※この作品はR-18です。

丸出し全裸共闘!真夜中の風林館高校グラウンド   作:RNOVEL

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9.格闘シックスナイン

「先に相手をイカせたほうが勝利の一本勝負だ……」

 

俺がそう言うと、らんまは何のためらいもなく片眉を上げた。

 

「ふーん、わかりやすくていいじゃねーか。」

 

らんまの口元がゆるんだ。

楽しんでる。

 

全裸同士で、こんなバカげた勝負を始めようとしてるってのに……

こいつの目はまっすぐで、まるで稽古前の真剣な闘志と同じ光を湛えてた。

 

(……やっぱり、惚れるよな)

 

そんな言葉が脳裏をかすめて、思わず唇を噛む。

 

だけど、ここで引いちゃダメだ。

俺の中で、もう一つの“勝負”が始まってる。

 

「それと……もうひとつ条件がある」

 

「……は?」

 

らんまが軽く目を細めた。

こっちの空気が変わったのを察して、口の端の笑みがすっと引き締まる。

 

緊張が、喉の奥に突き刺さる。

さっきまで冗談混じりだった空気が、急に冷えて見える。

 

けど、ここで言わなきゃ一生後悔する。

相手が誰であっても、らんまがどんな反応をしようとも――俺は、賭ける。

 

「……もし、オレが勝ったら──」

 

唾を飲み込む音が、自分でもはっきり聞こえた。

 

「天道あかねとの許嫁を、解消してくれ」

 

らんまのまぶたが、ピクリと動く。

けれど何も言わない。ただ、じっとこちらを見ている。

 

鼓動が暴れる。けど、もう止めない。

 

「その代わりに……オレと許嫁になってくれ」

 

言った。

もう戻れない。

 

一秒、二秒……返事はない。

らんまの顔には、読み取りづらい静かな光が浮かんでいた。

 

驚きか?

困惑か?

それとも、怒っているのか?

 

わからない。

ただ……“想定外”だったのは確かだ。

 

「……へぇ」

 

低く漏らしたその声は、どこか薄ら寒くて、けれど火種を含んでいた。

 

「ずいぶん、自信あんじゃねぇの」

 

「別に……自信なんか、ねーよ」

 

俺は正直に言った。

 

「けど、勝ちたいとは思ってる。心の底から。真剣勝負だからこそ、賭けるんだよ」

 

らんまは、しばらく無言のまま俺を見ていた。

けど次の瞬間、フッと鼻を鳴らすように笑った。

 

「いいぜ。乗ってやるよ、その条件」

 

らんまの目が鋭くなる。

 

「でもな。勝つのはオレだ。格闘と名のつくものに負けるわけにはいかねーからな」

 

俺は微かに笑って、構えた。

 

「……そうこなくっちゃな」

 

らんまが床に手をつく。

戦う姿勢だ。

 

「ふざけた名前だけどよ……」

 

と、らんまが笑う。

 

「“格闘シックスナイン”……気に入った。全力でぶつけてやるよ」

 

お互いの体が、空気をかき分けるように動き始めた。

視線は、交錯したまま外れない。

 

ただの性欲じゃない。

ただの戯れでもない。

 

これは、二人の間にある熱と、未確定な想いと、どうしようもない衝動の全部をぶつけ合う“戦い”。

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