ふたなりライアちゃん 作:飯妃旅立
男性器。
存在そのものへの知識はあっても、こうも間近で見るのは初めてだった。
外気に触れる感覚。呼吸と共に上下へ揺れるソレが、大気に包まれ、感触を覚えさせるその感覚。
自らのプライベートルトロ。そのピュエロスの中へゆっくりと身を浸けていけば、ふんわりとした温もりが外触覚を包む。
──弱い。甘い。
たかだか大気の圧力、水の圧力では、欲しいものに届かない。
だから自然な動作で彼女──世間一般では金織卿と呼ばれる少女・アグライアは自らの股座に生えそびえる男性器へと手を伸ばした。
「ん……」
ぎゅう、と、それなりの力を込めて握り締めることで、未だかつて感じたことのない快感が足先へ通り抜けていく。
筋肉や骨とは違う、クラゲの傘のような材質でできたソレ。波打つように力を籠める指を変えていく。握る場所を変えていく。握り方を変えていく。
無論少女はそのやり方の一切を知らない──女性器のそれさえ──が、快楽の気配を辿っていけば、効率化を探求すること程度造作もないことだった。
果たして。
「う……」
どぷ、どろり。
然程勢い付いたわけではないけれど、初めて通ったことで、乾いた道が堰となっていたのだろう。初めの一滴だけが少し飛んで、あとはピュエロスの中へと注がれていく。
白金。少女ら黄金裔の身を流れる黄金の血。それに酷似した、しかし血臭とは違う鼻奥を衝く臭いが特徴的なそれ。
たまらなく。
たまらなく甘美な余韻と、少し遅れて到来する気怠さ。
けれど彼女は処理を学んだ。そも、「今朝、気付いたら生えてきていた」これが、「痛いほどに屹立してしまった」から先程のような処理を行っていただけで、快楽を得るために享楽を貪っていたわけではない。
少女は黄金裔の一人。崇高な使命を抱く彼女がただ一時の快楽のために我を忘れるなどあってはならない。
ピュエロスのお湯で汚れを洗い落とした少女は立ち上がり……そして気付く。
水面に映る自らの股座。そこがあまりにも不自然に盛り上がっていることに。
当然である。彼女が自らのために織ったこの服は女性用。男性のそれを隠すスペースなどついているはずもない。
ただ……いくら「金織」のアグライアといえど、一刻とないうちに新たな服を織ることは不可能だった。
この後他者と会う予定もある。であれば。
「……これで、なんとか」
縫い糸を何本か男性器へと巻き付け、それを自らの胴体へ固定する。
その感覚が再度男性器を屹立させそうになるし、実際なって、糸の締め付けが痛みを生む……けれど、背に腹は代えられない。
ただでさえ黄金裔は立場が弱い。否、弱いことはないけれど、槍玉に挙げられやすい。
そこでもし、「金織」のアグライアが性別を偽っていた、などということが知られたらどうなるか。
騒がしい元老がさらにさらにと騒ぎ立て、あるいは同胞たる他の黄金裔でさえ彼女を侮蔑の目で見ることだろう。
少女は頭を振る。
彼女自身に向かうだけの恥辱ならばいくらでも耐えられようが、それが他の黄金裔に向かうことは避けなければならない。況してやいずれ想定されるだろう下衆な視線が少女の師や友へ向くことを考えれば──。
「隠しておくことが、賢明ですね」
そう、決めた。
どくんと心臓、そして下半身が跳ねる。
今眼前にいるのは、昨日までは当然のように接することができていた相手だ。
「どうした、金織卿」
「い……いえ。なんでもありません」
見透かすような、流水のような目。
少女自らが彼女のために織った、──今にして思えば、足の付け根を強調するような、とても扇情的な服。昨日までそういう下賤な目が自らの織った服に向けられることを苦手に思っていたはずなのに、少女自身がそれを向けてしまっている。
身体のラインを浮き彫りにさせる材質。まるで濡れているかの──水に浸かっているかのように錯覚させるデザイン。目の前の女性の、女性としての象徴。それを際立たせるあまりにもな──。
「金のマスよ……息が荒いぞ。体調が良くないのであれば、無理をせずともいい。ワタシとの話し合いなど、微々たる結果しか得られないのだから」
「ですから、お気になさらずとも大丈夫です……!」
「そうか。ところで金織卿。まるで歓びの歌を歌うかのようなその鼓動は、新たな吉日の到来を予期しているのか?」
剣旗卿、セイレンス。
その鋭い目が少女の胸を向く。
見透かされているのは心の方で、彼女は心音についてを言及しているだけ。であるのに少女はまるで突然ここがバルネアになったかのような錯覚を覚えた。
一糸纏わぬ姿でいることを好んでいたとて、今は事情が事情。肌を見られることへ抵抗を覚えるなど、少女の生においてあり得ぬと思われていた事態が到来している。
それだけではない。その抵抗はいつしか甘美な羞恥となり、鋭く尖った目で見つめられることが──縛り付けていたはずのモノへの供給となることがわかった。
「む……」
女性の視線は、少女の乳房のあたりから、下へ移動する。
そこにはふくらみがあった。今日生えたばかりの器官は、食い込む糸の痛みを訴え続けている。
「これは……」
「見、見ないでくださいっ!」
「陸上の人間の生態にはあまり詳しくないが、キミのそれは他の人間では見なかった事象だ。……どうして縛り付けている? 糸が食い込んで、白んでいる。痛いだろう、これは」
「っ~~~!?」
なんでもないことであるかのようにセイレンスは少女の衣服を捲った。捲って、そこに秘されていたものを確認した。
今にもはちきれそうな剛直。図らずも金の織り糸で縛り付けられた刀身は、少女自身の髪であるかのようにも見えた。
「そうか……幼さが放精を不知としてしまったんだな」
さらりとしなやかな指先が男性器を撫でる。たったそれだけで……少女の剛直、その先端から、薄い金色が息を噴く。
「ワタシでよければ、楽にしてあげよう」
「け、剣旗卿……!」
根元が掴まれる。そして、一本一本丁寧に糸が外されていく。
袖が亀頭を掠めるたびに、鱗なき柔肌が肉棒へ触れるたびに、びくびくと痙攣し、薄い薄い液体が零れ落ちていく。それはネクタールをも彷彿とさせる輝きを持っていて、知ってか知らずか、剣旗を名に持つ女性は少女の剛直の根元を優しく撫でた。
波打つ浜のように、長くしなやかな指で、とんとん、とんとん、と。
「取れた。そら、楽にしていろ」
まるで髪を梳かすかのように、両の指を使ってぞりぞりとアグライアの剛直を撫でていくセイレンス。たまらなく甘美で、けれど……弱すぎる刺激。
だから、思わず口を言葉が衝いていた。未だ自制の利かぬ時分であったことも理由の一つかもしれない。
「もっと……もっと強くしてくださいっ!」
「……? こうか?」
ぐちゅ、と……男性器を通る管が潰れる音が響いた。中を行っていた粘性ある薄黄金がせき止められた音。管の内壁同士がぶつかった音。
セイレンスは力加減を違えぬよう、しかし要望通りに力を籠める。まるで剣を握るように、五指にしっかりと力を入れて。
「ああっ……あ、はぁっ……」
「待て。キミは楽にしていていい。そうも腰を動かしていては疲れるだろう。ワタシがやってやる」
無意識のうちに前後へと動いていた腰。それが剣旗卿の手で抑えつけられる。ふとももを掴む女性の手。たったそれだけの情報で屹立した男性器はさらに固さを増し、耐えようのない欲求が脳髄を支配していく。
けれど、少女が再度腰を振り始めるより前に、セイレンスの手が男性器を扱き始めた。
「は……!」
パチパチと前頭のあたりで火花が弾ける。
工匠が鉄を打つ光にも似た刺激。光を捉える両の目が不全になる輝き。
意図してではないのだろうが、暴れる男性器を押さえるためのロックとしている親指が、何度も行われる扱きのたびに亀頭を撫でる。普段感じることのない指紋の凹凸。それが明確に明瞭に最も弱い部分を責め立て、舌先に至るほどの痺れを覚えさせる。
我慢など、できるはずもなかった。
「ぅ……あっ!」
比ではない。今朝の、自身で行った慰めの比ではない。
凄まじい勢いで噴出された白金。それは見事にセイレンスの顔を汚し、それがまた大層な罪悪感と……今はまだ自覚しない征服感を掻き立てる。
「も、申し訳ありません……」
「構わない。服がどれだけ汚れたところで、キミが新しく織ってくれるのだろう」
「はい……必ず」
「それに」
それに、と。
するり……なんて音と共に、セイレンスは汚れた衣服を脱ぎ捨てた。
一糸纏わぬ姿。生まれたままの姿になる彼女に、少女は意識を奪われる。
「ワタシに放卵の機能はないが、オスのアピールに反応する本能はあるらしい。不知の小魚よ。キミの生殖器はまだまだ熱を帯びているようだから、もう少しばかりの交尾を楽しんではくれないか?」
理性は。
ちゅぱ、ちゅぱと……聞く者が聞けば「淫猥」と称すだろう水音が響く。
「ん……んふ」
「はぁ……。……まさか、あなたに慰められる日がくるなんて……思いもしませんでした」
「その最初をワタシで済ませたのに、か?」
少女に男性器が生えたあの日から、それなりの時が経っている。
あの後、少女は自身の症状とその危険性を剣旗の女性へ伝えた。すると彼女は、「ワタシといる間は幻惑でキミのソレを覆い隠してあげよう」と理解を示してくれたし、「周りが見えないほどどうしようもなくなったのなら、ワタシが面倒を見てあげよう。すぐに卵から目を話す魚が、気紛れに稚魚の世話をすることも……あっていいと思うから」なんて言葉もくれた。
ただ、毎度のように膨れ上がる罪悪感に少女自身が耐えきれず、ここ最近は自分自身で処理をすることに努めていた……のだが。
「勃起が収まらず、人前へ出るに出られないとは……恥ずべきことです」
「気にすることじゃない。そも、これはワタシとキミだけの宴。そして……ワタシは昼間からメーレを呑んでもいいことになる」
「なりませんが……う、ぁっ!」
アグライアの抱く性欲は果てのないものだった。
次第に自身の慰めだけではどうしようもなくなり、職務を終えるとすぐにプライベートルトロへ籠る生活が続く。宴にさえ出てこなくなった少女は一人、自らの部屋で耳朶を叩く欲求を抑えつけるばかり。
だから剣旗の女性はここを訪れたのだという。
所持する中で最も「反応の良かった」服をまとい、固く閉ざされたドアをそっと叩いて……今に至る、と。
「ああ……良い。とても」
メーレの入ったセイレンスは多少陽気になるし、歌が好きになる。
そしてアグライアへもメーレを進めてくる。この処理のあと、何があろうとも。
あれからこの屹立が勃起と呼ばれる現象であることを知った。その他にも、知らなくてよかった様々な知識を知ることになった。
そして知れば知るほどにセイレンスの魅力へ憑りつかれる。セイレンス。セイレーンの姫。「海洋」の末裔。
かつてあった船乗りの伝承に想いを馳せるのならば、その歌声は万象を魅了し、海の底へと引き摺り込む魔性のものであるという。
その通りだった。
セイレンスのしっとりとした声を聞くと、セイレンスのことしか考えられなくなる。
彼女の肢体を見ると、その肢体の柔らかさやしなやかさに夢中になる。
その手その口が近付けられると、もうなにも……難しいことはなにも考えられなくなる。
「ふふ……たびたびキミやカイザーはワタシのこの海の芳香を『磯臭い』とか『生臭い』と称すけれど……キミの白金色の放精は、どのような表現が似合うのかな」
「知りません……。……それより、メーレを口にした口で……私のこれを含まれると、酔いが……」
アグライアの言葉にセイレンスは薄く笑う。
そして、近くにあったメーレのグラスを掴み、そのふちを少女の口元へ傾けた。
「生殖器でメーレを呑むことが気に入らないのならば、初めから呑んでおけばいい」
「そういうことでは……んぐ」
こく、こくと喉が鳴る。
とろけるような甘露。蜜酒を注ぎこまれてしまえば、何度も何度も織り固めた理性も丸裸にされてしまう。
ただでさえ今二人は一糸纏わぬ姿。アグライアのプライベートルトロ、そのピュエロスの中で肌を重ね、少女の剛直が先程までセイレーンの口に頬張られていたこの状況で、マトモな感性など生き残っていられるはずがない。
「ああ、剣旗卿──」
「そういえば、キミの症状について、運命の使者が心配をしていたぞ」
「っ!?」
唐突に持ち込まれたその話に身体がびくりと跳ねる。
運命の使者。今のオクヘイマでそう呼ばれるのは、少女の師しかいない。
「確かにこの宴はワタシとキミだけのものだが……キミにとってあの使者は信用に値する者だろう?」
「……師匠にこれを話せと?」
「最近は遠征も増えた。常にワタシがキミの側にいられるわけでじゃない。なら、もう一人か二人くらいキミの秘密を知る者を増やしてもいいんじゃないか、と思っただけだ」
流水を思わせるボディライン。つややかな、あでやかな腹部の曲線が、アグライアの眼前で踊る。
少女は素直にやめてほしいと感じた。今、難しいことを考えさせないでほしいと。
思考能力の大半は剛直に持っていかれている。万を見通す金織といえど、今ここではただの少女に過ぎず、あるいは一匹の獣でさえあるかもしれない。
獣は海で自由にできない。魚の助けがなければ溺れ死んでしまうだけ。
「その話は……あとでしっかりと考えますから。今は……失礼で稚拙で、不知たる金のマスの……恥知らずな情欲を、満たしてはいただけませんか、セイレンス」
「……いつもヒレをゆらゆらと動かすのに忙しい金のマスが、今はしなをつくってよりをつくってワタシの前で踊るばかり、か」
さざ波のような声が耳元でささやかれる。きめ細かな光沢を持つ肌が密着して、至高の旋律が脳髄を弛緩させる。
──その行動に理由はなかった。
「ん……」
「む。……む、ぅ……んん」
口吸い。ともすれば、先程まで自らの剛直を啜っていた口だ。
そこから発せられる臭いは途方もないものである……はずなのに。
ただただ、薄い笑みを湛えるその顔が、存在が、愛おしくて愛おしくてたまらない。
「っは……」
「……口吸い。この行為にどれほどの意味があるかは知らないが……余計なコトだったのではないだろうか」
なんせ、と。
セイレーンはソレを指差す。
手で扱かれて放精し、口で慰められて放精し。今日だけで計四回は精を吐き出したはずの剛直は……今の接吻でその硬さを取り戻していた。
けれど、同時に。
「剣旗卿……これは?」
これ。言いながら抓むは、彼女の双丘についた先端。
今までそうではなかったはずだ。「オスのアピールに」なんて言いながら、彼女の放つ興奮は然程のものではなかった。
でも今、剣旗の女性は、セイレンスは確実に。
「ああ……なるほど。ワタシでも知らないワタシがいたらしい」
「その、それは……私との口吸いで、興奮してくださった、と……?」
「してやった、という表現が正しいのかはわからないが、キミの顔にそそられたのは事実なのだろう。……改めて、キミの肢体も、その目も、声も。……オスとしてかメスとしてか、下腹部にじんわりとした熱を与えてくれる」
「なら……ようやくあなたも、気持ちよくなっていただけるのですね」
そっと屹立に指を伸ばすアグライア。
片目を閉じてそれを受け入れたセイレンスは、甘い甘いざわめきに「んっ」と声を漏らす。
罪悪感。
少女が感じていたそれは、美しき剣士を汚してしまったことへだけではなかった。
処理を手伝ってもらっている。自身だけが快楽を得ている。
だというのに彼女へは何の見返りも与えられない。
無論謝礼にと服を織ったし、金品も出した。それでもこの睦みごとの最中、拭いきれない罪悪感が頭を支配し、上手く出し切れない。
その事実が一層少女を一人で慰めることへ向かわせたし、そんな理由で彼女からの宴の誘いを断ったことをさらにさらにと後悔していた。
それが、ようやく。
「ふふ……上手、だな。金のマスは、一人でする時……生殖器以外に、こんな場所も弄んでいたのか?」
「う、うるさいです……」
「恥じ入ることじゃない。こういう快楽はメーレの酩酊に似ている……キミは酒に逃げることをしないから、ずっと心配していた。それをこうして解消できているというのなら、ワタシも安心できる」
「……冷静ですね。あなたを……私のように、情欲で狂わせられるよう、もっと精進します」
「充分に上手だが……ワタシはかつて、一糸纏わぬ姿で海を泳いでいた。乳房の突起が海流に撫でられることなど日常茶飯事だったから、慣れているのだろう」
「……ならば、ここはどうですか?」
触れる。手を伸ばす。
アグライアは見逃していなかった。その流麗な身体の中心線。最下端に位置する穴──その少し上にある突起物を。
爪。爪先でツツ……と表面を撫でれば、セイレンスの身体がびくっと大きく跳ねる。
「そこ、は……」
「かつて海中に居た頃のあなたには、足が無かったそうですね。であればここも、今ほど外部へ晒されていたわけではないのでしょう」
「ああ……そこは、弱い……!」
「どうか、私があなたから頂いた享楽の、そのほんの一部でも返すことができたらと……ずっと考えていました」
段々と頬を上気させていく剣旗卿。その姿が愛おしくて愛おしくて、彼女の身を抱き寄せながら、もう一度口吸いを落とす少女。
その最中、お返しとばかりに少女の剛直を手で包み込んだセイレンスは、そのままいつもの扱きを始める。
口吸いに目を閉じていたアグライアが目を瞠り、抗議の視線を送る……も、そんな余裕は減っていく。
近い。顔も、お腹も、肌も吐息も。
なにより快楽を得ているセイレンスの顔が……あまりにも刺激の強いものだったから。
「あ……あ、は……!」
「うく……ふ……」
ボルテージは上がっていく。
剛直から零れる薄黄金がそれを握るセイレンスの手を汚し、水音を響かせ。
秘所から溢れる薄黄金がそれを弄るアグライアの手を潤し、淫音を歌わせ。
そして互いの口を貪り吸う音が、プライベートルトロを満たして満たして満たしていく。
「出し……出し、ますっ……!」
「ああ、ワタシも……っ!」
ほぼ同時に二人が果てる。
放つ精も零れる液も、白金色とさらに薄い白金色。
ピュエロスの中へと注がれていく黄金裔の象徴。二人は上気した頬と肌でそれを眺め。
「ふふ……」
「キミも笑うか」
「ええ……。自分たちの血や体液を、こういう形で確認することになるとは思いませんでしたから」
どこかおかしくなって、笑う。
もう剛直とは呼べなくなった男性器から零れる白金色。くっぱりと開いた割裂から流れ落ちる薄白金色。
互いの体液はピュエロスのお湯の中で交ざり合い、そして彼方へと流れていく。
「これなら、宴に出ることができるな」
「……はい。ですから……これからもお願いしてよろしいでしょうか」
「勿論だ。そして、運命の使者への相談についても……考えておくといい」
「……。……そうですね」
少しばかり現実に引き戻されはしたけど。
甘く甘く、甘美で芳醇な余韻と、少なくない気怠さに……二人はゆったりと肌を重ね、目を閉じる。
──これは紡がれなかった物語。その一部始終を〝彼女〟が書き記したものである。
まだだいぶ若いライアちゃん。
お姉さんだけど性知識が魚なセイレンスちゃん
でお送りしました。
ストーリーとかほとんどないけど会話劇でたまに男キャラが出てくるので注意。
ライカスは胸の穴が貫通式に見えるのでコキ捨てられてどっかに転がってる。基本平和。