範馬道 神室町の蜚蠊幼女(ヤマトゴスロリ) 作:贋海王
冗談抜きでよ、驚いたよ、マジ。
赤牛丸の駐輪場が、真冬ちゃんの後頭部で、陥没しちまってたんだよ、うん。
たった一発でだぜ?
化けもんだよ、カツアゲ坊主──
陥没したアスファルトとかよ、こんなの見たら絶対飛び降り自殺は、したくねぇって思ったな。
見てるだけで全身が痛くなったよ、あれ。
で──この一発は、まぁ、さっき言った様に人間の体での素振りだ。
でも、これだけでカツアゲ坊主は止まらなかった。
何度も何度も、同じ様に真冬ちゃんの体を振り上げては、アスファルトに叩き付けやがった。
こいつは、素振りじゃねぇ。
真冬ちゃんの体がツルハシか掘削機みたいになってたよ。
アスファルトが陥没を繰り返して、クレーターが出来てたよ。
野次馬連中、悲鳴も、声一つ出せ無かったな。
みんな、ドン引きしてたわ。
あ、これ、そんときの写真ね──
アスファルトに大穴出来て、ほら、穴の周辺、亀裂も走ってんだわ。
なぁ、おっさん、この写真の真冬ちゃんのスカートの捲れてるの良い感じだろ?
へ?そんな写真じゃない?
いやいや、真冬ちゃんみてぇな可愛い女の子の喧嘩だぜ。
真剣な喧嘩なのに、そんな合間に見えてしまってるパンチラが良いもんなんじゃねぇの?
黒いゴスロリスカートが捲れて、その下から見えてる白いフリルのパニエもそそるよな?
真冬ちゃんの太股、全然肉付いて無いんだよな。
細すぎる。
次の写真、これ見てみろよ、おっさん。
タイツの中心部分の縫い目と重なる真冬ちゃんのパンチラ写真だ。
何度目かの叩き付けでよ、ちょうどこのセンターシームが見えるエロい写真が撮れたんだ。
タイツ履いてる時のパンチラって、この縫い目が良いんだよな、分かるよな、おっさんも。
あ?それでどうなったかって?
後頭部でアスファルト掘るみてえに叩き付けられたんだ、普通、もう終わりだよな。
でも、よ──
そこは、真冬ちゃんだぜ?
受け身も取れてねぇ筈だ。
空いてる筈の両手で頭庇ったりも出来ただろうに、それもしてねぇ。
でも、な。
真冬ちゃんの意識はまだまだ、はっきりしてたんだわ、これが。
カツアゲ坊主も気付いてたんだろうな。
すげぇ、嗤ってたよ。
ん?いや、カツアゲ坊主はビビりもせずによ、意識のある真冬ちゃんの顔を見ては嬉しそうなんだよな。
ありゃ、あいつも、とことん真冬ちゃんに惚れ込んでるぜ。
あいつの場合は、真冬ちゃん……の戦闘力にベタ惚れって所だけどな。
女の子としては、見てねぇんだよ、あいつ。
タイツが破れて真っ白い真冬ちゃんの足が見えてるのに、そっちには全然視線向いて無かったしな。
俺だったら、真冬ちゃんと喧嘩してても、そっちに目を向けてしまうだろうけどね。
わざと破ったりしても良いよな。
俺も真冬ちゃんに一回喧嘩吹っ掛けてみるかね。
兄貴と、16bitのメンバー何人か引き連れてさ。
カツアゲ坊主には、エロい考え何か全然無いんだろうな。
俺ならタイツ越しに色々触りたいけど──
あいつは次に真冬ちゃんの膝を捻切るみてえに力任せな……なんつうか──
関節技をかけるみたいに、捻りも加えながら、膝関節の逆方向へ自分の体重を乗せていきやがったんだ。
真冬ちゃんの細い骨何か、あの糞重たそうなカツアゲ坊主の体重に耐えれる訳、ねぇよな。
足首もねじって、膝関節を砕く──
でも、そんな目論見も真冬ちゃんには通じなかった。
掴まれていない方の脚がな──
異様にしなって──
そう、おっさん、さっき言ってた鞭打?
鞭打のベンは“むち”って漢字何だっけ?
足が、鞭になってたよ。
脚でも鞭打って奴になるのか?
俺は知らねえけどさ、あの時の真冬ちゃんの足はマジで鞭だったよ。
すげぇ音鳴ってさ。
痛かったんだろうよ、流石のカツアゲ坊主でも。
直ぐに離れてたよ。
それから真冬ちゃん、右手で地面を叩いたかと思ったらいつの間にか立ち上がってるんだわ。
立ち上がった──
と、思ったら、真冬ちゃんが見せたのは飛び膝蹴りだった。
しかも、折られそうだった膝で飛び膝蹴りだよ。
意趣返しみてえで、面白かったね。
何かさ、プロレス的なんだよね。
ん?カツアゲ坊主も、プロレスみたいなことやってた?
あぁ、そっちはプロレスの技なのね。
マウント斗羽の耳削ぎチョップ?エグいな、決まってたら真冬ちゃんでもヤバそうだよな。
──そうして繰り出された真冬ちゃんの飛び膝蹴りだったんだけど、あんまし効いてる感じはしなかったな。
でも、どういう訳か、膝がカツアゲ坊主に当たってた筈なのに、今度は真冬ちゃんの踵がカツアゲ坊主の脳天に叩き込まれてるのを俺は見たんだ。
脳天に──
額に──
真冬ちゃんの踵が連続で叩き込まれてた。
しかもだ──
そんな連続の蹴撃も、単なる前振りでしかなかったんだな、すげぇよ、あの子は。
額から、次は鼻。
カツアゲ坊主も堪らず、遂に顔面庇うために腕を防御に回してた。
引っ込められた左腕に、真冬ちゃんの右腕が絡まった……。
その瞬間だ。
──左腕を軸に、真冬ちゃんの勢いを付けた膝蹴りがカツアゲ坊主の顎に当たった──
嫌な音が響いてたよ。
顎、砕けてたかもな。
でもな、やべぇのは、それじゃねぇんだ。
あれは、どういう技何だろうな。
俺の目にもとんでもねぇタフネスを誇ってるように映ってたカツアゲ坊主が、あっさりぶっ倒れたのよ。
『仕切り直し、没ネタエピソード』は削除し、残骸置場に入れた方が良いですか?
-
そのままで良い
-
残骸置場行きが良い