悪堕ち魔法少女をわからせたら非日常が始まった 作:サキュ野郎
「ちっ。おっせー」
とあるラブホテルの一室の前で報告を今かと待っている男の1人が、苛立たしげに舌打ちをする。
ホテル内は禁煙のため、いつも吸う煙草が吸えないことも彼の苛立ちに拍車をかけていた。
「落ち着けってはっちん」
苛立たしげな男とは逆に楽しげなのは、缶コーヒーを呷る金髪の色黒の男だ。細身のホスト風な彼とは真逆で、筋肉質で鍛えられた体をしている。
彼らはいつもこうして、自らが堕とした女で美人局を行なっていた。
現在扉の向こう側で行為を行なっている2人は特に彼らのお気に入りで、この2人にかかれば落とせない男などおらず、ついこの前はとある大きな企業の社長を脅すことに成功している。
「どうせあの2人も、事が終わったら俺らのチンポに夢中になるさ♪俺らにはコレもあるんだしヨ」
そう言って男がズボンのポケットから取り出したのは、いわゆる非合法なおクスリだ。
それも、そのおクスリは普通の物じゃない。スカーレットが所属していた組織、グラトラスが開発した特性の媚薬だった。
「こいつのお陰で女はラクに堕とせるから便利だわ〜。はっちんのとこのケツ持ちに感謝だね♪」
「言っとくけど、これかなり危ない橋渡ってんだからな。バレたらどうなるか分かったもんじゃねぇ」
とホスト風の男はブルリと体を震わせ、自らの働くホストクラブによく出入りする怖い女を思い出す。
見た目は清楚な大和撫子で、和服が似合う女性。だが放たれている雰囲気は獰猛な肉食獣を彷彿とさせ、その気になれば店内の全員を皆殺しにできるのではないかと思わせる。
「おいおいお〜い。怖がりすぎだってばぁ」
「お前は見た事ないから言えんだよぉ。マジでおっかないんだって」
「いざとなれば俺がどうにかするってば。そ・れ・に、このクスリ使えばそいつも新しい雌犬にできんじゃね?」
お前が言うくらいの美人だから、俺もヒンヒン言わせてみてぇわ♪とお気楽に言う男を見て、まぁコイツならそれができるかもしれないなとホスト風の男は思う。
彼は元とはいえプロボクサーを1ラウンドでKOしてみせた驚異的な運動神経と筋力の持ち主。しかも3度、うち一回にいたっては相手を殴り殺してしまっている。
暴力を全力で振るうことに躊躇いがなく、道徳というものを忘れてしまっている獣。それが彼に対する第一印象だった。
「お。来たぜ」
1通の無言のメッセージが送られたのを確認して、扉の鍵を開けて中へ突入する。
「は?」
そこにはいつもと異なる光景が広がっていた。
「お゛……ぼ……♡」
「ひゅ……♡ひゅ……♡」
そこにいるはずの男の姿はなく、代わりにベッドの上で息も絶え絶えに女性器から大量の精液を捻り出す2人の姿だけがそこにあった。
カエルのように股を広げた姿で潰れた2人は入ってきた男達に気付かず、ただ許容量を超えた暴力的な快楽に耐え切れず、喘ぐだけの雌となっていた。
「な……にが?」
「はっちん……あそこ」
筋肉質な男が指差す先には、ベッド脇のテーブルに置かれたスマホ。そこには付箋が貼られており「ちょっと早いクリスマスプレゼント♡」と書かれていた。
嫌な予感がした2人がスマホを起動すると
『お゛ごぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛♡』
そこに映っていたのは、一緒にホテルに入った青年に騎乗位で犯され無様な喘ぎ声を上げる金髪のギャルの姿だった。
彼女は自分達に抱かれているよりも幸せそうな表情で絶頂を繰り返し、しきりにキスをねだっては情熱的に舌を交わらせる。
『もっろ♡もっろ♡しはちょうはい♡』
出し入れされる性器から覗く青年のソレは凶器そのもの。目測で自分達のモノより大きいことを悟り、敗北感を味わってしまう。
『いいなぁ……♡』
それをベッド脇から羨ましそうに見るのは黒髪ギャル。自らの秘所をぐちゅぐちゅと音を立てながら弄り、羨ましそうに見ていた。
彼女の秘所からも既に大量の精液が漏れており、何度中出しされたのか分からなかった。
『いぎゅ♡いぎゅ♡いぎゅぅぅぅぅぅ゛♡』
金髪のギャルはハメ潮を吹きながらカクカクと腰を震わせると、ぐったりとベッド上の彼女と同じ姿で失神する。その表情は幸せそうで、彼らが見た事ないほどだらしなかった。
『つ、次は私にぃ♡』
その様子を見た黒髪のギャルは、自らの意思で青年の凶器の上で膝立ちになると、女陰を広げて亀頭とキスをするように接触を繰り返す。
『私のヤリマンギャルマンコぉ♡おにーさんの極太チンポでお仕置きしてぇ♡孕んでも産んで育てますぅ♡無責任中出しセックスしてくださいぃぃぃぃぃ♡』
最後の宣言を聞くと同時に、青年の凶器が彼女の性器を貫いた。
『こ、これぇぇぇぇ♡さっきより大きいぃぃぃぃ♡』
再び嬌声が響き、のけ反りながら彼女は絶頂する。
ハメ潮を吹く彼女を無視して、青年はピストンを再開する。
『ふぎ♡うぐ♡かは♡』
一回の出し入れで何回も絶頂している彼女の脳内には既に彼らのことなどなく、ただ与えられる快楽を受け入れることしか考えていなかった。
「はーい♡クリスマスプレゼントは気に入ってくれました?」
呆然としている彼らの耳に、蜂蜜を更に甘くしたような女の声が届いた。
声が聞こえた方へ視線を向けて……そこで2人の意識は失われた。
「まぁこれで勘弁しておきましょう。旦那様も殺しまではしたくないそうですし……あら?」
今回のイタズラを思いつき、2人の意識を奪った張本人、スカーレットは筋肉質な男のポケットから落ちたクスリに気付きそれを回収する。
彼女はそれに見覚えがあった。絶頂を繰り返し味わい、壊れた女性の傍に必ず落ちていたものだからだ。
「これは……もっと楽しいことになりそうですね」
そう呟いて微笑む彼女の笑顔は、悪に染まった邪悪なものだった。
※
「と、いうわけで。例の4人にはわたし達のことを忘れていただきました♡」
時は夜。マンションへ戻った2人は、一緒に食事を摂りながら結果報告をしていた。
「まぁ女性2人に関しては、あなたを見かける度に謎の発情をすることになるかもしれませんが……誤差です♡」
それは誤差といっていいのだろうかと疑問を抱くが、まぁ世間は広いから会うこともないだろうとあなたは気にしないことにした。
そういえば、あんなに中に出してしまったが妊娠などは大丈夫なのだろうかと、今更になって怖くなってきたあなただったが、その疑問を察知したスカーレット説明する。
「妊娠については大丈夫ですよ。そもそも旦那様の優秀な魔力に耐えられる卵子すらないクソ雑魚一般人マンコですので、妊娠するには旦那様の許可が必要です♡」
なんとも都合のいい設定だなとあなたは思いながら、スカーレットも同じなのかと問う。
「うーん。ある程度はわたしの卵子に命じればわたしの意思で孕めますけど……そもそも命令する前にイキすぎて暇がないですね♡」
あと、旦那様の魔力に屈しすぎて許可なしで孕めないと思います♡と追記した。
魔力って不思議だな〜とアホ面浮かべているあなたの前に、スカーレットが小さい透明なジップ袋を差し出す。
中には5錠の白く丸い薬剤が入っており、明らかに普通のおクスリじゃない雰囲気を感じる。
これは? とあなたが問うと、スカーレットは楽しそうに微笑みながら説明する。
「これはいわゆる媚薬ですね。しかもグラトラスが製造してる強力で、普通の女性なら一発で離れられなくなるレベルの代物です♡」
なぜこんな物がと首を傾げるあなたに、例の男が持っていたので回収させていただきましたとスカーレットが答える。
「ちなみにわたしの母乳はこれの原液クラスなので、通常なら廃人一直線です。これ直接飲んで平気な旦那様は本当に特別です♡」
あれ平気じゃなかったらもしかして死んでた? とあなたが聞くと。はい、ワンチャン死んでました♡と即答され、少し複雑な気分になってしまった。
「彼らがこれを持っていたということは、グラトラスと取引をしている裏稼業……ヤの付く自由業とかと関わりがあるということ。なので、適当な使い魔でマーキングをして警戒だけはしています。万が一こちらへ危害が及ぶなら……ね♡」
その先はなにも言わなかったが、恐ろしいので聞かない方が正解だろうとあなたはハンバーグの最後の一切れを食べた。
ごちそうさまでした。と手を合わせて一礼し、台所へ食器を持って行く。
「そうそうないと思いますが、念のため警戒しておいてください。グラトラスの手がどこまで及んでいるか、わたしにも全ては分かっていないのですから」
食事を終えたスカーレットも食器を持って台所へ入り、隣に並んで洗い物を開始する。
たった1日なのにもう馴染んだなぁと思いながら今の日常を楽しく思ってしまっているあなたは、まだしばらくバトル系には巻き込まれないことを祈るのだった。
スカーレットが寝取られそうになったらどうなるか?たぶんやろうとした相手がひき肉になるんじゃないですかね。