範馬道 神室町の蜚蠊幼女(ヤマトゴスロリ) 作:贋海王
薄暗く肌寒い、不快な臭いが立ち込め、それが周囲に染み付いているそんな部屋だった。
四角い部屋で、コンクリートに囲まれている。
窓もドアも無い、奇妙な部屋だ。
部屋と言えるかどうかは分からないが、そう言う空間なのだ。
まるで、直方体の中が空洞でその中にいると錯覚するような部屋だった。
壁は高く、天井はほど遠い。
しかし、奇妙な事に一辺の壁だけ、壁と天井は一体ではなく、横穴の様になった空間があり、完全な密室ではなく、そこは何処かへと繋がっている様だ。
出入りはそこから行うのだろう。
しかし、そこまで登る手段がない。
天井までは凡そ15mはあり、その天井と一体ではない壁と天井の横穴状の空間までは凡そ13mだった。
簡易なベッドと和式トイレだけの殺風景な部屋なのだが、監視カメラが四台稼動しており監視体制は厳重過ぎる程だった。
その部屋に、真冬が居た。
まだ、陰部には男から与えられた敗北の証となる物と破瓜によって生じた自身の血が混じった物で汚れていた。
痛みもまだ有る。
意識を奪われていたが、記憶が鮮明に甦ってきた。
あの夜、真冬は何度も男に犯され、膣内に射精された。
幼い故に子を宿す恐怖こそ無いが、今も続く痛みは幼い彼女の陰部は執拗な挿入に耐えられず傷付き裂けている様だ。
しかも、何も身に付けていない。
翠に貰い、あの夜身に付けていたワンピースも脱がされている。
靴も履いておらず裸足だ。
暗器代わりの刃物やアラミド繊維などもすべて失ってしまっている。
この部屋の主に取り上げられたであろうことは想像に難くない。
壁はコンクリートだ。
抉ることくらいは出来る。
しかし、あの監視カメラの存在が不安要素だった。
下手な事は出来ない。
──仔犬さん、柄本医院に連れて行かないといけないのに
日付けが分からない。
あの夜からどれだけ経ったのだろうか。
不意に、声を掛けられた。
声が聞こえたのは、横穴の空間からだ。
やはり、あそこが何処かに繋がっている。
「起きたか、真冬ちゃん」
「あ……あ」
あの男だ。
真冬を犯した謎の人物。
「今日から調教始めるからな、楽しみにしとけ」
調教?何、それ。
真冬は突然の言葉に戸惑った。
虚ろな目は相変わらずだが、カチカチと歯を鳴らす姿は、明らかに戸惑いと恐怖感に苛まれている様を表していた。
不安と絶望による恐怖、理解不能な言葉と現状。
「あなたは誰なんですか」
真冬は自分の名を何故かこの男が知っていた事実に漸く気付いた。
故に、絞り出すような震える声で言った。
真冬の声には、恐怖に支配され始めた『雌』の匂いが有ることに気付き、男は嘲笑った。
「お前の処女を喰った男だよ」
人を小馬鹿にするような調子で男は答える。
「あ~そうだな、調教師って所かね」
「え……」
調教師
サーカスの動物やイルカショーで芸を仕込んだり、ペットの躾など
そうした仕事の人間。
しかし、さっき言った事『調教楽しみにしてろ』を踏まえたら、誰を調教するのかは自明の理であった。
「女に産まれたこと死にたくなるくらい後悔する調教と虐待の毎日がお前には待ってるんだよ、真冬ちゃん」
──女に産まれたこと
──それを後悔するような毎日
“お前が娘じゃなければね”
“あの方は娘なんかに用は無かったの”
“娘は要らないのよ”
母が生きていた頃、母に言われ続けた声が脳内でフラッシュバックした。
そうだ、女に……娘として産まれてきた事は既に後悔している。
──私が女だったから、お母さんは私を産んで悲しんでいたから。
「ま、大したことじゃない。暫く共同生活しろや、逃げたくなったらそいつら、皆殺しにしても良いぞ」
共同生活。
どういう事だろう。
そして、男は、紙に包んだ物を投げ落とした。
「餌の時間だ、ちゃんと食えよ」
男はそう告げるとどこかに行ったのか、声はもう聞こえず、そして気配も無くなっていた。
餌は、新聞紙とラップに包まれていた。
ヌルリとした液体が表面に掛けられた握り飯だった。
真冬は、これを知っている。
あの夜、口腔に一度、膣内に何度も注がれた物と同じだ。
誰の物かは分からないし、真冬自身どういう物かは理解出来ていないが、あれと同じだ。
食べたくない。
胸に於曾ましい熱が発生し、喉元に上がってくる。
真冬は、その場でえづき、嘔吐した。
あの夜、神室町であの男と会う前、まだ賽の河原でホームレス達と一緒に食べた物が混じっている。
今となっては嘔吐した汚物だが、ホームレス達との大切な時間や思い出と言える食料。
思い出自体を嘔吐してしまった。
そんな気分に陥った。
この握り飯など食べたくは無いが、生きる為だ。
生きて、翠や、ミチとモグサ達ホームレス、やっと保護できた仔犬にまた会いたい。
翠に会いたい。
真冬は精液握り飯を口に運んだ。
何度も吐きそうになるが、飲み込んだ。
蜚蠊やどぶねずみ、野良犬野良猫と一緒に食べた残飯は、美味しかった。
しかし、こんな苦しい食事はそんな真冬の人生でも初めての物であった。
ガシャンと金属がコンクリートに擦れる音が響くと、横穴から壁の途中辺りまで梯子が降りた。
あの高さ、跳躍すれば梯子に手が届く。
梯子の一番下の足場が有るのは8m程の高さだ。
いや、まともな人間なら不可能だろう。
しかし、真冬は可能なのだ。
真冬は走った。
そして、床を蹴り、更に壁を蹴り梯子の足場へと跳躍し右手を伸ばす。
だが、突然梯子を降りてきた何者かに、その腕を掴まれたのだ。
「ぁ」
真冬は腕を掴まれたまま、途中から梯子を使わず飛び降りた男と共に、再び部屋に戻った。
まだ男は腕を掴んでいる。
凄まじい握力に骨が軋む。
そして、右腕は嫌な音を響かせた。
「え……?」
激痛が走る。
折られたのではない、骨が握り潰され砕けたのだ。
尺骨と橈骨の粉砕骨折と言えるだろう。
真冬はあの夜の、破瓜の痛みの際に挙げた物とは別の悲鳴をあげた。
真冬の関節は折れないのだが、しかし、骨そのものを握り潰されたのだ。
しかも、まだ離さない。
そうしていると、次々に男達が梯子を降りてくる。
骨を粉砕した男を加えて四人。
「今日からお前の世話係りを先生から預かった」
真冬の腕を掴み続け、男が笑った。
破顔と言った様な、そんな笑みだ。
身長体重は幾つくらいだろう。
真冬は荒い息を吐き続け、声を発せられない。
「他の三人は入れ替わるが、俺は二十四時間体制でお前の面倒を見るからな」
子供が縫いぐるみの腕を持って振り回すと、そんな何でもない事をやってのける様に真冬の腕を片手で持ち上げ、左脚の後膝部を抱えた。
真冬は身を捩るが、折れた腕は言うことを聞かず、脚は男の恐ろしい力に抱えられ動かせなかった。
しかも、男は他の三人にその体制の真冬を見せ付ける。
男達は下卑た笑みを浮かべ、真冬の秘所を眺めていた。
「先生の貫通式済みか」
「幼女の癖に、なんちゅうクソビッチ」
男の一人が動けない真冬に近付き、陰唇を指で撫で、広げた。
それを見て、更に男達が笑い出す。
「やめ……ッ」
別の男は真冬の胸の左右小さな先端を両手の親指人差し指中指でそれぞれ摘み、捏ねる様に擦り、引っ張った。
三人は、真冬の身体を散々触ると下半身を露出する。
「あ……」
裂けて傷付いていると言えど、誰も容赦せず、三人は代わる代わる真冬を凌辱していく。
真冬は、抵抗出来ない。
あの男に押さえ付けられ、微動だに出来ないからだ。
世話係り。
この男は真冬の戦闘力に対抗する為にここに居るのだ。
身長226cm体重218kg
男は名乗らないが、その巨体と、異常に膨れ上がった分厚い筋肉からただ者ではないと誰の目にも明らかであった。
三人がそれぞれ膣内への射精を一回ずつ終えて一周すると、真冬は投げ棄てられ、コンクリートの床を転がった。
部屋に残る不快な臭いの正体は、この行為から理解できるだろう。
この部屋では以前から少女を調教している。
先代の少女や男達の様々な体液や体臭が怨念の様に残り続けているのだろう。
今しがたのレイプで生じた真冬の汗や愛液、男から膣内に出された精液の臭いもまた、真冬がもし、この部屋を出ることになったとしても、次の被害者を迎えるこの部屋の残り香となって延々と引き継がれて行くのだ。
仮に一つの悪夢が終わっても、悪夢はまた新たに始まり、巡り続ける。
「お前、強いのだろう?いつでも仕掛けて来るといい」
まるでそれは好敵手にかける言葉であった。
レイプ事後の状態にある少女に言うことではない。
巨体の男が告げたら、他の三人はその皮肉が心底愉快なのか笑い出した。
彼らにしてみたらこの巨人の戦闘力に、全幅の信頼を寄せているからこそ、自らは安全にレイプを楽しめると言う、最悪な考えに至るのだろう。
そして、それだけではない。
彼らとて、実のところ並みの格闘家に負けるとは思えない、格闘技術を有していた。
調教初日の幕は、こうして開いた。
『仕切り直し、没ネタエピソード』は削除し、残骸置場に入れた方が良いですか?
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そのままで良い
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残骸置場行きが良い