※この作品はR-18です。

東洋人、騎士を目指す   作:北ノ覇王

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早速読んでくださり、ありがとうございます。
ゲームをプレイしていると魅力的なキャラクターはヒロインだけではなく、ナビゲーションをしてくれる妖精のピコ、最初に訓練所で説明をしてくれたヤング・マジョラム大尉などなど、いつか小説に書くとしたら掘り下げたいと思っていたんですよ。こんな小話も書いて行けたらと思っています。では、本編をどうぞ


2話

翌日、早朝に訓練所に出頭しミーティングルームに通された俺たちは教壇に注目する

 

「よく来たなゴロツキ共!!俺が此処の主任教官であるヤング・マジョラム大尉だ」

 

あの教官…強いな。歴戦の強者が持つ気配というか、闘気が滲み出ている

 

「この国では銃火器の類は一切使用されていない。己の腕のみが頼りだ。他で銃火器に慣れてきた者は地獄を見るぞ!!」

 

剣や槍、弓や騎馬戦が主になる訳だな

 

「剣を持つ者は傭兵であろうと騎士と同列に扱われる。つまり貴様らが害をなせば、我が国の騎士団の不始末となる訳だ。処罰も軍令に従って下されるぞ」

 

逆に言えば騎士団の不始末も、俺たちに被せられもするということは勘繰りすぎか?

 

「そうならない為に俺は貴様らの教官として教養、礼儀、剣術など様々な事を叩き込んでやる。覚悟しておけ!!」

 

学問、礼法、信仰、剣術、馬術を一通りこなしたが、やはり俺には剣術が一番楽しい

 

訓練所で一人、素振りから型の演舞をしていると後ろから拍手が鳴る

 

「見事な物だ。傭兵のコジロウだったな」

「貴方は…ヤング教官」

「うむ。それにしても素晴らしい演舞だった…東洋の剣術か?」

 

俺の使う流派は既に途絶えた古流だからな、知らないのは当然なのだが

 

「はい。自分の故郷に伝わっていた古い剣術です。既に途絶えており、私しか使える者が居ません」

 

「なるほどな…興味深い。どうだ?俺と手合わせしてみないか?」

 

願ってもいない好機だ、歴戦の強者に今の俺が何処まで喰らいつけるかのな

 

「はっ!是非お願いします。」

「ははは…こちらから提案してるんだぞ」

 

腰の剣を床に置いて木剣を構える、ヤング教官も同じく隙のない構えを見せている。胸を借りるつもりで此方から仕掛けよう

 

「参ります。ふぅぅぅっ!!」

 

踏み込みと同時に身を低くして、下段から切り上げるも容易く避けられる。しかし攻撃は終わっていない、体を捻るように最上段からの斬り落としを木剣で受けられた。ならばと体ごとぶつかりヤング教官と間合いを空ける

 

「っく…荒々しい戦場の剣だ。ゴロツキ共とは明らかに違う…久しぶりに血が滾る!!」

 

「まだまだ!」

 

息を深く吸い込み、踏み込むと同時に五連撃(左斜め斬り上げ、右斜め斬り降ろし、右薙ぎ、左薙ぎ、下段斬り上げ)

 

ヤング教官は紙一重で避け、避け切れぬ斬撃は木剣で受け切った

 

「…これも受け切りましたか」

「ふ、これでもかつてはハンガリアの狼と恐れられていた。舐められては困るな。そろそろ攻めるが良いか?」

 

ゾクリと眼前のヤング教官から闘気が発せられた。気のせいか白い巨大な狼の幻影が見える。

 

「行くぞ!はああああ!!」

「せいっ!」

 

ヤング教官の鋭い斬撃を返す刃で受けるが、鍔迫り合いで押されていく。なんて力だ

 

「どうした!もっと来い!」

「はああああ!!」

 

渾身の力で押し返し、回転する様に斬撃を放っていく。力で劣る俺がヤング教官に対抗するには遠心力を用いるしかない。

 

「いいぞ!コジロウ!これならどうだ!!」

 

ヤング教官が剣を正面に構えて突進してくる

 

【餓狼猛襲】

 

巨大な白狼がその鋭い爪と牙で獲物を切り刻み、噛み砕くかの如く。縦横無尽に動く木剣、あれを喰らえば負ける。

 

「…こちらも全力で参る!!」

 

【神影翔斬】

 

正眼に構え、深く息を吸い込み、全身に気を巡らせ踏み込みを超強化する。その速さたるや、光や影すら置き去りにし、遂には神速にも至るだろう

 

____________

 

 

勝負は双方の木剣が砕けた事で決着した

 

 

「いや、素晴らしい手合わせだった。コジロウ、貴様は強い。」

 

「ありがとうございます。ヤング教官もハンガリアの狼に恥じぬ力、感服致しました」

 

死闘と言っても過言ではない攻防、技の応酬の影響は少なくないダメージが遅れてやってきた。

 

「む…ぐぅ…久しぶりに全力を出したからな…骨身に応える…」

 

「ははは…教官、自分もですよ」

 

俺も教官との手合わせで、疲労と打ち身や打撲などの細かい負傷を受けた

 

「コジロウ、これから予定はあるか?」

「は。特にありませんが」

「ならば肩を貸せ…代わりと言ってはなんだが、自慢の妻の手料理を振舞おう。」

 

ヤング教官は結婚していたのか!!

 

「…なんだ、意外か?確かによく出来た女でな。俺には勿体ないぐらいなんだがな。ふっ…」

 

「なるほど…ヤング教官も隅におけませんね」

「こいつめ!はやく帰るぞ。」

 

 

ヤング教官の奥方か…どんな女性だろうか

 

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