範馬道 神室町の蜚蠊幼女(ヤマトゴスロリ) 作:贋海王
7. 無野(弟)の白い少女目撃談
あぁ、白い少女──
おっさんが言ってるロリ、知ってるぜ。
あの子のこと、俺らは『修羅百合姫』って渾名付けてるんだけどよ──
修羅百合姫ちゃん──
あ、真冬ちゃんってのがほんとの名前なの?
俺が、そう、赤牛丸んとこで、でかい……ダンプカーみてえな奴と修羅百合姫ちゃんが喧嘩してるの見始めたのはだな──
修羅百合姫……真冬ちゃんで良いか、そっちの方が話しやすいしな。
真冬ちゃんがダンプカー野郎の首に平手打ちした辺りからだよ。
あぁ、なに?鞭打?
知らねぇよ、え?そんな名前の技なの?
その、鞭打?エグいよな、真冬ちゃん。
喉仏んとこ、直撃してたよ、あれ、普通の奴なら死んでるんじゃね?
あの、ダンプカー野郎の野太い首、あのやべえムキムキの筋肉だから咳き込むくらいで済んでるんだろうな。
首の骨もよっぽど
普通、喉仏っていや急所だろ?
それなのに、大して効いてるようには見えないんだな、これが。
ほら──
あいつ、あれ、だろ?カツアゲ坊主──
あぁ、知ってるぜ、色んな奴に喧嘩吹っ掛けて、ボコしたあと金をパクるカツアゲ坊主、強いらしいよな。
俺?俺はあんなのとタイマンはりたくねぇな。
兄貴呼んで、兄貴と二人がかりならヤっても良いけどな。
喉仏、ぶっ叩かれて、いつの間に喰らってたのか、あいつ、背中にもすげぇ、引っ掻き傷が出来てたっけ。
真冬ちゃんの指先、爪の所からカツアゲ坊主の血が滴ってるんだもんな。
どんな爪だよって──
ありゃ、本当、カツアゲ坊主の背中、熊に爪でヤられたみたいだったね。
肉、抉り取られてたんじゃね?
真冬ちゃんの爪はよ、あれだ、コンクリートブロックとかアスファルトもほじくりかえしちまうらしいんだよな。
粘土じゃあるまいし、とんでも無い爪だよ。
ん?俺らはその時喧嘩してる真冬ちゃんが初見じゃねぇよ。
真冬ちゃんを初めて知ったのは前の日、クリスマスの夜だったな。
児童公園で、5人組とやりあってるのを公園前にある天野ビルって廃墟ビルで見てたんだよ。
その時に兄貴がね、修羅と白百合を混ぜて、真冬ちゃんにそんな渾名付けたんだ。
ほら、真冬ちゃんって髪の毛も肌も真っ白だろ?
白百合って感じしねえ?
で、修羅みてえに強い。
白い可憐な百合の花で、修羅の様なロリ──
良いネーミングじゃね?
可愛いのに化けもん染みた強さのあの子にピッタリとは思わない?
──うん、そうだろ?思うよな、可愛いよな。
マジでさ、ゲームのヒロインみたいな、ロリだよ。
俺らは16bitってチーム名だろ?
ゲーム好き何だよ、俺ら。
カラーギャングチームに16bitなんて名前、つけちまうくらいにさ。
そうそう、俺らのチームね、その天野ビルをアジトにしてるんよ──だから、その夜も、天野ビルでダベってたから、そん時、ちょうど運良く真冬ちゃんの喧嘩を見れたんだな。
そりゃ、そんなゲーム好きな俺らが真冬ちゃんみてえな、格ゲーヒロインっぽいロリ目撃したら、萌えるのも当然だろ?
初見の時なんかさ、一瞬で五人もやっちまうんだぜ?
そのまんま、ゲームから飛び出してきたみてぇな娘何だよ、あの子はな。
今回の赤牛丸横での喧嘩もよ?相手はダンプカーか、大型のトラックみたいなカツアゲ坊主とやってるんだからなぁ。
しかも、ゴスロリだぜ?
──ゴスロリ服なんか着てるのよ。
あんな可愛いロリのアルビノゴスロリヒロイン。
喧嘩魔法少女修羅百合姫真冬ちゃんって呼びたくなるよな?
課金してぇよなぁ、真冬ちゃんに衣裳。
ん?容姿の事ばっかり言ってる目撃者も珍しい?
何?他の奴等にも聞いてるの?
へぇ、他の奴は真冬ちゃんの戦闘力の事ばかり解説、ね。
ゴスロリ服着て喧嘩する幼女の取材とか、おっさんもいい趣味だよな。
へぇ、神室町でイキの良い奴の記事を書くのが仕事か。
え?おっさん、記者で情報屋なの、凄いね。
じゃ、続けるぜ、携帯に写真も撮ってるから、それも買ってくれる?
写真のデキによるだって?
まぁ、いいや、でよ──
喉仏、打った後は、なんかこう、ゆらゆらと全身揺れてたよ、真冬ちゃん。
──ふうん、あれ、脱力って言うんだ。
よくわかんね。
でもな、目の前で見てるとあのゆらゆら、何でもねぇ筈なのにすげぇ、手を出しにくさってのが分かるんだよ。
俺だって、不良だぜ?喧嘩の場数はそれなりにあるから、分かるんだよな。
なんか、やべえって。
理由とか理屈はわからねぇけど、ヤバさは分かるんだよ。
でも、カツアゲ坊主の喧嘩の場数は俺ら何かと比べ物にならないんだろうな。
喧嘩の質も違うと思うぜ。
あのゆらゆらを前にして、しかも背中と喉仏にダメージあるのに、すげえ勢いで、180センチ以上はある肉の塊が真冬ちゃんに突進したんだ。
ヤバいのに、行く。
それが、カツアゲ坊主みたいな喧嘩野郎何だよ。
真冬ちゃんってさ、俺が見始める前に、バイク投げつけられたらしいよな。
でも、平気だった。
そんな真冬ちゃんに向かって、100キロ越えてる180センチの大男の体当たりだ。
まぁ、バイクにぶち当たっても平気だったんだから、大丈夫だろ。
カツアゲ坊主の肉弾が正面衝突──
かと、思ったら真冬ちゃんの体が空中に一瞬浮いて、上半身が、仰け反った──で、回転したんだよ。
半回転くらいか。
バイクぶつけられた時は一回転してたらしいよな?
でも、そんときは半回転。
本当は一回転するつもりだったんだろうけど、カツアゲ坊主の両手が地面を蹴って跳ね上がるはずだった脚を掴まえたんだ。
細くて、綺麗な脚何だよ、真冬ちゃん。
薄手の黒いタイツが、なんつうか、良い感じでよ?
触りたいよなぁ。
で──
その細い足首と脹ら脛辺りをがっしり掴まれたから、一回転出来なかったんだ。
体当たりのダメージは無さそうだったよ。
真冬ちゃんは特に表情に変化は無かったな。
掴まっても動揺とかしてなかったんじゃないかな?
でも、ポッキリ折れそうな細い足首をバカデカイ手が掴んでるからさ、傍目にはヤバイとしか思えなかったな。
ギリギリって骨が軋んでる、そんな音が届きそうな錯覚もあったよ。
んで、すげえのは、此処からよ。
足首掴んで、そのまま、真冬ちゃんを引っこ抜く勢いみたいに振り上げたんだ。
こっちには真冬ちゃんの頭頂部が一瞬見えたよ。
レースで花……百合かな?黒百合をモチーフにしたので飾られてるヘッドドレスがずれて外れかけてよ、それはそれでなんかエロかった──
で、その勢い崩さず真冬ちゃんを降り下ろした。
何だろ、人間で素振りやった感じか?
で、真冬ちゃんはアスファルトに叩き付けられたんだ──
『仕切り直し、没ネタエピソード』は削除し、残骸置場に入れた方が良いですか?
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そのままで良い
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残骸置場行きが良い