しかしヒッチハイクするものの車は中々つかまらない。
雷、そして振り出した雨。
避けるためバス停で休んでいた二人は途方に暮れるが、そこに一人の中年男が声をかけてきた。すずめが神戸へ行きたがっていることを知った男は――?
「あれ、もうだれか声かけとる」
二宮ルミは通り過ぎていたバス亭が見えたあたりで停車した。
このご時世、ヒッチハイクなんてよほどの旅好きか天然記念物のどちらかだ。それも見ため学生であろう若い女の子ときた。女の子の一人旅なんてよほどの事情があるのだろうし、ましてやこの田舎道だ。放っておくにはあまりに危険すぎる。ママ、早く行こうよ。そうだよママ。後部座席の小さい怪獣たちのクレームは一旦放置しよう。通り雨にしては強い雨脚がフロントガラスを打ち付けている。ワイパーを最大にしても雨粒は無くなる気配がない。
「何喋っとんかな」
ハザードを炊き、しばらく様子を眺めた。
バス停まではおよそ百メートルといった距離。そしてバス停からさらに二百メートルほど先には一台の大型トラックが同じくハザードを炊き停車している。女の子に声をかけているのはあのトラックの運転手だろう。
「あ……出てきた。……お辞儀してる」
ルミの心配をよそに女の子は小さい椅子を抱えながらどしゃぶりの雨のなかをトラックへと走っていく。やがて二人が乗り込むとゆるやかに走り出した。どうすべきか。追いかけるべきか。女の子とともにバス停から現れたのは、いかにもガラの悪そうな中年男である。もちろんすべからく大多数の運転手はまともだ。何の仕事にもろくでもない男はいるという話だ。それが今回たまたまトラックの運転手だっただけに過ぎない。スキンヘッドで大柄な体躯、彼はまともなのだろうか。ちゃんと女の子を送り届ける善良な一市民だろうか。迷っていると、また後部座席からクレームが飛んできた。
「……やれやれ。ま、大丈夫でしょ。……はいはい、わかったわよ!」
ルミもまたハザードを止め、走り出した。
本来であればルミが送り届けるはずだった女の子はこうして、ほんの少しのタイミングの違いでまったく異なる運命をたどった。
進行方向も逆。雨粒に濡れるバックミラーに、女の子を乗せた大型トラックの姿が見えた。それがどんどんと小さくなり、やがて、消えた。
◇
ルミが常連客とカラオケを楽しみ、小さい怪獣たちが遊び疲れて眠りに落ちるまさにそのころ、岩戸すずめは宿泊中の高級旅館には似つかわしくない自前の制服姿で廊下を歩いていた。なぜ浴衣ではないのか。
その答えはこれが契約だから、だ。
床面はすべて毛足の長いカーペットが隙間なく敷き詰められており、そこかしこに見える調度品もまた決して安いものではないであろう事実が見て取れる。控えめに言ってもよほど高給取りでなければ宿泊はできない旅館だ。あの運転手の中年男性はよほどの高給取りなのだろう。
「草太さん、起きないよね……」
部屋に残してきた小さな椅子が気にかかった。少し前、ようやく眠りについた。物音をたてぬようそっと部屋を抜け出したことに、気が付いていないことを願う。男からの催促を留意しつづけたのは、この椅子の存在に他ならないからだ。
なぜなら一人で男の元に赴きたかった。飲み込んだ条件は、すべて自分で決めたことだから。
ここへ向かう道すがら、トラック内での会話が脳裏に浮かぶ。あのときも草太さんは眠っていたから覚えてはいない。
――お嬢ちゃん、なんでまたあんなとこに? あんなとこ、車あんま通らんぞ
――ははは……本当、助かりました
――ま、俺が通りかかってラッキーだったな
――お礼はちゃんとしますので
――……じゃあ、そうだな。一個、おじさんの頼み聞いてもらおうかな……
――……は、はぁ……なんでしょう……
――いやなに、俺も長距離運転で疲れててよ。神戸近くにいい温泉があるんだ。そこで一回だけでいいからよ……
「……仕方ない、よね。送ってもらった、んだから」
リボンをぎゅっと握り、すずめは旅館でも離れにある男の部屋の扉をノックした。
◆
「ま、まって……あんっ」
「へへ、やっぱ現役の制服姿は違うな。興奮やべえぜ」
中年男は見た目の大柄さからは想像できないほど器用だった。無骨な指がいやらしさの本能をもって蛇のようにすずめの若い肌を撫でまわす。男はもうセックスする気満々で薄闇の室内で全裸で待っていた。それに何やら独特な甘い匂いがする。お香でも炊いているのだろうか。
広い和室の真ん中に敷かれた真っ白な布団に座らされ、すずめは男に背後から抱きつかれた。しばらく制服ごしに胸を揉まれながら、耳や首筋に欲望まみれのキスが嵐のように降ってくる。
と思うとあっさりボタンを外され、気が付けばシャツは脱がされていた。さらに流れ作業のようにブラまで外される。男に乳房をさらけ出すのはもちろん初めてで恥辱が爆発的に湧き上がってきたが、乳房をやさしく揉まれながらもう片方の乳房を無骨な指でこねられたとき、すずめは自分でも驚くほどに快楽の火花が散ったことを知った。
「あ、はぁ……んっ」
「おっぱいいいか? ほら」
両乳首を同時にこねられる。下腹部がうずくような感覚を覚える。
「あっ、あ、はぁ……っ」
自分でも驚くような艶めいた女の声は、中年男の欲望にブーストをかけたらしい。男はすずめのうなじに鼻をうずめて思い切り吸い込む。
「いやらしい学生だな。まぁでもこの甘い雌の体臭、男を興奮させるにはもう十分だな。いいかお嬢ちゃん、いや、すずめ。これから一晩かけたセックスの授業だ。たっぷり時間はあるからな」
「い、いや……そんな……っ」
男の手が何度も何度もすずめの控えめな乳房を揉みしだく。
男に胸を揉まれるという体験は、すずめに自らの体が【メス】である事実を実感させていく。
「おらすずめ、こっち向け」
「え? ――ん、んむっ」
言われるがまま顔を向けたとき、予告もなく若く可憐な唇にかさついた中年の唇が重なってきた。すずめは思わず顔を背けるが、男にすぐ顔をつかまれ引き戻される。
「舌出すんだよ。大人のキスをするんだ」
「ん、ん――っ」
女の子にとって、ファーストキスは神聖なものだ。それがこんな形で奪われるなんてこれっぽっちも思ってはいなかった。ふと、小さな椅子を思い出す。その椅子がついこないだまで人間だったときの姿、顔もだ。きれい。ふと呟いたあの言葉。もしもあの人と口づけできたならどれだけ女として幸せであったろう。
「そうだ、舌絡めるんだよ」
「んぅぅっ、んむっ、んぅっ」
だが現実は今日会ったばかりの好きでもないスキンへッドの中年男にたばこ臭い息を流し込まれながら唇を重ねあっている。それでも背後から抱きしめられつつ胸を揉まれながらしつこくディープキスを続けるうち、すずめの体から緊張が抜けていく。
「すずめからも舌からめてこい」
「ん、ふ……っ、んぅ、ちゅっ」
(いや……この人、キス、上手い……)
やはり男は上手かったのだ。キスもお世辞を抜きにしても技術的で、すずめの若い体の奥底にあるメスの本質を穿っていく。見た目こそ美女と野獣のような組み合わせだが、まるで恋人同士のような甘い唇の重ねあいはすずめにキスの心地よさを覚えさせる。
「おっぱいも更によくなってきたろ? おら、乳首どうだよ」
「んふ……っ、あ、ぁ……んっ」
すずめの吐息が甘ったるくなったのを感じた男は、若い肢体をやさしく布団に寝かせる。口づけを続けながら武骨な手が、制服のスカートをめくりはじめた。
ゆっくりとすずめの白くなまめかしい生足が見えていく。少しずつ、少しずつ。やがて太ももが露わになり、下着がわずかに――
「ま、まって……」
キスの合間を縫って、すずめが細目で男につぶやいた。二人の唇のあいだに唾液の糸が伸びた。
覚悟はしている。
それでも、やはり全てがあっさりと受け入れられるものではない。
だが男は知っている。下手に時間をかければ戸惑いが生まれるものだ。だからこそここは無慈悲だとしても、考えも与えぬほど肉体的接触を続けるに限るのだ。
「股開け」中年男は言った。「すずめのマ〇コ、おじさんがたっぷり愛してやるよ」
◇
「んふ、んっ、じゅぷっ、じゅぷっ」
「立派なマ〇コだなぁすずめ。お、お、そう、そうだ……フェラももっと奥まで咥えろ」
中年男の流儀は、スカートを脱がさないことにあった。靴下も履いたまま。
ひとしきりすずめの女性器をクンニした男は、今度は若き旅人の女にシックスナインを強要させた。生まれて初めて目の当たりにする雄の性器はどこか生臭く熱っぽかった。おまけにそれを舐めたり口に咥えろという。
もちろん、ガールズトークのなかで性行為の話は出る。
だからすずめも知識としてフェラチオの行為自体は知っている。でも、それが、こんな突然、好きでもない男の人のをなんて――
それでも、今更だった。そう。今更だ。
キスを許し、胸を晒し、揉まれ、吸われ、下着を脱がされアソコまで舐められてわたしははしたなく喘いだ。そこまで男に許し、何を今さら拒否するというのだ。それにこれは条件。そう。条件。ただの条件。だから仕方ないことなのだ。
仰向けになった男に尻を向けるようにまたがり、すずめの目の前には硬く勃起した中年男の肉棒が脈動しながら反り立っている。それにしても大きい。本当にこんなモノがわたしのなかに入るのだろうか。
「まずは舌で先っぽを舐めるんだ。さっきのキスのときとは違うぞ。ベロ全体を使っていやらしく舐めるんだ」
「はい……」
そしてすずめは、男の指示通りにフェラチオを覚えていったのだ。
さらに男の舌がてきかくにクリトリスを刺激するものだから、すずめの腰が本能的に艶めかしくうねってしまう。
「あ、ふ……っ、ん、ふっ、じゅぽっじゅぷっじゅぼっじゅぽっ」
薄闇の室内で重なり合う裸の男と制服のスカート姿の女。
お互いの性器を口で愛撫しあう光景は、生殖行為をするオスとメス本来の姿だ。そこに違和感はほとんどない。世界中のカップルが日夜行っている行為の一欠片に過ぎない。
それでも唯一違和感を覚えるとしたら、それは二人の年齢差だけだ。
男はクンニしながらすずめのヒップを撫でる。プリッとして丸みのある、それでいて皺ひとつない肌の弾力は若さしか兼ね備えることはできない。男は改めて突然ヒッチハイクを試みていたすずめと出会えた奇跡に初めて神様に感謝した。
「すずめ、俺のチ〇ポしゃぶってるけどよ、知ってるか? 俺とお前の年齢差」
「ちゅぼっ、じゅっぽっ、……はぁ、ぁ……し、知らない……」
「俺がもう社会人何年もやってるころに生まれたような女が十何年も経って、こうして男のチ〇ポ舐めてんだって思うとたまんねえな」
「やめて……もう、そんな言わないで……」
「お前がなぜ神戸に行くのか、なぜあんなバス停にいたのかはもうどうでもいい。ま、明日から頑張れよ」
そして中年男はいよいよとばかりにひとつ息をついた。
「さてすずめ。仰向けに寝な。いよいよ今日あったばかりのおじさんとセックスするときがきたぞ」
◆
思っていたよりも全然痛くはなかった。
いや、むしろそれよりも。
「んあっ、はぁんっ、あっ、あっ、あんっ」
「おもってた通り……へへ、すずめの膣中最高だぜ」
広い和室の中心に敷かれた布団で、岩戸すずめは男に正常位で貫かれた。膝裏をつかまれたまま左右に押し広げられ、あられもない体勢となったところでゆっくりと実感させるように男が肉棒を突き刺したのだ。時間をかけたクンニのおかげですっかりほぐれたすずめの膣は、いとも簡単に中年男の固く反りかえった生殖器をのみこんだ。
(これが……セックス……でも、痛く、ない……なんで)
(へへ、やっぱこの学生セックスの才能あるな)
その反応をよしと見るや、男は腰の前後運動を速めていく。肌と肌のぶつかる淫らな接触音が高級旅館の離れに響く。
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「あ、あんっ、はぁんっ、はんっ」
「ったく、マ〇コとろっとろじゃねえか……いいぞイけ、初体験でイっちまえエロ学生」
限界まで引き抜かれた肉の棒が、すさまじい勢いでまた根元まで膣に突き刺さる。そのたびぐしょ濡れのすずめの膣がみっちりと隙間なく肉棒を包み込み、かずのこのようなつぶつぶがオスを射精へと導くために快楽を送り込む。
男が腰を振りながら、かわいらしく揺れる乳房を揉みしだく。乳首をこねると、膣がキュンッと締まる。腰回りの制服のミニスカートがさらに皺くちゃにまとめられる。
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「あぁっ! あんっ、それ、だめっ! あんっ!」
「くそ、エロいあえぎ声しやがって……くそっ、こんなの我慢できるかっ! 俺もやべえっ!」
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「あんっ! あんっ! あんっ! あんっ!」
「やっべ、イクっ、はぁ、はぁ、おらイケ! イケすずめっ!」
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「あんっ! なん、か、クルっ! あんっ!」
「顔にぶっかけてやるからな! あぁイクッ!」
さらに深い正常位の体勢に変えると、より激しくすずめの膣を突いた。中年男は急速にかけあがってくる射精欲に背筋を震わせたかと思うと、次の瞬間、二人の男女はほぼ同時に性の頂へと昇りつめたのだった。
パンッパンッパンッパンッパンッ! ――パンッ!!!
「ダメっ、ク、ル――――っ!」
「おらすずめっ! 舌出せっ!」
――ビクッ、ビクビクビクビクビク――――ッッッ!!!
電流が流れたように若い雌の肢体が幾度も痙攣する。特にいやらしいのは腰つきで、まだ足りない、男を誘うように艶めかしく腰だけがうねった。
初のセックス、初のオーガズムで思考を失った岩戸すずめは訳もわからず言われるがまな人形のように舌を出した。そこへ男が暴発しかけた肉棒を持っていくと、まるで10代のころのような大量の精液をすずめの髪から顔、特に舌にこれでもかとぶっかけたのである。
「んぅ…………」
目も開けられない。
すずめはまだ薄靄の世界にいるが、精液の熱さと生臭さだけはある種のしつこさと濃厚さを持ってハッキリと感じ取った。
「飲め」
男が短く言った。
すずめはあえて深く考えず、言葉を遂行した。のどにひっかかる感じがするが、何とか飲み込めた。
そのまましばし時が流れた。これで終わったのだろうか。だとしたら一安心だ。
やがてお茶を飲んできた男が布団に戻ってくると、横たわるすずめの尻を撫でながら煙草の火を点けた。そして紫煙をくゆらせながら、すずめに言った。
「終わりでもいいが、どうだ、このままここに泊まるか? ま、無理にとは言わんがな」
「はぁ……はぁ……………………」
男は変わらず尻を撫でつづけている。無骨な手だった。ヒッチハイクさせてもらう条件は、一度セックスすることだったはずだ。それならもうここに留まる必要はない。すずめは目を閉じた。男はまだ尻を触っている。その手が、かすかに伸びて未だ濡れそぼっている膣に触れた。
「ん…………っ」
返事は、しなかった。
◆
(草太さん……ごめん……)
「あんっ! あっ! あぁっ! あ、んっ!」
まるで雌犬のように四つん這いで尻を高くつきだし、言うなれば性器を自分からアピールしている姿勢だ。だが中年男の肉棒が入ってくると、さっきの正常位とはまるっきり違った角度で挿入されるため快楽の度合いがまた違った。
男はすずめのくびれた腰をわしづかみにしながら腰を打ち付けている。
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「あんっ! いいっ! これ、いいっ!」
「バックいいだろ。入ってるとこも丸見えだ」
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「あんっ! おじさん、もっと! もっと突いて!」
「ったく、盛りのついた雌犬だなおい。おらおらっ!」
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「あぁ――っ! だめっ、イッチャい、そうっ!」
「……へへ、なぁ、おじさんの精液すずめの中に出していいか?」
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「あ、んっ! あっ! そ、それは、だめっ!」
「けっ、わかったよ! その代わりちゃんと飲めよ!」
◆
「いいぞ……フェラで俺をイカせてみろ」
「ぐ、ぷっ、ぐぶっ、じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ」
煙草を吸ったまま立つ中年男の足元で、すずめが膝立ちで一心不乱に硬く勃起した肉棒をしゃぶっている。男がすずめの頭を撫でると、すずめは肉棒をシゴきながら舌先で亀頭を何度も舐めまわす。
「おぉ……いいねぇ……」
「ちゅろっ、れろれろれろっ、ちゅぼっちゅぼっ、れろれろれろれろっ」
「またぶちこんでやるからな」
「うん……ちゅぼっ、じゅぽっちゅぼっじゅぼっ」
すずめが離れに来てからもう三時間。二人はずっとセックスしっぱなしだ。もうすずめの頭に部屋に帰るという選択肢はない。ミミズのことも頭から消えていた。父親でもおかしくない年齢の中年男と快楽を貪ることだけだった。
「なぁすずめ」男が言った。「中に出させてくれよ。すずめの子宮におもいっきり精液ぶちまけてやるからよ」
「…………ん、ちゅぼっ、れろれろれろ…………だめ」
「ちっ」
「その代わりおじさんの精液全部飲んであげる」
◆
いよいよすずめも一糸まとわぬ姿となった。
制服のスカートも脱ぎすて、靴下もほうり投げた。
この離れにいるのは生まれたままの姿の雄と雌だけ。
二人は一度シャワーを浴び、体をきれいにしてから改めて濃厚なキスからセックスが始まった。
「なぁすずめ」
「なに?」
至近距離で見つめあう。
「俺のこと好きになったか?」
「それはないかな。だって、ヒッチハイクで乗せてくれただけの人だし」
男が舌を出すと、すずめも舌をからめてくる。
「じゃあチ〇ポ気に入ったんだろ」
「……」
すずめは答えない。
「なぁすずめ」男は乳首をこねながら言った。「一回でいいんだよ。すずめの中に射精させてくれ」
「ん……だから、だめ……って」
「いや、俺はもう出す。決めた」
「だから、だめ……赤ちゃん、できちゃうよ……」
許可を出さないすずめを、男はこれまで以上に丹念に愛撫していった。クンニでイカせ、指マンで初めての潮を吹かせ、正常位、バック、騎乗位、駅弁、立ちバックと各体位でそれぞれ数分は突きあげた。すずめも部屋の玄関での駅弁という、扉一枚隔てた外にだれがいるかわからない状況でのピストンに初めて中イキも経験した。
もう岩戸すずめは宮崎から何をしに旅してきたのかわからない。
それほど性の快楽にどっぷりとハマり、中年男のチ〇ポのことしか頭になかった。風呂に入ったのに、お互いがしとどに汗をかいていた。
そしてとどめの深い正常位、すずめは男と再び濃厚なディープキスを交わす。すずめは思わず男の首に腕を回していた。これでは本当の恋人同士だ。お互いの性欲が絶頂へ向けて高まっていく。
ふと見つめあう瞬間があった。
何度も肌を重ねあった男女だけが通じ合う、艶を秘めた眼差しが交差する。すずめはその若さでもう煌めくほどの雌に花咲いていた。
「なぁすずめ、今何歳だったよ」
「え? ……10代……だよ……」
「2年生?」
「うん……おじさんは?」
「40代ってだけ言っとく」
改めて年齢を耳にした途端、タガが外れた気がした。もうこんなチャンスは二度とない。男はすずめの瞳をまっすぐ見つめて囁いた。
「頼むすずめ、中に出したい」
「……」
すずめは答えなかった。
「頼む。一回でいいんだ。おもいっきり中で出させてくれ」
「……」
すずめはじっと男の目を見て、そして言った。しょうがないなぁ、と口が動いた気がした。
「いい……よ」
男は返答を聞いた瞬間、すずめの唇を奪った。途端、激しいピストンが開始される。それはこれまでとは違った、中年男の120%のピストンだ。すずめのことを無視した、完全男独りよがりの射精のためだけの前後運動。
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「んはあぁっ! ああ――っ!」
だがその激しさも、数時間前が初体験とはいえ何度も男によって快楽を植え付けられたすずめの肉体は快楽として受け入れる。もうすずめの頭から、友達も、叔母も、草太も、ダイジンも、ミミズも、すべてどうでもよくなっていた。わたし今何してるんだっけ? でも、このセックスが気持ちいいからまた後で――――
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「おじさんっ、わたしもイクっ! イクぅっ!」
「すずめっ! すずめっ! 出すぞっ! おじさんの精子、お前の子宮にぶちまけるぞっ!」
もう許可したという事実が、すずめの理性も溶かしきっている。
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「うんっ、出してっ! おじさんの精液中に出してっ!」
言葉にするとそれは甘美な麻薬のようにすずめの興奮をあおった。まだ学生の身分で子種を欲しがる言葉を吐いた自分――に背骨が溶けそうな快楽に陥る。
そして男もまた止まらない。血走った眼で眼下の少女を睨みつけてピストンしながら何度もぶつぶつ呟いた。
「孕ませてやる、絶対に孕ませてやる! 孕めすずめっ!」
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「あんっイクッ! あんイクッ!」
「出すぞっ! 出すぞすずめっ! おお、おおおおっ!」
そしてひと際強烈なピストンを与えると、男は全身を震わせながら肉棒をすずめの膣に根元まで突き刺したまま射精を迎えた。
同時に、すずめもまたこの日一番のオーガズムに達した。
――ビクッ、ビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクぅぅ――――――っっ!!
――どびゅっびゅっびゅっびゅびゅびゅびゅるるるるるるっるるるるる――――っっっっっ!!!!!!!!!!!!!!
「あはぁ……ん…………おじさんの精液、中で、でて、る……」
すずめが数えきれない絶頂痙攣を終えたあと、脱力しながらつぶやく。40代の中年男の何億もの子種が、10代の新鮮な子宮を満たしたのだ。
汗まみれの二人が、つながったまま抱き合う。自然と舌が絡み合い、膣内射精の余韻に浸っていた。
こうして岩戸すずめが自室に戻ったのは、もう太陽が昇りきったころになる。小さな椅子はまだ目覚めてはいなかったので一安心だった。だがひどく疲れているため、どこかで仮眠が必要になるだろう。
それにしても。
(セックス……すごかったな……)
すずめは覚えてしまった性の快楽を思い出す なぜなら結局あの後も、1度も2度も同じとまたおじさんと中出しセックスをしたのだから。
連絡先は交換したけど、連絡する気はない。
たぶん。
きっと。
いや、ぜったい。
――たぶん。
~終~
というわけで戸締りからヒロインのifエロ小説でした。
こんな感じの快楽堕ち、竿役中年話が好きなので、こういうの好きな方はよろしくです。