喉から絞り出した罵声が雨音に消える。天音の指が蛇のようにジッパーを滑らせ、金具が軋む音が鼓膜を刺した。雨粒が窓を叩くリズムと同期して、彼女の睫毛が上下する。
「おっと要君♪ パトカー来ちゃったら大変ね?」
悪魔の囁きが降りかかる。冷たい掌がベルトの留め具に触れ、金具がカチリと鳴った瞬間、脳裏に駆け巡る妄想──制服警官がライトを向けながら窓ガラスをノックする光景。指一本動かせない。
「くっ……離れろよバカ女!」
「無理よ〜? だって貴方のここ……」
言葉が途切れた直後、生温かい吐息が敏感な箇所を撫でた。反射的に腰が浮く。天音の紅い唇がゆっくりと開き──
「……んっ……ちゅぱ……」
窓越しの雨音が一層激しくなる中で、微かな水音が混ざった。舌先が亀頭を円を描くように舐め上げる感触。窓ガラスに映る自分の呆けた顔と対面する屈辱。
「やめろよマジで! 誰か通ったらどうすんだよ!」
必死の訴えを封じるように、根元まで深く咥え込まれた。喉奥の熱い圧迫感が思考を麻痺させる。
「んふ……ぐぽ……」
唾液と口腔粘膜の摩擦音が雨滴と一体化する。彼女の細い指が竿を包み込み、一定のリズムで上下に動く。雨雲が空を裂き、稲妻が走った瞬間──車内に青白い光が射し込み、天音の上目遣いが鮮明に浮かび上がる。
「くそっ……!」
「まだダーメ♪」
挑発的なウィンクとともに吸い込みが強化される。視界の端でワイパーが忙しなく往復し、ガラス表面の水滴をかき集めていた。その水分が窓枠を伝い落ち──要の頬に冷たい感触を与える。
「おいバカ! 外……通行人の影……!」
「ふふっ……見せつけちゃいましょうか?」
狂気に満ちた笑みと同時に、喉奥がギュッと締め上げられた。快感の奔流が脊髄を貫き、要は息を詰める。
天音が舌先でゆっくりと先端をなぞる。
「んっ……ちゅっ……」
(待て!マジでここでか!?)
雨粒がフロントガラスを叩く音と水音が同調していき、天音の上目遣いがハッキリと見えた。
「くそっ……!」
彼女の舌が滑らかに動き続けている間も、要の意識は周囲を警戒していた。
(通行人がいたら確実にアウトだ……)
だがその恐れも快感の波に飲まれていく。
天音が吸い込みを強め、喉がキュッと締まる感触が襲った。
「天音……お前マジで……っ!」
瞬間、ワイパーが止まり雨音だけが残る中で要は限界を迎えた。
天音は口角を上げながら唾液混じりの液体を含んだまま微笑んだ。
「ふふっ……見せつけちゃいましたねぇ〜♪」
雷鳴が遠ざかり夜の静寂が戻ってくる中で要の呼吸だけが荒く響いていた。彼女は濡れた唇を拭いながら軽快に立ち上がった。
「じゃあお仕事終わりということで〜。楽しかった?」
「ふざけんなよ……お前……」
要は呆然としたまま車内に取り残され雨に濡れた路面を眺めていた。
「けどさ、まだ、これから本番だよ」
もしシャンは連載版あり?
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あり
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なし
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タイトルでバンされる可能性あり