番外編
「ええっと、フェイトさんの家は・・・あ、あった」
僕は最近機動六課に配属されたばかりの新人だ。
今日は八神隊長からフェイトさんの家まで荷物を運んで欲しいと頼まれ、大きな段ボールを抱えて炎天下の街中を歩いている。
暑い。
ようやくフェイトさんの家の前まで辿り着いた僕は段ボールを置いて汗を拭った。
フェイトさんは長期間任務でミッドチルダを離れていたため、新人の僕は面識がない。
つまり今日が初めての顔合わせになる。
時空管理局という組織の中でフェイト・T・ハラオウン執務官を知らない人はいないだろう。
容姿端麗、冷静さと優しさ、包容力の塊のような女性だ。
こなした高難度任務の数は数え切れないほどで、戦闘から事務的な内容までを網羅する彼女に教えを乞いたいと願う隊員は後を絶たない。
「き、緊張する〜」
時空管理局の中で圧倒的な人気を誇る彼女だが、その多忙さから会える機会はかなり少ない。
むしろ局内で見かけることができただけで、今日は幸運だと確信できるほどだ。
「心臓がバクバクしてる」
そんなフェイトさんに荷物を届けるだけとはいえ一対一で会うことができるなんて。
まさに役得。
僕は八神隊長に一生ついていくことを決意した。
「フェイトさん、いらっしゃいますか〜」
チャイムを鳴らすと、扉の先から足音が近づいてくる。
僕はごくりと唾を飲み込んで、開く扉に意識を集中した。
「あ、荷物を運んできてくれたんだね。ありがとう。君は最近配属された新人くん?」
長い金色の髪が揺れる、綺麗な赤い瞳が僕を捉えていた。
目の前にはシャツだけを着た緩い格好のフェイトさん。
「あっ、ああっ、は、はいっ、そうです。八神隊長に頼まれ、て」
いつもの制服姿しか知らない僕は不意をつかれた格好となり、しどろもどろになりながらもなんとか言葉にする。
遠目でしか見たことなのなかった憧れの美人が目の前に現れた。
それも緩い隙だらけの格好ということで、僕の心拍数は跳ね上がっている。
「ボーっとしてるけど、大丈夫? 今日は暑いもんね」
目の前にいるのが紛れもないフェイトさん、綺麗な声なのも、ほのかな甘い香りがするのも、細い指先や、シャツの間から見える大きな胸も、全部が本物・・・なんだ。
「ああっすいません。ちょっと暑さと、最近訓練が多いからかもしれません。あはは」
「新人君は大変だよね。少し休憩していく?」
「えっ、あ、はいっ」
まさかのお誘い。フェイトさんの家で休憩できるなんて。
僕は任務中であることも忘れて好意に甘えることにした。
「こ、ここがフェイトさんの部屋」
お茶でいいよね、と確認をしてからフェイトさんは奥に消えていった。
僕はベッドのある部屋で待たせてもらっているのだが・・・。
この部屋を満たすフェイトさんの香り、そして何よりも。
「これ、ブラだよな」
ベッドの上に置かれていたのは黒いブラだった。
これはどう考えてもフェイトさんの下着。
じっとりと汗で濡れたそれに触れてはいけないと思いつつも、手が勝手に動いてしまう。
「はぁ・・・はぁ・・・」
フェイトさんが身につけていたブラ。
だめだ。理性が壊れてしまいそう。
「新人くん、ごめんお茶が切れてて・・・」
「あ・・・」
終わった。
僕は両手でブラを手にしているのをしっかりと見られてしまった。
ここが犯行現場なら現行犯逮捕間違いなしだろう。
「もう、ダメだよ。女性の下着を勝手に触ったら」
「ご、ごめんさなさ」
ふと。フェイトさんの視線が僕の体の一点に集中していた。
そこでは。
ズボンの上からでもはっきりとわかるくらいに、もう一人の自分が存在を主張していた。
「もしかして、苦しいの?」
「えっと、これはっ、その」
フェイトさんの手が僕のズボンに伸びる。
「あっ」
彼女がズボンを下ろしたことで僕は性器を露出させた。
それは痛いくらいガチガチに勃起している。
「・・・もしかして、私のせい?」
違う、と言いたいけど否定もできなかった。
僕が言葉を選ぼうと閉口しているうちに、フェイトさんは仕方ないといって自らのシャツに手をかけ、上半身を曝け出した。
「責任取らないとね」
僕の眼前に曝け出された白い肌、なりより大きな胸の主張が激しかった。その柔らかな丘陵の上には綺麗なピンク色の乳首が立っている。
「責任って」
「私のせいで勃起させてしまったんでしょう。ブラを脱いだままにしていた私も悪いし、男性の勃起は出してあげないと体に悪いってきいたから」
どこから得た知識なのかわからないが、フェイトさんはこれから僕に出させてくれるらしい。
「そ、それってつまり、パイズリ・・・?」
「そ、そうなる・・・ね」
フェイトさんの少し恥ずかしそうしている姿が、僕の性欲をさらに高める。
確かに出してもらえるのはありがたいけど、そんなことを憧れのフェイトさんに頼んでもいいのか?
「遠慮しなくていいよ。私がやりたいから」
そういってフェイトさんは大きな胸で僕の性器を挟んだ。柔らかくて張りのある胸に包まれ、僕は快楽に満たされる。フェイトさんの大きな胸は僕の性器を丸ごと包み込んであまりあるほど大きい。
「うあっ、めちゃくちゃ柔らかくて気持ちいい」
「ほんと? じゃあ続けようかな」
柔らかい胸で挟んで、性器をしごいてくれる。
このまますぐに出してしまいそうなくらい心地いい。
「ど、どうかな。んしょ、うまく、やれてる?」
「気持ち良すぎて、すぐに出そう、です」
「そっか。いつでも出していいからね」
その言葉とともにフェイトさんが挟む力を強めて、上下に擦る速度を上げた。
「うっ、え?」
「だから、遠慮せずに気持ちよくなっていいんだよ」
「そんな、こと、言われたらっ、あ、ああっ、あああああ!!!」
フェイトさんの胸に挟まれた性器の先端から静液が勢いよく発射される。びゅるびゅると出てくる精液はフェイトさんを汚し、胸に精液の池を作っていた。
「すごい量・・・」
溜まった精液がフェイトさんの胸から重力に従って下に落ちていく。それは粘性が高くドロリとした糸を引いていた。
「フェイトさん!?」
フェイトさんはそれを手で掬い上げ、自らの口に運んだ。
「苦いね」
そう言って笑うフェイトさんだが、パイズリをしてくれるだけじゃやなくて、静液を飲んでくれた?
「そ、そこまでしなくても」
「私で勃起してくれたんでしょ。じゃあ私のために作ってくれた精子かもしれない。だから嬉しくて」
「フェイトさーーう」
僕はその行為が、考え方があまりに嬉しくて感謝を伝えようとした。
しかし、僕の体の熱はいまだに収まらず、僕のオスとしての部分を露出させようとする。
「すごい、まだ硬いまま」
「あ、いま触っちゃ、あっ」
可愛いねといいながら、フェイトさんがベッドに腰掛ける。
そして下半身の下着まで脱いで裸になり、足を開いて僕を迎える。
「ここまできたら最後までしよっか。私も気持ちよくなりたいな」
「えっ、それって」
フェイトさんの姿をみれば何を求めらているのかわからないはずがない。どうしてとか、なんでとか、疑問は多く浮かぶものの、フェイトさんが誘ってくれている。
憧れのフェイトさんとセックスができる。
「ほら、ここだよ」
指で広げられたフェイトさんの膣の入り口、その奥は濡れていて、まるで僕をフェイトさんの体が求めているように感じられた。
「は、はい・・・」
僕はフェイトさんに迎えられるように近づいて、膣に性器の先をあてがう。ぬるぬるとしていて、いまからここに僕のモノが入るのかと想像すると、性器はさらに硬度を増した。
「あ、あれっ、入らなっ」
「落ち着いて。ほらここ。私は逃げないから」
フェイトさんに誘導されて先端をあてがい。ゆっくりとその膣の中に入っていく。擦れる膣の中の感触は僕を優しく祝福しているようだった。
「あんっ」
やがて性器の全部がフェイトさんの中に飲み込まれる。
付け根のところまでしっかりと食べられてしまった。
フェイトさんの膣は優しく僕を包んでくれていて、一生この中にいたいくらいの心地よさだった。
「ん・・・おっきくて硬い。君のペースで動いていいからね」
「あっ、はっ、はいっ」
フェイトさんの言葉のままに腰を動かす。
最初はゆっくりしたかったのに、僕はフェイトさんの膣内をを貪るように、勢いをつけてフェイトさんの奥へ奥へと進んだ。
「もう、がっつきすぎよ。でも、好きにしていいから。君のしたいように」
「うわっ、あっ、ああっ」
フェイトさんの声が僕のブレーキを壊す。大事にしなければいけないのに、僕は本能のままに腰を振る。性器を奥に突き込み続ける。
「あっ、ああっ、気持ちいいっ」
生殖本能のために体が勝手に動いているみたいだった。
自分の意思ではないのに、体は性器をフェイトさんの奥へ奥へと進ませる。
「ふふ、必死な姿もかっこいいよ」
フェイトさんの綺麗な声が、魅力的な体が、僕の思考を狂わせる。
いや、違う。
僕は最初からこうしたかった。
フェイトさんとセックスがしたかった。
でも相手は高嶺の花。
みんなから羨望の眼差しを向けられる存在で、どのような男性なら釣り合うのかすらわからない。
「ずっと好きでした、フェイトさん!」
「そうだったんだね。ありがとう。いっぱい気持ちよくなってね」
僕はいまフェイトさんとセックスしてる。
あのフェイトさんとセックスしてるんだ。
「あっ、おちんちんまたおっきくなった。すごいね。・・・んっ」
フェイトさんに気持ちよくなってほしい。僕の性器で気持ちよくなってほしい。
僕とのセックスでイッて欲しいっ!
「はぁっ、はぁっ!」
無心で腰を振っていたらゾクゾクとした感覚が下半身を支配していくのがわかった。
まずい。
もう出でしまう。
ずっとこうしていたいのに。
出したらこの時間は終わってしまうのに。
「射精していいんだよ。我慢しないで」
「じゃあ、抜かないと、このままじゃ」
「私の膣内に出して。そのほうが気持ちいいよ」
「え、あっ」
ビュルル! ビュルルル!
フェイトさんが言葉ととも僕を抱き寄せた。
僕たちの体と体が密着する。
僕の顔はフェイトさんの胸に埋まり、腰は両足に挟まれて固定されてしまった。
その刺激に耐えられない僕は込み上げてきたものを一気に解放する。
「あっ、ああっ、膣内に、あああ」
僕の中から大量の精液がフェイトさんの膣に入っていく。
あまりの快楽に意識が飛びそうになった。
あのフェイトさんに膣内射精。
セックスをするだけじゃくて、僕の精子を受け入れてもらっている。
「君は気にしないでいいからね。魔導師は膣内から魔力を補充することを知っているでしょう?」
「はぁ・・・はぁ・・・」
そうだ。高いランクの魔導師ほど強い精子じゃないと妊娠しない。
それならばセックスは気持ちいい方法でしたほうがいいということか。
僕程度の精子じゃフェイトさんを妊娠させられない。
そういうことなんだ。
「いっぱい射精できてえらいえらい」
フェイトさんはそう言って頭を撫でてくれる。
「ありがとう、ございます」
フェイトさんとセックスできただけで一生の思い出だ。僕は幸せだ。
射精を終えて小さくなった性器がフェイトさんから抜け出る。
そこには逞しさの欠片もなく、僕は不安になった。
僕はフェイトさんを気持ちよくできただろうか。
「とっても気持ちよかったよ」
フェイトさんはそう言ってくれるけど、一方的に僕が満足しただけじゃないのか。
でも。
もうセックスは終わった。
僕の性器は硬度を失っている。
「もう終わりにする?」
「もうできそうになくて・・・すいません」
僕みたいな貧弱な新人には、フェイトさんの相手は務まらない・・・。
フェイトさんに釣り合う人間じゃなかったんだ。
そう考えていたとき。
「いまエッチしたら妊娠しちゃかも」
フェイトさんが囁くように言った。
「え」
フェイトさんを妊娠させられる。
その言葉は僕にとって劇薬だった。
いまフェイトさんを妊娠させたら、そんな先の未来が僕の頭によぎった。
僕の精子がフェイトさんの卵子に入る。
大きくなったお腹のフェイトさんを僕が支える。
僕のオスの部分がフェイトさんのメスの部分を変える。
フェイトさんが僕のものになる。
「あっ、うっ」
その妄想により、萎れていた性器は一気に大きさと硬さを取り戻した。
「すごいっ、新人くんのおちんちんおっきくなった」
「あのっ、まだしたい、ですっ」
「いいよ。最後までしてあげるから」
その言葉に許された僕はフェイトさんの太ももに抱きついて、性器を膣に挿入した。一度の交尾で挿入のやり方を覚えられてよかったと僕は安堵する。
「ふふっ、上手くなってるよ」
フェイトさんに褒められながら腰を動かし始める。
フェイトさんを妊娠させるために。
より奥に精子を送り込むため。
よりフェイトさんに気持ちよくなってもらうため。
「あんっ、いいよ。もっと突いて」
フェイトさんもさっきより大きな声を出している。
それは扇情的で、僕を求めてくれているように感じられた。
「フェイトさん、フェイトさん!」
僕は妊娠した姿のフェイトさんを妄想しながら腰を振っていた。
やはり僕も一匹のオスとして、最上級のメスであろうフェイトさんを自分のものにしたいという欲求がある。彼女を支配したいという根源的な欲があるのだ。
「僕の精子で妊娠してくださいっ」
「いいよっ。強いっ、精子っ、出してね」
フェイトさんも妊娠することを望んでいる。
僕の精子で妊娠することを望んでいる。
「フェイトさんっ! 射精しますっ!」
「きてっ、新人くんっ、全部、受け止めてあげるっ」
欲望とともに大きくなった性器がこれまでにない硬さでフェイトさんの奥を突く。
その行為の全てを受け止めてくれるフェイトさん。
僕はありったけの力でフェイトさんの膣、その奥へと自分の全てを解き放った。
ビュルルルル! ビュルル! ビュルッ、ビュルルル!
僕の中で作られた精子の全てがフェイトさんの中に入っていく。
全てを受け取ったフェイトさんは目を閉じて受け取ったものに感じ入るように息をしていた。
「はぁ、あぁ・・・全部、出し切り、ました」
「うん・・・ありがとう」
全てを出し切った僕はベッドに倒れ込む。
もう一歩も動けないというくらいに全てを注ぎ込んだ。
性器は完全に萎れてしまい、ふにゃふにゃになっていた。
あまりに疲れ切った僕は視界の情報すら処理するのが億劫で、両腕を顔に乗せてこの先の未来を夢見た。
今頃、フェイトさんの中で僕の精子が卵子に群がっている。
フェイトさんが妊娠すれば。
これから先はずっとフェイトさんが人生のパートナーになる。
セックスをすることも日常になる。
見かけることが、会えることが幸運だった日々。
それが会話をして、日々を共有して、セックスすることが当たり前になる。
楽しみだ。
すごく楽しみだ。
そんな妄想をしていると、隣にいるはずのフェイトさんの動く気配がした。
沈み込むベッド。
フェイトさんが僕に跨るようにベッドの上を移動したのがわかる。
「フェイト・・・さん?」
「準備運動は終わり。そろそろ本番を始めようか」
「え・・・」
フェイトさんが何を言っているのかわからない。
その真偽を確かめようと腕をどけて、夢見た光景から切り替わった視界。
そこにいたのは。
「フェイト、さん?」
先ほどよりも一回り大きくなった姿のフェイトさんがいた。
いやそれはきっとフェイトさんの姿をしたナニカだ。
背中には黒い翼と尻尾が生えて、下腹部にはなにかの紋様が爛々と輝いている。
全身から甘く濃密な香りを放つ肉体はあまりに艶かしくも美しい。
そしてなにより。
その顔は、獲物を前にした捕食者のようで。
ごちそうを前にして我慢しているときのようで。
「キミの全部、食べちゃうね」
サキュバス。
そんな言葉が最後に浮かんで、僕の意識は闇に溶けて消えた。