、まるで魂が抜けたかのようにベッドに横たわるかつての女王。
神代はその無様な、しかし、美しい獲物の姿を、満足げに見下ろした。
そして、まだ自分の精液で汚れたままの、彼女のその気高い口元にそっと顔を近づける。
そしてこう言ったのだ。
「――おめでとう朋子。今日からお前は俺の所有物だ」
彼は、そのぐったりとした裸の身体を、まるで戦利品のように抱き上げると、スイートルームのシャワー室へと運んでいく。
そしてこれから始まる、長い、長い、女王への、最初の「調教」の続きを始めるのだった。
この夜、毛利蘭は珍しく、何の夢も見なかった。
ただ深く静かな、眠りの中にいた。
しかし、彼女の身体は、正直だった。
無意識のうちに、毎晩のように与えられていた、あの、甘い刺激を求めて。
その清らかなる太腿が、シーツの上でかすかに擦り合わされていたことを、彼女自身は知る由もなかった。