良牙×らんまのカップリング(セックス展開)を期待される方は読まないでください。
作者はこのカップリングを本番まで進める趣向がありません。ご了承ください。
――強い陽射しが、容赦なく白砂を焦がしていた。
寄せては返す波が、ゆったりと海岸線を撫で、砕けるたびに水飛沫が陽光を反射してきらきらと瞬く。潮の香りを含んだ湿った風が吹き抜け、塩気の混じった空気が、肌にまとわりつく海水の感触を一層際立たせていた。
その砂浜の上、らんまは仰向けに倒れていた。赤い三つ編みは砂に貼りつき、頬や肩、腹の上には、塩を吹いたような細かな砂粒が点々と散っている。呼吸は浅く、胸がゆっくりと上下するたび、その上で小さな黒い子豚がわずかに揺れた。
「……はっ」
瞼を開いた瞬間、胸の上に乗る重みと温もりに意識が向く。視線を下ろすと、黒光りする濡れた毛並み――良牙は、子豚のPちゃんとなった姿で、らんまのデカパイにしがみついていた。
両前足を深く食い込ませ、柔らかな谷間の奥までずぶりと埋まり込むようにして、ひしっと抱きついている。むっちりと盛り上がった双丘が、その小さな身体を半ば包み込み、黄色いスカーフは水気を含んでぴたりと肌に貼り付き、胸の谷間で小さく揺れていた。そこから伝う水滴が、らんまの裸体をなぞるように滑り落ち、白砂の上に小さな染みを作る。
「……なんでぃ、良牙じゃねーか」
呆れと皮肉を半分ずつ混ぜた声色に、拒絶や照れは微塵もない。胸にしがみつく子豚を振りほどくこともせず、そのまま当然のように上体をぐっと起こす。
大きく張った乳房が左右に揺れ、その動きに合わせて良牙の小さな身体もふわりと浮き沈みする。濡れた肌は陽射しを受けてきらめき、柔らかな曲線が形を変えるたびに水滴が弾け飛んだ。
良牙は「ぶっ」と短く鳴いただけで、何も語らない。
らんまは全裸のまま立ち上がり、太陽を全身で浴びる。流される途中で衣服はすべて失われ、塩水のきらめきが健康的な曲線を縁取り、腹から腿、腰のラインまで滑らかに際立たせている。それを気にも留めず、胸に良牙を抱えたまま砂の感触を確かめるように足を動かした。
「そっか……流されるときに服までも持ってかれたってわけか。ったく、海のヤローは遠慮ってもんを知らねぇな……」
その時、
ぐぅぅ……
と腹の底から低く響く音が、静かな浜辺に広がった。
「腹減ったな……こうして立ってるだけで、腹が中からきゅうっと縮む感じだ。着るもん探すのは後回しだな。食いもんがないか、ちょっと島の中まで探ってみるか……」
ぼそりと呟き、白砂の向こうに広がる濃緑の壁を見やる。そこは鬱蒼としたジャングル。厚く絡み合った葉が風にざわめき、奥の様子はまったく見通せない。
「とりあえず、着るものよりも食いもんだ。行くぞ、良牙。オマエも腹減ってんだろ?」
足元の子豚のPちゃん姿の良牙は、小さく鼻を鳴らすだけだった。
らんまはそれを気にも留めず、白い砂を蹴って緑の影へと足を踏み入れていった。