※この作品はR-18です。

祐衣と奈々未   作:千家立

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【8】

 

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 奈々未が乗った電車は快速急行だった。二つの駅を通過したあと、次の駅で停車するというアナウンスが流れた。

 別荘の管理人は駅で東京までの切符を購入し、電車賃の残りは食事代にと言って渡してくれた。管理人はホームに立って、奈々未が乗り込むのを見ていた。きっと、別荘の社長から見届けるように命じられたのだろう。

 電車がホームに入った。奈々未は迷うことなく電車を降りた。

 自宅まで帰るつもりはなかった。

 マンションに帰れば、佐久間賢介からどこへ行っていたのかとか、いろいろ問い詰められるだろう。彼はお金を立て替えてくれたり、同棲を持ち掛けてきて、いい人だと思う。しかし、状況は変わった。どんどん悪くなるばかりだ。返済額は9000万円に膨らみ、おまけに妊娠までしてしまった。自宅には帰りたくても帰れない。

 いっそのこと、あの別荘で命を絶っていればよかったのだ。それを邪魔したのが別荘の社長だ。祐衣はその社長の彼女を気取っている。

 あの祐衣が・・・ラブホテルでめちゃくちゃにしてやった祐衣が、バイブレーターで失神させた祐衣が、男と付き合っているのが許せない。

 改札を出るとすぐ前は広い通りだった。駅前の道路を左へ歩いた。この道を行けば別荘の方へ戻れる。もう一度、あの別荘に行って、洗いざらいぶちまけてやりたい。

 この世は地獄だから祐衣も道連れだ。祐衣なんて幸せにしてたまるか。

 歩き続けていたら空腹を感じた。コンビニがあったので、サンドイッチとペットボトルのお茶を買った。ガードレールに凭れてサンドイッチを食べた。目の前を宅配トラックや大型トラックが猛スピードで通り過ぎていく。

 今ごろ、祐衣は別荘で豪華な食事をし、ワインとかビールを飲んでいることだろう。それに引き換え、こっちはまるで路上生活者みたいだ。すっかり差がついてしまった。

 遠くからバイクのエンジン音と派手なクラクションが聞こえた。暴走族だ。数台のバイクが走り去ったが、すぐに戻ってきた。なにやら大声で喚きながら、奈々未の身体を掠めるようにして走り回った。バイクの車体にはドクロマークが付いている。街灯に照らされてドクロが笑った。

 奈々未は暴走族のバイクに追い出されるように道路に飛び出した。ペットボトルを落としたので拾おうとした。そこへ大型トラックがスピードを上げて突っ込んできた。

 

 ***

 

 生セックスした翌朝はスカッとした気分だ。

 徹は祐衣が達する前に射精してしまった。それも一回だけで終わった。二回目を期待したが、そのあとは全身を舐めるだけだった。祐衣はクリトリスを吸われて二度目の絶頂を味わった。

 あっけないセックスだったけれど、徹の精液はしっかり子宮で受け止めた。

 目覚めたとき、祐衣は最高の気分だった。生まれて初めてオンナになったのだ。徹のモノになったという実感がある。祐衣がオンナになったのと同じく、徹も一晩で随分オトコらしくなった感じがした。顔つきも歩き方も自信が漲っているかのようだ。

 けれど、楽しい時間は瞬く間に過ぎ去っていく。午後には別荘をあとにして帰らなければならない。朝ご飯をすませたら、部屋の掃除や荷物の整理が待っている。

 トースト、オムレツ、サラダの朝食を作った。テラス席で二人並んで芝生の庭を眺めながら食べた。

「祐衣さん」

 徹が祐衣の手を握った。

「三日間とても楽しかった」

「私も楽しかった。お招きいただいて、ありがとうございます」

「これから、僕のマンションに来ませんか」

 何のことだか分からず訊き返した

「徹さんのマンション?」

「ああ、そうだ。祐衣さんを連れて帰りたいんです」

 徹は自宅のあるマンションに行くと言う。いったん彼の部屋に立ち寄ってから、祐衣の部屋まで送ってくれるのだろうか。

 だが、徹は連れて帰ると言った。ということは、『お持ち帰り』するつもりなのだ。

 それなら、強引に連れて行って欲しい。もう、徹のオンナになったのだから。

「徹さんのマンションに行くのね」

 彼が頷く。

 祐衣は心を決めた。

 もう、自分の部屋に帰らなくてもいい。今日から徹と暮らすのだ。

「来いって言って、徹さん。祐衣は徹さんのモノになったんだもん」

「祐衣さん、祐衣、祐衣の帰るところは僕のところだ」

 抱きしめられてキスをした。激しいキスだ。徹が舌を突っ込んできた。舌先を固くして絡め合う。

 祐衣はブラウスのボタンを外しにかかった。

「脱ぐわ、脱ぐわ」

「祐衣が欲しい、ここで抱く」

 徹が祐衣の服を脱がして投げ捨てた。ブラジャーも上に持ち上げて首から脱がした。パンティ一枚になった祐衣は手を掴まれて庭の真ん中へ引き出された。徹がレジャーシートを広げ、寝ろと言った。祐衣はレジャーシートの上に身体を投げ出した。

 青空の下、屋外でセックスになった。

 徹が上になった。おっぱいを鷲掴みにされた。グワングワンと強く揉んでくる。

「うわはぁぁぁ、うはあ・・・ああん」

 パンティが引き下ろされた。力ずくで脱がされる。すでに、昨日までの優しい徹ではなくなった。今日の徹は荒っぽく、オトコそのものだ。昨夜、無事に『初夜』を終えたことで自信が付いたのだ。

 祐衣は全裸でブルーシートに寝そべった。背中に芝生の凹凸が当たるのが不思議と気持ちいい。青空が見えた。透き通った青空。周囲は庭木と別荘の建物、大声を出しても辺りには聞こえない。

 徹が脚を持ち上げた。祐衣はパコーンと股を広げた。青空の下で曝け出すと、股間がスースーした。

「うっ、ふあぁぁぁ、ああああ」

 クリトリスを摘ままれ、肉襞を舐められた。ジュル、ジュルと吸われる。祐衣は背中を突っ張ってのけ反った。

「つはぁぁぁ、きえぇぇぇ、ひっ、ひっ、うずはぁぁぁ」

 ビンビンに勃起したペニス、いきり立ったペニスが祐衣の性器に収まった。徹が腰を動かす。ペニスが祐衣の膣の中で何度もピストン運動した。身体の隅々に快感が広がる。

「祐衣、祐衣、ああう」

「あっ、あっ、あっ、ああう、ああう、ひぃぃぃぃっ、イク、イク・・・」

 祐衣はたちまち果てた。

「はあ、はあ、はふうううううう」

 しかし、徹はまだイッていなかった。膣の中のペニスには力が漲っている。

「うっひぇ、ああん」

 腰を抱かれて四つん這いにされた。背後に回った徹が、祐衣のお尻の肉を分けてペニスを挿入した。

 初めての後背位セックス。徹が祐衣のお尻を抱え、グイグイ突き立てる。

「ふぇ、ふぇぇぇぇ、うわっ、ああああああ」

 お尻の動きが止まらない。祐衣は肘で身体を支え、ブルーシートを握りしめてお尻を振り続けた。

「うわん、うわん、うぎゃぁぁぁぁ、うわ、うわ、うわぁぁぁ」

 思い切り大きな声を出した。祐衣の絶叫が広い庭にこだまする。男に抱かれる快感、強引に抱かれる喜びでいっぱいだ。

「ああ、来てぇ、来てぇ、きひぃぃぃぃ」

「おおう、おおおおお」

 ズキュン、徹が射精した。勢いよく発射された精液が祐衣の子宮に注ぎ込まれる。

「ぐへぇぇぇぇ、ぐべっ」

 祐衣は絶頂に達して前のめりに突っ伏した。口から涎と唾が垂れてレジャーシートを濡らした。それでも徹はペニスを抜くことなく、祐衣の後頭部に手を乗せた。顔がレジャーシートに押し付けられ身動きが取れない。祐衣は深い呼吸を続けた。その度に身体がゆっくり上下した。

 しばらくして、ようやく結合が解けた。肉襞から白濁した精液がジュルリと垂れた。隣では徹がゼイゼイと荒い息を吐いている。

 初めて経験する野獣のようなセックス、徹に征服されて最高に幸せだ。

 だが、これで終わりではなかった。

 脇の下に徹の手が回って祐衣は引き起こされた。

「な、なにっ、うぷっ」

 ペニスの先端が唇に触れかと思うと、一気に口の中に入ってきた。祐衣は口を開けて徹のペニスを銜えた。

「んぐ、んぐ、んんぐぐ」

 フェラも初体験だ。どうやったらいいのか分からないが、唇と舌を使ってペニスをしゃぶった。徹が祐衣の頭を押さえた。

 チュバ、チュバ・・・

 目を閉じて先端部を舐める。徹はそれでは満足しないのか奥へと突き進んできた。口の中がペニスで充満した。

「オゴッ、オウゲッ」

 喉に当たりそうになって呻いた。

 チュバ、チュバ、モゴ、モゴ。

 唇が腫れ、顎が疲れてきた。涙がこぼれ、鼻水と涎が垂れ続けた。

「うう、うう、イクぞっ」

 ビュズ。

 徹が祐衣の口の中に精液を出した。温い液体が口に溢れる。

「うわっ」

 ペニスが飛び出して祐衣の額に当たり、鼻に擦り付けられた。精液が飛び散る。祐衣は精液を顔面で受けた。眉間から鼻へと精液が垂れた。

 祐衣は力尽きて捩じれるように倒れた。口の端から精液を垂らし、顔面にもベットリ付いている。股間は子宮に出された精液が固まってこびりついている。

 はあ・・・はああああ

 精液で瞼が塞がっていたので右目だけを薄っすらと開けた。どこもかしこも青い空が広がっていた。

 バックで抱かれ、フェラを強制された。祐衣の全身は徹の愛で満たされた。完全に徹の所有物になったのだ。

 ああ、幸せ・・・んん?

 徹が下半身に手を伸ばし、祐衣のアンダーヘアーを掻き分けた。精液の付着した肉襞を指で広げる。

「あん、ああん」

 クリトリスを指で撫でている。皮が捲られ、クリトリスが剥き出しになった。

「うっひ、うわはぁぁぁ」

 敏感なクリトリスを指の先でグリッと捩じられた。強烈な刺激が怒涛のように押し寄せてくる。

「つはぁ、つはぎゃぁぁぁぁ、ひぃぃぃぃぃ、ひい、ひい、うずはぁぁぁぁ。いやあ、いやあ、ああ、ああ、出る、出ちゃう、漏れるったらぁぁぁ」

 ビュッ、ビュッ、ビュワー、ビュッ、ジョボ、ジョボォォ・・・

 性器から勢いよく液体が噴き出した。まるで噴水のように、空に向かって分泌物が飛び散った。クリトリスを摘ままれて潮を吹いた。

 祐衣の性器から分泌物が流れ続けてブルーシートに水溜まりができた。背中やお尻がビチョビチョに濡れた。

「ふああああ、ふぇぇぇ」

 祐衣は大の字になってヒクヒクと痙攣した。

 徹さん・・・ありがとう。

 

 別荘から帰る時間になった。徹の車に乗り、彼のマンションへと向かった。今夜から彼の部屋で暮らすことになった。徹と同棲するのだ。

 激しいセックスだった。幸福感と心地よい疲労感に包まれている。今夜も、明日も、これから毎日抱かれる。

 早く徹のマンションへと気持ちは焦るが、運悪く渋滞につかまってしまった。ノロノロと進んでいたが、ついに完全に停止した。

 そこへ制服の警官が近づいて来た。バーベキューパーティーに来た吉川というお巡りさんだった。

「吉川さん、ご苦労様です」

「社長さん、この先で事故がありました」

「事故・・・」

「昨日の夜なんですが、トラックとバイクの事故があって、歩行者が巻き込まれたんです。現場検証しているんで徐行運転でお願いします」

 ようやく車が動き出した。道路の端にトラックが停まり、オートバイが横倒しに転がっていた。これが事故を起こした車両だろう。オートバイにはドクロの絵が描かれていた。暴走族らしい。

 その先は渋滞はなくスムースに車が流れた。

「この道路は直線で見通しがいいから、めったに事故はないんだが。事故を起こしたバイクは暴走族だな」

「徹さん、安全運転で行ってね」

「隣に大事な人がいるからゆっくり走るよ」

 祐衣は徹と見つめ合って頷いた。

 

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