水野翠さんはえっち営業向けにたくさんイカされても天然なままがんばるようです 作:ふりーじ屋/家庭内禁書
原作:アイドルマスター
タグ:R-18 アイドルマスターシンデレラガールズ 水野翠
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ご依頼主よりうかがったコンセプトが「スポ根風快楽責め」でティンと来ました。
ちょっとだけ大スカありますのでご注意ください。
「も、もう……わた、くし……あぁ、お願いです、お手洗いに……!」
「立つには及びません、こちらにどうぞ」
アイドル・水野翠が浴室で壁に手を突きながらしゃがみこんでいる。下半身を見れば剣道の蹲踞のような姿勢だが、ヒザも腰もぷるぷる細かくいまにもよろけてしまいそうに震えている。
浴室といっても一般家庭のそれではなく、マットを敷いて数人が寝転がれるほど広い、有り体に言えばソーププレイができるラブホテルのものだった。
翠は全裸で女体をすべて明かりの下にさらけだされ、素肌が汗でてらてら光っている。長くつややかな黒のストレートヘアが背中や頬に貼りついてしまっている。
これから彼女がシャワーを浴びるならば、それらしい格好だった。しかし彼女は〝こちら〟を、つまり防災用のポータブルトイレのような、さもなくば幼児向けのおまるのような、とにかく排泄するためと外見から誰でもわかる白い楕円形の容器を、しゃがんでいる両足のあいだに押しこまれた。
「まさか、プロデューサーさん、は……っ!」
「信じられなかったかもしれませんが、ここまでの私の説明はすべて本当だった、と思ってください」
翠の、すでに水着グラビアなどで知られているしなやかで起伏のある――事務所のプロフィールでは身長164センチに体重47キロ、スリーサイズが上から80-54-81と公称している――スタイルに、下腹部だけ異変が生じている。食べすぎたあとのようにぽってりとふくらんでしまっている。
耳をすませば誰でもその理由に見当がつく。翠の荒い呼吸に混じって、キュルキュル、キュルキュルという音が聞こえる。
彼女はシリンジからたっぷりと浣腸液を注がれ、すさまじい便意に襲われていた。
「あと、私をプロデューサーと呼ばないように、と申し上げたはずですが」
「こんな……後生ですっ……はぅ、ほぁっ、はぁっ……あああっ!?」
尻の下に排泄容器の開口部をセットされても、翠は依然として肛門を引き締めて便意に耐えようとする。しなやかな曲線を描く柳腰や、鍛えられつつも優美な太ももが容器の座面や側面に当たってかたかた揺れて、追い詰められた獣めいた切迫感を醸す。
翠の背筋は脂汗にまみれつつ、弓道で見せる凛とした立ち姿の面影を残している。その背骨を、腰に近い突起から肩に近いくぼみまでを、〝プロデューサー〟と呼ばれた翠より一回りほど年上の男からつるりとなでられる。
「お店に行ったらともかく、いまはがまんできてもできなくても、構いませんよ」
「ふぁあ、はぁ……くぅ、あぁ、だ、だめ……っ!?」
彼の手が腋窩から乳房のふもとに迫ってきて、翠は震えながらも甘い声音を漏らす。ぬるぬるした肌を手のひらで味わうように、乳房のシルエットをなでてくる。しこりたっている乳首を転がしてつまんでくる。
「ああっ…! いやっ、み、見ないで……っ! こんな……恥ずかし……あひっ、んひぃぃっ!?」
「こんなときでも気持ちよくなれるのですか、水野さんは」
眼の前の男に脱糞を晒してしまうことが恐ろしくて、便意とともに寒気さえ感じていたのに、翠はどんどん体が熱くなる。ぞわぁっとする感覚が下腹部から背筋を通って体中に広がる。愛撫されているのは乳首なのに、膣奥まで反応して、腹圧が強まって、熱く大きな塊が押し入ってきたように快楽が逆らい難く重くなる。
「あああっ……くるっ! も、もぅ……い、く……ううっ……!」
しゃあああ、と浣腸液で薄まった糞便を漏らしながら、翠は絶頂へ追いこまれる。噴出したそれはきちんと容器の開口部に向けられていたが、あまりの勢いで容器内にびちゃびちゃ跳ね返って、翠をその手で乳愛撫している彼の体もわずかに汚す。
「あっ、あぁ……はぁっふ!? ま、まだっ」
「自分がうんち漏らしながらでもアクメをキメられる変態アイドルだ、って理解してくださいね」
彼にとっては目論見どおりである。
強制的な絶頂は、成功させるのが難しいが成功すれば手っ取り早い。アイドルたちに、自分の肉体が自分の意志よりも一般的な生理反応よりも男のケダモノじみた性欲に応じてしまうモノとなった、と効果的に洗脳できる。快楽を感じるべきでないと見なされているが実際はある種の快楽を伴う行為、つまり排泄などと同時であれば、よりはかどる。
快楽は浅くても良い。快楽を感じてしまった、という屈服を刻印すれば、そこからアイドルや女としてのプライドがどんどん腐食していく。
少なくとも、彼がこれまで〝始末〟してきたアイドルたちはそうだった。
「あの、ぷろでゅ……始末屋さん、それって理科の授業みたいですね」
彼は乳愛撫の矛を収めて翠の背中側に戻り、容器の開口部に顔を近づけつつ手であおいで、翠の便の匂いをかいでいた。そんな自分の仕草が、確かに中学校のころ理科の授業で教えられたものと同じだと思った。
「……塩酸とか水酸化ナトリウムよりは安全かと」
つい翠に合わせた返事をした。
もちろんそんなつもりはなかった。
「水野さん、いつもこのぐらい下痢気味なのですか」
「浣腸液で水っぽくなったせいではないでしょうか」
「下痢だと、匂いも違うのです」
「すごいですね、違いがわかるんですか……しょうじき、ちょっと……おかげで便秘とは無縁なのですが」
翠は容器の座面に腰を下ろしたまま、首と胴体をひねって彼を見つめている。
興味津々といった眼差しや口元が、汗だくで真っ赤に火照ったままの額や頬とひどくミスマッチである。
たらふく入れられていた浣腸液を排出して、下腹部がすっかりすっきりしていた。胴をひねっているせいで、ただでさえ引き締まったくびれが不可視のコルセットか何かで引き絞られているようにも見える。ぽってり勃起したままの乳首と、こちらもひどくミスマッチである。
「……水野さんはふだんから、多目に水分をとっているよう見受けられましたが」
「ですね。もしかして、それが?」
声も、まるで授業を真面目に受けている女子生徒のような、怒りも媚びも恐れも絶望からも遠い、むしろ興味津々といった具合に聞こえた。
脱糞させられながらの絶頂を強いられたばかりの女とは、とても思えなかった。
※
「始末屋さんの、なんだか……弓みたいに、しなやかな力強さを感じます」
「……そうでしょうか?」
「喩えがさすがにわざとらしかったでしょうか……でも私、こう言うと語弊があるかもしれませんが、あなたのおちんちん、好きになれそうです」
翠に体を洗ってから来るよう言いつけたあと、彼――プロデューサーとも呼ばれる始末屋――は、糞便を片付けてベッドルームを確認した。翠が入ってくるのを見計らい、ペニスを突きつけた。翠の顔の大きさほどもある長さや手首ほどもある太さといった見かけだけで威圧できるはずだった。
これは彼にとってある種の儀式であった。このペニスを初めて目の当たりにしたかつてのアイドルたちは、おののくか強がるかした。そうした彼女たちが、望まぬ絶頂に歯を食いしばり、涙を流し、絶望し、やがて嬌声とよだれと愛液を漏らし、懇願し、失禁し、理解した。それがお決まりだった。
翠もおののくか強がるかしてくれれば、いつもどおりの仕事ができる、と思えた。
「ほら、この先の返しなんて……昔の矢についていた鏃はこんな感じだったのでしょう」
「なんだか恥ずかしくなってきたんですけれど」
「そんな! ご立派ですっ」
「わざと言ってませんよね?」
目論見に反して、気恥ずかしい思いをさせられていた。
「……実は私、あの内定通知をいただいて、もうアイドルのお仕事が終わりってショックもあったんですけど……あなたがお世話してくださる、って聞いてから、ずっと……気になっていて」
「これが、ですか……グロテスクに見えませんか」
ここにある施設機能はラブホテルだけではなかった。
翠が所属している芸能プロダクションは、密かに〝裏劇場〟と呼ばれる施設を経営している。ホテルのほか、キャバレー、ストリップ劇場なども備える会員制の大型複合施設で、枕営業の拠点である。その一部門は『二穴生OK。アイドルが抱ける』を標榜している。人気低迷やスキャンダルを理由にその部門へ〝始末〟されるアイドルもいる。
水野翠にそこへの内定通知を渡したのは、彼女と初対面のときの彼であった。
「確かに外見も刺激的ですけど……交わったときの刺激は、もっと、ずっと、忘れられないぐらい……」
「ほかの人との経験を匂わせることは言わないよう気をつけてください。水野さんだって、前の子より肌の張りがいい、とか褒められても複雑な気分ですよね」
「これは失礼しましたっ」
内定通知を渡す前、彼は翠について次の説明を受けていた。
小学生のころから弓道に打ちこんでいたが、腕前より美しい外見やスタイルで評判が高く、それに思い悩むうちにアイドルとしてスカウトされデビューした。彼女を口説いたプロデューサーは――始末屋の前の担当プロデューサーだった――敏腕だった。アイドル・水野翠の人気をうまく高め実績を積んだ。そのうちに慢心したのか翠と密かに肉体関係を結び、それが発覚してしまった。
発覚したきっかけは、翠が仕事を増やすため事務所や担当プロデューサーに黙って枕営業に手を染めたことだった。枕営業先に気に入られ〝身請け〟話が出てきて、プロデューサーとトラブルになったためであった。
凛然とした弓道女子アイドルとしては致命的ながら、枕営業の才能は見こめる。しかし事務所を飛ばした〝前科〟がある以上、すんなり身請けさせることは不可能。
「フェラチオ、してみてください。いまのあなたのテクニックが知りたい」
「ふつつかものですが……始末屋さんに気持ちよくなっていただけるよう、心を込めてがんばります」
彼の始末屋としての任務は次の通りだった。
翠が表向きに残していた仕事をうまく着地させつつ、裏劇場向けに教育してほしい。
「あの、三つ指はつかなくても構いません」
「あらら、また……堂に入っててきれい、とよくお褒めいただいたので、つい……あっ、ごめんなさい、ご教示いただいたそばから」
翠に向けてどうにか『あなたのこれから裏ですべきことは、すべて私が教える』という表情を作る。しかし彼の内心では、翠に施すべき教育について考えがまとまり切らず、見切り発車状態だった。
彼は内定通知とともに、残務整理と裏劇場向けの教育を担当するという自分の役割をまず伝えた――『水野さん、プロデューサー業務を引き継ぎますが、このとおりですので、始末屋と呼んでください』『はい、始末屋さんっ』『さんは不要ですよ』『始末屋さんも私にさん付けですし……それに、八百屋さんや魚屋さんと呼びますよね?』『……始末屋さんで構いません』――引き渡したあと縁が切れてしまうときに未練がないよう、アイドルには丁寧語で事務的に接するのが常であった。
翠を引き受ける前からそれで通してきた。
「真面目にやってください、とは言いません。水野さんが最初から真面目に臨んでいるのは私に伝わっています」
「お気遣い痛み入ります……」
担当プロデューサーとの関係はともかく、枕営業については翠なりに仕事を増やそうと考え真剣に務めていたのだろう、と彼は納得した。
「私は水野さんから聞きました。どうせ売春をさせられるなら、まっすぐ務めて一流となりたい、それが救いになる、と」
「私のためにお力添えをいただけるとのこと、まことに感謝しております」
「あくまで始末屋の仕事の範囲内ですが……具体的に言えば、男にチヤホヤされることでお金を稼ぐことに慣れきった女を、男の性欲処理でお金を稼げるようセックス狂いにしてる、という仕事の範囲、ですが」
いきなりあえて露悪的に言うと、さすがに翠も眉をひそめる。
「セックス狂い、というのなら私はもう……優しく、気持ちよくしていただいてばかりで、体もすっかり甘えて……始末屋さんにも、さっきお尻をあんなにひどくいじめられたのに、少しおっぱいを優しくされただけで、あの通り」
「あの……まぁ、あの通りで」
沈痛な表情で言われるが、どうも毒気を抜かれてしまう。
「逆に言えば、激しいセックスは不慣れです。殿方への奉仕も不慣れです。始末屋さんのご教示は、まさしく私に必要なことです」
「……またお話しいただく必要があったら言いますので、いまはフェラチオしてください」
神妙な表情や、迷いも慌てもしない仕草から、翠が自分の境遇を理解している、と感じざるを得ない。理解していてこうなのだろうか、と困惑も禁じ得ない。
「ふぇぷっ、ふぁ、あ、んぷっ……れりゅ、んぅうっ……」
仁王立ちしている始末屋の前にひざまずいてのフェラチオを始めさせた。
裏筋を舐め上げ、鈴口についばむぐらいのキスを落とし、亀頭全体をしゃぶる。くちびるの輪でカリ首を締めつけつつ首を上下させる。よだれが竿に幾筋もどんどん垂れて睾丸まで濡らす。
「ぢゅちゅ、んっ、ふぁ、あ……ちゅく、ちゅ……ん、ん……」
「前のプロデューサーや、営業先の方は、こういう具合がお好みだったのですか?」
「んん、ンくっ……言わせないで、ください……」
「そうでしたね、前の経験を匂わせるな、とさっき言いましたっけ」
反応をうかがう上目遣いが、いささか自信なさげに見える。媚びのようにも見える。粘膜をぬちぬちと密着させる。摩擦や吸引の勢いが控えめだと思った。よく言えば丁寧で初々しい。悪く言えば淡白でたどたどしい。フェラチオであるにもかかわらずどこか楚々としていて、翠の外見には似合っている。
最初に仕こむ手練手管を決める。
「フェラチオの具合について、いま急いで私が教える必要がなさそうです。別の路線を覚えてもらいます」
「ギャップ萌え、を狙うのですか」
「……お察しがよいようで」
どんなに楚々とした弓道女子に見えても、彼女はほんの少し前まで男にセックスアピールを売りさばくアイドルだった、と思い出す。
その磨き上げてきた商売道具をおもちゃにしてやる、という趣向を翠はどう受け入れさせられるのか。
「表情をわざと崩したり、お行儀悪くじゅるじゅる音を立てたり、下品さを押し出したフェラチオが好まれる場面もあります。例えばひょっとこぐらい頬をすぼめ……ひょっとこ、って見た目わかりますか」
「ええ、あのお面の……始末屋さんのおちんちんも火のように熱いですね。確かに、ひょっとこにふさわしいです」
「……そうなんですか?」
彼はまた素で翠に返答してしまう。
「祖父から聞いたのですが、ひょっとこはかまどの神様のお面なんです。ほっぺたをすぼめている形は、かまどに火吹き棒で息を吹きこんでいるから、らしいですよ」
「ほ、ほぅ……博識ですね、勉強になります。私は知りませんでした」
「ひょっとこフェラでもそのようにお褒めいただけるよう、励みますっ」
「それは、どうも……う、ぉ――ぐ、ぁっ! ちょ、ちょっと水野さんっ……!」
翠がフェラを再開する。彼がほとんど記憶にないほど激しい勢いで、楚々とした美貌をくしゃくしゃにしながら、汁かけ飯でもすするようにじゅるじゅると音を立てて吸いついてくる。ふんす、ふんすとした鼻息が彼の下腹をくすぐったくさせる。
「ん、んぐ……始末屋さん、あの、強すぎましたでしょうか……」
「……確かに、頬をすぼめるのに合わせて勢いよくすするべきかな、と思う気持ちは、わかります」
翠が顔を上げて尋ねてくる。口の端からは唾液が糸を引いているが、その表情には真剣というより神妙ですらある。熱心にやる必要があるらしい、という自覚はある。もっとも彼女の前歴はアイドルで演技の心得もあるはずだったが。
またペニスをしゃぶらせる。じゅるじゅる音を鳴らしつつ頬をへこませ吸いつく。舌を這わせて亀頭をなで、同時に竿を手でしごく。彼が求めた動きを一生懸命なぞっている。
「強さはほどほどに押さえてください、フェラチオって実は膣より刺激が強くなりがちなので……そのぶん、顔芸を意識してください。笑わせるつもりぐらいの勢いで」
「はぷっ、んぢゅ、ちゅちゅ、んあっ、くふぅっ……にちゅ、ぬちゅ……こくっ、んぅっ……!」
翠の目がすっと細くなる。一息ついてふっくらしていた頬がまた大きくへこみ、眉間にしわが寄って鼻の穴がふがふが開く。息継ぎのときも、舌を突き出してペニスを根本から先まで舐めまわす。口の周りを唾液でべとべとにしながらも、時折苦しそうに息を漏らす。その姿に、アイドルとしての過去が微かに重なる。清潔で凛としたイメージがあったはずだが、いまやこうして男の性器を咥え、醜くも見える表情を晒している。
指示どおりである。そこは褒めてもいい。真剣にやっているぶん必死に見えすぎて、もし客に披露したら引かれてしまうかもしれない。この加減が難しい。
「んべ、れぇろ……んちゅぅ、んふぁ……っ」
翠の頭をなでてやる。翠がフェラチオを止めて目を細めて彼を見上げる。口元から唾液が滴りあごまで艶めかしく濡らす。ひょっとこフェラの吸引が彼女にとってもなかなか負担だったらしく、頬から鼻の頭まで桜色に染まり息もあがっている。しかし目が穏やかで、まなじりが優雅に垂れている。
思わずまじまじと見つめてしまう。
「……ひょっとこフェラとしては及第点としておきます。細かい具合は相手を見て好みに合わせる必要がありますが、それは私の教えられる範囲を外れます」
「ちゅぷ……るちゅ……始末屋さんのお好みを教えていただければ、合わせ……られるよう努力しますっ」
「私はお客じゃないので、一文にもなりませんよ」
翠の眼差しがまっすぐすぎて向き合うのに少し疲れ、彼は次にシックスナインを教えると翠へ告げた。
「き、汚いですよっ」
「水野さんがきれいにしてくださったばかりでしょう」
ベッドに並んで寝転びながら、横向きシックスナインの体勢に誘導する。それから始末屋はまず翠の尻の溝をつかんで開いて、肛門をゆっくりと観察しながらなでる。そこから漂うボディソープの匂いが、浣腸液混じりの排泄物からくる刺激臭のあとからだと、淡白でありいじらしくもある。
「不慣れなうちは横向きに誘導したほうがいいですね。シックスナインって上下だとどっちもそれなりに負担なので」
「……私が上だと、始末屋さんに腰砕けにさせられてしまうかも」
「そういった事情で長時間は不向きです」
翠の尻にふぅと息を吹きかけると、始末屋の眼前に晒された肛門と膣口までびくりと反応する。ついで腰を動かしてペニスを翠の顔の近くから頬に押しつける。
翠の尻肉は張りがある。指で押すとみちみちとした弾力を感じる。肛門周辺の肌は色素が薄く、皮膚の向こうの血肉が透けたふうな薄いピンク色をしている。中心の小さな蕾である肛門が、浣腸後の影響かわずかにふくらんで見え、まだ楚々とした印象を与える。膣口が触れられる前からふっくらほころびかけ、うっすら愛液らしき気配を帯びている。
「ぇ、あっ、んくっ……ぉ、おし、り……はぁ、うっ……!?」
指先で翠の肛門をくすぐる。窄まりがきゅっと締まり、すぐにくぷっと緩む。繰り返すたびに翠の呼吸が荒くなる。
汗でしっとりしつつある尻を舌で舐めて、ほのかな体温と塩辛さ、もちもちした具合も味わう。さらに菊皺をひとつひとつ、丹念になぞっていく。
「っ……っうぅー……ぅ……! そんな、ぁ、だ、ぇ……!」
「れぅ、んぐっ……ええ、水野さん、お似合いですよ、そういう反応が好きなお客さんもおられますし」
翠は肛門愛撫に不慣れ、と口で吐露する割にひどく敏感に反応する。始末屋が皺を数えながら舌先でなぞるたび、翠の体が小刻みに震える。唾液を塗りこめてからずぞぞぞっ、と吸い立てると尻肉がきゅうっとへこんでわずかに腰を浮かせる。翠もシックスナインに応じようと始末屋のペニスを口に含んでいるが、愛撫までする余裕がないらしい。くちびるがむにゅむにゅと当てられるのを感触で察する。うっかり歯を立てそうになったのをどうにか防いだのか。
「すぅ……んっ、ふっ、ぢゅぷっ……水野さん、お尻は恥ずかしいでしょうか?」
「……は、恥ずかしい、ですよ……」
始末屋が翠の肛門に鼻先を埋めて深呼吸する。始末屋があえて刺激を手控えている翠の膣口から新たな蜜が滲み出している。愛液がじわりあふれて恥丘まで湿らせている。
こんどは人差し指を慎重に翠の肛門へ押し当てた。指先が入口に触れた瞬間、翠の肩や腕のほうでもぞもぞ衣擦れが騒がしくなる。けれどそのまま第一関節まで埋没させ、腸壁の熱さと柔らかさを感じ取る。
「ん……んふぅっ……そ、そこ……っ……ぁ……!」
指を浅く出し入れしながら、同時に翠の尻肉をつかみ、広げるように揉みほぐす。肛門も膣口も粘膜が興奮で充血している。
「あ、あの、私、も……したほうがいいでしょうか、始末屋さんの、お尻……」
「……そうですね、やってもらってばかりではシックスナインになりませんから」
彼からあえてぼやけた返事を聞かされると、翠が再び彼の股間に顔を寄せる。
「ふふ、水野さん、くすぐったいですね」
「ま、待っていてください、私も、あなたに……んう……んぢゅちゅ……んっ……」
翠がおそるおそる始末屋の尻肉をつかみ、肛門へ顔を寄せる。鼻先をぐにぐに突っこんでくるせいで鼻息が彼をくすぐったがらせる。それから舌先をちろりと出し、彼に習うように周囲の皺の一本一本をなぞる。同時に翠の左手が伸びて、始末屋の硬直したペニスをしごく。竿部分を4本指で軽く握りこみ親指で裏筋をなぞる。右手が陰嚢を優しく包み、指先で転がすように刺激を与える。両手の動きはぎこちなく、時に強く握りすぎたりもしたが、その不慣れさが新鮮な刺激を与えてくる。
「ん、ぁく、ぅ……そうですね、その調子……このままだと、いまの水野さんには楽すぎるかな」
「むふっ、むふぅく……んぁ、んふ……んっくぅっ!?」
「もう少し深くいきますよ。セックス前に、奥までほぐしておきたいですし」
始末屋が翠の肛門を広げると、左手の人差し指と中指を直腸にねじ入れ、指の根本までめいっぱい埋めこむ。翠は肛門や尻どころか下腹部や太ももまでピンと緊張させ、それまでの愛撫もつい止まってしまう。
「こっちだけじゃ届きませんが、こうすると……わかりますか?」
「え……その……ぁんあっ!? っふうっ、んはぁあぁっ、おあぁっ……!」
さらに彼が残りの右手で翠の下腹部を圧迫する。
「は……ん、ふぁあぅ……!?」
始末屋が左手指をゆるく曲げた状態で力を入れて翠の直腸側から、さらに右手のひらで下腹部を押して彼女の膣奥側からぐいぐい刺激する。翠から戸惑いの吐息が漏れる。肛門と下腹部から挟み撃ちされる未知の感覚に襲われるがままになる。角度や圧力をゆらゆら切り替え、翠の膣奥が反応する位置を探る。愛撫と言うよりコリをほぐすマッサージめいた真剣さが手つきから伝わったのか、翠が気圧されて愛撫も止まる。
「くっ、ふぅぅう……っ! あ、ぇぅっ……な、なんだか……っ……っうぅー……ぅ……!」
「ポルチオはデリケートで直だと開発に手間がなかなかかかりますが、こうやって裏手から責めてやると……」
子宮に迫る感覚に呆然として、勃起してきた彼のペニスを顔に押しつけられても、されるがままになってしまう。翠の膣や下腹部や肛門の筋肉が緊張して指を跳ね返そうとすると、こんどは彼がぴしぴしと下腹部を指先や手のひらで叩く。緊張して筋肉がこわばるほど、彼からの微細な振動が内側まで伝わる。
「ぁ、え……? だ、めぇ……それっ……っお、っ……!」
「これはこれで力が要るので、やる側からすると一長一短ですけど」
始末屋が直腸内に収めた二指を器用に使い、子宮頚部を腸壁越しに探って誘導する。下腹部側から叩いて軽く揺らす。
「んっ、うっ、あ、あっ……! あぅっ、はぅ、ぁ……!」
人間の臓器は教科書や人体模型で見るとかっちり定位置が決まっている、と思う人もいる。しかし実際は、肺や胃がふくらんだりしぼんだり、あるいは胴体をかがめたり反らせたりひねったりに追従できるように、ある程度は動かされる余地がある。
しかし翠は、子宮を動かされ性感を掻き立てられていると理解できていない。体が勝手に快感を受け取りはじめて混乱している。始末屋が左手で杭を打ったように翠の尻を固定しつつ、右手から軽く押したり叩いたり、時にぐいぐいと揉みしだく。翠の背筋がビクビクと震え、内ももがピクつく。膣口から滲み出ていた愛液の量が明らかに増えぬるぬると広がる。始末屋のペニスをつかんだまま、力の加減がわからなくなってしまったようにぎゅうっと握りしめ、時折爪を立ててしまう。
「なかなかいい反応ですよ、水野さんの子宮」
「え、そんな……だって、これ……お尻の……んっ、ふぁぁっ……そ、そこっ……んっ、んくっ……」
膣内壁の痙攣がひっきりなしに続くようになり、ついに腰全体が跳ね上がる。足先までピンと伸びる。もうシックスナインというより、彼に裏側から穿たれ表から小突かれベッド上でもだえるばかりに追いつめられる。翠の呼吸がさらに乱れる。肛門がヒクヒクと脈動し始末屋の指を痛むほど締めつける。膣口から大量の愛液があふれ内ももでこすれて糸を引く。
「はぐっ、く、ぅ……ンああぁああ……っ!? あ、ぅ、あぁぁっ……」
始末屋の指技により子宮を挟み撃ちされ、翠の全身が波打ちはじめる。シックスナインの姿勢で横たわっていたはずが、もはやされるがままに震え、フェラチオも肛門奉仕も覚束ない。膣口からの愛液がついにベッドシーツに濃い染みを広げる。膣壁が本来の入口からの刺激をねだるかのようにうずうず微痙攣する。
「……水野さん?」
「あぃっ、ひ、ぁ……おぉぉ……っ」
「これでへたばってもらっちゃ困るんですが……」
ついに始末屋がずるりと肛門攻めの指を抜く。頭をもたげて翠のようすを確かめる。半開きの口からよだれを垂らし、焦点の合わない瞳でうろうろさせて虚空を見つめていたが、瞬き数回のうちにどうにか始末屋へ視線を合わせる。は、はっと嬌声混じりの荒れた息がまだ続いている。
アイドル時代に鍛え上げたしなやかな肢体は、いまは快楽の虜となってのたうち回っていたらしい。張りのある乳房も荒い息に引きずられるように浮き沈みしている。乳首が痛いほどに尖り立っている。彼が指を止めたあとも、余韻で腰や太ももが、ひく、ひくとくねっている。
「ぁ……あんまり、しすぎないで……子宮が、うっかり出ちゃうかも、とか……」
「水野さんにその心配はないと思います。括約筋の衰えたおばあちゃんではあるまいし」
「あっ、その……そうですよね、笑われちゃいますよね……でも、子宮が、きゅん、ってして、降りてくる感じ、するんです……それがあんまり行きすぎると……」
「……冗談でしか聞いたことがありませんね」
翠が息を整えるがままにして、始末屋はベッドサイドからゴムを取り出し装着する。
「四つん這いになってください。これからバックで、チンポでもアナルの具合を確かめます……その物欲しげな顔は演技でしょうか?」
「え、ぃ、い、や……そのぅ……」
翠は四つん這いで尻を突き上げて後背位を待つポーズを取った。ケダモノのようにセックスをねだりながら顔だけ恥ずかしげにベッドに突っ伏していた。始末屋がぺちん、ぱちんと尻を叩いて叱責してやるとようやく顔を上げて涙目で彼を見やった。
哀れみを誘うさまが演技だったらよくできている、と思いながら彼はペニスを近づけた。
「うっ、あお゙……ぉお゙ッ、い、いっ……っ……♥」
「そんなにきつくされると……身が持たないと思いますよ、水野さんの」
翠の肛門にペニスを挿入する寸前まで、始末屋は激しいバックで翠を責めるつもりだった。先立っての浣腸責めも尻穴の指責めも、翠の体と心に準備させるためだった。
「ぅううぅ……ぜぇっは、ひ、はっ……ひぅ、う……ひぬ、こんらの、ひ、しんじゃ、ぁ……っ」
「締まりを緩めてください。こんなきつきつのまま動かしたら、切れ痔になっちゃうかもしれません」
翠の肛門の締まりがきつすぎて、すぐに激しいバック責めを諦めさせられる。彼は巨根の持ち主であるが、それでもこんなに尻穴を狭いと感じた覚えがない。少なくとも和姦では初めてのきつさだった。
四苦八苦して彼まで脂汗をにじませ、どうにかペニスの根本まで翠に収める。彼よりずっと汗だくで震える翠の背中が一際美しく見える。息も絶え絶えながら肘や肩や首に力を入れて顔を上げていて、その緊張がもともときれいな背筋を引き立てているらしい。
「ぴぎゅっ……く、んんっ、おほっおおぉおおォっ……!」
それをねぎらうように、あるいは息を整えられるようにとなでてやる。優しくしてやったつもりが、翠の肛門も背中も声もむしろ激しく反応して彼は面食らわされる。
「……アナル処女だった、にしては慣れてるかなぁと思ったんですが……」
「や……やさしげに、しないで、くださぃ……感じ、すぎちゃう、から……ッ……」
翠のような少女とセックスする男は、大雑把に分ければ2通りの楽しみ方がある。その凛とした風情に精液などをぶっかけたりフェラチオを強要したりして外側から征服するか、快楽漬けにして内側から征服するか。どうやら翠の元担当プロデューサーや枕営業相手は後者だったらしい、と彼は思い浮かべる。翠が素直だから優しげな手はつい受け入れてしまいやすそうだし、それが積み重なれば優しく背中をなでられるだけでなびいてしまうほど快楽にも素直になってしまううかもしれない。
「や、ぁ……! あああっ、だ、め……っ」
「感じすぎても、きつすぎないように締めるのが商売ですよ」
優しげな人間の中にしばしば詐欺師がいるように、優しげなセックスをする男の中にしばしばサディストがいる。優しげな手で拷問的快楽を与えて淑女を転向させるのは無上の喜び、と評する者もいる。
その点、いまの翠は特定の男の愛人として囲われるなら十分だが、そればっかりだと困るのが彼の教えるべきプロの立場だった。
「ああ、もう……水野さん、もう腰も首も下ろしていいです、寝バックにします」
「ふぁあ、はぁ、ぃ……あああうっあ゙っ! あひぃっ、ぃ、ぃ、ぅ……♥」
オーソドックスな後背位から寝バックに移行する間だけで、翠の股間からぷしゃ、しゃああっ、と水しぶきが飛び散る。潮吹きか失禁か、景気が良すぎてわからない。とにかく彼の膝下までシーツがはっきりびちゃびちゃになった、と目で見なくとも肌触りでわかってしまうほど濡れている。
「ああ、もう……お腹がゆるくなるほど水分をとってるなら、ここでじょろじょろ漏らしてびしゃびしゃ噴いてもだいじょうぶですよね」
「んひぃっ、お゙っ、ほぉぉおっ……、こ、こぇ……ふか、ぁ、しきゅ……ぐ、んんっあ……」
翠の肛門の具合は、もし童貞か経験の浅い相手であれば射精には導いていたであろう、という水準だった。とてもきつい。始末屋のペニスにもある程度快楽を与えている。しかしきついばかりで緩急がない。男に気持ちよく腰を振らせていいところで射精させる、という役割が果たせていない。
「だから、締めっぱなしは……締めてれば具合が良くなる、ってばかりじゃないんですって……うぅうぅ」
彼は奥まで突き入れたまま動きを止めているが、奥まで入れられているだけで翠は感じてしまうらしい。翠もどうにか尻穴の具合を変えて奉仕しようとするも、反動の刺激でびくびく震えてまたきつく締めてしまう。勝手にもだえて甲高い悲鳴も漏らされて肛門快楽に溺れられて、彼もこんな女は初めてで困惑する。翠ががくんがくん震えるのを逃がすまい、と体重をかけて抑えこむ。彼の胸板と翠の背中が密着する。ロングヘアにまとわりついた汗の香りが彼の鼻腔を刺激する。
「ゔぅー……あぐ、く、ぁ……も、ぅ……きも゙ぢよすぎ、です……ゔっ……♥」
「焦らないで、力を抜いて……だいじょうぶですから……処女相手にしてる気分になってきちゃった」
励まされて翠が息を整えようと深呼吸する。それがせいいっぱいで彼のペニスを肛門でしごくどころではない。ただ肛門を犯されているだけで、頭の中がまっしろになってどうしようもない。翠自身も制御できないらしく、括約筋ではなく涙腺が緩んでぼろぼろ頬や手を濡らす。
しかし彼は突っこんだままでもいられない。また翠の背中や肩や頭をなでて、耳元で囁いてどうにか励ましてから、彼が腰を動かしペニスを引き抜きはじめる。
「んひゅっ……ふひっ、あ゙ぁっ、あ゙っひっ、いっ、ぅ、ぅうう……」
1センチも動かぬうちに翠の体が痙攣する。快楽より恐怖のようにおののきながら締めつける。嬌声もこらえようとしていると伝わるが、響きがこもり気味になっただけでぜんぜん止まっていない。まるで抜けたら死んでしまうかのような勢いに、さすがの始末屋も苦笑してしまう。
優しくしていては仕方ない、と彼が翠の尻肉を平手打ちする。
「んひゅ、かは、ぁ、あッ、は、ぅ、ぁあぅ……っ!」
「優しくされてダメなら、こうです。いじわるしてあげますから、どうにかしてください」
パンッ、と打擲音が室内に響く。翠の肌が赤く染まる。彼がさらに腰を引き、ぎゅうぎゅうに締められるたびに叱りつけながら尻を叩く。
「はぅ、ほぁっ、はぁっ……あああっ♥」
「人のチンポ食いちぎろうとしながら感じてるんじゃありませんっ」
「きゃうっ、ふんぎゅっ……あはぁっ……はぁっはぁっ、んはあっ、あ、ふぁ、あっあっ……♥」
挿入が浅くなると、翠にも余裕が戻ってきたのか、きつい一辺倒だった肛門にどうにか緩急が出てくる。しかし少しでも始末屋が気をいれると、すぐ翠がびくびく腰をわななかせるばかりになって、やがて尻穴でペニスを締めつけつつ直前よりやや弱々しくぴちゃぴちゃ潮を吹いた。
「……休憩にしましょうか、水野さん」
「ふぁ、ぁい……お気遣い、痛み、いりま……えああっ!?」
打って変わって無理やりの抜き差しで射精し、どうにか一区切りつけて翠の肛門からペニスを抜く。先程までペニスで押し広げられていたのがウソのように菊門がぎゅっとすぼまっているのを観察して、どうやら切れ痔や脱腸の心配はなさそうだ、と一息つく。
「あぃっ、ひ、ぁ、おぉぉ……っ……♥」
浣腸、シックスナイン、アナルセックス1回の割にはどうも疲れすぎだ、と彼はこっそりため息をついた。
※
「水野さんは、いまでも弓道を?」
「はい。道場に最近のことは、内緒にしておりますが……まさか、何か不都合でも……」
「……所作がきっちりしているので」
「それは……厳しく言われますから。弓道以外にも言えるかもしれませんね」
翠は背筋を伸ばして足を揃えたきれいな正座で、タオルを素肌に添えて汗を吸わせている。そのちょっとした佇まいと仕草が淑やかで、彼は自身の汗をふいた手つきが、ひどく乱暴に感じられてしまった。
2人ぶんのタオルは、彼がグラスと水を用意してくるまでに翠が部屋のキャビネットかどこかから取り出していた。彼のぶんのタオルも畳んで置いてあったのを見て、ひどくいじらしく感じられてしまった。
翠は水を飲むときも手を合わせていただきます、と礼を述べて口をつけた。かしこまりすぎ、とも見られかねない仕草が、妙になじんでいる。まるで熟練の女優のように自然だった。
ついさっき、ここで尻穴を犯されながら粗相を繰り返したにもかかわらず。
「よく、その……雰囲気が保てるなぁ、と思いました。アイドルでも、なかなか居ませんよ」
「始末屋さんはその雰囲気が、弓道のおかげかも、と」
「弓道というか、水野さんがそれだけ気を入れているおかげかも、と」
「それは……とにかく、やってて身も心もメリハリがつくのは確かです。ご興味がありましたら、始末屋さんも一度、どうです?」
「自分はお店に入るまでのお手伝いですから」
遠回しに断られた翠は、花のしおれたようにしょんぼりと肩を落とす。そこにさえ、アイドルとして見せてきた凛とした弓道少女の面影が色濃く残っている。
その色は〝裏営業〟で得難い強みとなる。できる限り残したまま仕こみたい。けれど手加減して堕ち切らなければ本末転倒である。
「……始末屋さんがおっしゃっていたギャップ萌え、とはこういうことでもあるんでしょうか?」
「いまの水野さんのような凛として淑やかな顔から淫らに……という意味でなら、あると言えますね」
やがて顔を上げた翠が、まっすぐ見つめながら問いかけてくる。それが男の性欲をそそらせることは自覚しているから手加減無用、とでもほのめかしたつもりか。
「休めたら、立ってください。次は立ちバックからにします」
「大きくさせるお手伝いは……」
「不要です。お客さんとは違いますから」
翠にベッド脇に立たせつつ、ベッド天面に手を突かせる。いまの翠は全裸だが、もし和装を着せていたなら畳の部屋に碁盤責めという趣向もよかったか、と客じみた発想が浮かんでしまう。
「薬は飲み忘れていませんね?」
「はいっ、それを聞くということは……あの、ゴムなしは初めて、で……」
不覚にも、元プロデューサーや枕営業相手に優越感を抱いてしまう。
「あぅっ、うぐっ、んぅぅぅっ、うんぅぅぅっ……!」
振り払うように、ぶっきらぼうに乱暴に突き入れた。
「お、ねが……後生ですっ、こんな、ケダモノみたいな……とめぇ……んああっ!」
「この格好でさっきのように漏らしたらイヌみたいですね……がんばって姿勢を保ってください」
彼がみっしり奥まで挿入しきったあと、翠の右足をヒザのところで大きく抱え上げたまま、立ちバックの格好で腰を叩きつけるように抜き差しする。翠の膣内がペニスによって容赦なくかき混ぜられ、不安定な体勢で嬌声とともに胴や左足もがくがく震える。膣内の襞がぞろぞろと、亀頭から裏筋まで舐め回すように絡みついてくる。ヒザからバランスを崩しそうになる。が、彼に促され必死で立て直す。
彼の右手が翠の足を強く開かせると、翠の上体が弓なりに反らされ、振られる形になった乳房がゆさゆさ揺れる。
「あひっ、んひぃぃっ、んやっ……ああっ、にゃっ、やめっ……っはぅうっ……」
「がまんしてください。出したらメス犬って煽ってあげます。メス犬にも需要があります」
翠が喘ぎながらも抗議する。ピストンを膣奥まで叩きつけられ抗議をへし折られる。片足で無理にバランスを保たせて、激しいピストンを受け流させずまともに食らわせる。
「ぁ、ああっ、う、く、ぐぐ、ふぅううっ……!」
翠の声や表情が悲痛に歪む。彼のペニスを深く受け入れさせられ、子宮口に直に届く衝撃を見舞われる。結合部からの愛液がすっかり白く泡立って糸を引いている。ますます乱暴に、彼が翠の秘部も尻肉も叩いて痛めつける。
「乱暴にされているときの反応は、課題ありですね」
「か、課題、って……どうすれば……」
「それは自分で考えてください。あなたにはあなたのやり方があります」
「そんな……」
「例えば……痛みに必死で耐えているようす、いいかもしれませんね。凛としている印象に合っていて」
ただきつい体勢で犯しているだけでなく、合間あいまに注文をつける。翠は肉体的にも精神的にもいっぱいいっぱいにされながら、なんとか従おうと姿勢を保ち、歯を食いしばり、ぽろぽろ涙をこぼしたり、喘ぎ声を噛み殺したりする。
いろいろの試行錯誤が始末屋を密かに感心させる。
「あ……あ、あっ、あ、だ、めぇっ、来るっ」
翠はますます瀬戸際で翻弄される。緩やかに膣奥をこねられたり、クリトリスと両面攻めをされ、たまらずがくんとヒザを折る。
「もう少ししたら中出ししますけど……それに合わせて、漏らさせるようにします。もしそうなったら、メスイヌより恥ずかしいですね、水野さんは」
「う、うっ……うううっ、ぐっ……う、ふううっ……!」
「がんばってがまんしてください」
ままならない体勢で彼の両面責めを受け続け、翠の秘裂から潮が膣内射精を待たずに噴き出す。
「フライング失禁ならセーフ、とでも言いたいのですか」
「そんな、つもり、では……はふぁあっ!? き、きもひ、ぃ、イク、いっちゃ……あ……あ……っ♥」
彼に叱られながら尻穴や太ももをぺちぺち叩かれると、膣肉でペニスを締めつけると同時に何かがますますどぷどぷと押し出されてしまう。尿なのか潮なのか愛液なのか不明瞭なもので床まで濡らしてしまう。
「んあっ、あっ……ああ、あっ、う、ううっ、うあ……っ!」
「いいですか、乱暴にされてるときもこのぐらい感じているふうにやってください。それがプロです」
翠はその後も気力を振り絞って、片足を上げたままの立ちバックを膣内射精までどうにかこうにか保ったが、感じ方については要改善点と指摘されてしまった。
「次は騎乗位ですかっ、お任せください! 流鏑馬も練習しましたからっ」
「さっきまでべそべそ泣いてたのに……切り替えがすごい、と言っていいんでしょうか」
「先程は至らぬところを……しかし私はまだ意気軒昂です、どうにか挽回できるようがんばりますっ」
立ちバックでの失点を回復しよう、というらしき翠の意気込みに、乗りかかられる前から始末屋は気圧されていた。
「水野さん、一人で上から入れられるんですね」
「それはもうっ、リードしていただいてばかりでしたけれど、これは」
翠が鼻息も荒く騎乗位に臨む。ベッドに仰向けになった始末屋の上にまたがり、ペニスを片手で支えて膣口に宛がう。これまでの愛撫と直前の膣内射精でずぶずぶ充分すぎるほど潤んだ蜜壺が、待ち望んだようにひくついている。
「十八番というわけですか、騎乗位」
「……なんだかハードルを上げられてしまった気がしますがっ」
ゆっくりと腰を落とし、ペニスを根元まで呑みこむ。ヒザも太ももも大きく開いて秘所を晒けだすはしたない姿勢で少しだけ恥じらうも、根元まで収めきると、翠は満足そうな吐息を漏らす。軽く腰を上下させる。
「んっ……お、おおっ」
「具合は……ふふ、聞くまでもありませんね」
「そうですね、先程よりは」
「うぅ……もっと、褒めていただきたい、です」
「自信のほどを、もっと見せていただければ」
膣内の粘膜がペニスに絡みついてくる。自分と始末屋のペニスの相性を改めて探るように、腰をゆるゆる前後にグラインドさせる。くちゃ、くちゅ、と湿った音が静かに響く。
「ゆっくりしたほうが、水野さんの良さが出やすい、というのはわかっていますよ、もう」
始末屋の指が翠の乳房を揉みしだく。硬く尖った乳首をつまみ、弾く。
「へひゅっ!? わ、私が奉仕、して……く、んひぃっ……♥」
「お得意なやり方はお客さんに披露してください。私はあなたの苦手を見つけて改善のお手伝いをする仕事です」
乳首を愛撫された翠の反応が大きい。吐息が甘くなる。微細だがウエストや首筋や内ももなど広い範囲に痙攣が広がる。膣肉がむにゅむにゅ収縮してペニスに甘える。乳首への刺激から逃れるように腰を揺らめかせる。
それならと、始末屋が指を下げて翠の下腹部をさする。ペニスを収めている膣奥を外から優しくなでる。
「ふひゅっ!? あっ、だっ……お、お、く、や、め……ぁ、あ、い、イク、ぅ、ぁ、ああぁあっ!」
「得意だったんじゃないんですか?」
「う、うっ……うううっ、始末屋さん、いじわるですね……?」
「私が優しくしてどうするんです、金でアイドルを買う輩が優しいわけないじゃないですか」
「優しくいじわるしてくるのっ、困りますっ」
「苦情は受け付けません」
騎乗位の姿勢でせめぎ合いが続く。始末屋のペニスに奉仕して彼の評価を得ようとする翠と、それを愛撫で邪魔する彼の駆け引きが繰り広げられ、熱く甘い生臭い合間に真剣勝負めいた緊張感が入り混じる。翠が喘ぎながらも始末屋を挑発するように笑う。彼に苦笑いで流され、ますます張り切ってペニスをしごく。始末屋に膣奥を外から軽く押され、それだけで腰の動きも膣肉もびくりと動揺する。
「潮吹きできるのはすごくいいと思います、あなたがお淑やかなままなら特に需要があります」
「わわ……いきなりでびっくりしましたが、お褒めにあずかり光栄ですっ」
「でも潮吹きを好まない人もいます。そういう相手のときにがまんできるようにも、なっていただきたい」
「それは、どのようにしたらよろしいのでしょう?」
「……男の私にはあずかり知らぬことです」
「……ですよね」
「いまから翠さんに潮を吹かせますが、翠さんはがんばって吹かないようこらえて感覚をつかんでください」
「始末屋さんの手管に抗うとは……胸を借りるつもりで、微力を尽くしますっ」
翠が両手で自身のヒザ頭をつかむ。前傾姿勢で膣奥にペニスを受け入れる。体をそらして美乳を彼の目の前に突き出す。やれるものならやってみろということか、応じて始末屋がくちびるで乳首を含み、舌で転がす。
「んぅはぁっ……はぁっはぁっ、んはあっ、あ、ふぁ、あっあっ……♥」
翠が逃げるようにつま先立ちになって上体も腰も持ち上げる。ペニスがずるりと抜けて亀頭だけが膣口に引っかかる。それから一気に腰を落とす。
「お、おおっ……水野さんも、そういうことするかぁ」
「あ、はっ……んぐ……うっ、あお゙……ぉお゙ッ、い、いっ……っ……♥」
たまらなかったのか、翠がこんど腰を浮かせたときは後ろにそらし気味に構えて浅く抜き差しする。膣内のざらついた部分を亀頭で重点的に擦る。そうすると始末屋のペニスに快感がたまる。いっぽう翠のほうもクリトリス裏に響いて気持ちよくなってしまう。
「クリの裏は、潮を無理やり噴かせるとき、たまに使うところですよ、だいじょうぶですか?」
「んくぅっ、んんんっ……なら……ここで、がまん、できれば……んあっ、あっ、うあぁっ♥」
「……まぁ、できれば、ですね」
翠が自棄のように膣肉でペニスを強く締めつけ、腰を激しく上下させる。その中で膣奥の特に弱く、指やペニスであらかじめほぐされていたところに突き当たって、翠の背筋を鋭い電流が貫く。膣奥の敏感な部分を抉られた衝撃に、翠が天井を仰ぐほど上体を反らす。黄金色の液体がしょろしょろとほとばしって、結合部から始末屋の下腹部を濡らしていく。
「は、ぁ……あ゙うっ……お゙ッ……!?」
「無理しちゃいましたね……おしっこならいいって理屈は聞きませんよ」
「んひぃっ、お゙っ、おっぐ、んんっあ……あ゙っぉおっ!? だ、だめ……っ!!」
始末屋が翠の腰をがっちりつかみ、そのまま下から何度も強く腰を突き上げる。膣内は痙攣できつくしまっているのに神経は緩みきって翠を脳天まで容赦なく穿つ。翠が悲鳴をあげ、ヒザをがくがく震わせる。子宮口が亀頭に当てられ、始末屋がタイミングを狙いすましたようにどくん、と精液を放つ。
「おォおお゙……ッ♥ ふかいっ、ふかい゙いィイっ……♥」
精液を注ぎこまれた瞬間、翠の全身がびくびくっと大きく痙攣する。膣内が再び収縮し、ここまでどこにためていたのかという勢いで潮が飛んで、始末屋の腹、胸、さらには顔にまで散ってしまう。
翠がついにぐったりと上体を横に倒し、彼に受け止められるがままになる。
「……そんな調子だと、体がきついと思いますよ」
「め、面目、ありま、せん……」
売春婦としての面目とは何だろう、とぼんやり考えつつ彼は翠の息が整うまで待っていた。
「始末屋さんも、こう見えて実はお疲れだったりします……?」
「人並みには疲れていると思います」
2度目の中出しを終えて引き抜かれ、さすがにぐったりうなだれた始末屋のペニスを、翠が名残惜しそうになでている。彼も後戯のつもりだろうかとしばらく翠にされるがままにしていた。
「そういう翠さんは、まだ余裕がありそうですね。これも弓道の鍛錬の賜物ですか」
「……もしかして、とりあえず弓道のおかげ、と言っておけばいいと思っていませんか」
「あるいは、アイドルとしてのレッスンですか。歌いながら踊る、って体力ふつうの倍も使うみたいなものですよね」
「始末屋さんも、もしかして」
「まさか」
翠はもう1戦、と思いつつ口に出しかねているのか、未練たらしくペニスをさすっている。始末屋に怪訝そうな目で見られ、恥ずかしがるように顔を伏せてそのまま睾丸や肛門を舐めてくる。
「もしかして、自分がうまくできなかったとか思って、気にされてますか」
始末屋の視線からは、翠の伏せた顔から額と眉だけが見える。それらから彼女の恥じらいが見え隠れする。
彼女の指先がまた彼のペニスや睾丸をなでる。
「ほら……潮吹きがまんできなかったり、おしっこ引っかけてしまったり」
「ぴちゃ、れぢゅ、れぢゅ……ん、く、ん、んっう……」
翠がみずから言葉を捨てるように、くちびるを彼の肛門に近づける。柔らかな吐息が、まずその周辺をくすぐるように漂い、始末屋の体に小さな戦慄を催す。彼女の舌先が、まるで花弁が朝露に触れるように、そっと皺の一本一本をなぞりはじめる。問いかけからの逃げにしては熱っぽく、彼の意識にも静かな波紋を広げていく。
「失敗は……まだ、してもいいんですよ、私相手なら。引きずるのは、おやめなさい。余計な心労です」
始末屋のフォローを聞いているのかいないのか、彼女の舌がより大胆に、しかし丁寧に彼の敏感な部分を愛撫し続ける。始末屋のペニスが、まるで彼女の熱意に応えるように、ゆっくりと硬さを取り戻していく。彼女の舌が、ほんの少し強く、しかし優しく円を描くように動く。翠の指が、そっと彼のペニスを握り直し、まるでその脈動を確認するように軽くしごく。
翠の額と眉がやわらいだように見える。彼女にとっては、勃起の復活のほうが励みになるらしい。
「……それとも、まだまだイケる、といったご気分ですか?」
「ちゅ、ぢゅ……んんっ……! ぢゅるぢゅっ、んんぢゅ、は、んっ……!」
彼は声を思ったより優しげに響かせしまう。翠が彼の言葉に一瞬目を細めたのが、伏せたままの表情でもうかがえる。ほのかな自信さえ帯びているふうに見える。彼女のくちびるが、わずかに笑みを浮かべ、すぐにまた彼の肌に触れる。
「無理は、いますることじゃありませんよ」
始末屋のペニスが、いまや完全に硬さを取り戻し、翠の手の中で熱く脈打っていた。彼女の愛撫は、彼にとっていままで始末してきた元アイドルとまったく違って、彼の体に新たな命を吹きこむかのように感じられた。
翠の指が、そっとその先端をなでて興奮を確かめる。また目元が緩む。
「ふ……っ、ん、ぁ……始末屋さん、とは、あまり長くお付き合いできないんですよね」
「私にいつまでも世話になってるようでは、先が思いやられます」
「気持ちよくさせられすぎて、始末屋さんから離れられなくなるかも」
「短い付き合いで相手を病みつきにさせるのは、水野さんの仕事でもありますよ」
「……そうでしたね」
翠が始末屋の股間から顔を上げる。もう十分だろう、という彼女表情が、彼の征服欲をくすぐる。
ちょっとぐらい仕事以上の勢いでこの女とセックスしてもいいか、と心が傾いてしまう。
「後背位、騎乗位ときて、正常位がまだでしたね」
「……私も、そう考えておりました……いやらしい女だと、呆れてしまわれますか……?」
ベッドに抱え上げるのももどかしく、翠を床に押し倒して足を開かせる。
「また、潮吹きもおしっこもがまんしてくださいね。させませんけど」
「そんな……♥ ひゃんっ、あ、あっ……はぁっ!」
始末屋の意固地なまでの快楽責めに翠がすっかり涸らされ失神するころ、彼も本当に精力を使い尽くしへとへとになってしまっていた。
※
『翠さんは、てん……翠さんみたいな女にハマるお偉いさん、一定数いると思います』
『あなた、いま天然って言いかけなかった?』
翠の始末について、始末屋は例の部門長に電話で軽い報告をしていた。
『……素直なんです、接客業ですからね、素直がいちばんかと。あと体力と根性もあります』
『あなたが彼女を買ってるのは伝わったけど』
『よければ調教中でもいいんで会ってみてください、それでご理解いただけると思います』
通話が切られた直後、翠が声をかけてきた。
「バナナを食べるとお通じがよくなるのと、熟れたバナナぐらいの大きさや硬さが理想、というのは関係があるのでしょうか?」
「……ごめんなさい、そういう疑問を抱いたのが初めてで……ただ、バナナはやや硬めで、味噌ぐらいが健康面では無難、とは聞きます」
「ちなみに、お店での需要面では?」
「……バナナかもしれませんね」
「ですよねっ、出るとき、巻くときに長くて映えやすいですしっ」
つい口にした〝ご理解いただける〟が言いすぎだったかも、と始末屋は心中で密かにぼやいた。
(おしまい)