登場人物
湊祐衣
相良奈々未
安藤徹
佐久間賢介
【1】
相良奈々未と本宮正弘の結婚式は十日後に迫っていた。奈々未の結婚相手、本宮正弘は大手流通会社A商事の経営者一族で、しかもイケメンだった。もうすぐ社長夫人の座に就けるのだから奈々未は幸せの絶頂にあった。マンションは新築9000万円、新婚旅行はギリシャとイタリアのローマだ。
当然ながら、彼との結婚にはライバルが何人もいた。元カノに元々カノたちである。しかし、彼女たちを退けて奈々未が相手に選ばれた。それもこれも、奈々未が女優のような美貌の持ち主だったからだ。この世は美人の勝ち、相良奈々未は勝ち組であり、玉の輿に乗ったのだ。
そして、奈々未は生まれながらの淫乱、ヤリマンだった。
奈々未は高校時代には年上の大学生と付き合っていた。女子高生の奈々未は大学生とセックスして小遣いをもらっていた。女子大生になると淫乱に拍車が掛かった。奈々未が通っていたのは最低ランクのB大学で、クラスには冴えない奴ばかりだった。奈々未が付き合うのはお金持ちのお坊ちゃまが通う大学の学生だった。男関係は常に二股、三股だし、自分でも分からないくらいグチャグチャだった。
乱れた男関係は今でも継続中だ。奈々未には年下のカレがいる。東海悠斗という、5歳下のセックスフレンドだ。婚約者がいても若い男が放せない。
元カノ、元々カノたちによる相良奈々未の結婚を妨害計画が密かに進行していた。
奈々未に恨みを持つ女性たちは五人や十人ではない。破談になれと藁人形に呪いを掛ける女性もいれば、結婚式に乗り込んでめちゃくちゃにしてやろうと息巻く友人もいた。
湊祐衣もその一人だった。
祐衣は本宮正弘の会社A商事の秘書課に勤めていた。二年前のこと、正弘から仕事終わりに食事でも、と声をかけられた。独身でイケメンの御曹司である正弘に誘われて祐衣はすっかり舞い上がった。もしかしたら結婚できるかもしれないと淡い期待を抱き、求められるままに肉体を任せた。しかし、一度だけ寝ただけで、それきりお呼びは掛からなかった。
本宮正弘が選んだのは相良奈々未だった。何のことはない、祐衣はただの火遊び、御曹司のお手付きのオンナで終わった。
それが原因とは思いたくないが、祐衣は下請け企業に出向させられた。配属先は機械設備室だった。今では一日中、空調機の轟音を聞きながら計器とにらめっこをしている。一緒に働いているのは、70歳、80歳を過ぎたお爺さんたちだった。なにしろ、ここの空調機は昭和時代のオンボロだから、操作にはコツが必要で、若い人では運転ができないそうだ。お爺さんは耳が遠くて大声で喋るし、セクハラは日常茶飯事。更衣室もトイレも男女共用なので、着替えるときには下着姿をジロジロ見られてしまう。
こんな底辺職場でも、祐衣は『使用済みのお局』と呼ばれている。これ以上耐えられないので奈々未と正弘が結婚式を挙げるのを機に退職しようと本気で考えた。
社内のパーティーで相良奈々未を見かけたことがあった。確かに奈々未は美人だ。因みに祐衣はパーティー会場で受付クロークや食器の後片付けをやらされた。奈々未の美貌、それは認めざるを得ない。でも、祐衣だってそれなりに可愛いという自信がある。今年で31歳になった、日本で一番カワイイ31歳だ。けれど、年齢には逆らえず、贅肉が落ちなくなってお腹周りがプルプルしている。
祐衣は、披露宴に本宮正弘の元カノが出席するという噂を聞いた。奈々未のライバルが集結したら、さぞかし遺恨と嫉妬が渦巻く披露宴になるだろう。だが、祐衣は招待されていなかった。奈々未が意地悪したからだと邪推した。
結婚式の日が近づくにつれ、祐衣は居ても立っても居られなくなってきた。なにしろ、あと数日で奈々未は社長夫人になるのだ。祐衣はというと、地下の空調設備室勤務である。天と地のほどの違いだ。陰で愚痴を言うだけではますますストレスが溜まってくる。この気持ちを直接訴えたい。祐衣は結婚式の前に行動を起こすと決めた。
ではどうするのか。本宮正弘に話を聞いてもらいたいが、相手は社長だから、面会できずに追い返されるのがオチだ。やはり、ここは奈々未に直接言うべきだ。だが、面と向かって気持ちを訴えても、それで結婚が中止になることはないだろう。むしろ、自分が惨めになるだけだ。
それなら、いっそのこと、結婚を邪魔するのはどうだろうか。結婚式場に乗り込んで大騒ぎする。映画みたいで愉快だが失敗したときが恐ろしい。
いろいろ考えた末、髪を切るのはどうだろうかと思い付いた。肩まで伸ばしている奈々未の髪の毛をバッサリ切り落としてやるのだ。これは結婚妨害ではない。結婚式は挙げるのだが新婦が丸坊主なだけだ。祐衣は丸坊主の奈々未を想像してククッと笑った。
ところが、いざ実行に移すとなると二の足を踏んでしまった。なにしろ、髪を切るのは立派な犯罪行為なのである。捕まったら刑務所行きも覚悟しないといけない。しかし、ここで諦めたのでは一生負け組で終わってしまう。正弘には見捨てられ、会社も辞める。そして、東京での暮らしを捨て、夢破れて田舎に引っ込むしかなくなる。祐衣の故郷は関西のH市だった。故郷にはしばらく帰っていない。
奈々未に向かって、一言、ビシッと言ってやると決めた。髪を切るのは最後の最後の手段だ。切るとしても前髪パッツン程度にしよう。
湊祐衣は相良奈々未のマンションの近くへ行った。この場所で待ち伏せして襲うのだ。しかし、30分待っても奈々未は現れなかった。それはそうだ、電話で呼び出したのではないから、奈々未が出てくる保障はない。そもそも、部屋に居ないかもしれないのだ。なんとも無計画な思い付きで行動してしまった。
諦めて帰ろうとしたとき・・・奈々未がマンションの玄関から出てくるのが見えた。
「奈々未だわ」
奈々未は立ち止まって辺りを見回している。誰かを待っているらしい。あるいは、祐衣が待ち伏せしていると気付かれたのではないか。不安に駆られた祐衣はショルダーバックにハサミが入っているのを確認した。話がこじれたらこのハサミを使えばいい。胸がドキドキしてきた。
祐衣が「奈々未さん」と叫んで飛び出した。そのとたん背後から肩を掴まれた。
「あわっ、なに」
「わっ、驚いた・・・悠斗じゃない」
祐衣を捕まえたのは二十代半ばの背の高い男性だった。奈々未がその男性に悠斗と呼び掛けた。いかにも親し気な様子だった。
「この人、怪しい感じだったんで、後ろから見てたんだ。奈々未さんの知り合い?」
「さあ、誰かしら」
「僕、車で来てるから、中で話を聞こう」
悠斗に襟首を掴まれ、祐衣は引きずられた。駐車場に停めてある赤い車の後部座席に押し込まれ、そこへ奈々未が乗り込んできた。
「あなた、誰だっけ」
「はい、あの、私、湊祐衣です」
「ふうん、あたしに何か用があるの」
「それは・・・その、正弘さんのことです」
奈々未は首を傾げている。ライバルが多すぎて顔を覚えていないらしい。
「そんなところだと思った」
「私は正弘さんと結婚を前提に付き合っていたんです。でも、奈々未さんが現れてからおかしくなったのよ」
「その話か・・・ああ、思い出したわ。祐衣さん、秘書だった人でしょう」
やっと思い出した。こっちは一日たりとも忘れていないのに、祐衣は焦る心をグッとこらえた。
「あなたは結婚を前提と言ったけど、それは勝手な思い込みよ。そうそう、正弘から聞いたことがあった。あの女は仕事ではドジばかり、おまけにセックスが下手だって」
「酷い、その言い方」
他人のセックスがどうのこうのと、二人はベッドでそんなことを話していたのか。祐衣はますます焦ってきた。とはいえ、セックスが下手と言われて、まったく心当たりがないわけではない。祐衣は今まで経験した相手は数人で、ベッドでは至って平凡だ。
祐衣はバッグを手元に引き寄せた。中には髪を切るためのハサミが入れてある。ハサミは文房具ではなく理髪用のハサミを買ってきた。しかし、そのバッグをひったくられてしまった。奈々未がバッグを開いた。
「あっ、ダメ」
「ハサミが入ってる。何でこんな物騒なものを持ち歩いているの」
「いえ、その、これは・・・その」
「まさか、刃物で刺そうとしたんじゃないでしょうね」
「違います、髪を切ろうと思っただけです」
「まさか、あたしの髪を切るの?」
「はい、そうです、ごめんなさい・・・」
あっけなく白状してしまった。
「結婚まで何日もないのに、髪の毛を切られたら困るわ」
「正弘さんと結婚して欲しくないんです、だから、髪を切って・・・」
「なるほど、結婚妨害を企んだってわけね。いいこと、髪を切るのは犯罪よ。そうよ、犯罪だわ。悠斗、交番に行って、この人を逮捕してもらいましょう」
「オッケー。交番より警察署がいいかな」
車が動き出した。結婚がどうのこうのと言っている場合ではなくなった。
「やだ、やだ、嫌です、ごめんなさい、警察は勘弁してください」
「だって、もう、警察行くって決めたんだもん」
「奈々未さん、お願い、警察は困るんです。かんにんしてください」
とんでもないことになってしまった。嫉妬の極みでやったこととはいえ、警察に逮捕されてしまいかねない状況だ。逮捕、裁判、刑務所という言葉が浮かんだ。
「会社にも電話して、正弘さんに言いつけてやる。一発で懲戒解雇になるわよ」
「お願い、やめて、かんにんしてください」
「会社はクビ、おまけに前科者じゃあ、結婚もできない、かわいそうな祐衣さん」
「いやだあ・・・そんなの」
ハラハラと涙が零れた。
「あら、祐衣さん泣いてるの」
「許して、許してください・・・あはあ、あああ」
「それじゃあ・・・警察はやめてホテルに行きましょうか。悠斗、ホテルよ」
行先は警察からホテルに変更された。ホテルでじっくりお説教されるのだ。ところが、車が停まったのは郊外の派手な造りのホテルの前だった。
「さあ、着いたわ、祐衣さん」
「ここ、ラブホテルみたいじゃないですか」
「みたいじゃなくて、ラブホテルそのもの。祐衣さん。さあ、入って」
祐衣は悠斗に肩を抱かれてラブホテルに入った。ラブホテルは初めてだ。薄暗い玄関、ブラインドで仕切られたカウンター、ここがラブホテルなのかとドギマギしてきた。
「チェックインしましょう、部屋はどこがいい?」
奈々未が悠斗に訊ねた。悠斗がカウンターの壁面に張られた部屋の写真に目をやった。そのスキに祐衣は後ずさりしたが、傘立てラックに足をぶつけた。
「逃げるな」
「ひっ」
首根っこを押さえられて捕まってしまった。
「祐衣さん、これからが本番なんだから逃げないでよ」
悠斗と奈々未が部屋とか利用時間をテキパキと選んでいく。ところが奈々未は、支払いを祐衣に押し付けた。室料は15000円、高いのか安いのか分からないが、祐衣は泣く泣く利用料金を払った。
初めてのラブホテル。部屋に入って祐衣は珍しさにキョロキョロ見回した。
室内は壁もカーテンもピンクで統一されている。天井の照明は明るく、壁は間接照明で照らされていた。床は大理石模様のリノリウムシート張りで、ベッドのところだけカーペットが敷いてある。ベッドはセミダブルくらいの大きさで白いカバーが掛かっていた。
隠微で、エロくて、いかにもセックスするにはピッタリの雰囲気だ。ただし、それは恋人同士の場合であって、今はそれどころではない。ライバルの奈々未と、奈々未の知り合いの男性とラブホテルの一室にいるのだ。祐衣は、これから何が起きるか、想像するだけで身体が震えた。
「もしかして、祐衣さん、初めてなの?」
「はい」
「ラブホテルが何をするところだか、それくらいは分かるよね」
「ええ、まあ、それは、その」
「はっきり言いなさいよ」
「たぶん、セックスじゃないですか」
祐衣は人前でセックスという言葉を口にして顔が火照ってしまった。それを悠斗が見逃さない。
「この人、ウブだなあ、幾つなの? 女子大生かな」
「騙されちゃダメよ。悠斗、この女、女子大生どころか、とっくに30過ぎてるわよ。そうでしょう、祐衣さん」
祐衣は小さく頷いた。
「年上が好きなんだ、ねえ、奈々未さんに何時も・・・」
「悠斗のバカ」
奈々未が悠斗の肩を軽く叩いた。祐衣は、その仕草を見て随分馴れ馴れしいと感じた。
この二人はどういう関係にあるのだろう。もしかして、年下の彼・・・婚約者がいるというのに、そんなことはあり得ない。
祐衣の視線に気づいた奈々未が慌てて悠斗から離れた。
「祐衣さん、あんた、警察に行きたくなかったら謝りなさい」
「はい、申し訳ありませんでした」
祐衣は頭を下げて謝罪した。
「自分が悪かったと認めるのね。それじゃあ、悪い子にはお仕置きしましょう」
「お仕置き・・・」
「悠斗、この女を可愛がってあげなさい。ラブホテルですることって言ったら、アレしかないよね」
その言葉が終わるや否や、祐衣は背後から胸を掴まれた。悠斗が両方のおっぱいを鷲掴みにして揉み上げる。身体を捩って逃げようとしたが、男の力には敵わない。
「あっ、いやあ、いや、いや」
ベッドに押し倒された。プルオーバーを捲り上げられ、あっという間にスポンと首から脱がされた。慌てて両手でブラジャーの胸元を押さえると、悠斗がロングスカートを一気に下ろした。祐衣は下着姿になった。
「うわはぁ、ああ、ああ、やめて、奈々未さん、奈々未さん」
「悠斗、やめなさい。そこまででいいわ」
奈々未が悠斗を制止した。
「男とセックスはさせない・・・でも、あたしが可愛がってあげる」
男性とのセックスは免れたものの、奈々未とのレズが待っていた。
奈々未は祐衣の上になって身体を重ねた。脇の下から手を入れ、ブラジャーのホックを外しにかかる。祐衣はなすがままだ。ホックが外れ、おっぱいがプルンと飛び出した。ふっくらとした祐衣のおっぱい、乳首はきれいなピンクで、乳輪に陥没している。祐衣はおっぱいを隠そうとしたが、奈々未がその手を跳ねのけた。
「大きなおっぱいね」
おっぱいの膨らみをクワンと揉まれた。
「ああ、ああん、ああん、はああ」
乳首がピョコンと飛び出す。その乳首を奈々未が指で挟んでグリグリ弄る。祐衣はピクンとのけ反った。奈々未は素早く右手を祐衣の下腹部に伸ばした。パンティの上から割れ目を刺激する。
「うっひ、ひいっ」
「身体の力を抜いてリラックスしなさい。これじゃあ、入らないわ」
「はあ、はあ、はあ・・・ああ」
「感じてきたでしょ。もうちょっとで入りそう」
奈々未がパンティの布地の上から指を押し込んだ。
「うっ、うっ」
祐衣は身体を突っ張り、声を出しそうになるのを耐えた。必死に耐える祐衣をあざ笑うように奈々未が顔を近づけた。
「そんなに固くならないで、祐衣さん、こっち見て」
恐る恐る目を開けた祐衣の目に奈々未の顔が飛び込んだ。
きれい・・・
間近で見る奈々未の顔。透き通るような肌、シミ一つない顔に、スッとした鼻。女性でもときめくようなきれいな顔だ。顔では負けているのを認めざるを得なかった。
唇が触れ合い、キスをした。
チュ、チュウ、チュウ、ジュルル
祐衣の唇が開かれ、奈々未が舌をこじ入れた。ピンク色の二枚の舌が絡み合う。舌の争いは奈々未が優勢だ。祐衣はあっけなく舌を吸い取られた。
チュパッ
「んん、んぐ、はあ、はあ、はあ、ああ」
舌を吸われて祐衣はいい気持ちになってきた。奈々未は膝を祐衣の股間に押し当てて攻め続けている。祐衣は奈々未の背中に手を回してしがみついた。
「うっはぁぁぁ、はぇぇぇ」
パンティの上から刺激されただけで祐衣は快感に包まれた。意識朦朧となり、パンティはうっすら濡れた。
奈々未は祐衣のパンティに指を掛けた。すでに祐衣は無抵抗だ。濡れたパンティをスルスルと脱がした。
もはや隠すものはなにもない、祐衣は全裸を晒してしまった。悠斗が祐衣の膝を持って脚を広げる。見ず知らずの男性の前で祐衣はパコ~ンと股間を広げた。
「いいねえ、これは、なかなかキレイな色だし、形もいい」
「感心している場合じゃないでしょ。悠斗、カウンターでバイブレーター買ってきて」
「はいはい、人使いが荒いんだから」
悠斗が部屋を出て行った。全裸で横たわる湊祐衣。その側で相良奈々未は、淫らな微笑みを浮かべた。
五分ほどで戻って来た悠斗は両手にバイブレーターを持っていた。一本はストレートなバイブレーター、もう一つは湾曲した三又のバイブだ。
「オススメのバイブを二本買ってきた。お金は帰りがけでいいってさ」
「上出来」
奈々未がスイッチを入れると、ウィ~ンと低い音を出してバイブが震えた。バイブを握って祐衣の鼻先に当てる。
「んん・・・うわっ」
祐衣が驚いて目を見張った。
「きゃあ、きゃああああ」
「喜んでるね、祐衣さん」
最初は真っ直ぐな形状のバイブを使ってみる。奈々未はバイブを片手に祐衣の脚の間に入った。サラサラなアンダーヘアー、その下の割れ目からはピンクの肉襞が見えている。
「祐衣さんは何人と経験したの?」
「何人って・・・」
「当ててみようか。そうね、これまで寝たのは三、四人ってところかな」
だいたい当たっていた。祐衣は31歳になるまで本宮正弘を含めて三人と寝ただけだ。しかも、三人とも一回ずつしかヤッていない。つまり、全員ヤリ逃げされたのだ。
しかも、この二年間、セックスと遠ざかっているので、絶頂を迎えたときのイキ方を忘れてしまった。
奈々未が祐衣の性器にバイブを挿入しようとしたが、割れ目が固くて入らない。バイブを諦めて指で入り口を摩った。奈々未の指が祐衣の肉襞を押し広げる。
「ああ、いやぁ、あっ、あっ」
膣内に突っ込まれた二本の指がクネクネと動き回った。
「うわぁぁぁぁぁ、ああ、ああ、あうぅぅぅ」
奈々未が人差し指と中指を交差させた。
「ぐわっ、あぎゃぁぁぁ、うううう、うわはぁぁぁ」
祐衣がのけ反ったとたん、奈々未の指がズブッと膣の奥へ突き進んだ。祐衣の膣の中で二本の指が暴れまくる。
奈々未に指で犯される・・・
口惜しいが、祐衣の肉体は喜んでいた。
ジュバッ親指が祐衣のクリトリスを押し潰した。
「あっ、あああああ、ああうぅぅぅぅ、ううぅぅぅ、ああ、ああ、あはう」
祐衣の肉襞の間から透明の愛液が沁みだした。奈々未は愛液の付着した指先を祐衣の唇に含ませた。
「さあ、これが祐衣さんのアソコの味よ」
ンジョ、ンジョ、ンン。
祐衣は自分の愛液を舐めた。苦い味だった。
肉襞も膣も広がったので、次はバイブ責めだ。奈々未はストレートのバイブレーターを握って祐衣の割れ目に押し当てた。悠斗が祐衣の太ももを持ち上げ、奈々未が割れ目にバイブを差し込んだ。
「うわはっ、バイブはぁ、いやあ」
ズニュ、ズブリ
今度は祐衣の割れ目にバイブレーターが入った。奈々未は挿入したバイブを入れたり出したりした。
「うっ、きいぃぃぃ、あん、あん、ああ、おほう」
「祐衣さんのオ××コはユルユルなのね。だから、彼にフラレちゃったんだ」
「あっ、あっ、ああ~あ、はあ、はあ」
「もうイッちゃうかな」
「いや、い、いい・・・はふ、はふ、ふぇぇぇ」
祐衣はイキそうになってきたが、イキ方が分からない。それでも、確実に絶頂は近づいている。身体がダランと弛緩して緩んだ。祐衣は顎を上げ、口をパクパクさせて、果てるのを待つしかなかった。
「可愛い、祐衣さんのイキ顔。この顔を正弘に見せてあげたいな、ああ、でも、彼が祐衣さんを好きになっちゃうかも」
奈々未は祐衣のイキ顔を見て楽しそうに笑った。
「あっ、あっ・・・ああ、あぁぁぁぁぁ・・・ふううう」
祐衣は頭がボーっとなってきた。いつの間にかクライマックスが訪れ、自分でも気が付かないうちに絶頂に達してしまった。
その次はバックだった。祐衣はベッドの上で四つん這いにさせられた。バイブは膣に食い込んだままだが、抵抗する気力は薄れかけている。
奈々未が背後に回って腰のくびれに手を回した。お尻の肉を広げられ、バイブを突っ込まれた。
「ああ、ああっ、ああっ・・・あん、あん、ああん、うほおぅ」
祐衣はお尻をブルブル振った。お尻の動きに合わせてバイブレーターがビクンビクンと小刻みに揺れる。奈々未は祐衣の腰のくびれに手を回してガッチリ抱えた。
「贅肉たっぷりの大きなお尻。男の人が好きそうなお尻だわ。今度セックスするときはバックで犯してくださいって頼みなさいよ」
奈々未はバイブをグッとねじ込んだ。
「うぎゃあ、つはあ、っはぎゃあぁぁぁ」
室内に金切り声が響いた。
祐衣は奈々未にお尻を差し出しバックから犯された。
女同士で、お尻を差し出すなんて屈辱でしかない。ジワジワと快感が身体を駆け巡る。祐衣は四つん這いになり、腕を突っ張って背中を反らした。
もう、許して、奈々未さん。でも、でも、お尻が、お尻が、やだぁ、イッちゃう。
だが、あと一歩というところで奈々未は手を止めた。
「悠斗、あなたの出番よ。バイブを使わせてあげる」
「待ってました」
悠斗が祐衣の背後に回った。腰を抱え込み、手をお尻の間に差し込む。バイブを握って押したり引いたり動かした。祐衣のお尻から背中を伝って電流のような刺激が走った。
「ああ、あっ、ダメ、あっ、あう、うっひ、いい、いいぃぃぃ」
ガクンガクンとお尻が揺れる。
前に回り込んだ奈々未は祐衣の髪を掴んで引き起こした。
祐衣は「あはあ、あはあ」と喘ぎ声を出し続ける。目は充血し、口が半開きになって唾と涎が垂れた。
「ひっ、ひっ、ひひい、ひひい、ひぃぃぃ」
涙が零れる。バイブで責められて、イキそうな顔を奈々未に見られている。悔しくて、悲しくて涙が溢れた。
「あはあ、あはあぁぁぁ、ひっ、ひっ、ひっ」
「面白い、祐衣さんのエロ顔、最高だわ」
バイブの動きが早くなり、祐衣は一気に絶頂へ向かった。
「あっ、あっ、ひっ、ひっ、イク、イク、イク、ああ、イクゥゥゥゥ」
今度はイクのがはっきりと分かった。祐衣のお尻の力が抜けた。奈々未に屈して果ててしまった。
「あーあ、イッちゃったね、祐衣さん」
奈々未は祐衣の顔を覗き込んでキッと睨みつける。鋭い視線に圧され、祐衣の目から涙が流れた。
「ひいっ・・・ひっ、あひ、あひ、あひひひひひぃぃぃ」
婚約者の本宮正弘と寝たオンナ。一度だけかもしれないが、それでもベッドで抱き合った事実は変わらない。しかも、結婚を邪魔しようとしたのだ。祐衣を赦すつもりはない。
奈々未は祐衣をベッドから床に引きずり下ろした。
「結婚したら祐衣さんをお手伝いに雇ってあげようか。あたしは社長の若奥様、あんたは召使い。あたしはエステとかネイルサロンに行って、夜は彼とセックスする。祐衣さんは掃除や洗濯、料理をやるのよ」
奈々未は床を指差した。
「お手伝いが務まるかどうかテストしてあげる。掃除しなさい。床を舐めてきれいにしてごらん」
「・・・床を舐めるなんて、そんなこと」
「祐衣、床を舐めろって言ってるの」
きつく言われて祐衣は観念した。
ペロ、ペロ・・・
祐衣は這いつくばって目の前の床を舐めた。リノリウムシート張りの床は、土足の汚れがこびり付き、嫌な臭いがして塩辛かった。
「ほら、床舐めた気分はどう? 結婚を邪魔しようなんてヤツはこうなるのよ」
「すみませんでした、ごめんなさい、奈々未さん、ごめんなさい」
祐衣は頭を擦りつけて、ごめんなさいを繰り返す。
「ごめんなさい、奈々未さん、ゆるして、おねがい、奈々未さん、ゆるしてぇぇぇ、ごめんなさい、ごめん、な、なぁぁぁ」
許しを請う声は次第にか細くなり、祐衣のすすり泣く声が聞こえるだけになった。
土下座で謝罪して、床を舐めたくらいでは赦さない。奈々未は祐衣を引き起こすと、太ももの間に顔を挟んだ。
「むふぐ」
祐衣は奈々未の太ももでがっちり締め付けられた。エロい太ももで挟まれ、パンティの布で擦られ、そして、口と鼻を塞がれた。しかも、そのパンティはTバックだ。布地の脇からはアンダーヘアーがはみ出している。
「んぐ、んぐ、ふぐう、んん」
奈々未のパンティの前にキスをし、布の匂いを嗅いだ。祐衣が舐め続けていると、ジットリとパンティが濡れてきた。
口惜しい・・・
容赦ない太もも締めが続く。
奈々未は祐衣の顔を挟んだまま腰を左右に振る。祐衣は頭を右に左に振られてフラフラしてきた。
グイン、グイン
今度は奈々未の腰が前後に動いた。腰はリズミカルに動く。前に後ろに揺すぶられ、祐衣はなすすべもなく奈々未の腰の奴隷になった。頭が振られクラクラしてきた。
奈々未さん・・・許して
太ももの力は一段と強くなった。祐衣は太ももで圧迫され、パンティで口と鼻を塞がれて息ができない。次第に意識が薄れていった。
「はふぅぅぅ」
奈々未のお尻に回していた祐衣の手がズルリと垂れ下がった。祐衣は奈々未の太ももの間に宙ぶらりんになった。それでも、太もも攻めは終わらない。奈々未は祐衣を挟んだまま腰を落とすと、脚を組んで、祐衣の頭を挟み締めあげた。
「ぐべ・・・うぶっ」
祐衣はクロスした奈々未の太ももで首を絞められた。がっちりと挟まれているし、奈々未が頭を押さえ付けるので逃げることができない。
「うべっ、べぇぇぇ」
祐衣は苦しくて口から泡を吹いた。
ようやく奈々未が脚の力を緩めた。祐衣は床に崩れた。
奈々未は祐衣の髪を掴んで顔を上に向けた。泣きはらして真っ赤に腫れた祐衣の両眼。だらしなく開けた口からは、涎がドロドロと垂れている。太ももで締めあげられた祐衣は気絶したも同然だった。
しかし、さらなる責め苦が祐衣を待っていた。三又バイブレーターだ。
奈々未は三又のバイブレーターを祐衣の股間に宛がった。潤滑ゼリーをたっぷり塗り、団子状のイボイボを祐衣のお尻の穴に入れる。お尻の穴は、あっさりバイブを受け入れた。次にペニス状の突起を膣に挿入した。緩んだ肉襞にズブブとめり込む。最後に、皮を捲ったクリトリスにブラシ状の突起を押し当てた。
三又バイブが祐衣の身体にズッポリ収まった。
「ああ、ふあぁぁ、えっ、ああ」
バイブの刺激に祐衣が意識を取り戻した。奈々未はバイブレーターの底部を手のひらでグリリと擦った。膣、クリトリス、お尻の穴、三か所の性感帯を一遍に攻められて祐衣は悲鳴を上げた。
「うっ、うずはっ、うはぁぁぁぁ、あっ、あっ、うひぇぇぇぇ」
おぞましい感覚が次から次へと襲い来る。祐衣は背中を反らし、下半身をバタバタさせ、身体を震わせる。
「あう、あう、つはぎゃあああ、ぎゃぁぁぁ」
ビクン、ビクン
「おほっ、おほぅぅぅ、くひぃぃぃ、くひぃぃぃ」
ビクン、ビクン
奈々未は祐衣の顔の上に足を乗せて踏み付けた。鼻を狙って足の裏を押し当てて踏みにじった。頬の皮膚が赤くなるまで踏み付け、口の中に指先を突っ込んだ。
無抵抗で顔を踏まれる湊祐衣・・・
奈々未は祐衣の顔の上に跨った。脚をM字に開き、鼻と口の位置を確かめて、ゆっくり腰を沈める。
ビチャリ。奈々未のTバックのパンティが祐衣の顔面を塞いだ。パンティの薄い布を通して、奈々未の肉襞が祐衣の鼻と口にくっ付いた。祐衣の顔面に跨って奈々未は前後左右にお尻を動かす。
ベチャ、グイ、グイ、グルルン。ベチャ、ビチャ
「あは、あは、最高、あはあ」
「んご、んぐ、ぐぐぶぅ」
顔面騎乗の姿勢がピタリと決まった。奈々未の膣から愛液が沁み出し、熟れきった果実のようなキツイ匂いが広がった。愛液と涙で祐衣の顔はグチャグチャに濡れた。
ついに、祐衣の口と鼻は奈々未の股間の一部と化した。
「鼻が、祐衣さんの鼻が、オ××コに食い込んだぁ。ああ、いい気持ち」
奈々未が力を入れて股間を押し付け、お尻を弾ませた。
「あはあ・・・いい、いいっ。イクう」
グイ、グイ、グリリ、ズン、ズドン
「ぐ、ぐぶ、ぐぶ、ぐべっ」
「あはうぅぅぅ、ふう、ふはあぁぁぁ」
湊祐衣の顔面で相良奈々未が果てた。
勝負は完全決着した。相良奈々未が林結衣を完膚なきまでに叩き潰したのだった。
顔面騎乗で潰された祐衣は失神した。白目を剥き、口を開いてぐったりしている。おっぱいはだらしなく緩んでいる。そして、下半身だけが祐衣の意識とは関わりなくヒクヒク痙攣していた。
奈々未は祐衣のバッグからハサミを取り出した。このハサミで髪を切るつもりだったらしいが、それが自分の身に跳ね返ってくるとは思いもしなかっただろう。
「あんたの髪を切ってあげるわ」
髪の毛を掴み、肩まで伸びた祐衣の髪をザクザクと切り落とした。切った髪の毛を床にまき散らす。
それだけではない。祐衣が身に着けていたブラジャーの肩紐を切り、パンティも穿けないように切り裂いた。これで、祐衣はノーブラ、ノーパンで帰るしかなくなった。
「あたしの勝ちね。祐衣さん、あんたが仕掛けたのだから自業自得よ。恨むのなら自分を恨みなさい」
相良奈々未は湊祐衣を屈伏させて勝ち誇った。
「これで正弘さんとの結婚を邪魔しようとする者はいなくなったわ」
「ああ、ああ、ああう・・・」
30分ほど過ぎて祐衣はやっと目が覚めた。すでに奈々未と悠斗の姿はなかった。
「うう、ああん、ああん、ああっ」
快感は依然として続いている。祐衣の下腹部には三又のバイブレーターが食い込んだままだった。
相良奈々未に完膚なきまでに叩きのめされた祐衣は、身も心もボロボロになった。何とかマンションに帰り着いたものの、精も根も尽き果てた。ベッドに倒れ込んで、夜明けまで泣いた。
バイブで犯され、床を舐めさせられ、顔面騎乗までされたのだ。奈々未の髪の毛を切るつもりが、逆に自分の髪をバッサリ切られてしまった。元はと言えば祐衣が仕掛けたことだから、身から出た錆と諦めるしかない。
結婚式がすめば奈々未は社長夫人になる。きっと、結婚を邪魔しようとしたことをトコトン恨まれて苛められるだろう。祐衣は、会社にいることはできないと思い、退社届け出すことにした。女として圧倒され、惨めに負けたのだから仕方なかった。