「こっこのゲームは」
エロゲー。
それは、時には、本来ならば犯罪に手を染める事をテーマにしたゲームがある。
昨今、ポリコレやら、規制やらであまりにも動きにくく、思い通りのゲームを作れずに、楽朗の大好物であるクソゲーが量産される事は多々ある。
その中で、このエロゲーは、かなりアウトに近い。
「・・・いや、タイトルの時点でアウトだろ」
「まぁ、お前の言う通りだけど」
今回、俺がやろうとしているゲーム。
それは、ストーカー 向こう側からの視線。
ゲームのタイトルで、既に分かるが、これはいわゆるストーカーを題材にしたゲーム。
オンラインで、ストーカー側とストーカーされる側に別れるゲーム。
いわゆるステルスゲームの一種であり、ストーカー側は、相手の写真をどれだけ撮れるか。
そして、ストーカーされる側はいかに、それを防ぐか。
テーマも相まって、かなり危険なタイトルなのは、理解出来る。
「兄貴さあ」
楽朗がカップ麺を啜りながら鼻で笑う。
「どう考えてもこのゲーム、タイトルに騙されてんだよ。『ストーカー 向こう側からの視線』だぞ?」
「いやいやいや」
俺は両手をバタつかせて否定する。
「公式サイトにデカデカと書いてあるだろ。『カメラが全ての鍵を握るステルスアクション』って。間違いなくアレだよ。電柱の陰に隠れて盗撮するヤツ」
「ハァーーッ……」
楽朗がわざとらしい溜め息をつく。
「兄貴が変態なのは分かるけど、そういう写真のスキル、どこで身に付けたんだ」
「母さんの虫の撮影に付き合わされて」
「よく考えれば、確かにそうだな」
楽浪が納得しながらも、再び冷たい目でこちらを見る。
「というよりも母さんからのスキルを活用している時点で兄貴は変態だと思うぞ」
「お前だって、父さんの釣りスキルをクソゲーで使っているだろ」
互いに、親から学んだスキルを碌な使い方をしていない事に気づいた俺達は、ため息を吐く。
「「まぁ、俺達の家庭はそんな感じで碌なのがいないからな」」
親からは思考を学び、自分達もまたクソゲーやエロゲーで歪んでいく。
だが、それでも家族なのだ。
「・・・あっというか、兄貴、ステルスゲームって意味を知らないんじゃないのか」
楽朗がニヤリと笑う。
「はぁ?バカにしているのか。流石に、ゲームの初心者じゃないんだからステルスゲームぐらい知っているに決まっているだろ」
「そうだよね」
楽朗の笑い方が腹立たしい。絶対に揶揄っているのは分かる。なので、俺は確信を持って答えを返す。
「・・・あいつらから逃げる時は、いつもステルスゲームだからな」
「・・・あぁ」
その一言に、楽朗が納得したのは、辛い。
もしシャンは連載版あり?
-
あり
-
なし
-
タイトルでバンされる可能性あり