※この作品はR-18です。

戦乙女の黙示録 (Apocalypse of the Valkyries)   作:redhot

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戦乙女の外伝 十三話

 中国の鉄原と重慶ハイブの陥落は、世界に衝撃を与えた。

 死を呼ぶ戦乙女の十二姉妹が、わずか数日でBETAの巨大な巣窟を攻略した事実は、希望の光として迎えられた一方で、危険視の目を向けさせた。

 国連や米国、日本、ヨーロッパ諸国は、彼女たちのオーバーテクノロジーを人類の脅威と見なし、監視を強化。

 プロミネンス計画の実験部隊――ユーコン基地の国際パイロットコープス、青い装甲に国連徽章を施したF-22 EMDやXFJ-01 Shiranui Secondを運用するエリート衛士たち――も、ハイブ内部の掃討を映像で確認し、驚嘆と競争心を燃やした。

「ヴァルシオーネRの火力、我々のTSFでは追いつけない」と呟く者もいた。

 そんな中、私は影からセルベリアに指示を出した。

 一部技術提供で警戒を和らげよ。

 対ビームコーティングのABCマントを提供し、各国向けにレンタル機体として陸戦型ジム12機――一個小隊分――を貸し出す計画を発表せよ。

 料金は、戦術機1機分。

 ABCマントは、クロスボーンガンダムX1の装備を模したもの――ビーム兵器を防ぐコーティングが施されたマント状の装備で、ステルス性が高く、ビームシールドのように目立たない。

 黒い布地に特殊コーティングが施され、機体に纏うことでBETAのレーザー級を無効化する。

 セルベリアは、国連を通じて各国に通信を送った。

「死を呼ぶ戦乙女より。ハイブ攻略の成果を共有すべく、一部技術提供を行う。対ビームコーティングのABCマントを、各国に無償で提供。BETAのレーザー攻撃を防ぐ装備よ。また、レンタル機体として陸戦型ジム12機――一個小隊分――を貸し出す。料金は戦術機1機分。陸戦型ジムは、RGM-79[G]、全高18メートルの地上戦特化モビルスーツ。白を基調としたボディに青と赤のアクセント、強化脚部で機動性が高く、ビームライフル、シールド、ミサイルポッドを装備。各国が運用し、BETA駆逐に活用せよ」

 反応は即座に返ってきた。

 米国は、ホワイトハウスで大統領が「技術提供か……警戒を解くための策か。だが、ABCマントのコーティング、米軍のTSFに適用すれば、レーザー級への耐性向上だ。レンタル機の陸戦型ジム、12機で小隊運用……料金も安い。受け入れる」と判断。

 CIAの調査員は、なおも監視を続けるが、希望の声も上がった。

 国連は、安保理で事務総長が「人類の為の提供、歓迎する。ABCマントを平和維持軍に配備。陸戦型ジムのレンタル、プロミネンス計画に組み込む」と決定。

 ヨーロッパ諸国は、EUサミットでドイツ首相が「ハイブ陥落の恩義に報いる。

 ABCマントで欧州防衛線を強化。

 レンタル機の12機、フランスとイギリスで運用」と応じ、支援の姿勢を示した。

 日本帝国では、榊総理が閣議で眼鏡を押し上げ、「戦乙女の好意、受け入れる。ABCマントを帝国軍の戦術機に適用。陸戦型ジムのレンタル、近衛軍に配備せよ。料金は戦術機1機分……安価だ」と指示。

 武御雷康平が笑い、「ははは! ジムの機動性、欲しいぜ!」

 不知火五十鈴が「技術の片鱗、分析せよ」と鋭く

 。プロミネンス計画の実験部隊は、ユーコン基地で部隊長が「ABCマントでTSFの耐性を向上。陸戦型ジムの性能、プロミネンス機と比較テストだ」と興奮。

 青い装甲のF-22 EMDパイロットたちが、映像を分析し、「ジムのビームライフル、BETAの装甲を貫く……レンタルで運用できるのは幸運」と語った。

こ うして、技術提供とレンタル計画は発表され、世界の警戒を和らげつつ、戦乙女の影響力をさらに広げた。

 影から指示する私のもと、BETAの影は薄れていく。

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