フィットア領転移事件により一人ベガリット大陸へ飛ばされてしまった主人公の母、ゼニス。
正史では転移迷宮に閉じ込められるが、別の世界線では砂漠地帯へ飛ばされていた。
家族の行方を捜すために一人旅を始めるが、そこで知り合いになった冒険者がいて……?
※原作未読です。勢いで書いてるので設定間違ってる場合ありますがご了承を。
きっかけというきっかけがあるかはわからない。
ただフィットア領から飛ばされたことで、ゼニス・グレイラットは独りぼっちになってしまった。おまけに見渡す限りの砂漠地帯で、ここがどこかもわからない。幸い怪我は魔術で治せたし、体の不調もなかった。どれだけ家族の名を叫んでも答える物はなく、そもそもうだるように暑い。このままじゃ家族を探す前に自分がまいってしまいそうだった。
だから、転移2日目に言葉の通じる男と出会ったのは幸運だったというほかない。おまけに彼もまた中央大陸出身だという。彼はパウロとは似てもないし好みのタイプではなかったが、それでも一人ではなくなった安心感から行動を共にする道を選んだ。実際、女ひとりよりよほど安心だった。
「あんなところにきれいな女性一人置いていくわけにはいきませんからね」
「ほんとうに助かります。あの、心細かったので」
「とりあえず少しいけばラパンという都市があります。そこに行けば生活もなんとかなるでしょう」
「よかった。家族も離れ離れなので、なんとかして合流したかったんです」
頼りがいがあるわけではない。
ただ頼れなくもない。ベガリット大陸は魔物が強い。だから苦戦することもしばしばあったが、それを撃退できるほどの実力は持っていた。3日、4日、1週間とペアを組むうちにお互いの呼吸もわかってくる。前衛の彼と後方支援のゼニス。
やがて迷宮都市ラパンが見えるころには、二人の連携はすっかり様になっていた。
「でも、ラパンにいっても生活どうしよう。家を借りるってことできるのかしら。まずは生活の基盤を整えないといけないし」
「そうですね……」
と、男はゼニスに向き直り、すっかり安心感を覚える笑顔を見せた。
「どうでしょうゼニスさん。私も一人きりですし、ゼニスさんの家族が見つかるまで一緒に暮らすってのは」
「えぇ? でも……」
ためらうゼニスに、男は「わかりますよ」と言った。
「夫と子供がいながら、こないだ知り合ったばかりの男と同じ屋根の下で暮らす……なんてふつうはありえません。でも考えてみてください。ここはベガリット大陸です。いくら都市とはいえ、言語も違うし通貨だって違う。パーティと一緒です。寝室をわければいいだけですし、落ち着くまで互いの安全を守りあう……と思ってみては」
「う、うーん……」
しばらくゼニスは悩んでいた。だが翌日、ラパンの正門前まで到着したとき、いよいよゼニスは決めた。男の提案を受け入れることにしたのだ。確かに男の言葉には一理ある。縁もゆかりもない土地。一人よりは二人。それに、ここまで寝食を共にしたことでそれなりの人となりもわかっている。
よって、安全だと判断したのだ。
「じゃあ……家族が見つかるまでですけど……よろしくお願いします」
「そうですか。いやあよかった。ははは。こちらこそよろしくお願いしますね」
握手をかわす。冒険者登録を改めてすませ、部屋も借りた。少しずつ生活が整っていく。男の素性もまたわかってきた。年齢はゼニスよりも上、妻と子供は魔物の襲撃で亡くし、今は男やもめであること。そして一つ屋根の下で暮らてみれば確かに男は節度も理解もあった。はじめは手を出してくるんじゃないかとわずかに危機感を持っていたが、その心配もなかった。少しずつ男との生活がゼニスになじんでいった。そして気づけば一ヶ月が過ぎていた。おかえりとただいまが自然に出る関係となった。けれどその一方で家族の安否はいまだわからなかった。
いつになったらパウロ、ルディたちの居場所がわかるのか。
しかし生活の陰で、男が少しずつほの暗い感情を抱き始めていたことには、ゼニスは気づいていなかったのだ。
★
訃報はある日突然飛び込んできた。
男との生活が始まり、もう半年が経とうとしていた。
「ゼニス。落ち込まないで聞いてほしい」
「え? な、なに……?」
いつからだろう。男はゼニスをさん付けで呼ばなくなっていた。そしてゼニスもまた、その呼び方に違和感を覚えなくなっていた。そのことに、まだ夫がいる身でもあり、少し罪悪感はある。
冒険から帰った男が、普段見せない重苦しい表情を浮かべていた。
それだけでも何事かがあったのだと理解できた。
ゼニスが息をのみ、言葉を待っているとやがて男は顔を落として言った。
「君の家族だけれど……全員、行方不明らしい。それも旦那さんだけは、確実に死亡って……」
「――――…………っ」
予測していなかったわけではない。
予測していないわけではなかった。
半年だ。
もう半年、安否がわからなかったのだ。
どこか、心の片隅で諦めを覚悟している部分もあった。
ゼニス・グレイラットは二十代後半で未亡人となってしまう事実に肩を落とした。そしてこれまでのパウロとの思い出が堰を切ったようにあふれ出してきた。
「う……うぅ……」
一度流れた涙はとまらなかった。
一度零れた涙はぬぐえなかった。
もうすっかり落ち着きを覚える部屋にしずくが落ちる。パウロの笑顔を、抱かれたときの愛おしさを思い出す。そして男は、そのゼニスの悲しみを静かに眺めていた。そして男は、――静かに、笑った。
(………………あと一歩、か。へへ、まさか15歳で家出したあの『ミリス令嬢の鑑』ことゼニス・ラトレイアとこんな形で出会えるとはな……)
崩れ落ちるゼニスを、普段の害のない雰囲気からは想像もつかない悪意に満ちた眼差しで見下ろした。
(こんなタイミング、二度とねえ。パウロが死んだってのは嘘だが……この様子じゃいけそうだな。だが焦っちゃいけねえ)
涙にくれるゼニスの肩に、男がやさしく手を置いた。
「ゼニス……辛いよな。気持ちは痛いほどわかる」
「う……う……」
「落ち着くまで待ってる。だから気のすむまで泣けばいい」
しばらく部屋にはゼニスの嗚咽が響く。
やがて落ち着きを取り戻すと、ゼニスはいつもの笑顔に戻り、キッチンに立った。
「もう大丈夫。取り乱しちゃって、ごめんね」
時折腕で目をぬぐいながら料理をするゼニスに、男はそっと歩み寄り、背後に立った。
「なぁ、ゼニス」
「なに?」
「実は……こんなときに言うのも卑怯なんだが、聞いてほしいことがある」
「……何よ」
男が何を言おうとしているか、ゼニスにはわかっていた。
半年も生活を共にしているのだ。言葉にはしなくとも、表情、雰囲気から男が自分にたいしてどんな感情を抱いているか、わからないわけではなかった。男はつとめて冷静に言った。
「君を守っていきたいんだ。死んだ旦那さんのぶんまで」
「…………」
ゼニスは答えなかった。
そして答えた。
「ごめんなさい。さすがに今日は返事できない」
「わかってるさ」男はうなずいた。「今日の今日だ。ただ真面目に考えてほしい」
「……うん。ありがとう。さて、ご飯にしようね」
そこから、この話の続きはなかった。だがこの日を境に、男は毎日ゼニスに「愛してるよ」と言うようになった。
★
ゼニス・グレイラットがベガリット大陸に飛ばされてから一年がたとうとしていた。
すっかりベガリット大陸の気候にも慣れ、生活リズムも整っていた。顔なじみも増えたし、常連となる店もできた。男とゼニスは周囲には少し前から『お似合いの夫婦』とみなされるようになっていた。そのことに二人とも否定もしなくなっていた。
ただ正式に夫婦になったわけではなく、二人ともまだ肉体関係を結んでもいない。
パウロを失った悲しみも少しずつ癒され、確かにまだ心には存在しているものの、今、ゼニスの心中にはもう一人の男性がいる。
「おはようゼニス。今日も愛してるよ」
「おはよう……んっ」
恒例となった朝のキス。
ゼニスはもはやこの男とのキスに愛おしさを感じていた。
だが心のどこかでは、やはりまだそこから先には進むことを拒む自分がいた。パウロを思うと、進むことに躊躇していたのだ。だが男は今でも手をださずに自分を見守ってくれている。その真剣さに、罪悪感を覚えてもいた。自分はこのままでいいのか。旦那を失った今、新たな幸せを手にいてもいいのか。
するとその日の夜、出会って一周年の記念日の夜。
「お祝いだ」と、男は大量の花束と豪勢な料理を用意したのであった。そして同時に、料理と酒が進んだ時刻、男はそっと指輪を見せた。「改めていうよ。ゼニス、俺と結婚してほしい」
「――っ!」
ゼニスは素直に喜びをあらわした。もう隠しきれなかった。幸せになってもいいよね、パウロ。そのパウロは死んではいない。今でもゼニスを探し回っている。だが旦那は天に召されたと信じ込んでいるゼニスはためらいなく男に抱きつき、幾度もキスを交わした。はじめて舌をからめあった。もうゼニスは自分をごまかせなかった。一年前、砂漠で出会った冒険者の男を、今、こんなにも愛している――
「俺の妻になってくれるか、ゼニス?」
「うん」見つめあい、ゼニスは心の底からうなずいた。「結婚して」
★
「あぁ……あなた……」
「ゼニス……」
食べかけの料理がテーブルに置かれたまま、寝室のドアも開けっ放しのまま、男とゼニス・グレイラットはベッドになだれ込んだ。渡したばかりの指輪がゼニスの左薬指に光っている。お互いをもとめあうように舌をからめながら、服を脱がしあう。
すぐに裸同士となった二人は、とろけた瞳を交わしながら肌を重ねていく。
(わたし……幸せ……! この人と、絶対死ぬまで生きてく……っ)
ゼニスの思い。だが男の思いは少し違う。
(一年だ。一年待った。やっと、やっとだ。やっとあの『ミリス令嬢の鑑』を俺のものにしてやった! 貧しいスラム街育ちの俺のだ! うははは! 見てるかパウロっ! お前の嫁を今からヤリまくってやるぜえっ!)
男は薄汚い欲望のままに、ゼニスの唇をもとめる。
男の純愛を信じ切っているゼニスもまた、愛おしさから唇をもとめる。
方向性こそちがえど、互いをもとめあうことだけが共感している二人は、淫らな夜に溶け込んでいく。
男がゼニスの足を開き、むしゃぶりつくようにクンニしはじめた。1年以上ぶりの性行為であるゼニスは、男の舌が割れ目をはいずりまわる快楽に大きな喘ぎ声をもらす。
「あぁん……っ、あなた……気持ち、いい……っ」
パウロは知らない。
探し回っている妻が、世界のどこかで知らない男にクンニされて喜んでいることを。
しばらくクンニしつづけた男が、ゆっくりと立ち上がった。閉じられた窓からさしこむ月明りが二人を照らす。
「ゼニス……愛してるよ」嘘だらけの愛をつぶやいて。「今度は俺のを愛してくれるか?」
初めて目の当たりにする、男の硬く反り返ったペニス。男性の勃起した肉の棒を見るのも、とうぜん一年以上ぶりだ。パウロと比べてどうかはわからない。でも自分でこんなにも興奮してくれている事実が、ゼニスのメスのスイッチを入れる。
ゼニスはとろけた瞳でうなずいた。
「下手だけど……ゆるしてね」
★
「んふ……ちゅぼっ、ちゅぼっ、れろれろっ、じゅぷっ、ちゅぼっ」
「あぁ……ゼニス……最高、だよ……」
(あの『ミリス令嬢の鑑』のゼニスが、俺のチ〇ポをしゃぶってる……っ、たまんねえ……っ)
いつだったか、まだ家出する直前のゼニスを街中で見たことがある。あのとき、ゼニスはまだ15歳だった。なのに周りを圧倒する女神じみた雰囲気はだれの目にも明らかだった。あのころもスタイル抜群のいい女だったが、10年以上がたってよりいい女になった。その女神のように周りを圧倒していた女が、今、スラム育ちの男の肉の棒を口で愛撫している。
男が見下ろすと、整った顔立ちのゼニスが上目遣いで男をみあげて目があった。
「んふ……気持ちいい? あなた……」
あなた、という呼称も男の支配欲を満たして脳髄をふるわせる。
「あぁ……たまらないよゼニス……」
「よかった……うれしい……」
そしてゼニスは亀頭を舌でぐるりと舐めまわすと、裏筋をべろりと舐めあげた。
「あなたの……おっきい……」
「ほんと? 前の旦那、より……?」
「……っ」
まだ禁句だったか。男は内心舌打ちした。だがその心配は杞憂のようだった。ゼニスはいくらかためらったあと、男を見上げながらか細い声で「うん……」と言った。
「パウロよりも、あなたのほうがおっきい」
後頭部をガツンと殴られた感覚がした。男はあまりの興奮に声をふるわせながらゼニスの頭をなでる。もう何を言ってもきっとゼニスは答えてくれる。
「ゼニス……俺の精液飲んでよ」
「………………もう。……………………わかった、わ」
「愛してるよ、ゼニス」
「わたしもよ。愛してる。…………ん、むっ、じゅっぷ、じゅっぽっ、ちゅぼっ、じゅぽっ」
見てろよパウロ。今からお前の嫁にたっぷり精液を飲ませてやるよ。男はゼニスの頭を撫でながら心で叫んだ。ゼニスのフェラが激しくなっていく。
「んっ、じゅぽっ、じゅぼっ、じゅぼっじゅぼっちゅぼっじゅぽっ」
「あぁ、ゼニス……やばい、イキそう、だっ」
膝立ちで男の太ももに手をあてて、顔だけを必死に前後されるゼニス・グレイラット。ミリス令嬢の鑑の唇にスラム育ちの肉棒が何度も飲み込まれていく。男の脳裏に火花が散り始める。
「ちゅぼっ♡じゅぽっ♡ちゅぶっ♡じゅぼっ♡じゅぼっ♡ちゅぼっ♡」
「あーやばい……っ、あーもう、イクッ、あーイクッ、イクッ、イクッ……!」
ふたたびゼニスが目だけを男に向けた。その淫らさ全開なフェラしながらの上目遣いに、男はあっという間に陥落した。
「じゅぽっ♡じゅぽっ♡じゅぽっ♡じゅぼっ♡じゅぽっ♡じゅぽっ♡」
「あーゼニス、イクッ! イクよっ! あ―――イ、ク―――――っ!」
――どびゅっびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅううううううううううう――――――――――――っっっ!!!!!
「ん、ふ――――…………っ」
男の腰がガクガクと痙攣する。その動きすらも受け止めるように、ゼニスは肉棒を咥えたまま目を閉じて射精が終わるのを待った。まだ夫が生きているとも知らず、ゼニスは口内にたっぷりと注がれた粘っこく生臭いオスの精液をゆっくりと飲み下していく。
「ん……ごくっ……ごく……っ、…………ごくっ、ごく……っ」
ようやくすべて飲み終えると、ゼニスは口の端から垂れてしまった精液をてのひらで受け止めて、男をみあげた。
「ふふ、ちょっとこぼれちゃった……あなた、すっごい量だすんだもの」
てのひらの精液を舐めとるゼニスを見て、男は背骨にゾクゾクとした快楽を覚えた。
(見てろよパウロ……いよいよお前の嫁を全部俺のものにするときがきたぜ……)
「あぁ、ありがとうゼニス……。でもまだこれからだよ。俺とゼニスの、赤ちゃんを作ろう」
下卑た思考はバレることなく。
疑いもしないゼニスは、とろけた瞳で男を見つめた。
「うん……。わたしも、あなたとの赤ちゃんが欲しい……」
★
「あー、ゼニス……ゼニスぅ……っ」
パンッパンッパンッパンッパンッ
「あぁっ、きも、ちいいっ……、あな、たぁ……っ」
「いやらしいよ、ゼニス……っ」
パンッパンッパンッパンッパンッ
「あんっ、言わな、いでっ、あんっ、あぁんっ」
閉じられた部屋の熱気は高まり。
互いを求めあうオスとメスはベッドの上で、汗まみれになって快楽をむさぼりあう。
四つん這いで尻を高くかかげるゼニス・グレイラット。そのくびれた腰をがっしりとつかみ、男は激しく腰をうちつける。男のがまん汁とゼニスの愛液がまじりあった体液が、ピストンのたびにいやらしい音を室内にひびかせる。
「ゼニス……犬みたいでエッチな恰好だよ……っ、俺のチ〇ポでさっきからアンアン喘いで、さ……っ」
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ
「ああんっ、だってあなたの、おっきい、からっ、声、でちゃうっ」
「奥まで突かれて気持ちいいんだね?」
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ
「う、うん……っ、奥まで突かれて、気持ちいい……っ」
聞いてるかパウロ。男は恍惚に震える。
くびれから手をはなし、前かがみになると淫らにゆれるゼニスの乳房をしゃにむに揉みしだいた。このおっぱいを揉みたいと何万人の男が思ったことか。それを騙してでも旦那から奪ったんだという事実が、男の鼻息を荒くする。男の汗とゼニスの汗がまじりあう。男のてのひらの汗が、ゼニスの乳房に塗りたくられる。
「ゼニス……舌出して……っ」
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ
「ん……あなたぁ……っ」
夫を失った自分をずっと傍で支え続けてきてくれた男。その役目をひたすら欲望を隠しきって全うした男を疑うことはみじんもない。愛おしさしかない。ゼニスは男に求められるがまま、舌を伸ばした。ふたたび舌がからみあい、男の唾液とゼニスの唾液がまじりあう。バックでつながったまま、男とゼニスの視線が至近距離で交差した。
「ゼニス……」
「なぁに?」
人妻のおっぱいの柔らかさを堪能しながら、男はゼニスの目を見つめたまま言った。
「出すよ」
と、だけ。
するとゼニスはふふと笑った。
「うん……。いっぱい、出して?」
「俺の子供うんでくれるね?」
乳首をこねると、人妻が「あんっ」と吐息交じりにあえいだあと、言った。
「じゃあこれから毎日中出しセックスしたい」
ふたたびガツンと殴られる衝撃があった。
「俺のチ〇ポ好きなの?」
「大好き。気持ち良すぎ……」
「パウロより気持ちいいんだね?」
とどめにかかった。
そこで男は、ゼニスが完全に堕ちたことを知った。
ゼニスは男を見つめたまま――笑ったのだ。
「うん……♡ パウロよりもぜんぜん気持ちいい……♡」
男はその場で言いたかった。
バラしたかった。
お前の夫は、まだ生きているよ。
こないだも生存確認したんだ。
お前を探し回ってるんだ。
何もかも知らないゼニス・グレイラットをさらなる奈落に落としてやろう。
「ゼニス……っ! ゼニス……っ!」
ふたたびくびれを掴むと、これまで以上に激しくピストンしていく。男は決めた。ぜったいにこの女を孕ませてやる……っ! 貴族の女にスラム育ちの遺伝子を植え付けてやる……っ!
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!!!
「あ――――っ♡ まって、それ、やば、い……っ!」
シーツを握りしめ、男のハードピストンにすさまじい快楽に堕ちていくゼニス。事実パウロよりも一回りは太く長い肉坊は、ゼニスに経験したことのない快楽をたたきこむ。射精のためだけに肉棒が何度も何度も何度も何度も突き刺さる。尿道に沸騰しそうなほどに熱い精液がかけあがってくる。
こらえきれず、男の本性がもれた。
「何が『ミリス令嬢の鑑だ』……っ! バックでチ〇ポ突っこまれて悦んでるただの雌じゃねーかっ、ゼニスっ、お前は俺の女だっ!」
だがその言葉は激しいピストンにより意識を真っ白に染めたゼニスには届かなかった。
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!!!
「あ――――っ♡ あ――――っ♡ はげしっ、はげしいっ! だめっ! あなた、イッちゃうっ!」
「イクぞゼニスっ! 出すぞっ、出すぞっ、出すぞっ! 一滴残らず……っ、中で、出る――――っ!!!」
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!!!
「あっイックぅっ! あ、イクッ! あ、イクッ! イ、クッ! あ――――っ、わたし、イ、ク――――ッ!!」
絶叫に近い喘ぎ声のあと、男がゼニスの膣奥まで腰を打ち付け――溜まりに溜まった精液を爆発させた。
――どっっっっびゅびゅびゅっびゅっびゅっびゅっびゅっびゅっびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅぶぶぶぶぶぶぶぶぶるるるっるるるるっるるるるるるるううううううううううううう――――――――――――――――っっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!
――ビッッッックウウウウウウウウウウウウウウ――――――ッッッッツ!!!! ビクッビクッビクビクビクビクビクビクビクビクゥ――――――――――――ッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
「お――――――お、おおおぉ―――で、る―――……………………っ」
「ぁ―――――――――――――――――――――――――――――……………………」
気を失いかけるほどの絶頂は、長いこと余韻を残した。
あまりの射精量に、つながったままの結合部からどろりと精液があふれてくる。男は心の中で、そっとつぶやいた。
(勝った……! もうゼニスは、完全に俺のもんだ……!)
エピローグ
「ほらっ、どうだゼニスっ」
パンッパンッパンッパンッパンッ
「んあっ、あっ、すごいっあなたっ、あんっ」
まんぐり返しでくい打ちピストンされるゼニスは、もうすっかり快楽に溶けきった瞳に堕ちていた。絶倫であることを隠していた男は、信じられない量の射精から数分休んだだけですっかり回復し、脱力しきっていたゼニスにふたたび挿入したのである。
バックとは違う角度でパウロより太く長い肉棒を何度も突きいれられることで、ゼニスはもう2度もイッている。夫がいる身でありながら、男の眼前で裸体を晒しながら絶頂に喜んでいるのだ。
「人妻とは思えねえ淫乱だな……」
またぽろりと本音が出た。
「んっ、なんか……いっ、た……? あんっ! あんっ!」
「へへ……言って、ねえさ……。ほらっ、ほらっほらっ」
パンッパンッパンッパンッパンッ
「あんっ、すごいっ! あっ、またっ! あっ、また、イッちゃ、う――っ!」
★
「そうだゼニス、自分でうごいてみるんだ」
「あぁ……っ、これ、奥に、あた、る……っ」
仰向けに寝転がった男は、ゼニスに自分でまたがって自分で挿入するよう言った。
やったことない。そう言いながら静々と騎乗位で男の肉棒をのみこんだゼニスは、瞬く間にコツをつかんだようで、すぐさま自分から腰をふりはじめた。
「カリがGスポット擦れて気持ちいいだろ」
「うん……っ♡ あぁ……これ、気持ちいい……っ♡」
のけぞるように男の太ももに手をおきながら、ゼニスの腰だけが別の生き物のように前後にくねる。どうしてこうも女の腰つきはいやらしいのだろう。おまけに快楽のピンポイントがあるらしく、ときおりゼニスの腰がビクッと跳ねる。
「俺のチ〇ポなしじゃ、もう生きていけないだろ?」
「う、うん……っ♡ もうあなたのおチ〇ポなしじゃ、無理……っ」
淫らに腰を振るゼニスを見上げながら、男は手を伸ばし、乳房を揉みながら言った。
「さっき言ったよな。毎日中出しセックスしてって。今日の夜もするぞ?」
するとゼニスはとろけきった顔で男を見下ろした。
「どうしよ……すっごく、たのしみ……っ」
★
「やっぱ最後は……正常位、だよなあ……っ」
パンッパンッパンッパンッパンッ!
「好き……好きっ、あなた、好き……っ」
まるで抱き合うような密着で、二人はつながっている。もう精液なんだが愛液なんだかわからないほどまじりあった体液が、結合部にあふれている。
何分、いや、何十分。
二人の舌が絡まってない時間を数えるほうが楽なほど、キスを続けていた。
キスは神聖なもの。キスは愛する人とするもの。だからゼニスが喜んで男の舌を受け入れ、流れ込む唾液を飲み下すことに男はひどい興奮を覚える。
「お前の夫になれてうれしいよ」
パンッパンッパンッパンッパンッ
「わたしも……あなたの奥さんになれて幸せ……っ」
「遠くない未来で、ここに俺たちの愛の結晶がいるよ」
パンッパンッパンッパンッパンッ
「うれしい……っ、はやく、あなたとの赤ちゃんほしい……っ」
「イクぞっ、ゼニス」
「あんっ、だし、てぇ――っ」
そうして最後の一滴までゼニスの子宮に注ぎ込んだ男は、満足げに眠りについた。ゼニスもまた幸福感に身をゆだね、隣で眠りについた。
幸せの絶頂に、まちがいなくゼニスはいた。ゼニス一人だけが。
◇
数年後、一人の冒険者がラパンを訪れた。
彼はある女を探しているという。
特徴、名前を聞いてまわるとどうやら合致する人がいるという。
冒険者は喜び、涙を流した。
何年も探し回っていた最愛の妻をようやく見つけることができたのだ。
しかし不思議なのは、街の人々が怪訝な顔をしていることである。
だが冒険者は感動に打ち震えるあまり、その表情を無視した。
そして教えてもらった住所を訪れると、家屋の中から子供の騒ぎ声が聞こえてきた。
特に不審がることもなく、緊張の面持ちで冒険者はノックする。
「はーい」
数年ぶりに聞く、最愛の妻の声。忘れるはずがない。
「ちょっとまってね。こら、騒がないの。ねえあなたー? あなたー?」
そこではじめて冒険者は違和感を覚えた。あなた? それに、子供の声って……?
「もう仕方ないわね。はーい、どなたですかー?」
玄関が開く。
間違えようがなかった。ゼニス。愛する妻の名を、冒険者は呼んだ。
~終~
勢いで書いた。反省はしている。
でもやっぱり人妻NTR物は鉄板ですねー。
楽しんでくれたら幸いです。
おそらく、これでまた更新しばらくできないかも?