丸出し全裸共闘!真夜中の風林館高校グラウンド 作:RNOVEL
「先に相手をイカせたほうが勝利の一本勝負だ……」
俺がそう言うと、らんまは何のためらいもなく片眉を上げた。
「ふーん、わかりやすくていいじゃねーか。」
らんまの口元がゆるんだ。
楽しんでる。
全裸同士で、こんなバカげた勝負を始めようとしてるってのに……
こいつの目はまっすぐで、まるで稽古前の真剣な闘志と同じ光を湛えてた。
(……やっぱり、惚れるよな)
そんな言葉が脳裏をかすめて、思わず唇を噛む。
だけど、ここで引いちゃダメだ。
俺の中で、もう一つの“勝負”が始まってる。
「それと……もうひとつ条件がある」
「……は?」
らんまが軽く目を細めた。
こっちの空気が変わったのを察して、口の端の笑みがすっと引き締まる。
緊張が、喉の奥に突き刺さる。
さっきまで冗談混じりだった空気が、急に冷えて見える。
けど、ここで言わなきゃ一生後悔する。
相手が誰であっても、らんまがどんな反応をしようとも――俺は、賭ける。
「……もし、オレが勝ったら──」
唾を飲み込む音が、自分でもはっきり聞こえた。
「天道あかねとの許嫁を、解消してくれ」
らんまのまぶたが、ピクリと動く。
けれど何も言わない。ただ、じっとこちらを見ている。
鼓動が暴れる。けど、もう止めない。
「その代わりに……オレと許嫁になってくれ」
言った。
もう戻れない。
一秒、二秒……返事はない。
らんまの顔には、読み取りづらい静かな光が浮かんでいた。
驚きか?
困惑か?
それとも、怒っているのか?
わからない。
ただ……“想定外”だったのは確かだ。
「……へぇ」
低く漏らしたその声は、どこか薄ら寒くて、けれど火種を含んでいた。
「ずいぶん、自信あんじゃねぇの」
「別に……自信なんか、ねーよ」
俺は正直に言った。
「けど、勝ちたいとは思ってる。心の底から。真剣勝負だからこそ、賭けるんだよ」
らんまは、しばらく無言のまま俺を見ていた。
けど次の瞬間、フッと鼻を鳴らすように笑った。
「いいぜ。乗ってやるよ、その条件」
らんまの目が鋭くなる。
「でもな。勝つのはオレだ。格闘と名のつくものに負けるわけにはいかねーからな」
俺は微かに笑って、構えた。
「……そうこなくっちゃな」
らんまが床に手をつく。
戦う姿勢だ。
「ふざけた名前だけどよ……」
と、らんまが笑う。
「“格闘シックスナイン”……気に入った。全力でぶつけてやるよ」
お互いの体が、空気をかき分けるように動き始めた。
視線は、交錯したまま外れない。
ただの性欲じゃない。
ただの戯れでもない。
これは、二人の間にある熱と、未確定な想いと、どうしようもない衝動の全部をぶつけ合う“戦い”。