居酒屋の個室は仄暗い。
俺達、3人にとっては隠れて飲む事が多く、馴染みの店だ。周りを気にする必要がないこの空間は便利だ。
けれど、今回ばかりは少々事情が異なる。
「おぉい!陽務要!お前、一体どういうつもりだぁ!」
「そうだよ!陽務君ってば!」
酒を片手に永遠と百が俺を睨みつけてくる。
いや、正確には酔っ払った2人が絡んできているだけなのだが……それにしても今日は一段と面倒くさいな。
「どうしたって言われてもなぁ。そもそも俺は普通に飯食いに来ただけだし」
「嘘つけぇ!あれだけモテておいて何も感じねぇとかありえねーぞ!」
「そうですよ!私達のことどう思ってるんですか!」
二人が詰め寄ってくる。
おいおい勘弁してくれよ。そもそも付き合ってすらいないのにそんなこと聞かれても困るだろ。
「別にお前らのことは嫌いじゃないよ?ただ俺は二次元の方が好きだってだけだ」
「はぁ〜!?ふざけんなよこの野郎!」
「最低です!乙女心を弄ぶなんて!」
いや、だから別にそんなつもりはないんだけどな。
まあ確かに異性として見られないとは思うけれど。
「大体お前らみたいな美人といたら余計に疲れるだけだろ?それに三次元なんて現実的じゃないしな」
「ぐぬぬ……こいつめ……」
「もう許せません……」
二人が拳を握りしめて怒りを露わにする。
やばいなこれは。完全にスイッチ入ってるみたいだし逃げるしかないか?
しかし次の瞬間———。
「なら証明してやろうじゃないの!」
突然立ち上がり宣言したのは百だった。
その顔は真っ赤に染まり目が血走っているように見える。
これはまずい予感がするなぁ……。
「おい待て落ち着けって!」
慌てて制止しようとするものの遅かったようでそのまま押し倒されてしまう勢いだ。
「百ちゃん!このゲームで、この馬鹿を押し倒すわよ!」
「おっ押し倒すって、お前、さすがに酔いすぎだろ」
永久の宣言に驚いたのは百と俺。
俺はあまりにも酷い宣言に即座に突っ込みを入れた。
「そっそうよ」
そして百は恥ずかしそうに顔を伏せる。まぁ当然の反応だろう。俺だって同じ立場ならドン引きするレベルだしな。
だがしかし、当の本人はそんな事お構いなしといった様子で続けるのであった。
「いやいやいやいや、酔っていても何もしないって。たださぁ……」
ここで一旦区切りを入れるように一呼吸置いたあと再び口を開く。
その表情からは先程までの酔態が嘘のような凛とした雰囲気が感じられる。
「まぁ、だから、次のゲームでそろそろね、という事で百ちゃんもね」
「・・・」
百は、その言葉に対して何も言えない様子。
「なんだか、次のゲームは嫌な予感がするな」
もしシャンは連載版あり?
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あり
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なし
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タイトルでバンされる可能性あり