爆乳ハーレムパラダイス~あなたに全てを捧げたい~ 作:投稿用
エロだらけはさすがに疲れるでしょうし……ざまあ系な、茜ちゃん攻略回です。
話は少し遡る。これは、あの日、茜と詩織が悠真の家を立ち去った後の事……。
「――あのね、悠真お兄ちゃん。私たちがハーレムを作ってほしいって言ったのは、ただのワガママじゃないの。みんなに幸せになってほしいっていうのもあるけど……特に、茜ちゃんを何とかしてほしいの」
リビングのソファに座る俺に向き合い、唯ちゃんが真剣な面持ちで切り出した。その隣では咲ちゃんと優花さんも、いつになく険しい表情を浮かべている。
「ええと、同級生の茜ちゃん?あの子、雰囲気的には潔癖症な印象を受けたけど……あの子が、どうかしたのかい?」
まだ一度しか出会った事がない茜ちゃんの姿を思い浮かべる。自分とみんなとのイチャチャを見て、「不潔!!」と顔を真っ赤にして怒っていた。侮蔑というか、そんな意図すら持っていたかに思える。
「茜ちゃんが潔癖症になったのは、あの子のせいじゃなくて、茜ちゃんのクソ親父が原因だよ」
咲ちゃんが吐き捨てるように言った。とげのある言葉に、やや眉を顰める。
「クソ親父って……咲ちゃん、そんなひどい言い方はあんまり良くないんじゃ――」
「女と見ると見境なし。奥さんに隠れて浮気し放題。昭和の化石みたいなモラハラ気質で、気に入らなきゃ妻に手も上げるのは当たり前」
「…………は?」
俺の思考が一瞬停止した。
「それだけじゃないわよ」
静かに、しかし怒りで声を震わせて優花さんが続けた。
「私、あの男に直接言われたわ。『俺の愛人になれ。そうすれば就職も結婚も面倒見てやる』って……」
俺は拳を握りしめ、みしりと音が鳴った。
「私もお姉ちゃんも、あのクソ親父のエッチな視線には晒されてるからね?茜ちゃん家に行かなきゃいいだろ、とか思わないよーに!行かないと、あのクソ親父が茜ちゃんたちに乱暴するから、エッチな事は絶対許さなかったけど、行くしかなかったの!信じられる?茜ちゃんの家は神社。神職の癖にこれだよ?」
ほー、そーかそーか……前言撤回だクソ親父が!!全力で潰す……徹底的にだ!!悪いな、父さんが作り上げた資産、存分に使わせて貰う!!
そして、茜ちゃんのあの態度の理由がよーーーーーーくわかった!神聖であるはずの「家(神社)」が最も不潔な場所であり、敬うべき「父(神主)」が最も醜悪な男であるという、逃げ場のない矛盾から生まれていたのだ。女を侍らせるという点で俺とそのクソ親父は同じだ。彼女には、俺がクソ親父と一緒に見えたんだろう。
「神社だからこそ、やりたい放題なの。ほら、治外法権なところあるでしょ?明確な証拠を握らないと、どうしようもない所もあって……」
「おまけに、自分を神の使いか何かと勘違いしてるわ。茜ちゃんが巫女服を着て奉仕してる時も、平気で汚い手で触ろうとするのよ」
咲ちゃんと優花さんの告発に、俺は静かに立ち上がり、窓の外を見据えた。
「なら、神職らしく『因果応報』を教えてあげないとね。金で神の威光を買っているつもりなら、その金の力を思い知るべきかな……」
たしかに厄介な相手だ。だが、突破口が無い訳じゃない。優花さんたちに平然と手を出そうとするところを見るに、こりゃあ隙だらけだ。ならば、そこを突けばいい。まずは、興信所と手を組むか……俺は、スマホを手に取り、有能そうな事務所を探した。
「……不倫相手が10人以上。おまけに、未成年にまで手を出している……?」
そして俺は、証拠を集めた後、某所の弁護士事務所を訪ねた。デスクに広げられた写真の数々を前に、初老の弁護士が、苦虫を噛み潰したような顔で呻いている。そこに写っているのは、神職の装束を脱ぎ捨て、女子中学生にしか見えない少女の腰を抱いてラブホテルへと入っていく、茜ちゃんの父親の姿だ。
……ある程度は想像ついてたけど、予想以上に滅茶苦茶空気が悪くなっている。事務所内の空気が、「重い」を通り越して「痛い」。正義感の強い若手弁護士などは、握りしめた拳を震わせ、今にも写真の中の男を殴り飛ばしそうな勢いだ。
「悠真さん。これは……単なる『不倫の慰謝料』で済ませるレベルではありません。立派な、それも最悪の部類の刑事事件です」
佐藤弁護士が、眼鏡を外して眉間を押さえた。
「……悠真さん、この資料を我々に預けていただけますか?」
佐藤弁護士が、確信に満ちた目で悠真を見た。
「これだけの証拠、そして被害者の数……これは我々弁護士だけの仕事ではありません。宗教法人の不透明な資金還流、そして未成年への組織的搾取。これはもしかすると、検察の特捜部が動く可能性があります」
「特捜って?」
「簡単に言えば、検察のとにかく怖い上の存在ですね。普通、彼らは個人の問題には動きません。しかし……この男は宗教家です。こういう男は、洗えば余罪が出てくる可能性が高いんです。悪徳商店で考えますよ?彼らがまず考えるのは、詐欺で利益を得る事。では、次に考えるのは何か?そう……脱税です」
ああ……悪人の行動にはパターンがあるって話か。
「宗教家が捕まる時は、信仰じゃありません。金です。そして、金の流れは必ず嘘をつけません」
「……金の流れは必ず嘘をつけない、か」
彼の言葉を反芻した。信仰という目に見えない盾で身を守っているつもりでも、贅沢や淫行を支える「金」という実体は、必ず足跡を残す。その足跡を辿れば、聖域という名の治外法権など、法という名の重機であっけなく踏み潰せる。
「ええ。我々弁護士がこの膨大な資料を精査し、裏付けを取り、検察への『特効薬』として仕上げます。悠真さん、あなたは最高の仕事をしてくれました。あとは、我々プロに任せて、あなたは――救うべき少女の元へ」
「……いや、その……知っちゃった以上、黙ってはいられないでしょう?見なかったことにしたら、俺も同じ側になっちまう」
少し照れくさそうに、しかし真っ直ぐな目でそう言うと、弁護士さんが一瞬驚いたように目を見開き、それから柔らかく微笑んだ。
「……ふふ、そうでしたか。失礼しました。あなたは、ただ、一人の少女の涙を止めたかっただけなのですね」
彼は資料を丁寧に束ね、重厚な革の鞄に収めた。
「安心してください。後は、全て我々にお任せを」
「……お願いします、先生」
事務所を出て、生ぬるい風に吹かれながら、悠真は空を見上げた。
(チェックメイトだ。いや、日本人だし、王手飛車角取りの詰み、かな)
その日は、不気味なほど静かな午後だった。私は、神殿の回廊で虚無感に包まれながら床を拭いていた。時折、奥の私室から聞こえてくる父親の、下卑た笑い声と女の声……。
(ああ、また。またあの人は、誰かを汚している……。神様、助けて……)
彼女が祈るように目を閉じた、その時だった。ドタドタと、境内が騒がしい。何だろうと不思議に思い、玄関に向かう。開けてみると……え、おまわりさん?それに、スーツ姿の男の人が沢山……。
「警察です。家宅捜索令状が出ています」
「えっ?」
怖そうな人達が並んでいて、言葉も厳しそうではあったけど、一瞬、お巡りさんの表情が優しく……「もう大丈夫だよ」そう言われた気がして、胸の奥が少しだけ温かくなった。
静寂に包まれていたはずの境内が、一気に慌ただしくなった。制服姿の警官たちが手際よく配置につき、その後ろからは鋭い眼光を放つスーツ姿の男たち――検察と国税庁の職員たちが、まるで巨大な波のように押し寄せてくる。
「な、なんだ君たちは! ここをどこだと思っている! 私は宮司だぞ!」
奥の部屋から、愛人と戯れていた父親が、身なりを乱したまま飛び出してきた。だが、いつもなら地元の有力者として警察に圧力をかける彼の怒声も、今日ばかりは虚しく空を切る。
「宮司さん。あなたの個人的な銀行口座、および神社の不透明な資金の流れについては、既に当局が把握しています。……それと、この写真の少女たちに心当たりは?」
検察官が突きつけた資料をひと目見た瞬間、父親の顔から血の気が引いた。
「一斉包囲」だった。悠真が弁護士を通じ、各所に「絶対に揉み消せない証拠」を、互いを縛り合う形にした結果だった。正直、彼らはもはや一切の温情を残していなかった。
「……あ、あ、ああ……」
無様にへたり込む父親。神の使いを自称し、家族を、そして少女たちを虐げていた権威が、法という名の現実によって無残に剥ぎ取られていく。
「……茜ちゃん」
混乱する玄関先で、呆然と立ち尽くしていた私の肩を、誰かが優しく叩いた。振り返れば、そこには、お友達の双子、咲ちゃんと唯ちゃんがいた。
「茜ちゃん、もう大丈夫だからね!」
「うん!あんな汚いもの、もう全部なくなるから」
咲ちゃんと唯ちゃんは、顔に涙の跡を残しながらも、私を力強く抱きしめた。その温かさに、張り詰めていた心の糸がぷつりと切れ、目から大粒の涙が溢れ出した。
警察の車両が走り去り、嵐のような騒がしさが遠のいた神社の境内。茜は、唯と咲に抱きしめられたまま、まだ現実感を持てずに震えていた。
「それにしても、どうして?なんで、急に……」
私の掠れた声に、唯ちゃんが顔を上げて、いたずらっぽく、でも誇らしげに胸を張った。
「凄いでしょ!実はね、私たち悠真お兄ちゃんに『茜ちゃんを助けてほしい』ってお願いしたの。そうしたら、お兄ちゃんがすぐに動いてくれたの♪」
「えっ……?お願いしたって……あの人に?」
茜の頭に、不潔だと罵ってしまったあの青年の姿が浮かぶ。唯と咲は顔を見合わせ、満面の笑みで頷いた。
「そう!私もお姉ちゃんも、あのクソ親父が茜ちゃんに嫌なことしようとしてるの、ずっと知ってたから。でも、私たちだけじゃどうにもできなくて……。だから、頼んだの!」
咲が茜の手をギュッと握りしめる。
「これで、もうお父さんにエッチなことされなくなるでしょ♪あの不潔な視線も、汚い手も、もう二度と茜ちゃんに届かない。お兄ちゃんが、全部の逃げ道を塞いでくれたんだから!」
「……あ……」
私は言葉を失った。自分が「不潔だ」「お父さんと同じだ」と拒絶していた悠真が、実は裏で、自分の人生を懸けて守りたかった平穏を、その強大な力で手に入れてくれていた。
「お兄ちゃんね、茜ちゃんの話を聞いたとき、すっごく怒ってたんだよ?それで、自分のお金と人脈を全部使って、弁護士さんとか検察の人とかを動かしてくれたの。茜ちゃんを、この地獄から連れ出すために」
唯ちゃんの言葉を聞くうちに、頭の中でバラバラだったピースが繋がっていく。なぜ、あんなに厳格な警察や検察が動いたのか。なぜ、誰も逆らえなかった父親があんなに呆気なく連行されたのか。
すべては、私が「不潔」だと切り捨てた男の、あまりに純粋で、あまりに強大な「愛」の結果だったのだ。
「私……ひどいこと言ったのに……。何も知らないで、あの人を……」
私の視界が、今度は申し訳なさと、そして自分でも驚くほどの「感謝」で滲んでいく……そして、私は、あの人、悠真さんへの評価を完全に改めていた。
警察や検察の車が去り、不気味なほどの静寂が境内に戻っていた。唯ちゃんたちに支えられ、一度は落ち着きを取り戻していたけど……、どうしても一人で伝えなければならない言葉がある。たぶん、来てくれる。だから、私はずっと待っていた。深夜の拝殿。月明かりだけが差し込む神聖な空間に、悠真が一人で神社を訪れに来た。
「……あの、悠真、さん」
私は、巫女服の袖をぎゅっと握りしめ、消え入りそうな声でその名を呼んだ。悠真が振り返ると、彼女は弾かれたように深く、深く頭を下げた。
「ごめんなさい……!私、何も知らないで、悠真さんのことを……あんなにひどい言葉で、お父さんと同じだなんて……っ」
声が震え、境内に涙が落ちる。唯ちゃんたちから聞いた「一斉包囲」の真実。悠真さんがどれほどの覚悟と資金、そして知略を巡らせて自分を救い出したのか。それを知った今、かつての自分の無礼が、刃のように自らの心を突き刺していた。
「顔を上げて、茜ちゃん。俺は別に、気にしてないよ。あの状況なら、俺が君のお父さんと重なって見えたのは当然だ」
「……っ」
悠真さんが数歩近づく。いつもなら、男性が近づくだけで嫌悪感で肌が粟立つはずなのに、不思議と彼の気配は、清涼な風のように茜の心を鎮めていった。
「悠真さんは……どうして、あんなにひどいことを言った私のために、ここまでしてくれたんですか……?」
「……知っちゃった以上、見過ごせなかった。ただ、それだけさ」
ああ……彼の飾らない、けれど力強い言葉。私は、巫女服の裾を握る指先に力が入るのを感じた。
「悠真さん……。私、あんなに男性のことが怖くて、不潔だと思ってたのに……。悠真さんにだけは、もっと……近づきたいって、思っちゃうんです。これ、おかしいですよね……?」
私は潤んだ瞳で、悠真さんを真っ直ぐに見つめた。それは感謝や謝罪を超えた、自分でもわかる……これは、隠し切れない純粋な「好意」の告白だった。
「……悠真さん。私に、もっと教えてください。唯ちゃんたちが言っていた、悠真さんの……優しさのこと」
私は震える指を伸ばし、悠真さんの服の袖をそっと掴んだ。それは、私が初めて自ら選んだ、他人への、そして男性への「歩み寄り」だった。
「あっ……」
彼に抱かれて、胸が熱くなった……ふふっ❤
さて、次回は……まあ、うん。R18だしね、の予定。