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第三研究室の扉を開けた瞬間、イサクの鼻腔をくすぐったのは古い紙とインクの匂いではなかった。
それは女の匂いだった。
香水でも化粧でもない。熱を帯びた肌から立ち上る生々しい体臭。長い禁欲を経た雌が発する、本能的な誘引物質。イサクは一歩足を踏み入れただけで、この部屋で何が待ち受けているかを理解した。
アガサ・メーベルは窓際に立っていた。
夕暮れの逆光を背負い、その輪郭だけが黒々と浮かび上がっている。六十を越えた老魔術師。だがその身体は衰えとは無縁の張りを保っていた。イサクの手によって開発されたその肉体は、若い娘のそれとは異なる、熟れきった果実のような芳香を漂わせている。
「鍵を」
アガサの声は掠れていた。
イサクは無言で背後の扉に手を伸ばし、錠前を下ろした。金属音が密室の完成を告げる。
「冬休みの間」
アガサが振り返った。その瞳には理性という名の薄皮一枚で必死に押さえ込まれた欲望がぎらぎらと燃えていた。
「一度もこなかったわね」
それは非難ではなかった。
「オルレアン嬢の研究に付きっ切りでしたから」
イサクは淡々と答えた。
「彼女の目もありましたからね」
「分かっているわ。分かっているけれど」
アガサの声が震えた。彼女は自分の両腕を抱きしめ、まるで己の身体を押さえつけるかのような姿勢を取った。
「この身体が、あなたを求めて止まないの」
その告白は、副教授としての威厳を完全に捨て去ったものだった。鉄の処女と呼ばれた女が、今や一人の雄の前で膝を折ろうとしている。
イサクは歩を進めた。
靴音が石の床に吸い込まれていく。アガサは動かない。逃げる気など毛頭ないのだ。
二人の距離が零になった。
イサクの太い指がアガサの顎を掴んだ。強い力で上を向かせる。老いてなお美しさを残す顔が、間近に迫った。
「どれほどお待ちになりましたか」
言葉面こそ丁寧だが、底知れぬ貪欲さが滲んでいる。
「毎晩」
アガサは目を閉じた。
「毎晩、あなたのことを考えて、自分の指で」
それ以上は言葉にならなかった。恥辱が頬を染め、しかしその恥辱こそが彼女をより一層淫らに見せた。
イサクの喉から低い音が漏れた。抑えきれない欲望が喉の奥で鳴った音だった。冬休みの間、彼もまた禁欲を強いられていたのだ。ヴァリーラの監視の目、オルレアン家への訪問、そして学院に戻ってからの講義。常に誰かの視線があり、この老いた雌を抱く機会に恵まれなかった。
その反動が今、噴き出そうとしていた。
「ローブを脱いでください」
アガサは震える指でローブの留め具に手をかけた。一つ外れ、二つ外れ、黒い布地が床に崩れ落ちる。その下に纏っていたのは薄い絹の肌着だけだった。彼女は今日、この瞬間のために準備をしていたのだ。
イサクの目が細められた。
透ける絹越しに、彼女の肉体が露わになっている。年輪を重ねた女だけが持つ、独特の肉付き。乳房は重力に従って僅かに垂れているが、その分だけ豊かな質量を湛えていた。腰は細く括れ、しかし臀部は肉感的に張り出している。
若い娘には出せない、熟れきった女の色気がそこにあった。
「これも脱ぎましょうか」
アガサは肌着の肩紐に指をかけた。
「いえ」
イサクが制した。
「僕が脱がせますよ」
その言葉に、アガサの身体がびくりと震えた。待ち望んでいた瞬間が訪れようとしている。その予感だけで、彼女の秘所は既に潤み始めていた。
イサクの分厚い掌がアガサの肩に触れた。肌着の布地をゆっくりと下へ押していく。白い肩が露出し、鎖骨が現れ、そして二つの乳房が惜しげもなく晒された。
乳首は既に硬く尖っていた。触れてもいないのに、勝手に勃起している。それだけでアガサの身体がどれほどこの瞬間を渇望していたかが分かった。
イサクはその乳首を、人差し指と親指で摘んだ。
「あっ」
短い悲鳴。いや、歓喜の声。
イサクは容赦なく捻った。まるで果実の蔕を捥ぐかのように。アガサの膝が崩れかけたが、イサクのもう片方の腕が彼女の腰を支えた。
「声を抑えてくださいね」
「無理、よ」
アガサは喘いだ。
「防音の術式は」
「張ってある。でも」
「ならば問題ありませんね」
イサクは乳首から手を離すと、アガサの身体を机の上に押し倒した。羊皮紙やインク壺が床に散らばる。だが二人とも気にする余裕などなかった。
イサクはアガサの両脚を掴み、強引に開かせた。肌着は既に腰の辺りまでずり上がっており、彼女の秘所は何にも覆われていなかった。
下着を穿いていなかったのだ。
この老いた魔術師は、最初からこうなることを見越して、下着を身につけずに講義に臨んでいたのである。
「ずいぶんとお行儀がよろしいですね、先生」
イサクの声には皮肉と賞賛が入り混じっていた。
「あなたにそうされたのよ」
アガサは目を潤ませながら答えた。
「あなたが、私をこんな身体にしたの」
その言葉は真実だった。かつての鉄の処女は、今や一人の男に身も心も捧げた、ただの雌に成り果てていた。
イサクは自らの下穿きの紐を解いた。布地の下から、既に猛り狂った肉棒が姿を現す。冬休みの間に溜まりに溜まった欲望を象徴するかのように、それは怒張し、先端からは透明な液体が糸を引いていた。
アガサはその男根を見て、息を呑んだ。
何度も受け入れてきたはずなのに、その大きさと禍々しさには毎回驚かされる。若い身体に似合わぬ、成熟した雄の象徴。それが今にも自分の中に侵入してこようとしている。
「入れてちょうだい」
アガサは懇願した。
「お願い、もう待てないの」
イサクは答えなかった。
代わりに、彼は自らの肉棒をアガサの秘裂に押し当てた。既に十分すぎるほど濡れそぼったそこは、異物の侵入を今か今かと待ち望んでいた。陰唇が肉棒の先端を咥え込み、奥へ奥へと誘い込もうとする。
ずぶり、と音を立てて、イサクはアガサの中に沈んでいった。
「ああああっ」
アガサの背が弓なりに反った。
久方ぶりの挿入だった。冬休みの間ずっと渇望し続けていた充足感が、一気に全身を駆け巡る。彼女の膣壁はイサクの肉棒を締め付け、歓迎し、二度と離すまいとばかりに痙攣した。
イサクもまた、歯を食いしばっていた。
この老いた雌の膣内は、若い娘のそれとは全く異なる感触だった。熟れきった果肉のように柔らかく、それでいて奥に行くほど締め付けが増す。
「犯します」
これから動きますだとか、動いていいですか、だとか。そんな生ぬるい問いかけではなかった。犯す──このシンプルな言葉が、今のイサクの心情を言い表している。イサクはそう、猛っているのだ。
「待っ」
待つ気など毛頭なかった。
イサクは腰を引き、そして一気に突き上げた。アガサの身体が机の上で跳ねる。再び引いて、突く。引いて、突く。その動作が加速度的に激しさを増していった。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゃ、ぬちゃ。
二人の結合部から淫らな水音が響く。アガサの膣内から溢れ出した愛液が、イサクの陰茎を濡らし、彼の太腿を伝い、机の上に水溜まりを作っていく。
「ああっ、ああっ、イサク様っ」
アガサは目を固く閉じ、快楽に身を任せていた。
机の角が腰に食い込んで痛いはずだった。だがそんな痛みは下腹部から全身に広がる快感の前では取るに足らないものだった。
イサクの突きは容赦がない。
冬休みの間に溜まった欲望を全てぶつけるかのように、彼は腰を振り続けた。アガサの中がきゅうっと締まるたびに、彼の肉棒は更に硬さを増し、より深くまで突き入れようとした。
「そこ、そこがいいのっ」
アガサが叫んだ。
イサクの亀頭が彼女の最奥を突き上げたのだ。子宮口を叩くその衝撃に、アガサの全身が痙攣する。
「ここですか」
イサクは意図的にその場所を狙った。何度も、何度も、執拗に。まるで女の核心を穿つかのように。
「だめっ、そんなに突かれたらっ」
「駄目なものですか」
イサクの声は淡々としていた。だがその目は欲望で濁っている。
「もっと乱れてください、先生」
その言葉は、アガサの理性の最後の砦を崩壊させた。
彼女は目を見開き、そして獣のような声を上げた。背中を反らせ、両脚をイサクの腰に巻き付け、より深い結合を求める。羞恥心など、もはやどこかへ飛んでいってしまった。
そこにいるのは、一人の雄に征服された雌だけだった。
イサクはアガサの両脚を掴み、更に大きく開かせた。彼女の秘所が晒される。自分の肉棒が出入りする様が、丸見えになる。
「ご覧なさい」
「いやっ」
「ご覧になってください、と言っているんですよ」
アガサは恐る恐る目を開けた。そして自分の身体の中心で繰り広げられているものを目撃した。
イサクの太い肉棒が、自分の膣口を押し広げている。引くたびに陰唇が引き延ばされ、突くたびに根元まで呑み込まれる。その光景はあまりに淫靡で、あまりに扇情的だった。
「これが先生の本性ですよ」
イサクが囁いた。
「帝国魔術学院の副教授ともあろうお方が、学生の肉棒で淫らに喘いでいらっしゃる」
「やめて、そんなこと」
「言われたくないですか」
イサクは更に激しく腰を振った。
「でも事実でしょう」
アガサは返す言葉がなかった。彼の言う通りだったからだ。彼女は今、この若い男の言いなりになっている。身体だけでなく、心まで。
その屈辱が、しかし彼女を更に昂らせた。
「もっと」
彼女は喘いだ。
「もっと激しくして」
イサクは応えた。
彼の腰の動きが一段と速くなる。まるで機械のように正確に、しかし獣のように激しく。アガサの身体は机の上で揺さぶられ、その度に乳房が大きく揺れた。
汗が二人の肌を濡らしていく。アガサの白い肌も、イサクの青白い肌も、同じように汗ばんで光っている。体臭が混じり合い、研究室という密閉空間に濃密な雌雄の匂いが立ち込めた。
古い紙とインクの匂いは、とうに掻き消されていた。
今この部屋を支配しているのは、性の匂いだけだった。
「いくっ」
アガサが叫んだ。
「イサク、私、もうっ」
「まだですよ」
イサクは彼女の腰を掴み、抜け出そうとする肉棒を押し留めた。
「まだいってはいけません」
「無理よっ、もう止められないのっ」
アガサの膣壁が激しく痙攣し始めた。絶頂の予兆だった。イサクの肉棒を締め上げ、精を搾り取ろうとする本能的な動き。
だがイサクは止まらなかった。
彼女が絶頂に達しても、なお腰を振り続けた。アガサの悲鳴が歓喜に変わり、歓喜が苦悶に変わり、そしてまた歓喜へと戻っていく。
一度、二度、三度。
アガサは立て続けに絶頂を迎えさせられた。その度に彼女の意識は白く塗りつぶされ、そして再び形を結ぶ。もはや自分が何度達したのかも分からない。
「もう、許して──」
アガサは涙を流しながら懇願した。
「身体がもたないわ」
イサクの動きがようやく緩やかになった。だが彼はまだ果てていなかった。冬休みの間に溜まった欲望は、それほど簡単には発散されない。
「まだ足りないんですよ」
イサクはアガサを机から降ろし、床に這わせた。
「四つん這いになってください」
アガサは抵抗する気力もなく、言われるがままに従った。両手と両膝を床について、犬のような姿勢を取る。背後に回ったイサクに、彼女の秘所と菊座が無防備に晒された。
イサクは再び彼女の中に突き入った。
この体位では、より深くまで到達できた。アガサの子宮口を直接突く形になり、彼女は新たな悲鳴を上げた。
「ああああっ!?」
背後から突かれる屈辱感。まるで繁殖のためだけに組み敷かれた雌獣のように、彼女は喘ぎ続けた。
イサクの太い腹がアガサの臀部に打ち付けられる。ぱんっ、ぱんっ、という肉同士がぶつかる音が、規則的なリズムを刻んでいく。
彼女の垂れ下がった乳房が、突かれる度に揺れる。その動きすらも、イサクの嗜虐心を満たすものだった。
「締めてください」
「は、いっ」
アガサは必死に膣を締め付けた。イサクの要求に応えようと、彼女は持てる力の全てを使って彼を搾り上げる。
イサクの呼吸が荒くなってきた。
限界が近いのだ。冬休みの間に溜まりに溜まった精が、今にも噴き出そうとしている。
「中に出しますよ」
言うなり、イサクは腰を一際深く突き入れた。アガサの最奥で熱い精液が噴き出す。どくどくと脈打ちながら、白濁した液体が彼女の胎内を満たしていく。
アガサも同時に達した。
彼女の膣壁はイサクの肉棒を締め上げ、一滴残らず精を搾り取ろうとする。二人は同じ瞬間に絶頂へと昇り詰め、そして共に崩れ落ちた。