・パラレルパラレルおいでませー。
・警察署がラブホとかソープなランドに変わってたらやだなー。
・つかトップレスな警官の制服とかどんな制服なのか、まったく想像出来てないのにノリだけで書いてます。
俺が知る警察署は、いつの間にかラブホに変わっていたらしい……ってそんなわけあるかぁ!
と、言いたいがなんかものすごく様変わりをしていた。
ミニパトで連れてこられた場所は確かに警察署なのだ。だが外観がもはや冒涜的な程にラブホのように変わっている。
『夏の交通安全週間』の垂れ幕は『夏の性行アンアン週間』、『犯罪撲滅キャンペーン』は『淫交推進キャンペーン』など、ドピンクなスポットライトで照らされ、『御休憩ゼロ円』『御宿泊ゼロ円』なんぞと書かれた看板と指名パネルが……ってこんな冒涜的な警察署あってたまるかっ!!
「どう考えでも、こんなんあかんやろぉぉ!!」
手錠に繋がれた俺は婦警に半ば引きずられるように、いや実際引きずられて警察署の中へと連行された。
途中、やはりトップレスな婦人警官がそれを見て、
「あー!先輩、ご同伴出勤ですかぁ?」
とか。
「あ、取り調べ室は今、課長がつかってます。仮眠室なら開いてますよー」
とか。
「うわ、法令違反容疑ね。……童貞臭さがハンパないわ……」
「いや、どどど童貞ちゃうわ!」
思わず返してしまったが、うわ……とか嘲り笑われ、シッシッと手の甲で追い払うような仕草をされた。
くっそ、何なんだこのピンク警察署は。つうか男の職員が全く出て来ない。見る警官見る警官、全員女だらけで全員トップレスだ。
それに法令違反とはなんぞ?!俺は法を犯すこともなくただ善良に生きて来ただけの男やぞ?!
あれよあれよという間に俺は仮眠室と書かれた部屋にぶち込まれた。
つうか仮眠室とは名ばかりで部屋にはベッドだけでなくなんかビニールのマットが敷かれた風呂場が……ってこれマジソープなランドじゃねーか!!
「……Oh」
絶句。つうかラブホやのうてお風呂な風俗店だよこれは。
「さてっと。まずアナタには法令違反の容疑がある。弁護士を呼ぶ権利もある。でも義務にはしたがわなければいけない。わかる?」
婦人警官は話しながらもテキパキと俺の両腕を手錠でビニールマットの上にある二つの鉄のポールに繋ぎ、拘束していく。
「いや、どんな法令違反だよ?!つか俺、飯買いにコンビニ行ってお金が足りないって気付いて引き返そうとしただけじゃないか!それにこれは特別公務員暴行陵虐罪だろ?!」
「あら。結構法律に詳しいのねぇ。でもこれはそれに該当しないことになってるのよ。というか弁護士を呼ぶ?まぁ、呼んだらアイツ等喜んで来るでしょうけど、厄介な事になるわよ?」
そう言いながら婦人警官はテキパキと俺の服やら何やら脱がせていく。まぁシャツとかはボタンを外しただけだが、ズボンはスポーンとしっかり脱がされた。
だが、かろうじてトランクスは残っている。ソフトトランクスではなく、しっかりとした布地の昔ながらのトランクス、さすがグ○ゼ、男のパンツだぜ!
と思ってたらそれもすんなりスポーンと取り払われた。なんつう早業だよおい。
「どわぁぁぁっ、最後の砦がぁぁっ?!」
「ん~、御開帳ぉーっと。あらご立派さま。うわー、ふっといおっきい長さもなかなか。半勃ちでこれはなかなか」
ペロリ、と唇を赤い舌で舐めてニンマリ笑う変態婦警。
おもむろに、にぎっ。
「わ、ワイのせがれがぁ!」
握られる刺激。
「あそーれ、むきっ♪」
皮が剥かれ、頭が出された。
「ふぅーん。やっぱり法令違反の線は濃厚ねぇ」
剥かれた皮に指を這わせ、婦警は言う。つかデリケートなところにそんな事をされたら、そらたまらん!
「何が濃厚……ふぬぁっ?!」
「臭うわ。溜まったオスの恥ずかしい垢の臭い……。はぁっ、これは指導が必要ね。はぁ、本当、溜まり溜まったコレが証拠よ」
変態婦人警官は人差し指と親指で溜まった恥垢を揉むようにし、そしてそれを鼻でクンクン嗅ぎ、
「あはっ久しぶりに嗅ぐ発酵した臭い。味は……んっ……」
口に運んで指をしゃぶる。
ウゲッ、へ、変態や、変態がおるぞ……!?
「あはっ、有罪……。物的証拠。いえ、モノ的証拠ね」
楽しそうに婦人警官は蕩けたような笑み、しかし凄みのある表情を浮かべ、
「アナタのこの恥垢の臭いとそしてこの……」
ニギィっ!俺のせがれをその手でやや強めで握り、そしてせがれの先っぽを見て言った。
「全く淫水焼けもしていない新品同様の亀頭、そして体臭から、アナタは国民としての義務をかなりの長い間履行していない、すなわち【国民増産法】における【男性の子作りの義務】に違反している!」
きっぱり!!
俺の顔にもう片方の手で人差し指を突きつけ、ってなんか嗅ぎ慣れたようなツーンとした臭いが……。
「その指、俺のせがれ垢弄ってた指じゃねーか、そんなもん突きつけんな!」
「いや、アンタの恥垢じゃない。全く」
はぁぁぁっと婦人警官は溜め息を吐き、なんか気勢が削がれたわ、とか言いつつ、
「で、このままだとアナタ、【国民増産施設】……通称【御奉仕センター】送りになるわよ。間違いなく」
と言った。
「いや、なんぞそれ?」
と言えば婦人警官は、はぁ?と何を言ってるのコイツと言う顔をした。
……でも俺のせがれをニギニギと弄る手は止めないのな。
そうは思うもそれを言えば多分、話が進まない……ってか、なんかすげぇ手慣れてるってか強すぎず弱すぎず、絶妙なその手付きに耐えつつ、俺は言った。
「あー、俺、結構長い間、引きこもって仕事してたんだ。つか世間っつーか俗世から離れて生活してたしテレビもなんも見てなくてな。だからその辺、説明してくれるとありがたいんだが?」
いや、実際はそこまで引きこもってはいない。普通に日常的に外に出て買い物とかはしていたし、街も何もかもこんな気の狂った様なエロに侵蝕されたような世界じゃ無かった。ただ、ここのところ会社の新プロジェクトの立ち上げ作業で一週間半ほど外に出ずにみっちりとPCで作業をやっていた。
……おそらく、こんな狂ったエロ世界になっちまったのはその間だろう。なんせ家に籠もる用に商店街で飯とかタバコとか買い込んだ時はこうじゃ無かったのだから。
だが疑問は残る。
世の中がそんな短期間に変化するわけは、無い。
なんせ人の意識はそう簡単に変わるはずは無いからだ。特に日本、それこそフィクションでもエロ規制派は優勢で別の意味で気の狂ったようなおかしな思想やらで履き違えた正義感を振りかざし、たとえ漫画雑誌の巻頭の水着グラビアでも本屋に置くなとか子供に有害とか言い出すような、そんな世界だったのだ。
それが、警察署までこの有り様。
エロエロ変態、警官さえもエロでおっぱい放り出し、仮眠室のLED照明さえドピンクでごわす。
俺の脳に『異世界転移』という言葉が過った。いや、最近は小説とか漫画とかアニメですら異世界異世界でウンザリしている。
だからあえてここは『パラレルワールド』と言おう。なに、似たようなもんだがフィーリングだ、フィーリング。
「……一体何年引きこもってたのよ。というかアナタ、年齢は確か28よね?名前は『雄立入道(おだち・にゅうどう)』」
「いや、『にゅうどう』じゃなくて『いりみち』だ。よく間違えられるけど」
「……あっそう。で、住所はこの市の○○町の○○丁目、○○番地の○○。完全にこの近くの住宅街じゃない。へぇ、一軒家に住んでる。独り暮らし……。へぇ」
「いや、どこ見て言ってんです、ってホロビジョン?!」
婦人警官はなんか空中に浮いている、何かモニターのようなものを人差し指で開きつつ俺の個人情報をそれで呼び出し、それを読んでいた。
「ん?最新端末よ。やっと今年、ウチの署でも導入されたのよ」
……なるほど、この世界は元の世界よりもコンピューター技術は発展しているらしい。
「……お爺さんの資産を相続した。なるほど、お金持ち。勤めている会社でも滅多に出社しない在宅ワークなのに企画室長。ヒットメイカーでお給金もボーナスも下手な幹部社員以上。うわ、優良物件!」
「いや、俺の個人情報はどうでも良いから法律とか条例とかその辺をざっくりと説明してくれるとありがたい。あと俺のちんこニギニギして勃起を維持しようとすんのもやめてクレメンス……」
俺はこのままだと話が進まないのでとりあえず話を促した。
すると婦人警官はなんかものっそい期待した目を俺に向けつつ、
「オッケーダーリン!」
などと妙なテンションで俺の問いに答え始めた。
……だが、俺のせがれいぢりは止めてくれなかった。
「やぁねぇ、メンスはまだ来ないわよぉ。あーニギニギ」
「せやから止めて……」