本作は、ある意味、これまでのような作品とは違ったコメディ色の強い作品にしたく、考えました。
結果、VRのエロゲーを使って、主人公の好みを誘導させるという話にしました。
こちらの方で、募集を行っています。
興味がある方は、ぜひ。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=329659&uid=45956
俺の名は陽務要。
世に言う、エロに人生を賭けている男である。
なぜ、このような事を言っているのかと言うと、現状、俺の状況に関してを振り返る為だ。
「というか、兄貴、いきなり帰ってきて、なんだよ」
「まぁまぁ、久し振りに話でもしようかなぁと思ってなぁ」
「久し振りって、別にそれ程じゃないだろ。というか、なんだよ相談って」
そうして、俺は、弟である楽郎に対して、相談を行おうと思い、来ていた。
「・・・実はな、兄ちゃん、下手したら人生が終わるかもしれないんだ」
「何をやっているんだ、クソ兄貴」
俺が思いを呟くと、弟からの辛辣な言葉が言う。
「それで、何があったんだ」
「・・・実はな、今日、偶然だけど瑠美のファッション雑誌、見たんだよ」
「それがなんで人生が終わるんだよ」
「・・・瑠美が好きなモデル、俺の幼馴染みで、絶賛狙われている相手なんだ」
「・・・それは、マジでやべぇじゃねぇか」
「いやほんとに洒落にならない」
楽郎はスマホを握りしめたまま眉間に深い皺を寄せた。彼の指先が小刻みに震えている。
「というか、なんでお前の方もビビっているんだ?」
「・・・まぁ、瑠美にバレなければ、良いけど、あいつ、俺のゲーム仲間なんだよ」
「あぁ、なるほど、確かにあいつだったらやりそう。だったら、お前も知っているんだな、その反応からして」
「兄貴も、知っているんだな」
そうして、互いに確認するように頷く。
「というか、兄貴、ぺっじゃなかった、あの人に何をしたんだ」
「知らねぇよ!けど、最近になって、周囲が結婚とか話題が出てきたなぁって、酒の席で盛り上がった時に言っていたら、急に目つきが変わってさ」
「・・・兄貴って、昔から女性関係に関して鈍いよな」
「うるせぇな。それより問題なのは、そのモデルが天音だってことだ!しかも瑠美はそのモデルの大ファンで毎日写真眺めてるんだぞ」
俺がテーブルを拳で軽く叩いた。その勢いでカップ麺のスープがわずかに波打った。
「つまりこうか?兄貴が瑠美の推しと昔からの因縁がありつつ、そいつに追われてるっと」
「・・・おそらく、奴は人生の汚点を消すつもりだ。何よりも奴には邪教徒がある」
「なるほど、証拠の隠滅も可能だと、しかも身内にいればっと」
それと共に、俺達は揃って深いため息を吐いた。
「正直、やりかねない」
「・・・というか兄貴、本当になんか心当たりはないのか?」
「う〜ん」
そこで俺は思案する仕草を見せる。
そして、少し黙考した末に口を開いた。
「俺、基本的にあいつらの事、女っていうよりマジで悪友としか見ていないから」
「エロ好きなのにか?」
「基本、二次元しか興味ないから。別に結婚しなくても良いと思っているから」
「どうせ、なんかそれで何かしただろうか?」
「さぁ、知らねぇよ。ただ、やたらとホテルとか自宅に連れて行こうとしていたんだよなぁ」
「・・・・・・あっ」
突然、楽郎の箸が空中でピタリと止まった。その顔に浮かぶのは、
まるで目の前に巨大な「あっ!」マークが直接貼り付けられたような、衝撃と気付きが入り混じった奇妙な表情だった。
スクリーンセーバー機能が突然起動したパソコンのようなフリーズ具合だ。
「おいおい、どうした?カップ麺が伸びるぞ」
俺が呆れ声で促すと、
「・・・・・・・・・・・・兄貴」
低い声。しかし明らかに何かを悟った者の口調だった。
「あのさ」
「なんだよ」
「あのさ」
「だからなんだって」
楽郎は一度大きく息を吸い込む。
「兄貴、もし仮にだ」
楽郎の目が据わる。カップ麺の湯気がゆらりと揺れた。
「仮にだけど……」
「おう」
「万が一……」
「早く言えよ」
「……………ペッ……天音さんと兄貴が結婚したとして―――」
その瞬間、楽郎の全身が石化した。
「ぎゃあああああああああ!!!!!無理無理無理無理ィィィ!!!!!」
突然、耳を劈く絶叫がリビングに炸裂した。思わず箸を取り落とす。
「どうしたんだお前!?」
「考えるだけで怖い!あいつが義姉なんて!この世の終わりだぁぁぁ!!!」
「いきなり、何を言っているんだ、この弟は」
楽郎が頭を押さえながら絶叫していた。どうやら、俺の話を聞きながら想像していたらしく、色々と嫌な光景を思い出したようだ。
「というか、本当に何を考えているんだ。俺があいつと結婚するわけ無いだろう」
「違うんだよ。想像したんだ。義姉さんがあいつだったらと思ったら背筋凍るくらい寒気がしたんだ」
そう言いながら、楽郎は顔色を蒼白に変えている。そこまで、奴の恐ろしさを知っているとは。というか、俺としては逆の方が良かったんだけどな。
「というか、兄貴はもう1人はどうなんだよ」
「もう1人のことか。特に気になるところはないけど」
「えっ、何かないのか?」
「強いて言うならむっちゃ胸が大きいぐらいかなぁ」
「まじかぁ」
楽郎はそう呟くと再び悩み始める。
「まぁ、そっちの方が良いかもな」
「だから、さっきから何を言っているんだ、お前は」
「・・・兄貴、お勧めのエロゲーあるが、聞くか」
「ふっ、お前の言うエロゲーはクソゲーの類いなのは知っているが、エロゲーだと聞いて、断ることはないぜ」
もしシャンは連載版あり?
-
あり
-
なし
-
タイトルでバンされる可能性あり