幸せな表情を浮かべた瑠斗とぬいは、互いに快楽の余韻に浸っていた。瑠斗とぬいはそれぞれに荒くなった息を整えていく。
「はぁ…はぁ…こ、これが、セックス…」
「はぁ♡はぁ♡…幸せなものなのだな、セックスとは…」
瑠斗とぬい。2人はお互いに結び付いたまま、互いの顔を見つめた。瑠斗は、少し赤みを含んだ気恥ずかしそうな顔でヘキュバとなったぬいの顔を見つめ、ぬいは、紅潮したまま口元に小さな笑みを浮かべて瑠斗を見つめていた。先に口を開いたのはぬいの方だった。
「…してしまったな、セックス♡」
「……そう、だな…俺、ヘキュバとセックスしちまったんだな」
瑠斗が絞り出したような口調で答えた。何処か暗さを含んでいるように見えるが、後悔をしている様な表情ではなかった。ぬいは瑠斗に尋ねた。
「……やはり、嫌だったか?
「…そんなことないよ。とても気持ち良かったし、何より、俺が
「……そうか」
2人の間にしばし沈黙が流れた。今だに2人は繋がったままでいた。まるで離れてしまうのが嫌だ。と言っているようにも見えた。再びぬいが、瑠斗に尋ねた。
「瑠斗。お前、何故まだチ●ポを抜かない?」
「……変な奴だ。って言わない?」
瑠斗は、何処か気恥ずかしそうに視線をぬいの顔へ向けた。表情にこそ恥ずかしさがあったが、その視線には強い意志が宿っているように、ぬいには見て取れた。言わない。とぬいは短く答えた。すると瑠斗は―――
姫崎さんと、まだ繋がっていたんだ
「なっ!?」
ぬいは口を大きく開けて、驚いた声を上げた。瑠斗は続ける。
「自分でもよく分からないんだけど、姫崎さんと離れたくない。出来ることなら、ずっとこうしていたい。そう思ってしまっているんだ」
「瑠斗……」
「変な奴だよな。相手はヘキュバって化け物なのに、そんな相手と離れたくないなんて…」
自重するように瑠斗は言葉を区切った。先程まであった強い意志を宿した視線は、いつの間にか消えていた。するとぬいは顔を瑠斗の元へとやった。そして―――
「ん♡」
「!?」
瑠斗の唇を奪った
ヘキュバの悍ましい姿とは裏腹に、ぬいの唇は柔らかくしっとりとしていた。瑠斗は最初は目を丸くしたままだったが、やがてぬいの行為に身を預けるように目を閉じた。
(…不思議だ。まるで、永遠にもなる様な長い時間が流れているようだ…)
2人はしばらく、そのまま深い口づけを交わしていた。やがて、ぬいの唇が瑠斗の元から離れた。目を開けた瑠斗にぬいが語り掛けた。
「私も同じだよ。瑠斗」
「え…」
「私も、お前と離れたくない。ずっとこうしていたい……それに変なんだ…昨日今日でこんな関係になったばかりだというのに、お前と繋がっていると、今までに感じた事のない温かい気持ちになるんだ」
「姫崎さん…」
「変なのは私も同じだ。だから―――」
俺たち、似た者同士だな
瑠斗の言葉にぬいが、ハッとした表情を見せた。そして瑠斗の顔には、先程の自嘲するような笑みは消えていた。代わりに浮かんでいたのは、目の前の相手を愛おしむような、優しい優しい笑みだった。
「姫崎さん。俺、姫崎さんの事が好きです。人間としての姫崎さんも、ヘキュバとしての姫崎さんも…全部」
「瑠斗…」
瑠斗は意を決して告げた。
「俺、姫崎さんとお付き合いしたいです!」
「―――!?」
ぬいは声にならない叫び声をあげた。最初は驚いた表情のまま固まっていたぬいだったが、やがて、その言葉を待っていた。と言っているように口元に笑みを浮かべた。
「こちらこそ、よろしく頼む♡私も、お前の事が好きだ。瑠斗♡」
「姫崎さんッ」
2人はまた、深い口づけを交わしたのだった。
後日
「うぅっ、ひ、姫崎さん…で、出るッ!」
「―――ンンンッ♡」
夕焼けのオレンジ色の光が照らす空き教室で、ぬいの口に瑠斗の精液が吐き出された。ぬいはこの前と同じように瑠斗の肉棒を咥えこみ、喉を鳴らして瑠斗の精液を呑んでいく。全部呑み切った後は、舌を使って瑠斗の肉棒を舐めまわして綺麗にする。柔らかいぬいの舌が、瑠斗の肉棒を隅々までを舐め取り、肉棒にこびり付いた精液の臭いまでも食べてしまおうとしているようだ。やがて、お掃除フェラも終わり、ぬいは愛おしそうな目で瑠斗を見上げた。
「フフッ、今日も美味しかったぞ瑠斗♡」
「ふぅ…満足していただけて何よりだよ、姫崎さん」
瑠斗もまた、優しい笑顔でぬいに応える。
ヘキュバとなったぬいとセックスをした日からも、2人は何も変わらない日常を送っていた。昼間は学校で授業を受け、夕方になったら空き教室でぬいに精液を与えて、時間になったら2人別々に下校する。それが2人の―――人間と幻魔の異種族カップルの日常だった。勿論、2人の関係が周りにバレないように、生活をしているし、ぬいの正体を瑠斗が喋ることもない。
「瑠斗、毎日フェラだけで飽きないのか?」
「ん?ああ、俺はこれでもかなり満足してるんだ。何と言っても―――」
こんなに可愛い彼女がしてくれるんだからな!
「や、止めろ。恥ずかしいじゃないか♡」
瑠斗の言葉にぬいは顔を赤くして視線を逸らす。だがその表情からは、まんざらでもない。と読み取れそうな笑みが浮かんでいた。それを見て瑠斗も笑みがこぼれた。すると、瑠斗が何かを思い出したように口を開いた。
「あ、そう言えば今日、親2人共出張に出てるんだった」
「なに?」
その言葉を聞いたぬいの顔が、一瞬驚きの表情になると、やがて淫靡な笑みが浮かび上がってきた。だが、ぬいからは何も言わない。瑠斗が「その言葉」を言うのを待っているのだ。
今夜、姫崎さんの巣に行っていいか?
その言葉を待っていたかのように、ぬいは笑った。
勿論だ♡
「また、ヘキュバになった姫崎さんとセックスしたいんだが―――」
「クスクス、彼氏の頼みだ。幾らでもヤらせてやるとも♡」
瑠斗とぬい。ヘキュバとの学園性活がいよいよ始まった。
「ヘキュバとの学園性活2」に続く