※この作品はR-18です。

マンコ相撲〜土俵際の乙女たち〜   作:ろくさん

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【幕間】 オフの日は何してる?土俵の外の乙女たち

 

あの歴史に残る『天下一番相撲会』から数年。マンコ相撲は、かつてない黄金期を迎えていた。その立役者となった女神たちは、今やこの国の誰もが知る国民的スター。そんな彼女たちの、とある穏やかな“一日”を追ってみよう。

 

【天童ひな:天才少女の退屈な学園生活】

ネオジャパンの、とある名門中学校。その教室の一番後ろの席で、天童ひなは、相変わらず退屈そうに頬杖をついていた。だが、彼女の周りの環境は一変した。

 

休み時間になれば、男子生徒たちが遠巻きに彼女を眺め、ひそひそと噂する。「…見ろよ、天童様だ…」「か、かっこいい…。俺、昨日告白したんだけど、『興味ない』の一言で秒殺された…」「うらやましい!俺なんか、目も合わせてもらえなかったぞ!」もはや彼女は、いじめられる対象ではない。畏敬と崇拝の対象、“ひな様”となっていた。

 

女子生徒たちからの人気も絶大だ。いつの間にか結成されていた非公式ファンクラブ『ガーディアンズ・オブ・ひな』のメンバーたちが、彼女の机の周りを固めている。「ひな様!今日の給食のプリン、もしよかったら、わたくしめの分も…!」「ひな様!次の体育の授業、わたくしがブルマの着替えの“壁”になりますわ!」

 

だが、ひなは、そんな周りの喧騒など一切意に介さない。教師の目を盗み、机の下に隠したスマホの画面に、その天才的な頭脳の全てを集中させていた。画面に映し出されているのは、もちろん十六夜咲の過去の試合映像。彼女は、その全ての動きをコマ送りで分析し、その脳内にインプットしていく。(…なるほど。この時の、『渦潮』の回転速度と、潮の放出量の相関係数は…。ふむ。面白い)彼女にとって、この退屈な日常は、ただ次なる“獲物”を研究するための絶好の時間に過ぎなかった。

 

【龍炎寺貴和子:美しき若き理事長の華麗なる一日】

現役を引退した龍炎寺貴和子は、その圧倒的なカリスマ性と行動力で、マンコ相撲協会の若き理事長に就任していた。その日も、彼女はパリッとした高級ブランドのスーツに身を包み、協会の役員会議に出席している。周りを固めるのは、古臭い体質に凝り固まった年老いた役員の男たち。

 

「理事長!だから、力士のメンタルヘルスケアに予算を割くなど、前代未聞です!女は根性!男は度胸!」

「その通り!そんな甘やかした環境で、強い力士が育つものか!」

 

そんな時代錯誤な意見に、貴和子は、その美しい眉を一つも動かさない。ただ、その現役時代と変わらぬ、絶対的な眼光で老人たちを一瞥した。「…ご意見は、それだけですの?その“根性論”という非科学的な精神論以外に、何か具体的な反論はおありで?」その一言で、役員たちは蛇に睨まれたカエルのように黙り込む。彼女の、その決して媚びず、そして誰よりも未来を見据えるリーダーシップは、多くの働く女性たちの憧れの的となり。先日発売された、女性週刊誌の『理想の上司ランキング』では、並み居る財界人や政治家を抑え、堂々の第一位に輝いていた。

 

【アナスタシア・イヴァノワ:すっかり親日家になった氷の女帝】

すっかり日本が気に入ってしまったアナスタシア。彼女は、オフの日には艶やかな浴衣を身に纏い、観光を楽しむのが日課となっていた。そのあまりにも美しすぎる浴衣姿の写真が、彼女のSNSにアップされるたびに、世界中でバズっている。

 

その日も、彼女は大阪の街でたこ焼きを頬張っていた。その時だった。近くで地元の不良たちが一人の若い女性に絡んでいるのが目に入った。アナスタシアはふぅ、と一つ溜息をつくと、その熱々のたこ焼きを口に放り込みながら、ゆっくりとその不良たちの元へと歩み寄る。

 

「…やめなさい。彼女が怖がっている」

「ああん?なんだ、この外人姉ちゃんは。ケツのでかい、いい女じゃねえか」

 

不良が、下品な笑みを浮かべ、アナスタシアのその国宝級の尻に手を伸ばそうとした、その瞬間。ゴッ!という鈍い音。アナスタシアは、その腰をほんのわずかに捻っただけ。だが、その腰から放たれた『ツンドラ・インパクト』は、不良を数メートル吹き飛ばし、ゴミ箱へと叩き込んでいた。その一部始終を撮影した動画は、瞬く間に世界中へと拡散された。【悲報】日本の不良、たこ焼きを食べていたロシアの女神に秒殺される、というタイトルと共に。

 

【そして街の風景】

もはや、マンコ相撲は、完全にこの国の文化として根付いていた。公園では、子供たちが元気にマンコ相撲ごっこに興じている。「くらえ!俺の、『うっちゃり潮吹き』!」「いやー!ママ、Aちゃんの潮が目に入ったー!」

 

テレビをつければ、人気力士たちが次々とCMに起用されている。腰痛薬のCMには、龍炎寺貴和子が、その気高い表情で「女王の腰も癒される」と微笑み。プロテインのCMでは、アナスタシアが、その完璧な肉体美を披露する。そして生理用品のCMでは、愛内きららが、そのアイドルスマイルで「女の子の日の憂鬱も、きららのスマイルで吹き飛ばそっ!」とウィンクしている。

 

あの激闘の日々が作り出した、新しい時代。それは、少しだけエッチで、少しだけバカバカしくて、しかし誰もが笑っている、平和な時代だった。

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